ホームページのフッターは、ページの一番下にあるため、ほかに比べて後回しにされやすい部分です。しかし、ページを最後まで読んだ訪問者が、次にどのページへ進むか、問い合わせをするかを決める場所でもあります。
この記事では、フッターの役割やSEO効果、入れるべき項目、デザインの考え方、やってはいけないことを解説します。当社がフッターのデザインで手を抜かない理由も紹介しますので、ホームページ制作やリニューアルの参考にしてください。
ホームページのフッターとは
ホームページのフッターとは、すべてのページの一番下に共通で表示される領域のことです。会社名や住所、電話番号などの基本情報と、主要なページへのリンク、コピーライトなどがまとめて置かれています。ページの一番上にあるヘッダーと対になる部分で、どのページを開いても同じ内容が表示されるのが特徴です。
ヘッダーについて詳しくは、ホームページのヘッダーとは?の記事で解説しています。

上記は当サイトのフッターです。
HTMLでは、footerというタグで囲んだ範囲がフッターにあたります。フッターのすぐ上にお問い合わせの案内を置くホームページも多いですが、これはページの本文の最後に置かれた共通の枠で、フッターとは別の部分です。
フッターは目立たない位置にありますが、訪問者がホームページを使いやすくするための大切な役割を担っています。
フッターの役割

フッターには、主に次の3つの役割があります。
サイト内を回遊しやすくする
ページを最後まで読んだ訪問者は、次に見るページを探します。
このときフッターに主要なページへのリンクがあれば、ページの上部まで戻らずにほかのページへ移動できます。特にスマートフォンでは、長いページを上まで戻るのは手間がかかるため、フッターのリンクが次のページへの入口になります。ブログ記事から訪れた訪問者が、サービスや会社案内のページを知るきっかけにもなります。
会社の基本情報を伝える
フッターに会社名や住所、電話番号を載せておくと、どのページから訪れた訪問者でも、ホームページを運営している会社をすぐに確認できます。
検索エンジンから下層ページに直接訪れた訪問者は、会社案内のページを見ていないことも少なくありません。実在する会社であることが分かると、訪問者は安心して情報を読み進められます。
問い合わせへの最後の導線になる
ページを最後まで読んだ訪問者は、内容に関心を持っている可能性が高い訪問者です。
フッターにお問い合わせへのリンクがあれば、そのまま行動に移しやすくなります。ページの途中で問い合わせの案内を見落とした訪問者にとっても、フッターは問い合わせにつながる最後の入口になります。
フッターにSEO効果はあるのか

フッターとSEOの関係は、次の2つに分けて考えます。
フッターのリンクや文章は評価されにくい
フッターは、すべてのページに同じ内容が表示される定型の部分です。
Googleはページの内容を評価するとき、本文とそれ以外の共通部分を区別していると考えられており、フッターの文章がそのページの評価を大きく左右することはありません。リンクについても、訪問者がクリックする可能性が高いリンクほど重視されるという考え方があり、ページの一番下にあるフッターのリンクは、本文中のリンクに比べて評価が伝わりにくいとされています。
そのため、フッターにキーワードを並べたり、リンクを増やしたりしても、SEO効果はほとんど期待できません。
当社でも、300ページ前後あるお客様のホームページで、フッターにトップページとサービスページへのリンクを追加したことがあります。すべてのページからリンクが張られる状態になりましたが、トップページもサービスページも検索順位は上がりませんでした。
クローラーがページを見つける助けにはなる
フッターのリンクは評価されにくい一方で、検索エンジンのクローラーがページを見つける経路にはなります。
フッターに主要なページへのリンクがあれば、どのページからでもクローラーがそのページにたどり着けるため、重要なページがクロールされにくくなることを防げます。ただし、クローラーにページを伝える基本は、本文中の内部リンクやグローバルナビゲーション、XMLサイトマップです。フッターのリンクは、それを補う位置づけと考えておくとよいでしょう。
フッターに入れるべき項目

