自社のホームページが検索結果の何位に表示されているかは、ホームページのSEO効果を左右する重要な要素です。検索順位が向上すれば、お問い合わせや売上の増加が期待できます。一方で、毎日手動で検索順位を確認し続けるのは、多大な労力を要します。また、市場には多数のツールが存在しており、自社の目的や規模に合致するものを選択するのは簡単ではありません。
本記事では、中小企業の担当者や個人商店の方に向けて、検索順位チェックツールの選び方や選ぶ際の注意点を解説します。現在の環境でも安定して計測できるおすすめのツールも紹介しますので、比較検討の参考にしてください。
検索順位チェックツールとは

検索順位チェックツールとは、あらかじめ登録したキーワードにおいて、自社のホームページが検索結果の何位に表示されているかを計測できるツールです。決まった時間に自動で収集するタイプや、計測ボタンをクリックするタイプもあります。
本来、手動で正確な検索順位を知るにはシークレットブラウザでの検索が必要ですが、多くのキーワードを毎日確認するのは膨大な手間がかかります。検索順位チェックツールを使えばワンクリックまたは自動で検索順位を確認でき、さらには過去のデータが蓄積されるものもあるので、推移をグラフで可視化でき、過去との比較も容易です。
検索順位チェックツールの役割は、単に今の検索順位を知るだけではありません。変動を継続して把握することで、ホームページ改善の効果測定や検索エンジンの変化をいち早く察知できます。
特に忙しい中小企業の担当者や個人商店にとって、データ収集を効率化し、客観的な数値に基づいてSEO効果と改善の必要性の判断ができるようになるメリットは非常に大きいです。
検索順位チェックツールの種類

検索順位チェックツールには、利用環境やデータの管理方法によってブラウザ型・インストール型・クラウド型の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、自社の運用体制に最適なものを選べるようにしましょう。
ブラウザ型
ブラウザ型は、特定のホームページにアクセスしてURLや検索順位を調べたいキーワードを入力し、その場で結果を確認するタイプです。ソフトの導入が不要なため、誰でもすぐに使い始められる手軽さが最大の魅力です。
無料ツールの多くはこの形式に該当します。特定のキーワードを単発で調べたい場合には非常に便利ですが、計測のたびに手動で入力する手間がかかります。また、過去のデータを蓄積して推移を追うのには向いていません。外出先などで、手元でサッと状況を確認したい時に適した検索順位チェックツールといえます。
インストール型
パソコンに専用のソフトウェアをダウンロードして使用するタイプです。一度に数百から数千といった大量のキーワードを高速で処理できるのが特徴で、管理するページ数が多い場合に重宝します。
一方で、ソフトを入れたパソコンを起動していないと自動計測ができなかったり、複数の端末でデータを共有しにくかったりする制約があります。特定の環境で腰を据えて分析を行いたい方に向けた検索順位チェックツールです。
クラウド型
インターネット上のサーバーで自動的に検索順位を計測・保存するタイプです。一度設定を済ませれば、パソコンを閉じていても毎日決まった時間にデータが記録されます。
スマートフォンや外出先のPCなど、場所を問わず最新の状況を確認できるため、忙しい担当者にとって最も管理しやすい検索順位チェックツールの種類といえます。場所を選ばない利便性から、現在多くのホームページ運営者に選ばれている主流の形式です。
検索順位チェックツールの選び方

どの検索順位チェックツールも似たようなものだろうと安易に選ぶと、後から必要なデータが取れないといった失敗を招きかねません。費用を無駄にしないために、自社の規模や目的に合わせた検索順位チェックツールの選び方を紹介します。
PCとスマートフォンの両方を計測できるかを確認する
検索に使用する端末によって、表示される検索順位が変わることが一般的です。仕事中に使われるパソコンと、移動中や自宅で使われるスマートフォンでは、ユーザーの検索意図や行動が異なるためです。
もちろん、すべてのホームページにおいて両方の検索順位が重要ですが、特に一般消費者がターゲットのBtoCならスマートフォン、企業間取引が中心のBtoBならパソコンの検索順位を重点的に追う必要があります。
SEOのチャンスを逃さないためにも、自社のターゲット層が主に利用するデバイスに強みを持ち、かつ両方のデバイスを網羅して計測できるツールを選ぶことが大切です。
登録できるキーワード数を確認する
