セブンデザイン 成果を追求した大阪のホームページ制作会社

  • 2023.09.22

マイクロソフトアカウントはホームページに必要か

ホームページ制作の過程で、どのようなアカウントが実際に必要なのか、多くの方が疑問を抱くことでしょう。特に、多機能で幅広いサービスを提供するマイクロソフトアカウントは、その利点や必要性が気になるポイントです。

実は、現代のデジタル環境では、グーグルアカウントだけでマイクロソフトの一部サービスを利用可能になってきました。この事実は、ホームページ制作において、マイクロソフトアカウントの絶対的な必要性を低減させるかのように感じられるかもしれません。

しかし、グーグルとマイクロソフトのサービスを明確に区別して利用したい、あるいは、それぞれのサービスの特色を最大限に活かしたい場合、マイクロソフトアカウントの設定は避けられないことも。このページでは、そのような状況を想定し、ホームページ制作におけるマイクロソフトアカウントの役割と価値について詳しく探ることとします。

マイクロソフトアカウントとは

ホームページ制作の際、必要とされる多くのツールやサービスを提供する巨大企業がマイクロソフトです。一体、このマイクロソフトアカウントとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

マイクロソフトアカウントは、同社が提供する多様なデジタルサービスやソフトウェアを一括して管理・利用するためのアカウントです。多くの人は、Windows OSの利用時にこのアカウントを持っていることが多いです。しかしこのアカウント、実はホームページ制作にも深く関わっています。

昨今、いくつかのマイクロソフトサービスには、グーグルアカウントでのログインが可能となっていますが、純粋にマイクロソフトのサービスを最大限に利用する場合、マイクロソフトアカウントの有効性は非常に高まります。例えば、クライアントやホームページ制作会社が共同で作業を行う場面で、共有ツールやコラボレーションツールを用いる際、このアカウントは役立ちます。

セキュリティの面からも、ホームページ専用のマイクロソフトアカウントを設けることで、他のプライベート情報とのリスクを分離できる点は大きなメリットと言えます。ツールの利用者が多様である場合、特にこの点は重要となります。

そして、マイクロソフトが提供する多くのツールは、SEOや成約率向上の観点から見ても極めて有益です。これらのツールを最大限に活用するためには、やはりマイクロソフトアカウントの存在は中心的な役割を果たしているのです。

ホームページで利用するアカウントが必要なマイクロソフトツール

ビングウェブマスターツール

ホームページ制作の過程で、SEO対策は避けて通れない道となっています。その中で、マイクロソフトが提供する「ビングウェブマスターツール」は、その名の通り、ビングという検索エンジンの最適化のためのSEOツールとして知られています。

このツールは、多くの人が利用する「グーグルサーチコンソール」と同様の役割を果たしますが、注目すべきはその使用タイミング。一般的には、グーグルサーチコンソールでの調整が完了し、更なる最適化を追求する段階で活用されることが多いです。

現代の検索エンジン市場を見ると、主要な存在としてグーグル、ヤフージャパン、そしてマイクロソフトのビングが挙げられます。しかしその中でも、ビングのシェアは比較的小さい。具体的な数字としては、全体の訪問者のうち1割程度がビング経由であるとされます。

では、この1割の訪問者を無視すれば良いのでしょうか。答えは「No」です。特定のホームページや業種においては、ビングからの流入が意外と多いこともあるのです。当然、ホームページ制作の過程で、このビングのシェアを無視するわけにはいきません。

さらに、興味深いのは、ビングウェブマスターツールを使用してのSEO対策が、実はグーグルにおいても有効であるケースが存在するということ。要するに、このツールの利用は、多方面でのSEO効果をもたらす可能性を秘めているのです。

しかし、利用者が初めてこのツールにアクセスすると、英語のページが表示されることが時折あります。心配することはありません。ビングウェブマスターツールは日本語対応しており、ホームページ制作時のSEO対策ツールとして安心して取り入れることができます。

Clarity

ホームページ制作の過程でのアクセス解析ツールの選定は、成功の鍵を握る要素の一つと言えます。マイクロソフトが提供する「Clarity」は、特にヒートマップの機能を中心として、ウェブサイトの動向分析において高い評価を受けています。