フッターには、主に次の項目を入れます。
会社名・住所・電話番号
会社名と住所、電話番号は、ホームページを運営している会社を示す基本の情報です。どのページから訪れた訪問者でも、フッターを見れば連絡先を確認できます。
ただし、営業電話を避けるために電話番号を載せない会社や、自宅で開業している個人事業主のように住所を載せない場合もあり、すべてを必ず載せなければならないわけではありません。載せない場合でも、会社名とお問い合わせの方法は分かるようにしておきましょう。
主要ページへのリンク
サービスや会社案内、実績など、訪問者に見てほしい主要なページへのリンクを入れます。
基本は、重要なページに加えて、グローバルナビゲーションには入れていないページも並べます。たとえば、お客様の声やお知らせなど、グローバルナビゲーションに入れると項目が多くなりすぎるページも、フッターなら載せられます。ページ数が多いホームページでは、サービスごとにまとめて並べると探しやすくなります。
お問い合わせへのリンク
お問い合わせのページへのリンクは、フッターに必ず入れておきたい項目です。
ページを読み終えた訪問者が、問い合わせをしたいと思ったときにすぐ移動できます。お見積りや資料請求など、問い合わせの窓口が複数ある場合は、それぞれへのリンクを並べておきます。
プライバシーポリシーなどの規約ページ
お問い合わせフォームなどで個人情報を受け取るホームページでは、個人情報の取り扱いを示すプライバシーポリシーへのリンクを入れます。ネットショップの場合は、特定商取引法に基づく表記へのリンクも必要です。
これらのページはグローバルナビゲーションには入れないことが多いため、フッターが主な入口になります。
SNSへのリンク
会社でSNSを運用している場合は、公式アカウントへのリンクをアイコンで並べます。ホームページとSNSの両方を見てもらうことで、会社の雰囲気や最新の情報が伝わりやすくなります。
ただし、更新が止まっているアカウントへのリンクは、かえって印象を下げるため載せないほうがよいでしょう。
コピーライト
フッターの一番下には、著作権者を示すコピーライトを入れるのが一般的です。
コピーライトを書かなくても著作権は発生しますが、ホームページの内容が誰のものかを示す表示として、多くのホームページで使われています。
フッターのデザインの考え方

フッターのデザインでは、次の3つを考えます。
ホームページの目的に合わせて型を選ぶ
フッターの型は、大きく分けてサイトマップ型とシンプルな型の2つがあります。
サイトマップ型は、ホームページのほぼすべてのページへのリンクを、階層ごとに列で並べる型で、サイト内の地図のような役割を果たします。サービスや実績、会社案内などをいろいろ見てもらいたいコーポレートサイトに向いており、当サイトのフッターもサイトマップ型を採用しています。
シンプルな型は、会社名とコピーライト、規約ページへのリンクなど、必要な情報だけを置く型です。ランディングページのように、ほかのページへの移動より問い合わせに集中してもらいたいページに向いています。
どちらが正解というわけではなく、訪問者にページを読み終えた後どう動いてほしいかで選びます。
本文と区別できる背景色にする
フッターの背景には、本文とはっきり区別できる色を付けるのが一般的です。
背景色が変わることで、訪問者はページの内容がここで終わったことに気づき、フッターのリンクや会社情報に目を向けやすくなります。濃い色を使う場合は、文字やリンクが読みやすいよう、背景との色の差を十分にとることが大切です。また、サイト全体の配色からかけ離れた色にすると、フッターだけが浮いて見えるため、全体のトーンに合わせて選びます。
画面幅に合わせて並べ方を変える
パソコンでは横に並べていたリンクの列も、スマートフォンでは縦に積み重なるため、フッターが長くなりがちです。
スマートフォンでは項目を絞ったり、アコーディオンで折りたためるようにしたりして、長くなりすぎないよう調整します。また、指でタップしやすいようにリンクの間隔を空けておくと、スマートフォンでも使いやすいフッターになります。
フッターでやってはいけないこと

