- 2023.08.29
WordPressのバージョンアップでホームページの検索順位が落ちた事例
先日、当社のホームページで、WordPressをバージョンアップしたところ、検索順位が落ました。
WordPressは、バージョンアップによってホームページに影響が出ないようにバージョンアップ版をリリースしてくれていますが、完ぺきなものではありません。
当ページでは、当社のホームページがWordPressのバージョンアップで、大きく検索順位を落としてしまった事例を紹介します。
WordPressのバージョンアップで検索順位が落ちた理由
先日、当社のホームページで、WordPressのバージョンアップを行ったところ、翌日の検索順位が30のキーワードの平均で30位以上落ちてしまうという事態が発生しました。
バージョンアップで検索順位が落ちた原因は、WordPressのバージョンアップではなく、プラグインのAll in One SEOのバージョンアップによる影響であり、今回のバージョンアップを行うと、All in One SEOが生成するカノニカルタグが、スラッグではなくページタイトルが入ってしまうことが原因になっていました。
すなわち、ホームページにあるすべてのページで、404 NOT FOUNDのページに正規化されてしまった結果、ホームページを削除した状態になっているのです。
普段であれば、当社は、テストサイトのWordPressをバージョンアップした後、全ページの確認作業とソースコードのチェックを行い、問題を改善してたうえで、本番のホームページのバージョンアップを実施しています。
しかし、先日は、忙しいタイミングであったため、テストサイトのWordPressをバージョンアップした後、大まかにブラウザで確認をした後、問題がなさそうだったので、ソースコードの確認をせずに、本番のホームページのバージョンアップを実施してしまったのです。
幸いにも、お客さまのホームページのではなく、当社のホームページのバージョンアップであったため、特に大きな問題にはなりませんでしたが、WordPressのバージョンアップのリスクを再認識できた事例となっています。
検索順位を戻した対処法はAll in One SEOのダウングレード
当社では、All in One SEOのバージョンアップによって、平均で30位以上ホームページの検索順位が落ちていたので、リカバリーを行うために、TwitterやGoogle検索で今回のバージョンアップで不具合が発生した原因を調査することとしています。
しかし、具体的な改善方法を見つけることはできませんでしたが、同じように多くの方が、All in One SEOでカノニカルタグに不具合が発生してしまい、検索順位を落としているという事例を見かけることができました。
そのため、当社では最終手段として、All in One SEOのダウングレートを実施することとしています。
All in One SEOをダウングレートして、もしWordPressやその他のプラグインと互換性がなければ、互換性がないシステムもダウングレートしなくてはなりませんが、取り急ぎの対策としてAll in One SEOをダウングレートだけを行いました。
古いバージョンのAll in One SEOはこちらからダウンロードができるので、不具合を起こす前のバージョンをダウンロードして、そのまま再インストールを行っています。
All in One SEOをダウングレートした後、全ページのブラウザ確認と、ソースコードをチェックしてみたところ、レイアウト崩れもなく、適切なカノニカルタグが表示されていたので、ひとまず安心することができました。
また、検索順位については、翌日には似た検索順位に戻すことに成功しています。
まとめ
WordPressのバージョンアップでホームページの検索順位が落ちた事例を紹介しました。
なぜWordPressのバージョンアップでホームページの検索順位が落ちた事例を紹介したかと言うと、WordPressのバージョンアップにはリスクが存在しており、お客さまだけでバージョンアップを行うのではなく、ホームページ制作会社への依頼を徹底していただきたいと考えているからです。
ホームページ制作会社であれば、検索順位の計測や、ブラウザでのレイアウト崩れとソースコードの確認を確実に行ってくれますが、お客さまだけだとブラウザの確認はできたとしても、ソースコードの確認まではできないと思います。
もちろん、WordPressのバージョンアップをしないという選択肢は、セキュリティレベルの問題からあり得ないものになるので、安心で安全なバージョンアップを行うためにも、多少の予算をかけてでもホームページ制作会社に依頼することをおすすめします。