ECサイト

公開日:2026.10.30最終更新日:2026.10.30

ECサイト制作で導入する決済方法!種類ごとの特徴と選び方を解説

ECサイトの決済方法

ECサイトの決済方法はクレジットカードのほかにも多くの種類があり、どれを導入すればよいか迷う企業は少なくありません。使いたい決済方法がないとユーザーが購入をやめてしまうこともあるので、商品や客層に合った決済方法を選ぶことが大切です。

この記事では、ECサイト制作で導入する決済方法の種類と特徴、選び方を解説し、導入するときの注意点や当社の導入の進め方も紹介します。

ECサイトで導入できる決済方法の種類と特徴

ECサイトで導入できる主な決済方法は、次の8種類です。決済方法ごとに利用するユーザー層や、代金を回収するまでの流れが異なります。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、ユーザーが購入画面でカード番号などを入力して支払う決済方法です。ECサイトで最も多く使われている決済方法で、年代を問わず利用されているので、ECサイトを制作するときはまず導入を検討します。

注文と同時に決済が完了するので、入金を確認してから発送する手間がなく、代金を回収できないリスクが小さくなります。一方で、導入には決済代行会社の審査が必要で、売上に応じた決済手数料がかかります。EMV 3-Dセキュアによる本人認証を行っていない取引で第三者によるカードの不正利用が起きると、売上が取り消されることがある点に注意が必要です。

コンビニ決済

コンビニ決済は、注文後に発行される払込番号などを使って、ユーザーがコンビニで代金を支払う決済方法です。クレジットカードを持っていない若い世代や、ネット上にカード情報を入力したくない人に利用されています。

多くの場合は先払いで、ECサイト側は入金を確認してから商品を発送します。代金を回収できないリスクはありませんが、支払い期限までに入金されず注文がキャンセルになることがあります。支払いのためにユーザーがコンビニへ行く必要があるので、注文から発送までに時間がかかる決済方法です。

銀行振込

銀行振込は、ECサイトが指定した口座へユーザーが代金を振り込む決済方法です。振込手数料はユーザー負担にすることが多く、ECサイト側の手数料がかからない点が特徴です。高額な商品の購入や、法人の購入でよく使われています。

一方で、入金の確認や、振込名義と注文の照らし合わせに手間がかかります。注文ごとに専用の振込先口座を発行するサービスを使えば、入金の確認を自動化できます。ユーザーにとっては振込の手間と手数料がかかるので、銀行振込だけでは購入をやめてしまう人も出てきます。

代金引換

代金引換は、商品を届けた配送業者に、ユーザーが商品と引き換えに代金を支払う決済方法です。商品を受け取ってから支払えるので、ネットでの支払いに不安がある人や、高い年代のユーザーに利用されています。

ECサイト側は配送業者を通じて代金を回収できますが、代金引換の手数料がかかり、ユーザー負担にすると購入時の支払額が増えます。また、ユーザーが受け取りを拒否すると、往復の送料がECサイト側の負担になります。

後払い決済

後払い決済は、商品が届いた後に、同封または別送された請求書を使ってユーザーがコンビニや銀行で支払う決済方法です。商品を確認してから支払えるので、初めて利用するECサイトで購入するときの不安を減らせます。

後払い決済サービスを利用すれば、代金の請求や回収はサービス会社が行い、未払いが起きてもECサイト側に代金が支払われる仕組みが一般的です。ただし、決済手数料はほかの決済方法より高めになりやすく、ユーザーによってはサービス会社の審査で利用できないことがあります。

ID決済

ID決済は、Amazonや楽天などのアカウントに登録している住所やクレジットカードの情報を使って支払う決済方法です。代表的なサービスには、Amazon Payや楽天ペイがあります。

ユーザーは住所やカード番号を入力しなくても購入できるので、入力の手間で購入をやめてしまうことを防げます。普段使っているサービスで支払えるので、初めて利用するECサイトでも安心して購入してもらえる点が特徴です。

コード決済

コード決済は、PayPayなどのスマホアプリを使って支払う決済方法です。ECサイトでは、購入画面から決済サービスのアプリやページに移動し、ユーザーが支払いを承認すると決済が完了します。

スマホで手軽に支払えて、決済サービスのポイントがたまるので、普段からコード決済を使っている人に選ばれています。一方で、スマホとアプリがなければ利用できないので、ユーザー層によっては使われない決済方法です。

キャリア決済

キャリア決済は、商品の代金を携帯電話の利用料金とまとめて支払う決済方法です。ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯電話会社が提供しています。

クレジットカードを持っていない若い世代でも、携帯電話の契約があれば利用できる点が特徴です。ただし、1回や1か月に利用できる金額に上限があるので、高額な商品には向きません。決済手数料は比較的高めで、低価格の商品やデジタルコンテンツのECサイトでよく使われています。

