- 2022.11.22
工務店のホームページ制作で大成功した具体的な手法を紹介
当社で制作した工務店のホームページで、非常に高い成果を出した案件があります。
印刷会社からの案件であり、工務店はもちろん、弊社もかなり大変ではありましたが、現在クライアントから非常にお喜びをいただいています。
では、具体的にどのような対策を行った結果、高い成果を出したかをご紹介し、これからホームページを制作する工務店の参考になれば幸いです。
工務店のホームページを制作して欲しい
始まりは、印刷会社から、工務店のホームページを制作して欲しいとお声がけをいただいたことです。
もちろん、クライアントは大手ではなく、地域密着に力を入れている工務店です。
実際に、いきなりクライアントへ訪問するのではなく、まず印刷会社と打ち合わせを行うことから始めています。
一部情報は隠しておりますが、以下の内容が重要なポイントだとメモを取っています。
- 現在ウェブマスターは存在しない
- ホームページ制作は2回目だが分かっていない
- 集客の話をするとSEOとリアルで告知をする
- サイト運営はすると言っているが期待はしない方が良い
- 相見積で3社がプレゼン
- 紙の広告物は印刷会社が原稿を作成している
現在メモを見ると上記をポイントとして記載されています。
実際に、リアルで告知は印刷会社が原稿作成を代行してくれるため問題無くても、SEOの原稿作成を丸投げすると、非常に高い予算が必要になります。
そのため、当社は、ぱっと見の優れたウェブデザイン作成が得意ではなく、印象だけで決定されてしまうと、絶対に競合他社に勝てないと考えていました。
ただ、自社でできることはしっかりとやりたいと考えていて、当社の売りであるSEOに強いホームページ制作を提案したのです。
SEOに強い工務店のホームページを制作
では、実際にどのようにしてSEOに強いホームページを制作する提案をしたかをご紹介します。
先述している通り、サイト運営はすると言っているが期待はしないで欲しいとのことでしたので、かなり苦戦をしました。
お客さまがサイト運営をしない理由
現在のSEOにおいては、スタッフブログなどを作成して、そこにビジネスに関連する内容を更新すると検索順位が高まります。
そして、グーグルもヤフージャパン、マイクロソフトビングも、単に情報量が多いだけではランキングは上げてくれず、量にプラスアルファ質を見ています。
この質については、どういったものかは不明ですが、個々のウェブページをしっかりと作り込んでいれば、必ず評価されると思っています。
上記をまとめるとSEOで成果を出すには、以下2点のポイントがあります。
- 作成ページ数の多さ
- 各ウェブページの質
これらを実現するには、当然工務店がしっかりと日々サイト更新業務を行う必要があるのです。
ただ、サイト更新は期待しないで欲しいと言われていて、その理由を経験から以下のように推測しました。
- ブログ更新をした経験がない
- 上手い文章を書く自信がない
- 通常業務と兼業になり時間が取れない
工務店に限らず、多くの企業ウェブマスターの問題点は上記になっています。
そして、自分が見るブログ記事や実績ページの原稿が優れていると、自分もそのレベルで文章を書かないといけないと考えてしまいます。
しかし、訪問者はもちろん、検索エンジンも、そこまで鬼ではありません。
今できる最高の文章であれば、実は訪問者は問い合わせをくれますし、検索エンジンは上位に表示してくれます。
そのため、ソースコードの記述法やサイト構成などを検索エンジンを意識して、プラスアルファSEOのキーになる更新可能コンテンツを以下と定めました。
施工実績コンテンツを更新
施工実績コンテンツですが、テキストが多いと嫌になってしまうことを恐れ、少ない文章量にしています。
具体的には、当工務店のビジネスは2つあり、注文住宅とリフォームになっていて、それぞれで施工概要情報を表で打ち出せるようにしています。
実際に原稿としては、この概要情報とページ下部にある当社からのコメントの2ヵ所です。
代わりに、実は写真枚数を増やしていて、注文住宅建築であれば、外観やポイントになる内装を掲載できるように作成しています。
リフォームにおいては、ビフォーアフターを写真で紹介するようにしています。
本当は、写真サイズなども調整してからアップしていただきたかったですが、そういった細かなSEO要素を提案すると作業が進まないと思い、自動調整されるようにしています。
実際に、ホームページを制作後からの施工実績をアップするのではなく、過去数年にわたった施工実績をアップしていただき、公開直後から300ページを超えていました。
スタッフブログを更新
施工実績は文章量が比較的少なく、どんなにウェブページ数を増やしても、SEO効果が出ない可能性があります。
