- 2022.11.12
アイヌ語を紹介するホームページ制作で感じた点
2022年11月1日に、広告代理店からご依頼で、アイヌ語を紹介するホームページを制作しました。
ざっくりとイメージ的なお話で言うと、ウィキペディアのアイヌ語版に近いイメージになっています。
今回は、アイヌ語サイトを制作した際に、当社が感じた難しい点と新たな発見についてご紹介をいたします。
アイヌ語とは
アイヌ語とは、北海道の先住民が利用していた言語になります。
昨今で言えば、集英社新書が出版するゴールデンカムイがベストセラーになっていて、多くの方がアイヌ語という単語自体は聞いた経験があると思います。
具体的に有名な単語は以下があります。
- イランカラプテ
- イヤイライケレ
- クヤヤパプ
- エイワンケヤ
- ヒオーイオイ
- クイワンケワ など
弊社も、お恥ずかしながら、イランカラプテくらいしか知りませんでした。
このように、まったく日本語と違う言語ではありますが、北海道の先住民が利用していた言葉や、上記でご紹介したゴールデンカムイの影響から、日本でも有名な単語も多くあります。
そして、この度ホームページを制作したのが、このアイヌ語紹介サイトになっていて、実際に作業を行っていて、これまでとは違うと感じた点を紹介します。
アイヌ語のウィキペディアサイトを制作
広告代理店からのご依頼で、アイヌ語紹介サイトを制作する際に、難しかったと感じた点をご紹介します。
もちろん、当記事が、単なる日記とならないように、これから日本語以外の別言語を紹介するホームページを制作したいと考える方の参考になるように記述します。
Webサイト制作会社は言語を知らない
最大の問題点は、当社、すなわちWebサイト制作会社が言語を知らないという点です。
もちろん、コンテンツ自体は、日本語で作成され、主なメインターゲットは、日本人になっています。
しかし、日本人の中でも、一般的な方はもちろんですが、大学教授やアイヌ語の専門家が見ても、魅力的に感じる内容である必要があります。
さらには、特に小さな子どもが言語を学ぶ際に閲覧したときにも、役立つホームページ制作にしたいと依頼をいただいています。
これら作業は、クライアントから原稿をいただいたら、そのまま掲載するわけではなく、アイヌ語を知らないという点は、大きなデメリットになりました。
英語や韓国語、中国語などであれば、マスターはしていませんが、小中高大で学んだ経験があり、感覚的には理解がしやすくなっています。
今回はアイヌ語でしたので、ホームページ制作のご相談をいただいてから、勉強を少しずつ始めて、公開までに最低限の言語だけは理解ができるようにしています。
もちろん、BtoB企業であれば、確かに専門用語が難しいですが、文法まで違ってくると、かなり苦戦したイメージがあります。
もちろん完璧には無理でしたが、それでも、ある程度は文法や単語理解をしていけば、より良いホームページ制作が可能になっています。
用語集ページの扱い
クライアントからは、アイヌ語のウィキペディアのようなホームページ制作を希望されていました。
そして、普段からウィキペディアは、ちょくちょく見てはいますが、実際に作るとなると、かなり大変だと感じました。
と言うのも、例えば、イランカラプテの解説ページを作成したとします。
イランカラプテ解説ページでは、用語説明や文章例、さらには他言語へ内部リンク設置を実施しました。
問題になったのが内部リンク設置になっています。
例えば、イランカラプテのウェブページから、どの単語に対して内部リンクを掲載するかを検討しました。
もちろん、用語解説ページは、クライアントが作成するウェブページになり、都度クライアントが適切な用語を探して掲載しても良いと言えば良いです。
ただ、それだと、これまでの経験から言えば、最初のころは適切に内部リンクを貼っても、後になればなるほど内部リンクは行われません。
そのため、ルール決めを行ったのですが、そのルールとは、本文で利用された単語に対して内部リンクを行うことです。
例えば、イランカラプテの意味は、おはようやこんにちは、こんばんはなど、挨拶に利用される単語です。
そして、あいさつで連想できる単語には、ありがとうの意味になるイヤイライケレがあります。
ただし、このときに、イランカラプテの解説ページで、イヤイライケレを利用していなければ、関係する言葉として内部リンクは掲載していません。
ウィキペディアでは、掲載していると思いますが、ウィキペディアは多くの運営者が存在していて、実現できています。
そして、クライアント企業の大半が、1名のウェブマスターになっていて、ここまでを管理していくのが本当に困難になっていました。
そのため、用語集では、本文で利用されている単語に対して、内部リンクを行えるような仕組み作りを実施しています。
また、管理画面側で、本文で利用した単語解説ページがある場合は、その解説ページが候補として表示される仕組みを構築しております。
ウェブデザインは日本人がターゲット
クライアントが、かなり時間をかけて悩まれたのがウェブデザインです。
ウェブデザインのターゲットは日本人であるのは間違いがありません。
ただ、やはりアイヌらしさといった点も気にされており、実はウェブデザイン作成は、1ヶ月以上かかりました。
このアイヌらしさも、当社は当初は不明になっていました。
それは、アメリカ文化であれば、普段からテレビやネットで情報を仕入れれますが、アイヌの文化についてはほとんど知りませんでした。
そのため、まず文化について、しっかりと調査から始め、そして最終的には、クライアントも納得ができるアイヌらしいウェブデザイン作成を行いました。
もちろん、ターゲットが日本人であり、一般的な企業サイトのウェブデザインであってもそれほど成果には影響がないと思います。
ただ、訪問者が一目見たときに、これはアイヌに関するホームページだと認識できるウェブデザインは重要であると考えています。
アイヌ語以外のホームページ制作でも応用が可能
今回アイヌ語を紹介するホームページ制作を行って、かなり大変だったイメージがあります。
ただ、単に行き当たりばったりで行っておらず、しっかりとフローを構築していて、他言語であっても対応が可能です。
そのため、現在、日本語だけどアメリカや韓国など他国文化を紹介するホームページ制作をご検討であれば、ぜひともお気軽にご相談ください。
適切なフローでホームページを制作することで、期待以上に成果を発揮できるようになります。
今回の経験で、言語が分からないのは難しいと感じ、そのための学習法などもフロー化しており、安心してお任せいただけます。
また、もちろんですが、SEOに最適化したり、さらにはソーシャルメディア運用法レクチャーなどもしっかりと行っていて、見込み顧客を適切に集客することが可能です。