セブンデザイン 成果を追求した大阪のホームページ制作会社

  • 2023.07.14

レスポンシブWebデザインとは?メリットとデメリット

レスポンシブWebデザインは、異なるデバイスの横幅に合わせてホームページのレイアウトが動的に変わる制作手法です。近く、多様なデバイスでの閲覧が一般的となり、ユーザーエクスペリエンスの向上が求められるようになりました。従来のパソコン専用のデザインでは、スマートフォン利用者に最適な閲覧体験を提供することが難しいことから、レスポンシブデザインの導入が重要となってきました。

ホームページ制作の際、このデザイン手法はほぼ必須とも言える状態です。当社でも多くのクライアントにこの方法を推奨しています。しかし、なぜこれが注目され、どんなメリットやデメリットがあるのかを正しく知ることで、制作プロセスがより明確になります。本ページでは、レスポンシブWebデザインの全貌と、その利点と課題について詳しく探ることを目指します。

レスポンシブWebデザインとは

レスポンシブWebデザインは、現代の多様なデバイス環境に対応するためのホームページ制作のアプローチです。具体的には、利用者が使用しているデバイスの画面サイズや解像度に応じて、ホームページのレイアウトやデザインが自動的に適応する技術を指します。

以前は、スマートフォン向けとPC向けの2つの異なるサイトを制作・運営するのが一般的でした。それに伴い、Web制作会社には2つの異なるデザインやコードベースの管理が求められました。この方法の主な欠点は、更新やメンテナンスの手間が倍増し、コストもそれに比例して高くなることでした。

レスポンシブWebデザインの採用によって、これらの課題は大きく軽減されました。1つのコードベースで、さまざまなデバイスからのアクセスに柔軟に対応できるようになったのです。結果として、制作コストや運営コストの削減、サイトの更新やメンテナンスの効率化が実現されました。

しかし、すべてのケースでレスポンシブデザインが最適というわけではありません。例えば、モバイルユーザーとPCユーザーの両方に異なる情報や機能を提供したい場合、レスポンシブデザインのみでは制限があるかもしれません。そのようなシチュエーションでは、専用のモバイルサイト制作を検討する必要が出てきます。

このように、レスポンシブWebデザインは非常に効果的な手法ですが、導入を検討する際は、ユーザーのニーズやビジネスの要件をしっかりと理解し、最適な方法を選択することが重要です。

レスポンシブWebデザインのメリット

スマートフォンユーザーが年々増えている

スマートフォンの普及率は、過去数年間で急激に増加しています。ホームページ制作においても、このトレンドを無視するわけにはいきません。2021年と2023年の制作実績から見ても、顕著な増加傾向が見受けられます。たった2年の間に、BtoBやBtoCのコーポレートサイト、ネットショップなど、様々な業種・業態でスマートフォンユーザーの割合が10%も上昇しています。

海外のデータも参考にすると、アメリカの調査機関SISTRIXによれば、平均75.1%のユーザーがスマートフォンを使用しているとのこと。これは、国内外を問わず、スマートフォンの利用が一般的であることを示しています。

そんな中、スマートフォンでの閲覧時に操作性が低下すると、ユーザーはすぐにそのホームページを離れてしまいます。ユーザーは情報を求めていますが、不便なホームページではなく、他の使いやすいサイトから情報を得る選択をします。このため、操作性やデザインの最適化は不可欠です。

制作するホームページがスマートフォンに対応しているか、その取り組みがどれだけ深刻に行われているかは、今やそのホームページの成果を大きく左右する要因となっています。レスポンシブWebデザインは、多様なデバイスでの閲覧に適応することができるため、Web制作会社としては積極的に推奨しています。

この急激なスマートフォンユーザーの増加を背景に、ホームページ制作のアプローチを再考する時期が来ています。スマートフォン対応は、単なるオプションではなく、必須の要件となっています。

制作料金を抑えられる

近年、ホームページ制作における最も大きなトピックとして「レスポンシブWebデザイン」の存在が挙げられます。このデザインの採用には、見た目や操作性だけでなく、制作料金を大幅に削減するという経済的なメリットがあります。

従来、企業や店舗がホームページを制作する際には、PC向けとスマートフォン向け、それぞれ異なるデザインのサイトを作成する必要がありました。その結果、それぞれの制作料金が必要となり、総費用が高額になるケースが少なくありませんでした。

しかし、レスポンシブWebデザインを採用することで、1つのHTMLを使用して、異なるデバイスサイズに適切に対応するホームページが制作できます。これにより、別々のサイトを作る必要がなく、結果として制作費用を大きく削減することが可能となります。

具体的には、当社の例では、従来のパソコン用のホームページ制作料金の約40%から50%の費用で、レスポンシブWebデザインのホームページを制作することができます。これは、企業の経営戦略や予算計画において大きなメリットとなります。

要するに、レスポンシブWebデザインは、ユーザー体験の向上だけでなく、経済的な面でも非常に有利な選択肢と言えるのです。今後のホームページ制作を検討されている方は、この点を強く意識して、選択を進めていくことをおすすめします。

