ホームページの作り方

公開日:2026.10.21最終更新日:2026.10.21

採用サイトと採用ページのどちらを作る?制作会社の判断基準

採用サイトと採用ページのどちらを作る?

採用活動のためにホームページを用意するとき、独立した採用サイトを作るか、会社のホームページの中に採用ページを作るかで迷う会社は少なくありません。採用サイトは載せられる情報が多く、求職者に会社の魅力を伝えやすい一方で、制作費用や維持費、保守の手間が増えます。採用ページは費用を抑えられますが、伝えられる情報には限りがあります。

このページでは、採用サイトと採用ページの違いを比べたうえで、ホームページ制作会社がどちらを提案するかの判断基準を紹介します。採用サイトを別ドメインで作るときの注意点や、当社が制作した採用サイトの事例も掲載しているので、どちらを作るか決めるときの参考にしてください。

採用サイトと採用ページの違い

採用サイトと採用ページは、どちらも求職者に向けて求人情報を伝えるものですが、作り方によって載せられる内容や費用が変わります。ここでは、どちらを作るか考えるときに知っておきたい違いを紹介します。

掲載できる情報量の違い

採用サイトは、採用のためだけに制作した独立したホームページなので、ページ数を気にせず情報を載せられます。募集要項、社員インタビュー、1日の仕事の流れ、職場の写真、研修制度、よくある質問など、求職者が応募前に知りたい内容をページごとに分けて紹介できます。募集する職種や勤務地が多い会社でも、職種ごとにページを作れるので情報を整理しやすくなります。

採用ページは、会社のホームページの中に1ページから数ページ程度で作ることが多く、載せられる情報は募集要項と仕事内容、簡単なメッセージくらいに限られます。募集する職種が1つか2つで、伝える内容がそれほど多くない場合は、採用ページでも十分に情報を伝えられます。

デザインの自由度の違い

採用サイトは会社のホームページとは別にデザインを作れるので、求職者に合わせた色使いや写真の見せ方を選べます。会社のホームページは取引先向けに落ち着いたデザインにして、採用サイトは若い求職者に向けて明るく親しみやすいデザインにする、といった使い分けができます。

採用ページは会社のホームページの一部なので、ヘッダーやメニュー、色使いなどは会社のホームページのデザインに合わせるのが基本です。ページの中で写真を大きく使うなどの工夫はできますが、採用のためだけに雰囲気を大きく変えることは難しくなります。

ホームページとのつながり方の違い

採用サイトは、会社のホームページとは独立したホームページとして見られます。求職者は採用サイトの中で情報を集め、会社の事業内容などは会社のホームページへ移動して確認することになります。そのため、採用サイトには応募の判断に必要な情報をまとめて載せておくことが大事です。

採用ページは会社のホームページの中にあるので、求職者は会社概要や事業内容と同じホームページの一部として採用情報を見ます。採用情報を見ながら同じメニューから会社の事業や実績を確認できるので、会社の全体像と合わせて求人を判断してもらえます。

求職者に与える印象の違い

採用サイトを用意している会社は、求職者から採用に力を入れている会社だと受け取られやすくなります。社員の顔や働く様子を多く見せられるので、応募前に職場の雰囲気をつかんでもらえ、入社後のイメージのずれも減らせます。

採用ページは載せられる情報が限られる分、求職者によっては会社の様子が分かりにくいと感じることがあります。ただし、内容が整理されていて募集要項が分かりやすければ、悪い印象を与えることはありません。古い求人情報が残っているほうが印象を下げるので、採用ページでも求人情報を最新に保つことが大事です。

制作費用の違い

採用サイトは、トップページや職種ごとのページ、社員インタビューなど複数のページを新しくデザインして作るので、制作費用は会社のホームページを1つ制作するのに近い金額になります。社員インタビューや職場の撮影を制作会社に頼む場合は、取材や撮影の費用も加わります。

採用ページは、会社のホームページのデザインを使って下層ページを追加する形になるので、制作費用はページを追加する分の費用で済みます。ホームページ制作やリニューアルと同時に作れば、まとめて進められる分、費用を抑えやすくなります。

