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  • 2021.01.28

ホームページの被リンクを外しても検索順位は戻らない

SEOサポートを行ったお客さまの事例で、過去に被リンク対策を実施した結果、ペンギンアップデートの影響を受けてしまったホームページがあります。

そちらのホームページでは、検索順位を戻すことを目的に、当社にSEOサポートを依頼いただき、最初の対策として被リンクを外すようにお願いしましたが、検索順位を戻すことに失敗しています。

現在、そのホームページは、検索順位を戻すことに成功しているのですが、当ページでは、なぜ被リンクを外したのに検索順位が戻らなかったのかや、どのようにして戻すことに成功したのかを紹介します。

ペンギンアップデートって何?とお思いの方は、ペンギンアップデートとは?のページで詳しく紹介しているので、そちらからご覧ください。

ホームページの被リンクを外しても検索順位が戻らなかった経緯

1.  被リンク全盛期に大量の被リンクを獲得

当社に依頼をいただくずっと前の被リンクSEOが全盛期のころですが、お客さまは、自社でホームページを制作しており、SEOも自社で調べて取り組んでいました。

当時は、被リンクは悪い行いではなく、多くのホームページで無料ブログを使ったり、当時は多くあった登録型サイトへの登録を行い、被リンク本数を集めて検索順位を高めていたので、お客さまも行っています。

実際に、お客さまのホームページの被リンク本数は異常なほど多く、当社がahrefsとGoogleサーチコンソールの結果を確認すると、5万本前後の被リンクを獲得していました。

しかし、当時はそれでも検索順位が高くなっていて、ホームページから多くの問い合わせを獲得していたので、お客さまは自演の被リンクの獲得を継続されていました。

2. ペンギンアップデートの影響を受ける

多くの自作自演の被リンクで高い検索順位を獲得していたホームページでしたが、2016年9月のペンギンアップデートの影響を受けてしまい、検索順位が壊滅的な状態になっています。

お客さまは、SEOに真剣に取り組んでいましたが、すぐに検索順位が落ちてしまったことに気が付いておらず、さらにはペンギンアップデートも知りませんでした。

そのため、気が付いたのが2017年になっていたそうで、実際に当社に相談をいただいたのが2019年6月ごろなので、約3年は検索順位が低い状態です。

ただ、2017年から2019年6月ごろまで何もしていなかったわけではなく、自社で被リンクSEOはスパムという情報は手に入れていて、2017年からは被リンク対策は行っていないそうです。

そして、約3年もの間、いろいろとホームページの手直しや被リンクの解除を行ってみましたが、一向にSEO効果を戻すことができず、最終的には当社に相談をいただいています。

3. 被リンクを外してみたが検索順位は戻らない

最初に実施したのが、すべての被リンクを外す対策です。

ただ、お客さまはすでに覚えている被リンクはすべて外しているとのことでしたので、当社でGoogleサーチコンソールのリンクやahrefsの有料版を使った被リンクの洗い出しを行っています。

当時は、SEO効果がないため、すでに登録型サイトの多くが閉鎖していたので、まだ残っている登録型サイトと無料ブログの削除を行っていただきました。

被リンク本数が5万本近くあったので、被リンクを獲得しているホームページの洗い出しだけでも多くの時間がかかりましたが、とりあえず今知れるすべての被リンクをExcelにまとめてお客さまに提案をしています。

削除ができた被リンクは80%程度になり、検索順位が戻る可能性は高いと思っていましたが、2ヶ月ほど様子を見ていましたが、一向に検索順位が戻りませんでした。

その理由は、Googleが低品質な被リンクは無効化していると言っていたので、おそらく獲得した被リンクすべてがすでに無効化されていた可能性が高いです。

そのため、もう自作自演の被リンクを探して外す対策に時間を使うことを辞めて、ユーザー目線でのホームページを運営して欲しいとお願いをしています。

4. ユーザー目線の運営でSEOリカバリーが成功

ユーザー目線のホームページ運営では、まずは当社で重複コンテンツとカニバリゼーションを起こしているページ、低品質なページを発見して、お客さまがリライトを行う計画を立てました。

最初に取り組んだのが、重複コンテンツとカニバリゼーションを起こしているページの発見になっており、幸いにもコピー&ペーストで作成されたページはありませんでしたが、多くのページがカニバリゼーションを起こしていました。

そのため、まずはカニバリゼーションを起こしていたページのリライトができないかを提案して、できない場合は関連ページへと301リダイレクトでページの統合を行っています。

次に、当社がページを読んで低品質だと感じるページをリストアップして、そのページも同様に、まずはリライトの実施、無理なら301リダイレクトで統合をお願いしました。

404 NOT FOUNDにする対応はしておらず、リライトか301リダイレクトでの対応をしています。

一通り当社の考えでリライトを行っていただきましたが、そこから毎日、良質を意識した新規ページ作成かリライトを行って欲しいとお願いしています。

と言うのも、当社はホームページは専門家ですが、お客さまの業界は素人とあまり大差がないので、最終的に品質が低いページを発見できるのはお客さま自身になっています。

お客さまは、当社が提案した内容を確実に実行していただき、当社がSEOサポートを依頼いただいたのが2019年6月ごろで、成果が出たのが、2021年1月頭になっているので、約1年半がかかっていますが、SEOリカバリーに成功することができています。

まとめ

従来のSEOでは、ホームページに被リンクを行えば検索順位を高めることができたので、多くの企業が大量の被リンクを獲得していると思います。

そして、そのような企業がペンギンアップデートの影響を受けている場合、多くが被リンクが駄目なのだと感じていると思いますが、被リンクを外したとしても、ホームページの検索順位は戻りません。

現在のSEOで大切なのは、ユーザーに価値あるホームページとすることであり、被リンクを外すことに力を入れるのではなく、ユーザー目線の運営に取り組んでいれば、必ず検索順位を戻すことが可能です。

ホームページの検索順位を高めるために、被リンクを外そうとお考えの方の参考になれば幸いです。