検索順位チェックツールによって登録可能なキーワード数は大きく異なります。自社のホームページで対策したいキーワードがいくつあるかを、事前に洗い出しておきましょう。
数個程度であれば無料版で足りますが、関連するキーワードも含めて幅広くSEOを狙うなら、数十から数百件以上の有料版が必要になります。
登録できる上限を増やすほど料金が上がる仕組みが一般的であるため、現在のサイト規模や今後の運用予定に合わせて、コストとのバランスが良いプランがあるか確認しておくのが賢明です。
何位までチェックできるかを確認する
どの程度の検索順位まで追いかけられるかも重要な判断材料です。多くの検索順位チェックツールは上位100位までを計測対象としていますが、簡易的なものだと10位や30位までしかチェックできない場合があります。
圏外から100位以内に入ってきたばかりの時期は、小さな変動が改善のヒントになるものです。
10位以内の動きだけを追うのではなく、100位前後までの推移をしっかりと把握できる検索順位チェックツールを選ぶことで、将来的に上位表示される可能性のあるキーワードをいち早く見極められるようになります。
機能性を確認する
単に数値を測るだけでなく、日々の運用を効率化する機能性もしっかり確認しましょう。例えば、キーワードをカテゴリーごとに分類できるグループ化や、ホームページを修正した日付を記録できるメモ機能があると、検索順位が動いた原因を特定しやすくなります。
また、レポート作成の手間を省くためのPDF出力や、他のSEOに重要な要素を分析できる機能、店舗の認知向上に役立つGoogleマップの検索順位の計測ができるかも比較すべき要素です。
自社の担当者が使いこなせる範囲で、運用の負担を軽減してくれる機能が備わっている検索順位チェックツールかを確認してください。
検索順位チェックツールを選ぶ時の注意点

検索順位チェックツール導入後の運用を具体的にイメージしておくことが大切です。自社の状況に合わないものを選んでしまうと、月々の費用が無駄になるだけでなく、使いこなせずに放置してしまう恐れがあります。後悔しない選択をするために、意識すべき注意点を紹介します。
多機能すぎないか注意する
高性能なSEOツールの中には、検索順位の計測以外に競合サイトの分析やページの診断など、多くの機能が備わっているものがあります。
しかし、ウェブの専門知識がない中小企業の担当者や個人商店の方にとって、あまりに多機能すぎると操作が難しく、使いこなせないことが少なくありません。機能が増えるほど費用も高くなる傾向があるため、まずは自社が本当に必要とする範囲を見極めるべきです。
検索順位チェックツールの操作画面が複雑で日々の確認が負担にならないよう、シンプルで分かりやすいものを選ぶように注意しましょう。
無理のない料金プランを選ぶ
検索順位の推移を追う作業は、半年や一年といった長い期間で継続してこそ意味があります。そのため、途中で支払いが負担にならないような無理のない料金プランを選択することが重要です。
月々の固定費が高すぎるものを選んでしまうと、成果が出る前に運用を断念せざるを得なくなるかもしれません。初期費用だけでなく、長期的なランニングコストを検討し、自社の収益に見合った金額であるかを判断して選ぶようにしましょう。
安定して使い続けられる価格設定の検索順位チェックツールを選ぶことが、着実な成果への第一歩となります。
計測できる検索エンジンの種類に注意する
国内の検索市場において、Google、Yahoo!、Bingの3大検索エンジンへの対応状況は必ず確認すべき項目です。最近ではGoogleやBingの仕様変更により、以前は定番だった検索順位チェックツールでも正しく計測できなくなるケースが相次いでいます。
特にSEO対策を進める上で、最大の集客源であるGoogleの検索順位を正確に把握することは欠かせません。どれほど多機能であっても、主役であるGoogleの検索順位が追えなければ効果測定として成り立ちません。
Googleを含めて今も安定して稼働している信頼性の高いツールを選択することが、着実な成果を出すための絶対条件となります。
無料で使えるおすすめの検索順位チェックツール
検索順位チェックツールの中には、費用をかけずに利用できるものもあります。機能や計測範囲に制限はありますが、まず自社の検索順位を把握する第一歩として十分に役立つおすすめのツールを紹介します。
Googleサーチコンソール
Googleが無料で提供している公式のSEO分析ツールで、検索順位チェックツールとしても活用できます。
