- -制作法
- 2022.06.11
重要だが必須ではない!レスポンシブWebデザイン作成をするかどうか
ホームページ制作の9割程度がレスポンシブWebデザイン作成を行っているので、今やホームページ制作には当たり前になりました。
しかし、レスポンシブWebデザイン作成を行わないと、公開した意味がないとは言えず、必須ではないと弊社では考えています。
それはお客さまの目的によって決定すべきで、不要なのに対策を行うと、単に料金が上がってしまうだけになります。
レスポンシブWebデザイン作成とは
レスポンシブWebデザイン作成とはスマートフォンに対応する手法を言います。
単にスマートフォンサイトを用意するのではなく、1つのソースコードでパソコンで閲覧時はPCサイトを、スマートフォンで閲覧時はスマホサイトを表示できます。
そのため、確かにウェブデザインの選択肢は多少狭まりますが、しかし現在はレスポンシブWebデザイン作成が一般化されたので、その範囲内で独自のウェブデザインが用意されています。
最大のメリットは、サイト運営効率が飛躍的に高まる点です。
パソコンサイトとスマートフォンサイトの2つを制作した場合であれば、更新作業は2回行わなくてはなりません。
しかし、ソースコードが1つであり、ユーザーの媒体の横幅に応じて、表示方法を変えているだけになるので、レスポンシブWebデザインでは1回の修正で対応が可能なのです。
現在で言えば、ホームページ制作実績の9割程度に導入していて、さらには弊社が見る限りはレスポンシブWebデザインを行っていないホームページは全体で10%未満だと思われます。
ホームページ制作費が50%上がる
では、すべてのホームページでレスポンシブWebデザイン作成が必須かと言うとそうではありません。
最大の要因は、実はレスポンシブWebデザイン作成は無料ではなく、100万円のホームページであれば、50万円が加算され150万円がかかるという料金上の問題があります。
実際に、弊社のホームページ制作で言うと、100万円前後が多いのですが、SEOに最適なホームページ制作が70万円、スマートフォン対応が30万円かかっています。
もちろん、Webサイト制作会社によって、レスポンシブWebデザイン作成にかかる価格は異なっています。
そしてなぜそのような費用がかかるかと言うと、レスポンシブWebデザインでは、ソースコードは1つとご紹介していますが、実はCSSのソースコードを別で制作しています。
簡単に言うと、この横幅の媒体で見た方にはAのCSSファイルを、この幅の媒体ではBのCSSファイルを表示させるという対策をしているのです。
当たり前の話ですが、単にCSSファイルを作成しているだけではなく、動作確認なども含めていくと弊社では50%位の費用がかかってしまいます。
そのため、ベストな選択は、本当に必要かどうかを考えることになっていて、この検討をしっかりと行っていれば、無駄な予算が発生しません。
また、弊社では無駄だと感じられた時に、すぐに削れるように、お見積書の内訳で、レスポンシブWebデザイン費用を別でご用意しています。
ホームページ制作後の効果から判断が良い
では、レスポンシブWebデザイン作成が本当に必要かの判断法をご紹介します。
この判断法は、公開後にどのような効果を得たいかから判断するのが良いでしょう。
レスポンシブWebデザインのメリットは大きく分けて2つあります。
- スマートフォン検索時の検索順位が向上
- スマートフォンユーザーが使いやすいホームページへ
主なメリットは上記2点になっていて、スマートフォン検索時の検索順位が向上については、レスポンシブWebデザイン作成を行っていないホームページよりも上に来る程度の効果です。
そのため、御社のホームページにスマートフォンユーザーがどれくらい来るのか、またどれくらい意識しなくてはならないのかから考える必要があります。
例えば、一般的な商用サイトであれば、必須であるとは思われます。
近年スマートフォンユーザー数がBtoCやネットショップだけではなく、BtoBサイトでも向上しています。
ただ、既存ユーザーへのFAQサイトなどであれば、もちろんテーマや扱っている商材にもよりますが、不要なケースもあります。
レスポンシブWebデザインに対応していなくても、スマートフォンでPCサイトが閲覧可能です。
そのため、扱う商材やそのホームページのテーマによっては、実は必要がない可能性もあるのです。
これらをしっかりと考えて、ホームページを制作することで、無駄な予算をかけないホームページになってくるのです。
スマートフォンサイトを制作するなら
スマホ対応の選択肢として、レスポンシブWebデザインの他にもスマートフォンサイトがあります。
ただ、スマートフォンサイトを制作するのであれば、弊社では以下理由からレスポンシブWebデザイン作成をおすすめします。
- スマホサイトは2倍の予算
- 設定を間違えるとエラーに
- 意外と設定ミスが多い
上記三点がスマートフォンサイトを作らない理由になっています。
もちろん、PCとスマホでまったくコンテンツを変えたいという場合は必要になりますが、一般的な会社さまはそこまで意識はされないケースが大半です。
そのため、スマホ対応をご検討であり、特にコンテンツを変更しなくても良いのであれば、レスポンシブWebデザインをおすすめします。
正しい判断を行おう
レスポンシブWebデザイン作成は必須ではありません。
そのため、ホームページを制作する際には適切に判断を行う必要があります。
この判断は、公開後にどのような効果を得たいか、役割になってくるのかから判断を行うのが良いでしょう。
これらをしっかりと行えば、無駄な予算をかけないホームページへと成長し、費用対効果が飛躍的に高まります。
弊社では、一般的なホームページであり、さらには見積書を出してもお客さまが何も言わなければ、レスポンシブWebデザインで制作します。
お客さまが本当に必要がなければ、そこでしっかりとうちは必要がないとお伝えいただければ、導入しませんので、適切なご判断をお願いします。
サイト運営でURLが変わらないので効率アップ
レスポンシブWebデザインは、基本的にはPCとスマホで同じURLになっています。
グーグルアナリティクスやグーグルサーチコンソールなどのサイト運営で一般的に利用されるツールを利用しないのであればURLが変わっても問題はありません。
ただ、これらのツールは基本的にはURL単位でページを認識しているので、URLが違ってくるとサイト運営効率が悪くなる可能性もあります。
また、グーグルアナリティクス活用法の知識がある方であれば、PCとスマホ、全体の3つの解析結果を表示させれますが、知識がないとこれらができません。
そのため、あまりよく分からないと言う方は、URLが変更されるのはできれば、サイト運営効率を考えた場合に避けたほうが良いと思われます。
スマホサイトはあくまでコンテンツがまったく違う場合のみにしたほうが良いと考えています。