ホームページ制作でターゲットを決めないまま進めると、コンテンツやデザインの判断がぶれて、誰にも届かないホームページになりがちです。
この記事では、ホームページ制作でターゲットが最重要な理由と、当社のターゲットの決め方・反映方法を解説し、ターゲットを決めるときの注意点も紹介します。
ホームページ制作でターゲットが最重要な理由
ホームページ制作では、デザインやコンテンツ、導線など決めることが多くありますが、最初に決めるべきなのはターゲットです。ここでは、ターゲットが最重要といえる理由を3つ紹介します。
誰にでも向けたホームページは誰にも届かない
ターゲットを決めずにホームページ制作を進めると、幅広い人に見てもらおうとして、載せる情報や言葉づかいがあいまいになります。たとえば、個人のお客様と法人のお客様の両方に向けたページでは、個人が知りたい料金や手軽さと、法人が知りたい実績や対応体制が混ざり、どちらのユーザーにも自分に向けたページだと感じてもらえません。
ユーザーは、自分の悩みや状況に合った情報が書かれているかを見て、問い合わせるかどうかを判断します。ターゲットを決めて、その人が知りたいことに絞って伝えるホームページのほうが、多くのユーザーに選ばれます。
修正や作り直しを減らせる
ホームページ制作では、ワイヤーフレームやデザイン、テストサイトなど、段階ごとに確認して修正を重ねていきます。ターゲットが決まっていないと、確認のたびに見る人の好みや思いつきで意見が変わり、修正が何度も続いたり、制作が進んだ段階で大きく作り直したりすることになります。
ターゲットが決まっていれば、修正の要望が出たときも、そのターゲットにとって必要かどうかで判断できます。必要のない修正が減るので、制作期間が延びたり、追加費用がかかったりすることを防げます。
社内と制作会社で判断をそろえられる
ホームページ制作は、社内の担当者や決裁者、制作会社のディレクターやデザイナーなど、多くの人が関わります。ターゲットが決まっていないと、それぞれが自分の思い浮かべるお客様を基準に判断するので、同じデザインを見ても評価が分かれます。
ターゲットを決めて共有しておけば、誰に向けたホームページなのかという共通の基準で話し合えます。担当者と決裁者の意見が食い違ったときや、制作会社の提案を採用するか迷ったときも、ターゲットに合っているかで判断できるので、話がまとまりやすくなります。
当社がホームページ制作でターゲットを決めて反映する方法
当社では、ターゲットを決めるところから、デザインやコンテンツ、導線への反映まで、次の流れでホームページ制作を進めています。
サイト全体とページごとにターゲットを定める
当社では、ホームページ制作の最初の打ち合わせで、御社の今のお客様や今後増やしたいお客様について伺い、サイト全体のターゲットを定めます。サイト全体のターゲットは、ホームページを見に来る人の中で中心になる人です。
そのうえで、サイト全体のターゲットをベースに、ページごとのターゲットを定めます。ページごとのターゲットは、サイト全体のターゲットの中から、どんな悩みを持ってそのページを見に来るのかまで絞り込んだ人です。
たとえば、税理士事務所のホームページで、サイト全体のターゲットが中小企業の経営者なら、これから会社を立ち上げる経営者、今の税理士からの乗り換えを考えている経営者というように、悩みごとにページのターゲットを分けて定めます。
デザインはサイト全体のターゲットに合わせる
デザインは、サイト全体のターゲットに合わせて方向性を決めます。色づかいやフォント、写真の雰囲気、余白の取り方などは、ターゲットの年齢層や業種によって受け入れられやすいものが違います。たとえば、企業の担当者が中心なら落ち着いた信頼感のあるデザイン、若い個人のお客様が中心なら親しみやすく明るいデザインが合います。
ページごとにデザインの方向性を変えると、サイト全体の印象がばらばらになり、同じ会社のホームページだと分かりにくくなります。そのため、デザインの土台はサイト全体のターゲットで決め、ページごとのターゲットに合わせるのはコンテンツと導線にしています。
コンテンツはページごとのターゲットに合わせる