更新作業が一度で良い

レスポンシブWebデザインの導入は、ホームページ制作における画期的な技術進化として多くの企業や個人に選ばれています。その理由の一つが、更新作業の効率化です。

従来、ホームページの制作では、PC向けとスマートフォン向けとして異なる2つのページを持つことが一般的でした。これにより、新しい情報やコンテンツの追加、修正を行う際には、両方のページで同じ作業を繰り返す必要がありました。これは、更新の際の手間や時間、そしてミスのリスクを2倍にすることを意味していました。

しかし、レスポンシブWebデザインを採用することで、1枚のHTMLをもとにPCとスマートフォンの両方に最適化された表示が可能になります。そのため、新しい記事を投稿したり、商品情報を更新したりする際も、1回の操作で完了します。これは、ホームページ運営者にとって大きなメリットとなることは言うまでもありません。

さらに、これによりホームページの内容の一貫性が保たれることで、ユーザーが異なるデバイス間で情報の食い違いや混乱を感じることがなくなります。

総じて、レスポンシブWebデザインの採用は、ホームページ制作や運営の効率を格段に向上させるだけでなく、ユーザーエクスペリエンスの向上にも寄与します。今後のホームページ制作やリニューアルを考えている方には、このメリットを十分に理解し、活用することを強く推奨します。

スマートフォン検索時のSEO効果を出せて設定が簡単

現代のユーザーは、情報を探す際にスマートフォンを頻繁に使用します。そのため、ホームページ制作を行う際、スマートフォンのユーザーを無視することはできません。特に、ホームページのSEO対策とその結果としての検索順位において、スマートフォン対応は絶対的な要素となってきています。

スマートフォンに対応したホームページは、検索エンジンからの評価が高まる傾向にあります。これは、検索エンジンがユーザーエクスペリエンスを重視しているため、スマートフォンユーザーにとって使いやすいサイトを推奨する動きが強化されているからです。その結果、スマートフォンに最適化されたホームページは、検索結果ページでの上位表示が期待できるのです。

しかし、スマホサイトの制作とは別に、レスポンシブWebデザインを採用することで、さらに多くのメリットを享受できます。レスポンシブWebデザインでは、canonicalタグの実装や302リダイレクトといった複雑なSEO対策を実施する手間が省かれます。これにより、ホームページ制作を簡潔に進めつつ、確実なSEO効果を確保することが可能となります。

総じて、ホームページ制作において、スマートフォン対応は必須の要件となっています。そして、レスポンシブWebデザインを採用することで、ユーザーにとっての利便性だけでなく、SEOの面でも大きなメリットを享受できるのです。ホームページ制作を計画する際は、この点を十分に考慮し、最適な戦略を練り上げることが求められます。

レスポンシブWebデザインのデメリット

レスポンシブWebデザインは、さまざまなデバイスに対応したホームページ制作の手法として、非常に人気があります。一方で、その利点を享受する上で、一部のデメリットも受け入れる必要があります。

まず最も大きな課題として挙げられるのは、パソコンとスマートフォンのユーザーにほぼ同じコンテンツを提供しなければならないことです。これは、レスポンシブデザインが基本的に1つのHTMLファイルを使用して表示を最適化するため、そのコンテンツの変更が困難であることが背景にあります。

ホームページ制作の際、特定の情報や機能をデバイスごとにカスタマイズしたい場合、この制約は大きな障壁となります。例えば、スマートフォンユーザーに特化したキャンペーン情報を表示させたい、あるいは、パソコンのユーザーだけに特定の詳細情報を提供したいといったニーズに対応するのが難しくなります。

もちろん、一部のコンテンツをデバイスごとに表示・非表示にするという対応は可能ですが、これはあくまで限定的な対策に過ぎません。完全なカスタマイズを求める場合、別途スマホ専用のサイト制作を検討する必要が出てきます。

それでも、レスポンシブWebデザインの採用は多くのケースで有効です。多くのユーザーが求める情報は、デバイスに関係なく一貫して提供することが重要だからです。しかし、ホームページ制作のプロセス中で、具体的なニーズや目的を明確にし、デザインの選択を慎重に行うことが求められます。

まとめ

レスポンシブWebデザインの導入の重要性について、本文中で詳しく触れてきました。この技術の背景には、現代のインターネット利用者の多様なニーズがあります。デスクトップからのアクセスだけでなく、スマートフォンやタブレットといった様々なデバイスからのアクセスが増加しており、それに対応するための解決策としてレスポンシブデザインが生まれました。

確かに、ホームページ制作の初期投資は増えるかもしれませんが、その投資は間違いなく将来の成果に繋がります。ユーザーの体験を最前線に置くことで、彼らのエンゲージメントや成約への道をスムーズにしてくれます。

また、レスポンシブWebデザインを導入することで、運営側の管理も効率化されます。複数のデバイス専用のサイトを制作・運営する手間や、それぞれのアップデート作業が必要なくなります。

最後に、ホームページ制作を検討する際には、ユーザーの視点を常に意識することが最も大切です。レスポンシブWebデザインの導入は、その一環として強く推奨されます。今後のWeb環境の変化に柔軟に対応するためにも、今のうちからこの技術への理解を深め、適切な対応を心がけましょう。