自社のホームページが実際に検索されたキーワードとその平均掲載順位を確認でき、専用ツールのようにキーワードを事前に登録する必要がありません。ユーザーが実際に検索した数百通りのキーワードを網羅できる点は、公式ツールならではの強みです。
検索エンジンの仕様変更に左右されず、常に正確なGoogleのデータを取得できるため、有料の検索順位チェックツールを導入している場合でも併用するのが賢明です。検索順位だけでなく、クリック数や表示回数、クリック率も確認できるので、まだ導入していない方は最優先で設定しておきましょう。
LYNX 検索順位分析
Google検索に絞って1キーワードごとに計測できる無料のブラウザ型検索順位チェックツールツールです。
国を指定して検索順位を調べられるほか、検索結果に表示された競合サイトのページ権威やドメイン権威も同時にわかるため、自社と競合の差を把握する際に重宝します。計測結果はCSVでダウンロードできるので、手元にデータを残しておきたい場合にも便利です。
1キーワードずつの計測になるため大量のキーワードを一括で調べるのには向きませんが、気になるキーワードの検索順位をピンポイントで確認したい時におすすめの検索順位チェックツールです。
検索順位チェッカー
1つのURLに対して最大5キーワードまでをまとめて計測できる無料のブラウザ型検索順位チェックツールツールです。
PCとスマートフォンの両方で、Google・Yahoo!・Bingの検索順位を同時に確認できる点が特徴で、デバイスや検索エンジンによる順位の違いをひと目で比較できます。計測結果はCSV出力にも対応しているため、簡易的な記録を残すことも可能です。
複数の検索エンジンの検索順位をまとめて把握したい方に適した検索順位チェックツールといえます。
SEOチェキ!
URLを入力するだけでホームページのSEO状況を総合的に確認できる無料のブラウザ型検索順位チェックツールです。
検索順位チェック機能では、最大3キーワードまでGoogleとYahoo!の順位を調べられます。ただし、Googleの仕様変更により計測できるのは10位までとなっているため、10位以下の検索順位変動を追いたい場合には他のツールとの併用が必要です。
検索順位の計測以外にも、タイトルタグやメタディスクリプションの確認、キーワード出現頻度のチェック、発リンクの一覧表示など、ページのSEO状態を手軽に把握できる機能が揃っています。会員登録やソフトのインストールが不要で、初めてSEO対策に取り組む方でもすぐに使い始められるおすすめの検索順位チェックツールです。
SEOピッシュ
1つのURLに対して最大10キーワードまで同時に計測できる無料のブラウザ型検索順位チェックツールです。
GoogleとYahoo!のPC版・モバイル版の検索順位を100位まで確認でき、無料ツールの中では計測できるキーワード数と順位の範囲が広い点が特徴です。検索結果は3ヶ月間保存されるため、計測のたびにキーワードを入力し直す手間が省けます。
検索順位チェック以外にも、インデックスチェックやページ評価、ページ最適化などのSEO関連ツールが揃っており、無料で幅広く活用したい方におすすめの検索順位チェックツールです。
有料のおすすめ検索順位チェックツール
検索順位の計測だけでなく、競合分析やキーワード選定といった機能を備えた有料の検索順位チェックツールを紹介します。自社の規模や予算に合わせて、必要な機能を見極めた上で検討してください。
Nobilista
クラウド型の検索順位チェックツールで、パソコンを起動しなくても毎日自動で検索順位を計測して記録してくれます。
ブラウザ上で動作するため、WindowsでもMacでもスマートフォンからでも利用でき、場所を選ばず最新の順位を確認できます。検索順位の変動はメールで通知が届くため、急な下落にもすぐに気づける仕組みです。検索ボリュームやSEO難易度、競合サイトとの順位比較といった分析機能も備わっています。
パーソナルプランは月額990円から利用でき、7日間の無料トライアルもあるため、クラウド型の検索順位チェックツールを手頃な価格で試したい方に向いています。
KEYWORD FINDER
検索順位の自動計測に加えて、AIによるキーワード選定や競合比較が行えるSEOツールです。
対策すべきキーワードの提案から順位の推移管理まで、ホームページの集客力を高めるための機能が一通り揃っています。
スタンダードプランは3サイトまで登録が可能で、料金は公式サイトからの問い合わせで確認できます。SEOに精通した専任スタッフによるサポート体制も整っており、ツールの操作方法だけでなく具体的なSEO対策の相談もできます。
