ホームページの成果を左右するのは、デザインだけではありません。ユーザーが読んで問い合わせを決めるのは、ページに書かれた原稿です。ところが、準備をせずに原稿を書き始めると、伝えたい内容がまとまらずに書き直しが続いたり、どこの会社でも書ける文章になったりします。
このページでは、ホームページ制作の原稿を書き始める前に準備が必要な理由と、当社のホームページ制作で原稿を書く前に準備することを解説します。原稿作成を外部に依頼する時の注意点も紹介しますので、参考にしてください。
ホームページ制作の原稿とは
ホームページ制作の原稿とは、ホームページの各ページに掲載する文章のことです。
トップページのキャッチコピーやサービス内容の説明文、会社概要、よくある質問、ボタンの文言など、ユーザーが目にする文字はすべて原稿にあたります。検索結果に表示されるページタイトルやメタディスクリプションも、原稿に含めて考えることが多いです。
どれだけデザインが整っていても、ユーザーが知りたいことが書かれていなければ、問い合わせや来店にはつながりません。原稿は、デザインと同じくらい成果に影響するものです。さらに、検索エンジンはページに書かれた文章から内容を判断するため、SEOにも関わります。
原稿を書くのは、発注者自身の場合と、制作会社に作成を依頼する場合があります。どちらの場合でも、書き始める前にどれだけ準備できているかで、仕上がりは大きく変わります。
ホームページ制作の原稿を書き始める前に準備が必要な理由

準備をせずに書き始めても、原稿の形にはなります。しかし、書く前に準備をするかどうかで、仕上がりや制作の進み方には大きな差が出ます。
伝える内容がぶれなくなる
準備をしないまま書き始めると、ページごとに伝える内容がぶれやすくなります。
たとえば、トップページでは価格の安さを打ち出しているのに、サービスページでは品質の高さばかりを書いていると、ユーザーはこの会社の一番の強みが何なのかわからなくなります。書く人が複数いる場合や、ページごとに書く時期が離れている場合は、なおさらです。
サイト全体で何を伝えるのか、ページごとに何を伝えるのかを先に決めておけば、ホームページ制作の原稿に一貫性が生まれます。どのページから入ったユーザーにも同じ印象が残り、会社の強みが伝わりやすくなります。
書き直しが減り制作期間が延びにくくなる
準備が足りないまま書いた原稿は、制作の途中で書き直しが増えます。
載せる内容や文字数が決まっていないまま書くと、デザインを見てから足りない情報に気づいたり、入りきらない文章を削ったりすることになります。さらに、デザインやコーディングが進んだ後に原稿の内容が変わると、レイアウトを作り直したり、ページを追加したりする手間もかかります。ホームページ制作では、こうした原稿の書き直しが公開の遅れによくつながります。
載せる内容や文字数の目安、必要な資料を書き始める前にそろえておけば、書き直しが減り、制作期間が延びにくくなります。
成果につながる原稿になる
きれいな文章が書けていても、それだけで成果が出るわけではありません。
ユーザーが何を求めてページに来たのか、競合と比べて自社の何を伝えれば選ばれるのかを考えずに書くと、どこの会社にも当てはまる内容になりがちです。
たとえば、丁寧な対応を心がけていますと書くだけでは、ほかの会社との違いが伝わりません。工事の前に近隣へあいさつに回る、施術の前のカウンセリングに時間をかけるなど、何をどう丁寧にしているのかまで書くことで、ユーザーの印象に残ります。
準備をしてから書けば、ユーザーが知りたい情報と自社の強みを結び付けた原稿になります。その結果、ユーザーに内容が伝わり、問い合わせなどの成果につながりやすくなります。
当社のホームページ制作で原稿を書き始める前に準備すべきこと

