ホームページ制作の費用を抑えたくて、格安のホームページ制作を検討する企業は少なくありません。ただし、格安のホームページ制作では、制作中や公開後に思っていたホームページにならない失敗が起きやすくなります。
この記事では、格安のホームページ制作で起きやすい失敗を制作中と公開後に分けて解説し、当社が見てきた格安でも問題なかったケースを紹介します。
格安のホームページ制作で制作中に起きやすい失敗
格安のホームページ制作は、制作にかける時間や作業を減らすことで費用を抑えています。ここでは、ホームページ制作を進めている間に起きやすい失敗を紹介します。
テンプレートに当てはめるだけで要望が反映されない
格安のホームページ制作では、あらかじめ用意されたテンプレートに文章や写真を当てはめて作る方法が多く使われます。1からデザインを作らない分、制作の手間が減り、費用を抑えられます。
一方で、テンプレートはレイアウトや配色、パーツの配置がほぼ決まっています。トップページで施工事例を大きく見せたい、問い合わせボタンを目立つ位置に置きたいといった要望があっても、テンプレートの形に合わなければ反映できません。同じテンプレートを使った他社と似たホームページになり、自社らしさも出しにくくなります。
制作が始まってから要望が通らないと分かっても、テンプレートを変えるには追加の費用や作り直しが必要になることがあります。
提案がなく自社の強みが伝わらない
ホームページ制作には、どのような会社なのか、他社と何が違うのかを聞き取り、ホームページで伝える内容を一緒に考える工程があります。格安のホームページ制作では、この打ち合わせや提案の時間が削られていることが多くあります。
提案がないまま進むと、会社概要やサービス内容を並べただけのホームページになりがちです。自社の強みは、社内の人にとっては当たり前すぎて気づけないことも多く、第三者である制作会社が質問しながら引き出すことで見えてきます。強みが伝わらないホームページでは、ユーザーが同業他社と見比べたときに選ぶ理由が見つからず、問い合わせにつながりにくくなります。
原稿や写真をすべて自社で用意することになる
原稿や写真は、格安のホームページ制作では自社で用意する前提になっていることがほとんどです。制作会社は受け取った原稿と写真をそのまま配置するだけなので、内容の良し悪しは自社の準備次第になります。
ホームページに載せる原稿は、パンフレットや会社案内の文章をそのまま使えばよいわけではありません。検索エンジンに見つけてもらうためのキーワードや、ユーザーが知りたい順番を考えて書く必要があります。写真も、スマートフォンで撮った暗い写真やサイズの合わない画像を使うと、サイト全体の印象が下がります。
修正回数が少なく直したいところが直せない
無料で修正できる回数は、格安のホームページ制作では1回や2回などに決められていることが多くあります。修正回数を減らして作業時間を抑えることで、制作費を安くしています。
ホームページ制作中は、デザインを見て初めて気づくことや、社内で確認した後に出てくる意見が少なくありません。修正回数が少ないと、文字の大きさや写真の入れ替えなど細かな修正で回数を使い切り、本当に直したいところが直せないまま公開を迎えることになります。回数を超えた修正は追加費用になる場合が多く、最初の見積もりより費用が高くなることもあります。
分析ツールを導入してもらえない
ホームページ制作では、公開に合わせてGoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスなどの分析ツールを導入するのが一般的です。格安のホームページ制作では、こうした分析ツールの導入が作業に含まれていないことがあります。
分析ツールがないと、公開後にどのくらいの人がホームページを見ているのか、どのキーワードで検索されているのかが分かりません。問い合わせが少ないと感じても、アクセスが少ないのか、見られているのに問い合わせにつながっていないのかを判断できず、改善の手を打てなくなります。
後から自社で導入することはできますが、公開から導入までの期間のデータは残りません。制作を依頼する前に、分析ツールの導入が作業に含まれているかを確かめておくことが大切です。
格安のホームページ制作で公開後に起きやすい失敗
格安のホームページ制作で起きる失敗は、ホームページを公開してから表に出てくるものも多くあります。ここでは、公開後に起きやすい失敗を紹介します。
集客を考えた作りになっておらず成果が出ない
格安のホームページ制作では、ホームページを形にして公開することが目的になり、集客まで考えて作られていないことが多くあります。ページ数は最低限で、ユーザーが検索しそうなキーワードに合わせたページがなく、ページタイトルなどSEOの基本的な設定もテンプレートのままというケースは少なくありません。
集客を考えた作りになっていないホームページは、公開しても検索結果に表示されにくく、ユーザーに見つけてもらえません。ホームページを見に来る人がいなければ、どれだけ内容を整えても問い合わせや売り上げにはつながりません。
公開後に集客の対策をしようとしても、ページの追加やSEOの設定を変えるたびに費用がかかり、結果として格安で作った意味がなくなってしまうこともあります。
更新したい箇所が自社で更新できない作りになっている
今のホームページ制作では、WordPressなどのCMSを使い、自社で更新できるように作るのが一般的です。格安のホームページ制作でもCMSは使われていますが、自社で更新できるのはお知らせやブログだけで、ほかのページは固定されていることがあります。