7日間の無料デモ体験が用意されているため、本格的に検索順位チェックツールを導入する前に使い勝手を確認しておくと安心です。
SEARCH WRITE
キーワード選定からコンテンツの企画、効果測定までをひとつのツール内で完結できるSEOツールです。
対策が必要なキーワードや改善すべきページを自動でチェックし、具体的な施策案を提示してくれるため、何から手をつければよいかが明確になります。全プランにプロのコンサルタントによるサポートがついており、導入支援やWEB会議での相談、チャットでの質問対応まで受けられるのが強みです。
料金は公式サイトからの問い合わせで確認できます。SEOの知識が少ない担当者でも安心して運用を始められるおすすめの検索順位チェックツールです。
Ahrefs
世界的に利用されているSEOツールで、検索順位の計測に加えて被リンク分析や競合サイトの流入キーワード調査に強みがあります。
競合がどのキーワードで上位表示されているか、どこから被リンクを獲得しているかを詳細に分析できるため、自社との差を数字で把握した上で戦略を立てられます。対応する検索エンジンはGoogleをはじめ幅広く、世界各国の検索データを網羅しています。
ライトプランは月額19,900円からで、サイトエクスプローラーやキーワードエクスプローラーといった主要機能が利用できます。分析の深さを重視する方におすすめの検索順位チェックツールです。
Semrush
SEO・広告・SNSなど、デジタルマーケティング全般をカバーする総合ツールです。
検索順位の追跡機能では、自社と競合の順位を日次で比較しながら、順位変動の要因を分析できます。キーワードリサーチやサイト監査、コンテンツの最適化支援など50以上の機能を備えており、SEO対策を本格的に進めたい方に向いています。
Starterプランは月額199ドルからで、7日間の無料トライアルも用意されています。多機能な分、使いこなすにはある程度の知識が求められるため、SEOに取り組み始めたばかりの段階よりも、施策の幅を広げたいタイミングで導入を検討するのがおすすめの検索順位チェックツールです。
検索順位チェックツールを導入したら行いたいこと

検索順位チェックツールを導入しただけで満足せず、得られたデータを活用してホームページを育てることが大切です。SEO効果のアップに繋げるために、日々の運用で意識したいポイントを解説します。
毎日検索順位を計測する
検索順位は、競合サイトの動向や検索エンジンのアップデートによって日々変動します。そのため、毎日検索順位を計測して変化の予兆を掴むことが大切です。
週に一度や月に一度の確認では、急な下落が起きた際に原因を特定しにくくなります。検索順位チェックツールを使って記録を残しておけば、検索順位が動いたタイミングと自社サイトの修正を照らし合わせるのが容易になります。
日々の数値の変化を敏感に察知し、今の施策が正しい方向に進んでいるかを確認する習慣を身につけましょう。
ホームページを継続的に更新する
検索順位を向上させるには、ホームページを継続的に更新することが不可欠です。
検索順位チェックツールで動きが芳しくないページを見つけたら、内容を充実させたり最新の情報に書き換えたりする対策を行いましょう。放置されたホームページは評価が下がりやすいため、データを見て優先的に手を加えるべき場所を判断します。
ユーザーの役に立つ新しい情報を追加し続けることで、検索エンジンからの信頼が高まります。検索順位チェックツールを活用して改善のヒントを得て、着実な運用に繋げてください。
更新後はしばらく期間を置いてから効果を判断する
ページを修正した直後に結果を求めるのは禁物です。更新後はしばらく期間を置いてから効果を判断しましょう。
検索エンジンが更新内容を認識し、検索結果に反映されるまでには数日から数週間かかるケースも珍しくありません。焦って短期間に何度も修正を繰り返すと、どの施策が有効だったのかが見えなくなってしまいます。
少なくとも2週間から1ヶ月程度は検索順位の推移を静観し、検索順位チェックツールに蓄積された客観的なデータに基づいて、次のアクションを検討するのが賢明な判断です。
まとめ
自社に最適な検索順位チェックツールを見つけるには、今のホームページで何が必要かを整理し、選び方の基準を明確にすることが大切です。機能の充実度だけでなく、最新の環境で安定して動くかといった注意点もしっかり比較しましょう。
もし導入に迷うなら、まずは無料で使えるGoogleサーチコンソールから始めるのも手です。当社では活用方法をサポートしていますので、まずはお気軽に相談してください。