サーバーとドメインの維持費の違い

採用サイトを別ドメインで制作する場合は、新しいドメインの取得費用と毎年の更新費用がかかります。会社のホームページとは別のサーバーに置く場合は、サーバーの費用も毎月または毎年かかります。会社のホームページと同じサーバーに置いてサブドメインで作れば、ドメインやサーバーの費用は増えません。

採用ページは会社のホームページと同じドメインとサーバーで公開するので、維持費は増えません。

セキュリティ対策や保守の手間の違い

採用サイトを会社のホームページとは別のWordPressで作った場合、WordPressやプラグインのバージョンアップ、バックアップ、ログイン情報の管理などが2つ分必要になります。片方の保守が後回しになると、そこから改ざんされるおそれがあり、セキュリティ対策の手間は倍になります。制作会社に保守を依頼している場合は、保守費用が2つ分かかることもあります。

同じWordPressの中に採用サイトを作る場合や、採用ページとして作る場合は、会社のホームページの保守にそのまま含まれるので、手間は増えません。

制作会社が採用サイトと採用ページのどちらを提案するかの判断基準

採用サイトと採用ページのどちらがよいかは、会社の状況によって変わります。ホームページ制作会社は、ヒアリングで次の3つを確認したうえで、どちらを作るかを提案します。

採用に力を入れる度合い

採用サイトと採用ページのどちらを提案するかで、制作会社が最も重視するのが採用に力を入れる度合いです。真剣に良い人材を集めたい、他社と比べられても選ばれるようにしたいという会社には、採用サイトを提案します。社員インタビューや職場の様子など、求職者が応募を決める材料を多く載せられ、会社が採用に力を入れていることも伝えられます。

一方で、急いで人を増やす予定はなく、良い人が来たら採用したいくらいの会社であれば、採用ページで十分です。会社のホームページに求人情報を載せておくだけで、事業内容を見て興味を持った人からの応募につながります。

最初は採用ページで始めて、採用に力を入れたくなった時点で採用サイトに切り替える進め方もできます。採用ページに載せていた募集要項や仕事内容は、採用サイトの原稿としてそのまま使えます。

採用にかけられる予算

採用サイトは、制作費用に加えて公開後の維持費や保守費用がかかり続けます。採用にかけられる予算を考えるときは、制作する時点で払えるかだけでなく、公開した後も払い続けられるかを確認することが大事です。

判断に迷う場合は、求人広告や人材紹介会社にかけている費用と比べると考えやすくなります。採用サイトから直接の応募が増えれば、求人広告にかける費用を減らせる可能性があり、長く見れば採用サイトを作った方が費用を抑えられることもあります。

予算が限られている場合は、採用ページを選び、その分を写真の撮影や原稿づくりに回す方が、求職者に伝わる内容になります。

採用サイトを管理できる社内体制

採用サイトは、公開してからの管理が欠かせません。ページ数が多い分、社員インタビューの追加や古くなった写真の差し替えなど、手を入れる箇所が増えます。担当者が継続して採用サイトを管理できる体制があるかを確認します。

採用サイトの内容が古いまま放置されていると、求職者は今も採用に力を入れているのか分からなくなり、かえって印象を下げます。採用の担当者がほかの仕事と兼務していて管理の時間を取りにくい会社には、手を入れる箇所が少ない採用ページを提案します。

採用サイトを制作する場合は、担当者が自分で更新しやすいように、求人情報や社員インタビューの入力画面を分かりやすく作っておくことが大事です。

採用サイトを別ドメインで作るときの注意点

採用サイトを会社のホームページとは別のドメインで作ると、デザインや内容を自由に決めやすくなる一方で、同じドメインで作る場合にはない注意点があります。

SEOの評価が会社のホームページと分かれることを知っておく

採用サイトを別ドメインで作ると、検索エンジンからは会社のホームページとは別のホームページとして扱われます。会社のホームページが長く運営されて検索エンジンで評価されていても、その評価は採用サイトには引き継がれず、新しいドメインの採用サイトは評価がない状態から始まります。

公開してしばらくは、【会社名 採用】で検索しても採用サイトが上位に表示されないことがあります。求職者の多くは会社名で検索して採用情報を探すので、公開直後は会社のホームページから採用サイトへ案内する形で応募を集める必要があります。採用サイトもサーチコンソールに登録して、Googleでの表示状況を会社のホームページとは別に確認します。

