- アクセス解析
- 2014.10.16
1人が見た平均ページビュー数の改善
1人が見た平均ページビュー数とは、 「総ページビュー数」÷「総訪問者数」で求めることができ、「ユーザが1度の訪問で、平均何ページを閲覧したのか」を示す数値になります。
この1人が見た平均ページビュー数を向上させ、訪問者に少しでも多くのページを閲覧して貰うことができれば、御社の強みやサービス、実績などについて、より深くアピールすることが可能になり、ホームページの成約率を向上させることが可能になります。
今回は、ホームページの成果対策としてアクセス解析「グーグルアナリティクス」が示す「1人が見た平均ページビュー数」の考え方と、その改善法についてご紹介いたします。
アクセス解析を活用した理論的なホームページ運営の参考になりましたら幸いです。
1人が見た平均ページビュー数とは
まず初めに、グーグルアナリティクスでは、「1人が見た平均ページビュー数」ではなく、「ページ/セッション」と表記されておりますが、ここでは「ページ/セッション」ではなく、「1人が見た平均ページビュー数」としてご紹介いたしております。
1人が見た平均ページビュー数とは、「webサイトに訪れた訪問者が、平均何ページを閲覧したか」を示す数値になり、この数値を高めることで、訪問者のホームページでの回遊率が向上し、御社がホームページで公開している様々な情報を閲覧して貰うことが可能になります。
訪問者に多くのページを閲覧してもらうことは、御社の強みやサービス力、これまでの実績などを、より深くアピールすることに繋がり、この1人が見た平均ページビュー数を向上させることで、ホームページの成約率が大きく向上いたします。
計算方法
1人が見た平均ページビュー数は、「ページビュー数÷訪問者数」で算出することができます。
webサイト全体の1人が見た平均ページビュー数だけではなく、キーワードごとや入口ページごとの1人が見た平均ページビュー数も、ホームページの改善に非常に重要な数値データとなるため、必ず確認しなくてはなりません。
目標値の立て方
1人が見た平均ページビュー数の目標値は、ホームページの規模や、目的などによって変わるものとなるため、一概には言えませんが、どのような考え方で目標値を設定すれば良いのかについてご紹介いたします。
webサイト全体のページ数
ホームページ全体のページ数が多い場合と、少ない場合では、1人が見た平均ページビュー数の目標値の立て方が大きく変わってきます。
ページ数が多いwebサイトであれば、目標値も高く設定しなくてはならず、ページ数が多いにもかかわらず、1人が見た平均ページビュー数が少ないホームページであれば、訪問者が御社のコンテンツに満足していないと言うことができます。
また逆に、ページ数が少ないwebサイトであれば、1人が見た平均ページビュー数の目標値は低く設定しなくてはならず、ページ数が少ないにもかかわらず、1人が見た平均ページビュー数が多い場合は、訪問者が求めている情報がどこにあるか分からず、迷っている可能性があります。
御社のホームページ全体のページ数から、理想的な1人が見た平均ページビュー数を検討し、その数値を目標にホームページの改善を行うことで、ホームページの成果を飛躍的に向上させることが可能になります。
目標ページビュー数
御社の目標としているページビュー数を達成するためには、2通りの手段があり、「訪問者数の向上」を行うか、「1人が見た平均ページビュー数の向上」を行うかのどちらかになります。
例えば、現在「訪問者数4,000人・月間ページビュー数8,000PV・1人が見た平均ページビュー数2ページ」のホームページがあり、そのホームページが「月間目標ページビュー数を12,000PV」に設定しているとします。
その場合、「訪問者数を2,000人増やす」か、「訪問者数を増やさず、1人が見た平均ページビュー数を3ページにする」かのどちらかになります。
訪問者数を増やすためには、SEO対策あるいは、リスティング広告などになりますが、2,000人もの訪問者を増やすことは、非常に多くの予算や時間が必要となってしまいます。
そのため、目標ページビュー数の達成には、訪問者数を増やすことももちろん重要ですが、まずはページビュー数を増やす対策が重要になり、訪問者に後1ページ多く見てもらう対策を行うだけで、目標ページビュー数を達成することが可能になります。
このように、現状の訪問者数で目標ページビュー数を達成するための、1人が見た平均ページビュー数を目標値とすることで、即効性のある対策を行うことが可能になります。
目標値の設定の注意点
1人が見た平均ページビュー数は、入口となったページから最短でゴールページにたどり着くまでに、何ページ必要かを考えることで、最低限の目標値を設定することができます。
例えば、お問い合わせを目標としているホームページであれば、お問い合わせページが入口ページになることはほとんどないため、「入口ページ→お問い合わせフォーム→確認画面→サンキューページ」と最低でも4ページは見てもらわなければ、そのホームページから成果が出ることはありません。
このように自社のwebサイトで最短でゴールページにたどり着く場合のページ数を計算し、まずはその数値を目標とすることが重要になります。
改善法
1人が見た平均ページビュー数の改善法をご紹介いたします。
リンクの設置
1人が見た平均ページビュー数を改善するためには、まずはリンクの見直しを行ってみることが効果的です。
ナビゲーションの確認
グローバルナビゲーションやサイドナビゲーション、バナーリンク、フッタリンクが、訪問者にとって、分かりやすいものかどうかを確認します。
リンクは、その先にあるページの内容を訪問者が想像できることが重要になり、分かりやすいリンクかどうかの確認を行い、もし分かりにくい文言の場合は、改善しなくてはなりません。
本文にリンクの設置
本文中に、より詳しい内容のページへのリンクを設置することで、訪問者をリンク先へのページへと誘導することが可能になります。
リンクの設置は、闇雲に行うのではなく、その内容を読んだ訪問者が、どういったことに興味を持つかを検討し、リンク文言の作成とリンク先を指定しなくてはなりません。
直帰率・出口率の高いページの改善
直帰率・出口率の高いページを改善することで、1人が見た平均ページビュー数を大きく改善することが可能になります。
直帰者は、1ページだけを見て帰った訪問者となるため、直帰率の高いページを改善することで、1人が見た平均ページビュー数を大きく向上させることが可能になります。