- SEO・SEM
- 2017.03.27
グーグルがモバイルファーストインデックスを導入予定
2016年11月5日に検索エンジンのグーグルが、グーグルウェブマスター向け公式ブログに「モバイルファーストインデックスに向けて」という記事を公開いたしました。
モバイルファーストインデックスに向けての記事で紹介されていた内容は、現在グーグルはPCサイトを評価して、その評価結果をPCサイトとスマートフォンサイトの両方に適応し、スマートフォン対応を行っていない場合は、スマートフォン検索時の少し順位を下げる対応を行っていますが、モバイルファーストインデックス導入後は、スマートフォンサイトだけを評価し、その結果をPC検索とスマートフォン検索の両方に適応するようになります。
このモバイルファーストインデックスにより、SEOの在り方が大きく変わるため、SEOを実施されているwebマスター様は、必ず内容を理解して対策を行わなくてはなりません。
今回は、グーグルのモバイルファーストインデックスについてご紹介をいたします。
目次
モバイルファーストインデックスとは
モバイルファーストインデックスとは、検索ランキングを決定する仕様の変更のことを言います。
従来のグーグル検索は、PCサイトの評価を検索ランキングに使用し、モバイル対応を行っているかどうかで、モバイル検索での検索ランキングを決定していました。
しかし、このモバイルファーストインデックスにより、PCとモバイルが逆転し、モバイルサイトの評価をランキングに使用し、モバイル対応を行っているかどうかで、PCでの検索結果ランキングを決定するようになります。
実装時期
2016年11月時点で数ヶ月後と公表されているため、2017年4月から遅くとも2017年10月までには導入されると予測されます。
順位への影響
モバイルファーストインデックスがどれくらい順位に影響するかは現段階では不明ですが、グーグルは「なるべく大きな差が出ないようにすることを目指している」と公表しています。
但し、以下でご説明いたしますが、モバイル対応を行っていないウェブサイトは、大きく順位を落とす可能性があります。
PCサイトの評価
グーグルは、PCサイトの価値を引き下げると公表しています。
もし、レスポンシブウェブデザインの対応もスマホサイトの作成もしていない場合は、グーグルはPCサイトの評価で検索結果のランキングを決定いたします。
そのため、現状PCサイトの順位のほうが高く、スマホサイトの順位が低い場合は、現状のモバイルサイトよりも順位が低くなってしまう可能性があります。
モバイルファーストインデックスの対応が必要なウェブサイト
モバイルファーストインデックスへの対応を行ったほうが良いwebサイトをご紹介いたします。
モバイル対応を行っていないホームページ
スマートフォン向けのモバイルサイトを制作していない、あるいはレスポンシブウェブデザインに対応していないホームページの場合は、モバイルファーストインデックスが導入されると、現状のスマートフォン検索と同じ、あるいはそれよりも少し順位が落ちる可能性があります。
そのため、モバイルファーストインデックスが実装される前に、スマートフォンサイトを作成するか、レスポンシブウェブデザイン対応を行うようにしなくてはなりません。
モバイルサイトでコンテンツを省略しているHP
PCサイトとは別にモバイルサイトを制作している場合で、モバイルサイトではページやコンテンツを大幅に省略している場合は、PCサイトと同じコンテンツをモバイルサイトでも公開しなくてはなりません。
モバイルサイトにはないページの評価は、PCページの評価で検索順位が決定してしまうため、大きく順位を落としてしまう可能性があります。
モバイルファーストインデックスのポイント
ウェブサイトの作成を行うにあたり、知っておいた方が良いポイントをご紹介いたします。
アコーディオンで隠されたコンテンツの評価
これまでグーグルは、グローバルナビゲーションなどで初期状態では隠れているが、オンマウスやクリックをすることで、関連する情報が表示されるアコーディオンと言われる機能によって、隠されたコンテンツを評価することはありませんでした。
しかし、スマートフォンサイトにおいては、アコーディオンをメニューなどのボタンに利用することが一般的であるため、アコーディオンによって隠されたコンテンツも評価されるようになります。
canonicalタグとalternateタグは、現状のままで問題ない
PCサイトとスマートフォンサイトが別の場合に、URLの正規化を行うカノニカルタグや、代替ページが存在している時に利用するアノテーションタグの設定は、従来通りで変更は不要になります。
モバイルファーストインデックスの影響はPC検索にも
以前、グーグルが行ったモバイルフレンドリーにおいては、PC検索では影響が出ず、スマートフォン検索での影響のみになっていました。
しかし、今回のモバイルファーストインデックスでは、PC検索もスマートフォン検索でも影響が出てきます。
スマホ対応をご検討の方へ
現状ウェブサイトを運営されており、リニューアルを行う予定はないが、できる限り低価格でスマートフォン対応を行いたいとお思いの方は、ぜひとも弊社にご相談ください。
弊社では、ホームページをリニューアルせずに、スマートフォン対応を行うサービスもご提供いたしており、リニューアルを行わないため、低価格でのレスポンシブウェブデザインへの対応が可能です。
まとめ
今回ご紹介したモバイルファーストインデックスは、これまでグーグルが行ってきたモバイルへの仕様の追加や変更と比べ、非常に大きなものになると予測されます。
そのため、モバイル対応を行っていないウェブサイトであれば、早急に対応していく必要があり、もし対応を行わなかった場合は、検索からの訪問者数が大きく減少してしまう可能性があります。
もちろん、単にSEO目的ではなく、スマートフォン対応を行うことで、訪問者にとっても扱いやすいHPとすることができるため、ぜひこの機会にスマートフォン対応をご検討されてはいかがでしょうか。