同じ会社だと分かるドメイン名にする

別ドメインの採用サイトは、ドメイン名から会社とのつながりが伝わるようにします。会社のホームページのドメインに「recruit」を付けるなど、会社名が入ったドメイン名にすると、求職者が検索結果やURLを見たときに同じ会社の採用サイトだと分かります。

会社名とつながらないドメイン名にすると、求職者が本当にその会社の採用サイトなのか判断できず、応募をためらう原因になります。偽のホームページを使った詐欺が増えている今は、個人情報を入力する応募フォームがある採用サイトほど、ドメイン名で安心してもらうことが大事です。

会社のホームページと相互リンクする

別ドメインの採用サイトは、会社のホームページと相互にリンクを張ってつなげます。会社のホームページのメニューやフッターに採用サイトへのリンクを置き、採用サイトのメニューやフッターには会社のホームページへのリンクを置きます。

会社のホームページから採用サイトへのリンクがないと、事業内容を見て興味を持った求職者が採用情報にたどり着けません。反対に、採用サイトから会社のホームページへのリンクがないと、求職者が会社の事業や実績を確認できず、応募の判断材料が足りなくなります。相互リンクがあれば、求職者が2つのホームページを行き来しながら会社を知ることができます。

アクセス解析でホームページとのつながりを追えるようにする

採用サイトを別ドメインで作ると、Googleアナリティクスは初期設定のままでは会社のホームページと採用サイトを別々に計測します。会社のホームページから採用サイトに移った求職者が、別の訪問者として数えられてしまい、どのページを見てから応募したのかが追えなくなります。

Googleアナリティクスでクロスドメイン測定を設定しておけば、2つのドメインをまたいだ求職者の動きを1つの流れとして確認できます。会社のホームページのどのページから採用サイトに移り、応募フォームまで進んだのかが分かれば、採用サイトへの案内の仕方や載せる内容の見直しに使えます。

当社が制作した採用サイトの事例

新規でホームページ制作をご依頼いただいたお客様の事例です。このお客様は、ご依頼の当初から採用サイトの制作を希望されていました。

ただ、採用サイトは制作費も維持費もかかるので、いきなり多くのコストをかけるのではなく、まずは会社のホームページの中に採用ページを作ることを提案しました。大手の求人媒体ではなく、自社のホームページの採用ページからエントリーしてもらえるのかを計測するところから始める進め方です。

採用ページを公開して様子を見たところ、すべての求人媒体ではないものの、一部の求人媒体でのエントリー数が大きく減り、その分が自社のホームページの採用ページからのエントリーに変わりました。その結果、お客様は求人媒体への掲載予算を削減できました。

自社のホームページから直接エントリーが集まることが分かったので、これであれば採用サイトを制作する意味があると判断し、採用サイトの制作に進みました。採用サイトは、Googleからのアクセスを狙うだけでなく、会社のホームページのトップページにバナーを設置して、採用サイトへ求職者を誘導する形にしました。

採用サイトの公開後は、採用ページのときと比べてエントリー数が増えました。採用サイトでは、求職者に働くイメージを持ってもらえるよう、1日の仕事の流れや先輩社員の声などの内容を充実させています。応募前に仕事内容や職場の雰囲気が伝わることで、入社後のミスマッチを減らすことにもつながっています。

採用ページで反応を確かめてから採用サイトに切り替えれば、採用サイトにかける費用が見合うかを判断したうえで制作に進めます。

まとめ

採用サイトと採用ページのどちらを作るかは、採用に力を入れる度合いや予算、管理できる社内体制によって決まります。どちらにするか迷う場合は、まず採用ページで自社のホームページからのエントリーを確かめてから、採用サイトに進む方法もあります。

当社では、ホームページ制作のご依頼をいただいた際に採用の状況もお聞きし、御社に合わせて採用サイトと採用ページのどちらがよいかを提案しています。

ホームページ制作やリニューアルを考えていて、採用にも活かしたいとお考えであれば、お気軽にご相談ください。ヒアリングをしたうえで、御社に合ったホームページの作り方をご提案します。

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