当社のホームページ制作では、原稿を書き始める前に次の準備を進めます。自社で原稿を書く場合にも取り入れやすい内容です。
競合のホームページを確認する
最初に、競合のホームページで何が書かれているかを確認します。
競合として確認するのは、メインで上位表示を狙うSEOキーワードで検索したときに、1位から10位に表示されるホームページです。実際の商談で競合する会社のホームページを見てもかまいませんが、ホームページで集客するにはSEOが欠かせません。ユーザーが比べるのは検索結果に並んだホームページなので、ネット上の競合を見ておくほうが原稿に活かせます。
上位のホームページが、どのような強みを打ち出し、どのような言葉でサービスを説明しているかを見ていくと、自社の原稿で書くべきことが見えてきます。たとえば、競合の多くが料金の安さを前面に出しているなら、同じ打ち出し方では埋もれてしまいます。その場合は、対応できる範囲の広さや専門性など、競合が書いていない点を伝えるほうが選ばれやすくなります。
あわせて、上位のホームページの多くが載せている情報を書き出しておくと、ホームページ制作の原稿で載せ忘れを防げます。
サイト全体で打ち出す自社の強みを検討する
競合との違いが見えたら、サイト全体で打ち出す自社の強みを検討します。
強みは、社内で思っているものだけで決めないことが大切です。お客様から選ばれた理由や、よく褒められる点を書き出してみると、社内では当たり前だと思っていたことが強みだと気づく場合もあります。強みの候補が複数あるときは、競合のホームページと比べて、自社にしか言えないものを優先します。
決めた強みは、トップページだけでなくサービスページや会社概要など、どのページの原稿にも一貫して反映させます。
ページごとに目的を決める
ホームページは、ページによって果たす役割が異なります。
トップページは会社の全体像と強みを伝える、サービスページは内容と料金を伝えて問い合わせにつなげる、会社概要は会社を信頼してもらうなど、それぞれの目的を先に決めておきます。目的が決まっていないと、1つのページにあれもこれも書いてしまい、ユーザーが知りたい情報が埋もれます。
ページの目的が決まれば、そのページで書くことと書かないことがはっきりし、原稿の量や内容が判断しやすくなります。
サイト構成表を使ってページごとにSEOキーワードを記載する
ページごとの目的が決まったら、サイト構成表を使ってページごとにSEOキーワードを記載します。
サイト構成表は、ホームページにどのようなページがあり、どの階層に置くのかを一覧にした表です。ページ名の横に狙うSEOキーワードを書き込んでおくと、複数のページで同じキーワードを狙ってしまうことを防げます。同じキーワードを複数のページで狙うと、検索エンジンがどのページを表示すべきか判断しにくくなり、どのページも検索順位が上がりにくくなります。
SEOキーワードが決まっていれば、原稿の見出しや本文にどの言葉を入れるべきかが明確になります。
SEOキーワードから具体的なターゲットを定める
SEOキーワードが決まると、そのページを見に来るユーザーの姿が具体的になります。
同じサービスのページでも、どのSEOキーワードで検索した人が来るかによって、知りたいことは変わります。たとえば、外壁塗装 費用で検索する人は料金の目安を、外壁塗装 業者 選び方で検索する人は依頼先を比べるための判断材料を求めています。SEOキーワードから検索する人の状況や悩みを考えると、原稿で最初に答えるべきことが決まります。
ターゲットが具体的になれば、使う言葉の難しさや説明の詳しさも、ユーザーに合わせて調整できます。
ワイヤーフレームで大まかな文字数を把握する
書き始める前に、ワイヤーフレームで原稿の大まかな文字数を把握しておきます。
ワイヤーフレームは、ページのどこに何を配置するかを示した設計図です。ホームページ制作を依頼する場合は、制作会社が作成するのが一般的なので、原稿を自社で書くときも先にワイヤーフレームを見せてもらいましょう。
見出しや本文、リンクボタンが入る場所と大きさがわかるので、それぞれの原稿をどのくらいの文字数で書けばよいかの目安になります。文字数を意識せずに書くと、デザインに入りきらずに削ったり、逆に余白が目立って書き足したりすることになります。
ワイヤーフレームの段階で原稿の分量をつかんでおけば、ホームページ制作の後半での書き直しを減らせます。
ワイヤーフレームについて詳しくは、ワイヤーフレームとは?の記事をご覧ください。
写真や資料などの素材を集める
原稿と合わせて、写真や資料などの素材も集めておきます。
原稿は、写真や図と組み合わさることで伝わりやすくなります。施工事例なら施工前後の写真、スタッフ紹介なら本人の写真があると、文章だけよりも説得力が増します。また、実績の件数や創業年、資格などの情報は、パンフレットや社内資料から正確に拾っておくと、原稿に間違った数字を書かずに済みます。
素材が先にそろっていれば、写真の内容に合わせて原稿を書けるので、文章と写真がずれることがありません。
ホームページ制作会社に原稿作成を依頼する時の注意点

原稿作成をホームページ制作会社に依頼すると、自社で書く手間を減らせます。ただし、依頼する前に確認しておきたい点がいくつかあります。
原稿作成が見積もりに含まれているか確認する
原稿作成が見積もりに含まれているかを依頼前に確認します。
ホームページ制作の見積もりには、原稿作成が含まれている場合と、含まれていない場合があります。含まれていない場合、途中から原稿作成を頼むと追加料金がかかります。含まれている場合でも、対象が全ページなのか一部のページだけなのかは制作会社によって異なり、対象外のページを頼むと追加料金になります。
見積書に原稿作成の項目があるか、どのページまでが対象かを確認しておけば、思わぬ追加料金を防げます。
外部に依頼すると自社の魅力が十分に伝わらない可能性がある
外部に原稿作成を依頼すると、自社の魅力が十分に伝わらない可能性があります。
制作会社は文章を書くことには慣れていても、自社の商品やサービス、お客様とのやり取りを日々見ているわけではありません。ヒアリングで話を聞いてもらっても、創業の思いや現場でのこだわりといった細かな部分までは、原稿に反映しきれないことがあります。
外部に依頼する場合でも、自社の強みや大切にしていることは自社の言葉で書き足すつもりでいると、魅力が伝わる原稿に近づきます。
原稿の確認は必ず行う
制作会社から原稿が届いたら、公開前に必ず自社で確認します。
外部が書いた原稿には、サービス内容や料金、営業時間などの事実の誤りが含まれていることがあります。業界での言葉の使い方が違っていたり、法律で使えない表現が入っていたりすることもあります。こうした誤りに気づけるのは、事業の内容を一番よく知っている自社です。
間違った情報のまま公開すると、ユーザーからの信頼を損ない、問い合わせ後のトラブルにもつながりかねません。原稿の確認は制作会社任せにせず、必ず自社で行いましょう。
まとめ
ホームページ制作の原稿は、準備をせずに書き始めても形にはなりますが、伝える内容がぶれたり書き直しが増えたりして、成果にもつながりにくくなります。
書き始める前に、競合のホームページを確認し、サイト全体で打ち出す強みとページごとの目的を決めておきましょう。サイト構成表でページごとにSEOキーワードを記載し、そこからターゲットを定めれば、原稿で何を書くべきかがはっきりします。ワイヤーフレームで文字数をつかみ、写真や資料などの素材をそろえておけば、書き直しも減らせます。
原稿作成を外部に依頼する場合は、見積もりに含まれているかを確認したうえで、自社の魅力は自社の言葉で書き足し、届いた原稿は必ず自社で確認することが大切です。
