- 2023.06.05
canonicalとは?ホームページのURLを正規化してSEO効果を出す
canonicalとは、ホームページのURLを正規化することを言い、ユーザーではなく、サーチエンジンへの指示ができるタグの1つです。
一般的にWeb制作会社が制作したホームページであれば、canonicalタグを実装することが当たり前のように行われているので、自分でホームページを制作する際にcanonicalタグの実装を意識しましょう。
当ページでは、canonicalとは何かや、SEO効果、記述法を紹介します。
ホームページのcanonicalとは
canonicalとは、ホームページにあるページのURLを正規化する方法のことを言います。
訪問者に影響はなく、サーチエンジンに対する指示ができるタグになっており、canonicalを適切に活用することで、ホームページのSEO効果を最大化することが可能です。
例えば、トップページの事例で言うと、トップページを普通に制作するだけで、まったく同じ原稿やデザインのページが8ページも作成され、サーチエンジンが8ページを認識してしまいます。
- https://sample.com/
- https://sample.com/index.php
- https://www.sample.com/
- https://www.sample.com/index.php
- http://sample.com/
- http://sample.com/index.php
- http://www.sample.com/
- http://www.sample.com/index.php
1ページに対して8ページ認識されるということは、10ページあるホームページだと80ページとして認識されるのです。
さらに、サーチエンジンは、重複コンテンツが多いホームページをスパム行為とみなして、SEO効果を下げているのですが、canonicalを実装していないと、本来は10ページですが、サーチエンジンからは80ページと認識されているので、70ページでSEOスパムを行っていることを意味します。
そうなると、ホームページのSEO効果を発揮できないので、すべてのホームページでcanonicalを実装して、インターネットの仕組み上、生成されるページが1ページであることをサーチエンジンに伝えることが重要になるのです。
では次に、canonicalが与えるSEO効果を紹介します。
canonicalのSEO効果
重複ページの回避
サーチエンジンは、重複しているページを作成することを好みません。
先述した通り、canonicalを実装せずに、トップページを1ページ作成すると、8ページが生成されてしまうので、これらの重複を回避することで、SEO効果を最大化することが可能です。
重複の回避という意味で、canonicalをホームページに実装することは、SEO効果を発揮するのではなく、SEOスパム行為と認識されて検索順位が下がってしまうことを回避できる対策になります。
評価の分散を防ぐ
canonicalがないホームページでは、https://sample.com/というURLのページを作成したつもりですが、https://sample.com/index.phpなどのページも生成されてしまいます。
このときに、本来はhttps://sample.com/のページが1ページしかなければ、もう少し高いSEO効果を発揮できていたたとしても、同じレイアウトやデザインのページが複数あることで、サーチエンジンからの評価が分散されてしまいます。
また、さらには、訪問者は、御社がどのページを作成したつもりになっているかが分からないので、御社は、https://sample.com/を作成したつもりでも、ユーザーがhttps://sample.com/index.phpのページに被リンクを行い、評価の分散が発生する可能性があります。
こういった場合に、canonicalを実装することによって、すべてのページがサーチエンジンから1ページであると認識されるようになるので、同じ原稿のページが存在しなくなり、評価の分散もなくなり、最大のSEO効果を得ることが可能になります。
canonicalの設定方法
<head></head>内に記述
canonicalの記述は、ソースコードの<head></head>内に記述しましょう。
canonicalの記述は、<head></head>内でなければ効果が出ないので<head></head>は必須で、当社では、その中でも優先順位としては、meta descriptionの次くらいと考えているので、meta descriptionの下に記述しています。
御社が考えるcanonicalの重要性から<head></head>内の位置を決めて問題はありません。
設定内容
canonicalは、<link rel="canonical" href="指定するページのURL" />記述するのですが、指定するページのURLはそのページのURLを記載することが一般的です。
WordPressでホームページを制作している場合は、自動的に該当ページのURLが入るようにしてしまえば、運営の中で、canonicalを触る必要がなくなります。
ただ、一点だけ注意点があり、例えば、ホームページに似たページを複数作成する場合に、サーチエンジンの認識としては1ページで良い場合は、代表的な1ページに他のページのcanonicalを向けるようにしましょう。
そうすることで、サーチエンジンは、代表的な1ページしか認識しないので、重複によるSEOのデメリットを回避することができます。
canonicalは不用意に触る必要はない
当社のホームページ制作は、WordPressの実装を行い、プラグインとしてAll in One SEOを導入することが当たり前になっています。
このAll in One SEOは、管理画面の編集ページの下部にcanonicalの入力箇所があるのですが、期待通りにSEO効果が出なかった場合に重複コンテンツを疑い、canonicalで複数ページのURLを正規化してしまう事例があります。
しかし、これまでの経験上、canonicalを触ってSEO効果が高まった事例はなく、場合によってはサーチエンジンから関連性がないページへcanonicalを向けていると考えられてしまい、逆に検索順位を落とす可能性があります。
そのため、ホームページ制作時には、canonicalの設定が必須ですが、運営の中でSEO効果を高めるために、canonicalを触るのは辞めた方が良いでしょう。
どうしてもcanonicalを触りたい場合は、Web制作会社やSEO会社に相談することをおすすめします。
まとめ
ホームページのcanonicalについて紹介しました。
canonicalは、ユーザーの見栄えには影響がなくサーチエンジンへの指示が行えるタグになっており、SEOを行っているホームページでは必須と言えます。
ただ、ホームページ制作中にcanonicalを実装することは重要ですが、運営の中でcanonicalを触る必要はなく、触っていると多くの場合でSEO効果を落としてしまいます。
canonicalって何だろうとお思いの方の参考になれば幸いです。