コンテンツは、ページごとのターゲットが抱える悩みに合わせて決めます。
たとえば、中小企業の経営者をターゲットにした税理士事務所のホームページで、同じ顧問契約を案内するページを考えます。
これから会社を立ち上げる経営者に向けたページなら、設立の手続きや最初にかかる費用、どの時期から依頼すればよいかを中心に載せます。今の税理士から乗り換えを考えている経営者に向けたページなら、乗り換えの手間や引き継ぎの流れ、今の税理士と比べて何が変わるかを中心に載せます。
同じ内容を両方のページに載せると、どちらのユーザーにも自分に向けたページだと感じてもらえません。悩みに合わせて内容を変えることで、ユーザーが知りたい情報にすぐたどり着けます。
ページごとにユーザーを誘導できる導線を設置する
導線は、ページごとのターゲットに次にとってほしい行動を決めて設置します。悩みを持って見に来たユーザーには、悩みを解決できると確かめられる事例ページへ案内し、そこから問い合わせへ進んでもらう流れを作ります。料金が気になっているユーザーには料金ページ、まず相談したいユーザーには問い合わせフォームというように、悩みに合わせて案内する先を変えます。
どのページにも同じ問い合わせボタンを置くだけでは、ターゲットによっては次の行動につながりません。ページごとのターゲットが迷わず次に進めるよう、リンクやボタンを置く位置と文言を決めています。
ホームページ制作でターゲットを決めるときの注意点
ターゲットは、一度決めるとホームページのデザインやコンテンツ、導線のすべてに関わります。ここでは、ターゲットを決めるときに気をつけたい点を2つ紹介します。
ターゲットは長く変えない前提で決める
ホームページは、デザインをサイト全体のターゲットに、コンテンツや導線をページごとのターゲットに合わせて作ります。公開後にターゲットを変えると、デザインもコンテンツも導線も合わなくなり、一部の修正では済まずにリニューアルが必要になります。
ターゲットを決めるときは、今だけでなく数年先も中心になるお客様かどうかを考えます。一時的に増えている客層や、流行に合わせた客層をターゲットにすると、短い期間で合わなくなるおそれがあります。今後の事業の方向性や力を入れていきたいサービスも踏まえて、長く変えずに使えるターゲットを決めることが大切です。
定めたターゲットは資料として保管しておく
ホームページ制作で定めたターゲットは、サイト全体とページごとのターゲット、それぞれが抱える悩みまで資料にまとめて保管しておきます。打ち合わせの中で決めただけで記録に残していないと、時間がたつにつれて社内での認識がずれていきます。
資料は、制作会社が提案するサイト構成表を使うと手間がかかりません。サイト構成表はURLごとに1行ずつページがまとめられているので、列を増やしてページごとのターゲットと悩みを書き込んでいけば、どのページが誰に向けたものかが一覧で分かります。
ターゲットを書き込んだサイト構成表は、公開後に新しいページを作るときに役立ちます。作りたいページが思いついたら、サイト構成表のファイルをAIに読み込ませて、同じターゲットに向けたページがすでにないかを確認してもらいます。
同じターゲットと悩みに向けたページが2つあると、検索結果でサイト内のページ同士が競い合うカニバリゼーションが起き、どちらのページも検索順位が上がりにくくなります。作る前に確認しておけば、今あるページに情報を追加するか、別の悩みに向けたページにするかを判断できます。
担当者が変わったときや別の制作会社に更新を頼むときでも、サイト構成表があればターゲットをそのまま引き継げます。
まとめ
ホームページ制作では、デザインやコンテンツ、導線を決める前に、誰に向けたホームページなのかというターゲットを決めることが何より大切です。
当社では、最初の打ち合わせで御社の今のお客様や今後増やしたいお客様について伺い、サイト全体とページごとのターゲットを定めたうえで、デザインやコンテンツ、導線に反映しています。ターゲットがまだはっきりしていない段階でも、ヒアリングをもとに一緒に整理してご提案しますので、ホームページ制作やリニューアルをお考えの際はお気軽にご相談ください。