当然、グーグルアナリティクスのような無料のツールが存在する中、なぜClarityを選ぶのか。答えはその視覚的なデータ提供にあります。一般的なアクセス解析ツールは、数値を中心としたデータを提供することが多く、これが初めてのサイト運営者にはとっつきにくいことも少なくありません。

しかし、Clarityのヒートマップは、ユーザーがホームページ上でどの部分をクリックし、どのページへ遷移したのかを色分けして直感的に表示します。これにより、ホームページ制作時や運営中の改善点を見つけやすく、よりユーザーフレンドリーなサイト構築が可能となります。

それに加え、当社の多くのホームページ制作プロジェクトでClarityの活用事例が増えてきています。理由としては、この直感的なデータ表示が、サイトオーナーやステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にし、具体的な改善策の提案や実施をスムーズに進めることができるからです。

ただし、Clarityの一つのハードルとして、英語での表示が基本となっている点が挙げられます。しかし、最近のウェブブラウザには翻訳機能が備わっており、この機能を活用することで、日本語での操作も問題なく行えます。

マイクロソフトアカウントをお持ちの方、またはこれから開設を検討されている方には、ホームページ制作の一環として、ぜひClarityの導入をお勧めします。

Web制作会社としてはマイクロソフトアカウントは不要

ホームページ制作を進める中で、多数のアカウントやツールが関与します。その中で、マイクロソフト系のツールもしばしば注目されることがあります。しかし、実はマイクロソフトの特定のツールに関して、マイクロソフトアカウントの必要性は薄れてきているのが現状です。

特に、2020年以降の動向を見てみると、グーグルアカウントでのログインオプションが提供されるケースが増加。このため、多くのホームページ制作会社、当社を含めて、グーグルアカウントを主として利用する道を選んでいます。もちろん、お客様の要望に基づきマイクロソフトアカウントを活用することも可能ですが、一つのアカウントで多くのツールやサービスを一元管理するメリットを鑑みると、グーグルアカウントの利用がおすすめとなります。

ホームページ制作後の運営では、さまざまなIDやパスワードの管理が必要不可欠。サーバー関連のログイン情報やCMSのアクセスデータ、さらにはソーシャルメディアのアカウント情報など、一つ一つを手動で管理するのは大変な作業です。特に、ソーシャルメディアや外部ツールの利用が増える中で、アカウント情報の一元管理は運営の効率化をもたらします。

当社では、IDやパスワードの管理にエクセルを使用していますが、最小限のアカウントで効率的な運営を実現するため、グーグルアカウントの利用をおすすめしています。これにより、ホームページ制作とその後の運営を、よりシンプルかつ効果的に進めることが可能となります。

まとめ

ホームページ制作に関わる中で、アカウントの管理は欠かせない要素となっています。そして、その中でも、マイクロソフトアカウントの取り扱いは特別の注意を要します。

まず最初に強調したいことは、マイクロソフトアカウント情報の管理方法です。一般的に、デジタルのツールやサービスで情報の共有・管理を行うことは便利ですが、パスワードやアカウント情報に関しては注意が必要です。特に、グーグルスプレットシートのようなオンラインツールでの保存は避けるべきです。インターネット上に情報をアップロードすることは、セキュリティのリスクを増大させる可能性があります。

当社の推奨する方法としては、エクセルを使用したパスワード管理表を作成し、それを印刷して紙媒体として保管すること。もし紙の管理が困難であれば、外付けハードディスクなどのセキュアな保存方法を選ぶことをおすすめします。何よりも、自社ホームページのサーバーにFTPを使用してエクセルをアップロードすることは避けるべきです。このような行為は大きなセキュリティリスクとなります。

ホームページ制作会社としての立場から、アカウント情報、特にマイクロソフトアカウントの情報を安全に管理することは最優先事項です。しかしながら、アカウントの選択に関して、我々はグーグルアカウントの利用をより推奨しています。この選択は、管理の効率性や利便性を基にしたものであり、ユーザーの皆様にもその利点を享受していただきたいと考えています。