商品や客層に合わせたECサイトの決済方法の選び方

ECサイトに合う決済方法は、販売する商品や購入するユーザーによって変わります。ここでは、ECサイトの決済方法を選ぶときの考え方を解説します。

決済方法は1つに絞らず複数を組み合わせる

ECサイトの決済方法は、1つに絞らず複数を組み合わせて導入するのが基本です。ユーザーは購入画面で使いたい決済方法が見つからないと、そこで購入をやめてしまいます。クレジットカード決済だけのECサイトでは、カードを持っていない人や、ネット上にカード情報を入力したくない人を逃すことになります。

一方で、決済方法を増やすほど決済代行会社への費用や入金管理の手間がかかり、購入画面の選択肢が多すぎてユーザーが迷うこともあります。クレジットカード決済を中心に、ユーザー層に合った決済方法を2つから3つほど組み合わせると、費用と使いやすさのバランスを取りやすくなります。

客層の年代に合わせて選ぶ

ECサイトで購入するユーザーの年代によって、よく使われる決済方法は異なります。クレジットカードを持っていない人が多い若い世代には、コード決済やキャリア決済、コンビニ決済が向いています。普段からスマホで支払っている世代なので、スマホだけで支払いが完了する決済方法を用意すると購入につながりやすくなります。

働く世代を中心にしたECサイトでは、クレジットカード決済とID決済を用意しておくと、入力の手間を減らして購入してもらえます。高い年代のユーザーが多いECサイトでは、商品を受け取ってから支払える代金引換や後払い決済が選ばれます。ネットでの支払いに不安を感じる人でも、安心して注文できる決済方法です。

商品の価格帯に合わせて選ぶ

ECサイトで販売する商品の価格帯によって、向いている決済方法は異なります。数百円から数千円の低価格の商品では、手軽に支払えるコード決済やキャリア決済、コンビニ決済が使われます。ユーザーが購入を迷う時間が短い商品なので、すぐに支払いを終えられる決済方法が向いています。

数万円以上の高額な商品では、クレジットカード決済と銀行振込が中心になります。クレジットカード決済は分割払いができるので、高額な商品でも購入を決めやすくなります。キャリア決済や後払い決済は、1回に利用できる金額に上限が設けられていることが多く、高額な商品には向きません。

定期購入があるかで選ぶ

ECサイトで定期購入の商品を販売する場合は、毎回の支払いを自動で行える決済方法が必要です。定期購入で中心になる決済方法はクレジットカード決済で、一度カード情報を登録してもらえば、2回目以降はユーザーが手続きをしなくても決済できます。

Amazon PayなどのID決済や、定期購入に対応した後払い決済サービスを使える場合もあります。ただし、すべての決済方法が定期購入に対応しているわけではないので、カートシステムと決済代行会社が定期購入での決済に対応しているかを確認したうえで選びます。

法人向けの販売があるかで選ぶ

法人向けに商品を販売するECサイトでは、個人向けとは決済方法の選び方が変わります。企業は経理の都合で月末締めの請求書払い(掛け払い)を求めることが多く、請求書払いと銀行振込が中心になります。法人カードでのクレジットカード決済を利用する企業もあります。

請求書払いを自社で行うと、取引先の与信審査や請求書の発行、入金の確認と督促に手間がかかります。BtoB向けの後払い決済サービスを使えば、これらの業務をサービス会社に任せられるので、法人向けのECサイトでも請求書払いを導入しやすくなります。

海外向けの販売があるかで選ぶ

海外のユーザーに商品を販売するECサイトでは、海外で使える決済方法を導入する必要があります。中心になるのは、VisaやMastercardなど国際ブランドのクレジットカード決済とPayPalです。

コンビニ決済や代金引換、キャリア決済などは国内向けの決済方法なので、海外のユーザーは利用できません。販売する国によっては、中国向けのAlipayやWeChat Payのように、現地で広く使われている決済方法を導入すると購入につながりやすくなります。

ECサイト制作で決済方法を導入するときの注意点

ECサイトに決済方法を導入するときは、制作のスケジュールや費用に関わる点を事前に確認しておく必要があります。

決済代行会社の審査期間を見込んでスケジュールを立てる

ECサイトにクレジットカード決済などを導入するには、決済代行会社の審査を受ける必要があります。審査では、事業の内容や販売する商品、ECサイトに掲載する特定商取引法に基づく表記などが確認され、申し込みから利用開始までに数週間かかることがよくあります。