フッターは全ページに表示されるため、間違った使い方をすると、サイト全体に悪い影響が及びます。
キーワードを詰め込んだ文章やリンクを置く
以前は、フッターに地域名とサービス名を組み合わせた言葉をいくつも並べたり、キーワードを入れたリンクを大量に置いたりする手法が見られました。
しかし、先に説明したとおり、フッターの文章やリンクにSEOの効果はほとんどありません。それどころか、Googleは検索順位を上げる目的でキーワードを不自然に詰め込む行為をスパムとみなしており、サイト全体のSEO評価を下げる原因になります。
訪問者にとっても意味のない文字の羅列は、読みにくく印象を悪くするだけです。
関係のない外部サイトへのリンクを並べる
相互リンクを依頼されたホームページや、事業と関係のない外部サイトへのリンクをフッターに並べるのも避けるべきです。
フッターのリンクは全ページに表示されるため、1つのリンクがページの数だけ張られることになります。Googleは検索順位を操作する目的のリンクをスパムとみなしており、不自然なリンクが大量にあるとSEO評価を下げられるおそれがあります。
外部サイトへのリンクを置く場合は、グループ会社や公式SNSなど、訪問者にとって必要なものに限りましょう。
背景と同じ色で文字を隠す
背景と同じ色の文字や、極端に小さな文字でキーワードを並べ、訪問者には見えないようにする手法は、隠しテキストと呼ばれます。検索エンジンだけに向けた文章を置く行為で、Googleのスパムポリシーで禁止されています。
フッターは目立たない位置にあるため、こうした手法が使われやすい場所ですが、Googleから手動による対策を受けると、検索順位が大きく下がります。
住所や電話番号を古いまま放置する
フッターは一度作ると見直す機会が少ないため、移転や電話番号の変更があっても、古い情報のまま残っていることがあります。
フッターの情報は全ページに表示されるため、間違った情報を見た訪問者が連絡できなかったり、会社の管理が行き届いていない印象を持ったりする原因になります。Googleビジネスプロフィールなどとの情報が食い違うことにもなるため、会社の情報が変わったときは、フッターもあわせて確認しましょう。
当社がフッターのデザインで手を抜かない理由
フッターは、ホームページ制作中にお客様があまり真剣に確認しない部分です。デザインの確認では、ファーストビューや本文に目が向きやすく、フッターは最後に軽く見る程度で終わることが少なくありません。
しかし、フッターを目にするのは、ページを最後まで読んでくれた訪問者です。内容に関心を持ち、会社に良い印象を持ちながら読み進めてきた訪問者が、最後に崩れたデザインや雑に並んだリンクを見ると、がっかりしてしまう可能性があります。せっかく積み重ねてきた良い印象を、最後の最後で損なうことになりかねません。
そのため当社では、フッターも本文と同じようにデザインしています。ページの最後まで良い印象を保ち、訪問者が気持ちよく次の行動に移れるようにすることが、フッターのデザインで大切にしている考え方です。
まとめ
フッターは、すべてのページの一番下に共通で表示される領域で、サイト内の回遊を助け、会社の基本情報を伝え、問い合わせへの入口にもなる部分です。フッターの文章やリンクにSEOの効果はほとんどありませんが、クローラーがページを見つける助けにはなります。
フッターには、会社名や住所、電話番号、主要ページへのリンク、お問い合わせへのリンク、規約ページ、SNSへのリンク、コピーライトなどを入れます。
デザインでは、ホームページの目的に合わせて型を選び、本文と区別できる背景色にし、画面幅に合わせて並べ方を変えることが大切です。反対に、キーワードの詰め込みや隠しテキスト、関係のない外部サイトへのリンクは、サイト全体の評価を下げる原因になります。
フッターは、ページを最後まで読んでくれた訪問者が目にする部分です。目立たない位置だからこそ手を抜かず、最後まで良い印象を保てるフッターを作りましょう。
