- アクセス解析
- 2015.06.10
グーグルアナリティクスのリファラースパム
先日、弊社のクライアント様のグーグルアナリティクスを確認してみると、複数の突発的なアクセスが発生している日が見受けられました。
この突発的なアクセスについて、グーグルアナリティクスのデータを詳しく調査してみたところ、特定のwebサイトからのアクセスになっており、それらのウェブサイトはゴーストリファラーと言われる実際にはアクセスが存在しない参照元サイトになります。
これらのゴーストリファラーは、2015年以降に様々なwebサイトのグーグルアナリティクスの解析結果に表示されるようになっており、これらのゴーストリファラーのことを総称してリファラースパムと言います。
リファラースパムがあると、訪問者数やページビュー数が大きく向上したり、トップページの直帰率が非常に高くなったりなど、正確なアクセス解析のデータ収集が行えなくなってしまいます。
また、リファラースパムのホームページを確認するためにアクセスすると、海外のECサイトなどへと転送されたり、ウィルスに感染する可能性もあるため、アクセスしないことはもちろんですが、早急に解析データから削除しなくてはなりません。
今回は、近頃、多くのウェブサイトのグーグルアナリティクスの解析結果に見られるリファラースパムについてと、リファラースパムをグーグルアナリティクスの解析結果から除外する方法についてご紹介します。
目次
リファラースパムとは
アクセス解析が示す数値データの1つに参照元サイトと言われるデータがあります。
この参照元サイトは、例えばグーグルから何人のユーザが訪れたのかや、ヤフージャパンから何人訪れたのかなど、どのホームページから何人のユーザが訪れたのかを確認できるデータになります。
リファラースパムとは、この参照元サイトに表示されている海外のウェブサイトのことを言い、そのウェブサイトがどのようなHPかを確認するためにアクセスすると、意味のないウェブサイトであったり、ECサイトなどへと転送されるウェブサイト、あるいはウィルスに感染する可能性のあるホームページになっています。
このリファラースパムをそのままにしておくと、多い日では1日に100アクセス以上も訪れ、直帰してしまうため、ホームページのデータを正確に収集できなくなってしまったり、またはウィルスに感染する可能性もあるため、必ず発見し次第、対策を行わなくてはなりません。
リファラスパムかどうかの確認法
参照元のwebサイトに見慣れないHPからのアクセスが多い場合は、それがリファラスパムかどうかの確認をしなくてはなりません。
確認を行う際に、実際にそのウェブページに訪れることは絶対にしてはいけないため注意が必要です。
そのwebサイト名で検索
リファラースパムの情報は、現在非常に多くのホームページで公開されています。
そのため見慣れないHPがあった場合は、まずはそのHP名で検索を行い、リファラースパムとして情報が公開されているかどうかの確認を行うようにしましょう。
aguseで調べる
aguseというウェブサイトを活用することで、そのホームページが転送設定がかかっているのかや、存在しないウェブサイトなのか、海外のウェブサイトなのかなどを調べることができます。
基本的に、日本をターゲットとしているウェブサイトの場合において、海外のホームページからリンクをされることは稀であるため、海外サイトであった場合は、リファラースパムの可能性が非常に高いです。
リファラースパムの除外設定
グーグルアナリティクスでリファラースパムのデータを除外する設定法をご紹介します。
アナリティクス設定
グーグルアナリティクスにログインし、「アナリティクス設定」のページにある「フィルター」をクリックします。
フィルタ設定
「フィルター」のページにある「新しいフィルタ」をクリックします。
ビューにフィルタを追加
「フィルタ名」には分かりやすいように、除外するホームページのURLを記載します。
「フィルタの種類」では、「カスタム > 除外 > 参照」を選択し、「削除するサイトのURL」を記述します。
こちらで設定が完了になるため、「保存」をクリックします。
IPアドレスの除外の場合
IPアドレスを除外する場合は、「ドット」の前に必ず「バックスラッシュ」を入れるようにします。
このバックスラッシュがないと、IPでの除外ができないため注意が必要です。
リファラースパムリスト
リファラースパムのリストは、多くのブログで公開されています。
そのため、現状リファラースパムを受けていないホームページであっても、あらかじめリファラースパムリストなどで検索を行い、除外リストに入れておくことをお薦めします。
また、リファラースパムの数は日々増えているため、リファラースパムリストを設定した後でもスパムを受ける可能性は十分にあるため、定期的にリファラースパムリストの確認や、自社サイトにリファラースパムがあれば、随時フィルターに追加するようにしなくてはなりません。
ボットのフィルタリング
グーグルアナリティクスでは、あらかじめ既知のボットやスパイダーからのヒットをすべて除外する設定ができ、「アナリティクス設定 > ビュー設定 > ボットのフィルタリング」にチェックを入れるだけで設定が可能です。
こちらもアクセス解析のデータに影響を与えるものになるため、あらかじめチェックを入れておくことをお薦めします。
オーガニック検索スパムも増えている
最近では、オーガニック検索スパムも増えているようです。
オーガニック検索スパムとは、オーガニック検索トラフィックに誘導したいウェブサイト名が表示されますが、リファラスパム同様にアクセスしてはいけないページになるため、注意しなくてはなりません。