審査の結果が出るまで決済の設定やテストができないので、申し込みが遅れると、ECサイトの制作が終わっていても公開できません。ECサイトの公開日から逆算し、制作の早い段階で決済代行会社に申し込んでおくことが大切です。審査ではECサイトの内容を確認されることが多いので、制作会社と相談しながら申し込みのタイミングを決めます。

商材によっては導入できない決済方法がある

ECサイトで販売する商材によっては、導入できない決済方法があります。換金性の高い商品や、販売に許可が必要な商品、トラブルが起きやすいとされる商品などは、決済代行会社や決済サービスの審査に通らないことがあります。

同じ商材でも、クレジットカード決済は導入できて後払い決済は導入できない、というように決済方法ごとに審査の基準が異なります。導入したい決済方法が使えないと、ECサイトの購入画面の設計を見直すことになるので、扱う商材で導入できる決済方法を申し込みの前に決済代行会社へ確認しておきます。

カートシステムが対応している決済代行会社を確認する

ECサイトの決済は、カートシステムと決済代行会社を連携させて動かします。カートシステムによって連携できる決済代行会社が決まっているので、使いたい決済代行会社や決済方法が、ECサイトで使うカートシステムに対応しているかを確認する必要があります。

対応していない決済代行会社を使う場合は、連携のための開発が必要になり、制作費用と期間が大きく増えます。カートシステムを決めてから決済方法を選ぶのではなく、導入したい決済方法とカートシステムをあわせて検討すると、制作の途中で見直す手間を減らせます。

決済手数料以外の初期費用と月額費用も確認する

ECサイトの決済方法を比べるとき、決済手数料だけを見て選ぶと、思っていたより費用がかかることがあります。決済代行会社によっては、決済手数料のほかに初期費用や月額費用、1件ごとの処理料、入金時の振込手数料などがかかります。

Amazon PayなどのID決済のように、決済代行会社とは別に、そのサービスを提供する会社への申し込みが必要な決済方法もあります。申し込み先が分かれると、手数料や入金日、管理画面も決済方法ごとに別になります。導入する決済方法ごとに、どこに申し込み、どのような費用がかかるのかを一覧にして比べると、ECサイトの運営にかかる費用を把握しやすくなります。

クレジットカード決済はEMV 3-Dセキュアへの対応が必要

ECサイトでクレジットカード決済を導入する場合は、EMV 3-Dセキュアへの対応が必要です。EMV 3-Dセキュアは、カード番号の入力に加えて、ワンタイムパスワードや生体認証などで本人かどうかを確認する仕組みで、経済産業省は2025年3月末までに原則すべてのECサイトへの導入を求めています。

EMV 3-Dセキュアで本人認証を行った取引では、第三者による不正利用が起きても、売上の取り消しの責任がカード発行会社側へ移ります。本人認証を行っていない場合は、不正利用による売上の取り消しをECサイト側が負担することになります。

決済代行会社によっては、EMV 3-Dセキュアを利用するための申し込みや設定が必要になるので、ECサイトの公開前に本人認証が有効になっているかを確認しておきます。

当社のECサイト制作における決済方法の導入の進め方

当社のECサイト制作では、導入する決済方法は基本的にお客様のご希望に合わせて決めています。

すでに使いたい決済方法が決まっている場合は、その決済方法がカートシステムや決済代行会社で導入できるかを確認したうえで、ECサイトに組み込みます。どの決済方法を入れればよいか分からない場合は、販売する商品や想定しているユーザー層をお聞きし、ECサイトに合った決済方法を当社から提案します。

決済方法は導入する数が増えるほど、決済代行会社への費用や設定の作業が増えます。導入費用を見て高いと感じたお客様には、まずクレジットカード決済の導入から始め、ECサイトの公開後に売上を見ながら決済方法を追加していく進め方を提案しています。

クレジットカード決済はECサイトで最も多く使われている決済方法なので、最初に導入しておけば多くのユーザーに対応できます。決済方法はECサイトの公開後でも追加できるので、最初からすべてをそろえるのではなく、ユーザーの購入状況に合わせて必要な決済方法を増やしていく進め方をおすすめしています。

まとめ

ECサイトの決済方法は、販売する商品とユーザー層に合わせて選び、クレジットカード決済を中心に複数を組み合わせるのが基本です。すべてを最初から導入する必要はなく、売上や購入の状況を見ながら追加していけば、費用を抑えながらユーザーに合った決済方法をそろえられます。

当社のECサイト制作では、お客様のご希望に合わせて決済方法を導入し、決まっていない場合は商品やユーザー層をお聞きして提案しています。導入費用を抑えたい場合は、クレジットカード決済から始めて公開後に追加していく進め方も可能です。

ECサイトの制作や決済方法の選び方でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。御社の商品や販売方法をヒアリングしたうえで、売上につながるECサイトを提案します。

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