- 2022.09.17
トップページのSEOはサイト全体の評価を高める
ホームページ制作時に、SEOの話をすると、多くの企業がトップページのSEOを希望されます。
これまで多くのホームページを制作して、トップページのSEOをサポートしてきた経験から、トップページで狙ったキーワードで検索順位を上げるには、サイト全体の評価を高めるしかありません。
当ページでは、トップページのSEO効果を高めたいとお考えの方のために、どのような対策が必要になるかを紹介します。
トップページのSEO対策法
トップページの内容
トップページのSEO効果を高めるためには、サイト全体の評価が重要ですが、トップページの内容が何でも良いというわけではありません。
トップページで高いSEO効果を発揮するには、トップページで上位表示を狙っているキーワードを検討して、そのキーワードで検索して訪れたユーザーが満足できるコンテンツを公開するようにしましょう。
一般的にSEOツールなどでトップページのSEOが抱える問題点を調べると、ユーザーが満足できるコンテンツへとリライトしましょうと言われることが多いと思いますが、この満足できるコンテンツを作成するためには、どのキーワードで集客するかを明確に定めていなければなりません。
闇雲にユーザー目線でリライトを行っても、トップページの検索順位を高めることは不可能です。
キーワードが明確になることによって、どんなコンテンツを作成すれば良いかが明確になるので、ユーザーフレンドリーなコンテンツへと成長します。
ページ数と良質な内容
トップページのSEO効果を高めるには、ホームページにあるページ数と良質な内容が大切です。
まず、ページ数については、当社ではホームページ制作時に、お客さまがトップページで上位表示を狙っているキーワードをヒアリングして、実際にそのキーワードでGoogle検索を行います。
検索結果に表示された上位表示を実現している10のホームページのページ数をカウントして、その平均値がお客さまのトップページが1ページ目にランクインするのに必要なページ数と提案しています。
サーチエンジンは、検索ワードとホームページの関連性を見ているので、ページ数が多いほうが、ユーザーのためになるホームページと認識してくれ、トップページで狙ったキーワードで上位表示が行いやすくなります。
ただし、作成するページについては、何でも良いから公開するのではなく、トップページでSEO効果を高めたいキーワードに関するページであり、良質でなければなりません。
そうすることで、トップページで狙ったキーワードに関する良質なページ数が増え、サーチエンジンからサイト全体の評価が高まり、自然と検索順位を高めてくれます。
重複コンテンツとカニバリゼーションを意識
トップページで高い成果を実現するためには、トップページでSEOを狙っているキーワードに関連したページ作成が重要です。
ただ、新規ページを作成する際には、お客さまが意識すべきポイントは、重複コンテンツとカニバリゼーションになります。
重複コンテンツとは、同じコンテンツのページを公開しなければ問題ありません
ただ、カニバリゼーションは、同じニーズのページを作成してしまうと発生するので、ある程度の管理が必要になっています。
ではどのように管理していけば、カニバリゼーションが発生しないかと言うと、当社では、ホームページ制作時に納品しているディレクトリリストを利用した管理を行っていただいています。
ディレクトリリストでは、ホームページにあるすべてのページのタイトルやURL、SEOキーワードが記載されています。
ディレクトリリストを更新する際に、SEOキーワードが重複したページを作成しないことや、言い換え言葉になるページを作成しないようにしましょう。
例えば、当社で言えば、「成果が出るホームページ制作法」というページと「効果的なWebサイトを作成する方法」というページがあると、カニバリゼーションが発生する可能性が高いです。
そのため、Excelで管理をして、SEOワードが同じあるいは言い換えになっていないかを調査しながら新規ページを作成することで、重複コンテンツとカニバリゼーションが発生しないので、サイト全体の評価が高まり、自然とトップページのSEOで成功することができます。
内部リンク数を意識
トップページのSEOについて、ChatGPTなどのAIライティングツールで確認をすると、トップページの内部リンク数を増やした方が良いという回答が返ってきます。
ChatGPTは、コンテンツからトップページへの内部リンクを増やすことを推奨していますが、これまで多くのホームページにコンテンツからトップページへの内部リンクを提案した結果、トップページのSEO効果が高まることはありませんでした。
ただ、内部リンクはトップページのSEOに重要になるのですが、この内部リンクはページ構造でカバーすることがおすすめされます。
例えば、ヘッダーやフッターにロゴを掲載するホームページが一般的だと思いますが、そのロゴにトップページへの内部リンクを掲載します。
このヘッダーやフッターのロゴに設置された内部リンク数を増やすには、新規ページ作成しか方法はなく、さらに低品質なページからの内部リンクよりも、良質なページからの内部リンクのほうが高い効果を生み出せます。