ホームページで本当に更新したいのは、料金やサービス内容、スタッフの情報、施工事例など、会社の状況に合わせて変わる箇所です。こうした箇所が自社で更新できない作りになっていると、価格を変えたい、写真を差し替えたいと思っても、そのたびに制作会社へ依頼することになります。
依頼のたびに費用や時間がかかるため更新を後回しにしてしまい、古い情報が載ったままのホームページになりがちです。
不具合が起きても対応してもらえない
公開後のホームページでは、表示が崩れる、問い合わせフォームからメールが届かないなどの不具合が起きることがあります。格安のホームページ制作では、公開後のサポートが契約に含まれておらず、不具合が起きても対応してもらえないことがあります。
制作会社と連絡は取れても、サポートの範囲外として断られたり、対応するたびに高い費用を求められたりするケースがあります。自社で原因を調べようとしても、ホームページの作りが分からなければ手の付けようがありません。
問い合わせフォームの不具合に気づかないまま放置すると、その間の問い合わせをすべて逃すことになります。不具合への対応が遅れるほど、売り上げや会社の信用への影響が大きくなります。
セキュリティ対策がされず改ざんの被害にあう
WordPressで制作したホームページは、WordPress本体やプラグインを定期的にバージョンアップしないと、脆弱性を狙われて改ざんされるおそれがあります。格安のホームページ制作では、公開時のセキュリティ対策が最低限で、公開後のバージョンアップも誰も行わないまま放置されることが少なくありません。
ホームページが改ざんされると、知らないページが追加されたり、ユーザーが別のホームページへ飛ばされたりする被害が出ます。ユーザーに迷惑をかけるだけでなく、Googleから危険なホームページと判断されて検索結果に表示されなくなることもあります。
改ざんされた後の復旧には、原因の調査や修正に費用と時間がかかり、格安で制作した費用を大きく上回ることもあります。
制作会社と連絡が取れなくなる
格安のホームページ制作は、個人が請け負っていることも多く、公開から数年たつと廃業で連絡が取れなくなることがあります。連絡先に電話をしてもつながらず、メールを送っても返事がない状態です。
制作した人と連絡が取れなくなると、ホームページを修正したくても依頼する先がありません。さらに、サーバーやドメインの契約内容、WordPressのログイン情報などを制作会社だけが管理していた場合、自社では何も触れない状態になります。
別の制作会社に引き継ごうとしても、必要な情報がそろわなければ作業を進められず、ホームページを1から作り直すしかなくなることもあります。
当社が見てきた格安のホームページ制作でも問題なかったケース
格安のホームページ制作で作ったホームページでも、成果を出している会社はあります。ここで紹介するのは、格安のホームページ制作で作ったホームページを当社がリニューアルした3社の事例です。3社とも、リニューアル前から非常に高い成果を出しており、リニューアルによってさらに成果を高めています。
3社に共通していたのは、デザインにこだわっていなかった点です。
格安のホームページ制作では、基本的にテンプレートを使ってホームページを作ります。デザインを修正できる範囲はほとんどなく、レイアウトや配色を自社の好みに合わせることはできません。3社とも、テンプレートのデザインのまま使うことを理解したうえで申し込んでいました。
デザインで他社との違いを出せない分、ホームページに載せる内容や集客に力を注いでいたことが、成果につながっています。
集客対策を自社で考えていたことも共通していました。
どのお客様もSEOを軸にして、SNS運用やリスティング広告、YouTube運用などを組み合わせていました。格安のホームページ制作では集客の提案を受けられないことが多いものの、3社は自社で集客の方法を決めて実行し、どの集客対策でも成果を出していました。
ホームページ制作費が安くても、集客の考え方がしっかりしていれば、ユーザーを集めて問い合わせにつなげることはできます。
さらに、自分でホームページを触ることに抵抗がなかった点も挙げられます。
3社とも制作会社に頼り切らず、書籍やAIを使って調べながら、更新やセキュリティ対策を自社で進めていました。そのため、セキュリティ対策が放置されている、原稿や画像を差し替えられないといった状態にはならず、自社でホームページを十分に運用できていました。
もちろん、テンプレートを使っているので、デザインは少し古くなっていました。それでもテンプレートの範囲で集客対策と運用をしっかり行い、高い成果を出せていました。3社は、格安のホームページ制作を選ぶ代わりにデザインを諦め、制作会社に任せる部分を自分で対応するために勉強していたからこその成功といえます。
まとめ
格安のホームページ制作は、制作費を抑えられる一方で、制作中や公開後に思っていたホームページにならない失敗が起きやすくなります。格安でも成果を出すには、デザインを諦め、集客や運用を自社で進める必要があります。
当社では、ヒアリングで御社の強みを引き出し、集客を考えたサイト構成と、更新したい箇所を自社で更新できる作りでホームページを制作します。公開後も不具合やセキュリティ対策に対応するので、制作会社に任せられる部分は任せながら、安心してホームページを運用できます。
格安で作ったホームページで成果が出ない、更新やサポートで困っているといったお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
