ホームページ制作を依頼する際に、デザイン提案が1案しか出てこないと、手抜きされているのではと不安になる方は少なくありません。実際に、複数のデザイン案を提示する制作会社もあり、比較できないことに物足りなさを感じるのも無理はないでしょう。しかし、デザイン提案を1案に絞ることには、単なる手間の省略ではない明確な理由があります。
この記事では、1案がベストとされる理由と、当社の対応方針について解説します。
デザイン提案が1案のホームページ制作会社に対する誤解

ホームページ制作会社を選ぶ際、デザイン提案が1案しか提示されないと、本当に大丈夫なのかと不安に感じる方は少なくありません。その背景には、よくある2つの誤解があります。
手抜きで1案しか作らない
デザイン案が1つしか提示されないと、十分な検討をせずに簡単に済ませているのではと感じる方は少なくありません。
複数の案を見比べられれば、それぞれの違いから制作会社がどれだけ多角的に考えてくれたかを実感しやすいものです。しかし1案だけとなると、比較対象がない分、手早く仕上げられたのではという印象を持ちやすくなります。
特に、他社で複数案を提示された経験がある企業ほど、この差に違和感を覚えやすい傾向があります。
費用を抑えるために手間を省いている
もう一つよくある誤解が、コストを抑えるために制作工程を簡略化しているのではという疑いです。
デザイン案を複数用意するには、その分だけ余分な作業時間がかかります。その工程をまるごと省いているのだから、費用を安く抑えるために手を抜いているのではと考える方もいます。特に、格安プランや低価格を売りにする制作会社が1案提示を採用しているケースを見ると、この印象はより強まりやすいでしょう。
なぜホームページ制作のデザインは1案がベストなのか

デザイン提案を1案に絞ることには、ホームページの成果を高めるための明確な根拠があります。
制作にかけられる時間と質が上がる
複数のデザイン案を作成するには、その分だけ制作会社の時間と労力が分散します。
1案に絞ることで、その時間をすべて1つのデザインの完成度を高めることに使えます。ヒアリングで得た情報を踏まえ、ターゲットに響く配色やレイアウト、写真の選定まで、細部まで検討を重ねられるのは、1案に集中しているからこそです。
複数案を並行して進めていては、それぞれにかけられる時間はどうしても薄くなってしまいます。
コストを下げることにつながる
デザイン案を複数作成すれば、その分だけデザイナーの稼働時間が増え、ホームページ制作の費用に反映されます。
1案に絞ることで、余分な工程を省き、その分の費用を抑えることが可能です。これは手を抜いているのではなく、必要のない工程をなくすことで、依頼者にとって適正な価格でホームページを提供するための工夫です。
複数案があると好みで選んでしまい成果につながらない
複数のデザイン案を提示されると、依頼者はその中から気に入ったものを選ぶことになります。
しかし、この選び方には落とし穴があります。選ばれる基準が、ターゲットユーザーに響くかどうかではなく、依頼者自身の好みになりやすいのです。ホームページの本来の目的は、閲覧するユーザーの心を動かし、問い合わせや購入につなげることです。依頼者の好みと、ターゲットユーザーに刺さるデザインが一致するとは限りません。
1案に絞ることで、ホームページ制作会社がヒアリングと分析に基づいた最適な提案に責任を持てるようになります。
当社は1案が基本だが複数案の提案も可能
当社では、ヒアリングと分析に基づいて最適なデザイン案を1つ提案することを基本としています。これまで解説してきた通り、1案に絞ることで、成果につながるホームページを追求できると考えているためです。
ただし、どうしても複数のデザイン案を比較したいというご要望をいただいた場合は、複数案の提示にも対応しています。複数案の制作は、デザインだけでなくワイヤーフレームから組み直す必要があるケースも多く、1案の制作に比べて相応の労力がかかります。そのため、規模にもよりますが、追加の案1つにつき1案分の料金がそのままかかるのが目安です。
複数案の比較を通じて、より納得のいく形でホームページ制作を進めていただければと思います。
まとめ
デザイン提案が1案であることは、手抜きやコスト削減のための省略ではありません。
ヒアリングと分析に基づいて導き出した最適な1案に時間と労力を集中させることで、成果につながるホームページを追求するための方針です。複数案があることで、かえって依頼者の好みで選ばれてしまい、ターゲットユーザーに響くデザインから離れてしまうこともあります。
当社では1案でのご提案を基本としていますが、方向性に迷いがある場合は複数案で比較しながら決めることも可能です。1案が成果につながりやすいという考えは変わりませんが、依頼者が納得して進められることも大切にしたいと考えています。