そのため、施工実績コンテンツ以外にも、スタッフブログで更新業務を行っていただきました。
この更新業務については、通常当社ホームページ制作では、2,000文字前後の文章を書いて欲しいとお願いするのが一般的です。
ただ、サイト運営を嫌がられる企業さまに2,000文字と言うと、無理と言われる可能性があったので、1,000文字以上でお願いしました。
最初は嫌な顔をされましたが、実際に新規ページを作成していただくと、実は900から1,500文字くらいは普通に書くことができていました。
では実際に、どのような内容で更新をしていただいているかと言うと、実は施工実績です。
施工実績ページでは、例えば「大阪市都島区にあるAさま宅リビングリフォーム」というタイトルでページを作成したとします。
スタッフブログでは、「大阪にあるDさまのリビングリフォームのポイント」というタイトルで記事を作成していただきました。
もちろん、書いている内容はコピー&ペーストではなく、個々のウェブページでオリジナルになっています。
また、施工実績ページでは文章も写真も無制限ではなく、簡単に紹介をして、スタッフブログで詳細を掲載いただきました。
これにより1つの施工に対して2ページを作成することが可能になり、一気にその効果を高めれるようになっています。
また、更新ができないと言っていた工務店ウェブマスターもこれであれば、短時間でさらには自社が施工した実績であり、考える必要もなくスムーズな更新ができるようになりました。
おまけで写真コンテンツ
ほとんどSEO効果はありません。
ただ、工務店のホームページ制作で行ったコンテンツの中に写真公開コンテンツがあります。
一応施工実績とリンクするものになっていて、施工実績とブログで紹介しなかった写真をアップできるコンテンツになっております。
やはり、注文住宅建築にしてもリフォームにしても、長々と文章を書かれていても、購買意欲は向上しません。
最終的な決め手は、注文住宅建築であれば、どんな家を立てれるか、リフォームであればビフォーアフターでどうなったかが気になると思います。
これらを実現できるコンテンツとして写真コンテンツを公開して、日々サイト運営を行っていただいています。
写真公開コンテンツは、SEOとは一切関係がありませんが、グーグルアナリティクスを見ると、非常にアクセスが多いウェブページになっています。
工務店のホームページ制作後の運営頻度
工務店のホームページ制作後の運営頻度についてご紹介をします。
まず、公開直後で、大体300ページに成長させています。
実際に、当社が制作したホームページは、20ページくらいでしたので、280ページを作成していただきました。
そして、300ページくらいを公開した後の更新頻度で言うと、月に30ページ前後になっています。
もちろん、月に15件前後の成約があるかは不明ではありますが、写真だけはしっかりと撮影されていて、過去の実績も含めて月30ページ作成です。
実際に30ページとなると、土日も休まず1日1ページを公開するスケジュールになっています。
そのため、当社のホームページ制作でよく提案する公開後に1日1ページ作成を実現できていると言え、高いSEO効果を期待しても良い状態になっています。
ただ、一点問題があるとすれば、それは各ウェブページで少し文字数が少ないことですが、内容自体はしっかりと考えて作っていて、しばらくは静観することにしました。
ホームページ制作後1ヶ月で高いSEO効果を出した工務店
ホームページ制作が完了して、公開してからは、当社から連絡を行うことは基本的にはありません。
ただ、1ヶ月後に連絡があり、異常に検索順位が上がっているとご報告をいただきました。
【工務店 大阪】や【リフォーム 大阪】は残念ながら上げることはできていませんが、2,3ページ目にランクインしています。
それよりも、実はもう少しニッチなキーワードで上位表示ができていて、そのキーワード数は当社実績の中で見てもトップクラスとなっています。
現在では、SEO以外にもソーシャルメディア運用とリスティング広告に興味を持ち始めていて、今後どこかのタイミングで実施されるそうです。
最近、当社がホームページ制作後に提案している内容になるのですが、リライトは確かにSEO効果があります。
ただ、取り急ぎ上位表示を行う場合は、リライトに力を入れるのではなく、新規ページ作成に力を入れる方が圧倒的に効果を発揮できます。
こちらの工務店は、リライトは0で新規ページ作成だけに全力で取り組んでいました。
そのため、高い成果を出していて、ある意味最小の努力で最大の効果を得た事例になっています。
これからホームページを制作する工務店は、ぜひ上記事例を参考に、自社にあったホームページを制作し、サイト運営を行うことで、高いSEOを得てみてはいかがでしょうか。