- 2023.09.26
WordPressにホームページの更新マニュアルは必要か
現在のホームページ制作は、WordPressの実装が当たり前になりました。
WordPressは、ホームページに関わっている時間の多い専任のウェブマスターやWeb制作会社であれば、直観的な操作ができる管理画面を提供していますが、ホームページに関わる時間の少ない方にとっては、少し管理画面が難しくなっています。
そのため、更新マニュアルは必須とも言えるのですが、最近のホームページ制作では、WordPressの更新マニュアルが必要なのかと感じる機会が増えており、当社では更新マニュアルを作成しないケースが増えています。
WordPressの更新マニュアルとは
WordPressの更新マニュアルとは、ホームページで更新したい箇所があった場合、管理画面のどこをどのように変更すれば良いかが分かる資料になります。
当社のホームページ制作では、公開後にお客さまの管理画面のキャプチャー画像を取りながら、変更箇所ごとに、どこをどのように触れば良いかを記載した分かりやすいPower Pointの資料を納品しています。
現在、Web制作会社のホームページを見ても、WordPressの更新マニュアルを提供している企業は多く見られ、更新マニュアルは一般的なものであると感じます。
ただ、Web制作会社ごとに有料と無料の場合が存在しており、それは制作するホームページの規模次第と思います。
当社のホームページ制作では、規模が大きな場合もあれば、小さな場合もあります。
更新マニュアルの作成時間を見ると、規模が小さなホームページであれば1,2時間で用意ができるのですが、規模が大きいと5時間以上かかるケースも見られます。
5時間以上かかる場合は、無料対応は厳しくなってくると思うので、それぞれの会社が制作するホームページの規模によって有料と無料で分けていると思います。
WordPressの更新マニュアルの記載内容
更新箇所ごとに解説
ホームページで更新したい箇所ごとに更新マニュアルにまとめています。
当社のホームページ制作では、管理画面のカスタマイズを行っているので、お客さまごとに管理画面のレイアウトが異なっています。
そのため、お客さまごとに管理画面のキャプチャーを貼り付けて、どこをどのように変更すれば、ホームページに反映されるのかまで記載するようにしています。
適切な見出しなどの利用法
当社のホームページ制作ではカスタムフィールドを利用しているので、お客さまがタグを利用することはありません。
ただ、スタッフブログなどのコンテンツでは、見出しやリンクを利用することがあったり、お客さまによっては強調や抜粋タグなどを利用することもあります。
特に見出しタグの利用法は、説明がないと、間違えたホームページの更新を行ってしまうお客さまが多くいます。
見出しタグは、H1から順に利用して、H3から始まったり、H3の下にH1があってはいけません。
この活用法は、ユーザーが見るページには影響がありませんが、サーチエンジンは機械的にホームページを確認してランキングを決定しているので、ルールに従っていないと間違えた認識をされる可能性があります。
そのため、タグの使い方にルールがある場合は、正しい利用法を掲載して、より高いSEO効果が出るホームページへと成長できるようにしています。
画像のアップ方法
ホームページは、テキストだけではなく、多くの画像が利用されています。
画像をどのようにアップロードするかを更新マニュアルに掲載することで、正しい画像のアップロード方法を理解していただくことができます。
もちろん、画像をアップロードするだけではなく、ページごとに最適な画像サイズや画像サイズを変更する方法、altタグの作成法も掲載しています。
そうすることで、お客さまは正確なサイズの画像で、適切なaltタグを作成することが可能になるので、ホームページのSEO効果を最大限高めることが可能になります。
プラグインの利用法
お客さまが利用するプラグインとして、SEO効果が高まるAll in One SEOと、ホームページのバックアップが取れるBackWPupなどの利用法を紹介しています。
単に利用法だけではなく、プラグインを活用することで、ホームページにどんなメリットがあるのかや、利用する際の注意点なども記載しています。
WordPressの注意点
利用法ではなく、WordPressでホームページを制作したときの注意点を掲載しています。
例えば、バージョンアップのタイミングやレイアウト崩れが発生した場合の対処法などを掲載して、更新マニュアルを見れば、大まかにではありますが、どのような対応を行えば良いかを掲載しています。
WordPressの更新マニュアルがあれば担当者の変更も安心
WordPressの更新マニュアルを作成すれば、ホームページの運営をスムーズに行えるようになります。
また、お客さまがウェブマスターを変更された場合に、更新マニュアルを見れば、スムーズな引継ぎが行えます。
引継ぎでは前任者が知っていることを後任者に正確に伝えることが求められますが、当社が作成した更新マニュアルがすべてと言っても良いので、ほぼミスなく引継ぎを行えます。
それだけでも更新マニュアルを作成するメリットが大きいと思われますが、最近のWordPressを実装したホームページでは、更新マニュアルが不要になっていると感じます。
WordPressの更新マニュアルがなくても良くなったと感じる
従来のホームページ制作では、100%のお客さまに更新マニュアルを納品していました。
しかし、ある段階からWordPressはもちろんプラグインなどの操作性が飛躍的に高まり、ホームページについて詳しくない方でも、直観的な操作が行えるようになったと思います。
実際に、数社に対して、ホームページ制作が終わったあと、管理画面へのログインURLとID、PASSをお伝えして、何か不明点があれば連絡くださいとお伝えすると、画像のアップロードで連絡をいただきましたが、その後管理画面の操作について連絡をいただいたことはありません。
このように、昨今のWordPressの管理画面の操作性は高くなっているので、現段階では更新マニュアルは不要ではないかと考えています。
そのため、今後、当社のホームページ制作では、基本は更新マニュアルの作成を行わず、口頭で利用法をお伝えし、どうしても必要な場合のみ有料か無料で更新マニュアルの作成を行おうと考えています。
まとめ
昨今のWordPressの管理画面は直感で操作ができるようになっているので、更新マニュアルは不要になったと思います。
もちろん、当社も、お客さまから要望があり、規模の小さなホームページであれば無料、規模が大きければ有料で対応させていただきます。
ただ、そこに予算を使うくらいであれば、別の箇所に使ったほうが費用対効果は高いと感じます。