そのため、トップページのSEOを行う方は、ページ構成で増やしていけばよく、無理にコンテンツからトップページへの内部リンクを増やす必要はありません。
各ページの品質が高まるリライト
ホームページにあるすべてのページで品質が高まるリライトを行うことで、サイト全体のSEO評価を高めることが可能になり、トップページのSEO効果も自然と高まっていきます。
ここで多くの方が思うのが、「品質ってなに?」だと思いますが、これまで多くのホームページに品質を高める提案をして、SEO効果を見てきた限りで言うと、この品質にはルールやテクニックは存在していません。
サーチエンジンが考える品質とは、文章を綺麗に見せるや魅力的な表現技法を利用する、文法が100%正しいなどではなく、コンテンツ自体の品質を指しています。
すなわち、丁寧に作成していれば、文章自体の評価を行ってくれるので、お客さまは各ページに掲載された内容の品質だけを意識すれば良いです。
この品質の高いページを作成するためには、各ページでSEOワードを明確に定めて、そのキーワードで訪問した人が魅力的に感じるコンテンツを作成することが大切です。
そして、1ページだけをリライトして品質を高めるのではなく、ホームページにあるすべてのページの品質を高めることで、サーチエンジンからサイト全体の評価が高まり、トップページのSEO効果も向上します。
ページの削除や301リダイレクト数は増やさないことを意識
トップページのSEOはサイト全体の評価になるので、無作為なページの削除や301リダイレクトは行わないようにしましょう。
多少のページの削除や301リダイレクトであれば、問題はありません。
しかし、ホームページで多くのページを削除してしまうと、ユーザーエクスペリエンスが低下してしまい、サーチエンジンからのサイト全体の評価が落ちてしまう可能性が高いです。
さらに、301リダイレクトは、元から先ページへとSEO評価を最大で80%譲渡することができる転送設定ですが、関連性がないページへの301リダイレクトが多くなると、サイト全体のSEO評価を落としてしまいます。
そのため、トップページのSEOを狙っている方は、ページ削除や301リダイレクトは、0の状態が理想と言えます。
番外として被リンク本数
年々、サーチエンジンは被リンクによるSEO効果を落としています。
ただ、被リンクのSEO効果が落ちているわけではなく、サーチエンジンが被リンクの品質をチェックして、低品質だと判断すれば無効化しているだけです。
そのため、まだまだ被リンクはSEO効果を出すために重要な対策になっています。
ただ、低品質な被リンクは無効化されるので、自分で被リンクを集めるのではなく、ナチュラルリンクの獲得を狙いましょう。
ホームページにある多くのページでナチュラルリンクを獲得することができれば、10本のうち7本が無効化されたとしても、被リンクをされたページは3本分のSEO効果を得られます。
被リンクを獲得しているページ数が増えるほど、サイト全体のSEO評価が高まり、トップページのSEOにもプラスの影響を与えることができます。
トップページのSEO効果が出ない対策法
これまで多くのホームページに対して、トップページのSEOをサポートしてきた経験で言うと、お客さまの多くは、トップページのSEO効果を上げるには、トップページをリライトすることを考えます。
ただ、当社の経験で言うと、トップページのSEOのために、トップページをリライトしても、期待通りにSEO効果が高まることはありません。
もちろん、当ページを見て、「本当か?」と思われた場合は、トップページをリライトして、1ヶ月ほど検索順位を見てみると良いでしょう。
その結果、期待通りにトップページのSEO効果が出ていなければ、当ページで紹介した対策を実施しましょう。
トップページSEOの注意点
トップページには複数のキーワードを設定する
トップページで上位表示を狙うキーワードは、お客さまが重要だと感じる複数のキーワードを設定することが大切です。
仮に一つのキーワードで上位表示ができたとしても、意外と訪問者数が少なかったり、十分な成果数を獲得することが難しいと言えます。
そのため、御社のビジネスで重要な複数のキーワードを設定して、そのキーワードに対するページを作成し続けることが重要になります。
トップページの検索順位が高くても更新は継続
制作実績のお客さまで多いのが、十分に満足できるトップページのSEO効果を得ているので、ホームページの更新がしづらいと言われることがあります。
その気持ちはよく分かりますが、SEOは良質なコンテンツ作成が重要になるので、ビジネスに関する良質なコンテンツであれば、更新を継続しても、トップページのSEO効果が落ちることはないでしょう。
それよりも、新規ページ作成や品質を高めるリライトを継続していなければ、いつかライバルサイトに追い抜かれるので、その方が御社のホームページにとってマイナスが大きくなります。
まとめ
ホームページ制作で多くのお客さまはトップページのSEO効果を狙います。
ただ、ホームページの中でも、トップページのSEOは、難易度が高いと思われ、トップページをリライトしても効果を出すことができず、サイト全体のSEO評価が検索順位に反映されています。
トップページのSEOを行われている方は、当ページを参考にしていただければ幸いです。