h1タグは、ページの主題を示す大見出しとなる見出しタグです。検索エンジンと訪問者の双方にそのページが何について書かれているかを伝える役割があり、1ページに1つだけ設置するのが基本です。しかし、ロゴとページの大見出しの両方にh1タグが設定されているなど、気づかないうちに複数になっているホームページも少なくありません。
この記事では、h1タグの意味やtitleタグとの違い、SEO効果を解説したうえで、1ページに1つが基本な理由、複数になってしまう原因、書き方と使い方を紹介します。h1タグを1つにしてSEO評価が上がったホームページの改善事例も紹介していますので、自社サイトの見直しにお役立てください。
h1タグとは
h1タグとは、ホームページの各ページで最上位の見出しとなるHTMLタグです。見出しタグにはh1からh6までの6段階があり、h1タグはページ全体の大見出しとして、そのページが何について書かれているかという主題を示す役割を持っています。
書籍にたとえると、h1タグは本のタイトルにあたり、その下に続くh2タグが章、h3タグが節にあたります。h1タグで示した主題を、h2タグやh3タグで話題や項目ごとに分けていくことで、ページ全体の構造が整理されます。
訪問者はh1タグを見て、そのページに自分が求める情報がありそうかを判断します。検索エンジンにとっても、h1タグはページの主題を把握するための重要な手がかりとなります。
h2タグやh3タグの意味や使い方については、h2タグ・h3タグの解説記事で詳しく紹介しています。
h1タグとtitleタグの違い
h1タグとtitleタグはどちらもページの主題を表しますが、表示される場所と役割が異なります。
titleタグは検索結果に表示され、ページを開く前の人にその内容を伝えます。一方、h1タグはページ本文の中に表示され、ページを訪れた人に対して主題を明示する大見出しです。
WordPressなど多くのCMSでは、サービスページやブログ記事などは管理画面で入力したタイトルがそのままh1タグになり、titleタグはそのタイトルの後ろにサイト名などを付けた形になるのが一般的です。
一方、トップページでは、h1タグはページを訪れた人に向けてキーワードを含めたキャッチコピーにし、titleタグは検索結果で伝わりやすいようサービス内容と会社名を並べるなど、両者を書き分けることがあります。
h1タグとtitleタグは、同じ内容でも異なる内容でも問題はなく、重要なのはどちらも表示される場所を意識してページの主題を正確に反映していることです。
なお、Googleはtitleタグの代わりにh1タグの内容を検索結果のタイトルとして採用する場合もあるため、h1タグの記述内容はSEOの観点からも軽視できません。
h1タグのSEO効果

h1タグは、検索順位を直接決定するランキング要因ではありません。しかし、検索エンジンのページ理解や訪問者の利便性に影響を与えることで、間接的にSEO評価を高める重要な要素です。
検索エンジンがページの主題を理解しやすくなる
検索エンジンはページ内の情報を読み取る際に、h1タグの内容をそのページの主題を判断する手がかりとして利用しています。h1タグに対策キーワードが適切に含まれていれば、ページの内容と検索キーワードの関連性が正しく伝わり、上位表示されやすくなります。
Googleのジョン・ミューラー氏も、見出しタグはページの内容理解に役立つと言及しています。h1タグ単体で検索順位が大きく変動することはないものの、検索エンジンに対して主題を正確に伝えるシグナルとして、ほかのSEO内部対策の効果を引き出す土台となります。
訪問者が求める情報かを判断しやすくなる
訪問者はページを開いた直後に、h1タグの内容を見て自分が求めている情報があるかを判断します。h1タグの内容が検索したときの目的と合っていれば、そのままページを読み進めてもらいやすくなります。逆に、h1タグの内容が曖昧だったり目的とずれていたりすると、訪問者はすぐに検索結果へ戻ってしまいます。
Googleの独占禁止法裁判の資料では、検索結果でのクリックや、Chromeの閲覧データをもとにしたホームページの人気度など、ユーザーの行動に関するデータが検索順位の評価に使われていることが明らかになっています。訪問者の期待に応えるh1タグを設定することは、こうしたユーザー行動を通じて、長期的なSEO評価の向上につながります。
h1タグは1ページに1つが基本
HTMLの仕様上、h1タグは1ページに複数設置しても問題はありません。Googleのジョン・ミューラー氏も、h1タグが複数あっても問題ないと発言しており、Google検索においては、複数あることだけでSEO評価が下がるわけではありません。
一方で、Bing Webmaster Toolsでは、h1タグが複数あるページに対して、検索エンジンや訪問者を混乱させる可能性があるとして、1ページに1つにするよう指摘が表示されます。Google以外の検索エンジンからのSEO評価も考えると、複数設置は避けたほうが安全です。
さらに当社では、h1タグはそのページの主題を示す大見出しであり、1つのページに主題が複数あるのは不自然だと考えています。h1タグが複数あると、訪問者にとっても検索エンジンにとっても、どれがそのページの主題なのかがわかりにくくなります。
こうした理由から、h1タグは1ページに1つに絞るのが最適です。ページの主題を1つのh1タグで明確に示すことが、SEOにおける基本となります。
h1タグが複数になってしまう原因

h1タグは1ページに1つが基本ですが、気づかないうちに複数になっているホームページも少なくありません。自社サイトのh1タグの数は、Google Chromeでページを右クリックして検証を選び、Ctrl+F(Macの場合はCommand+F)でh1と検索すると確認できます。
ロゴとページの大見出しの両方にh1タグを使っている
以前は、ロゴにh1タグを設定し、会社名やサービス名を検索エンジンに伝える作り方が一般的でした。その名残で、古いホームページや一部のテーマでは、すべてのページのロゴにh1タグが設定されていることがあります。
この状態でページの大見出しにもh1タグを使うと、1ページにh1タグが2つあることになります。ロゴはどのページにも表示されるため、サイト全体のすべてのページでh1タグが重複してしまいます。
ロゴのh1タグは外し、各ページの主題を示す大見出しだけにh1タグを使うのが正しい設定です。
文字を大きくするためにh1タグを使っている
h1タグは多くのホームページで一番大きな文字で表示されるため、ページの主題とは関係のないキャッチコピーや強調したい一文を目立たせる目的でh1タグを使ってしまうケースもあります。
しかし、h1タグはページの主題を示すための見出しで、文字を大きくするためのタグではありません。見た目の都合でh1タグを使うと、主題ではない文章まで検索エンジンに主題として伝わってしまいます。
文字を大きく目立たせたい場合は、h1タグではなくCSSで文字サイズや太さを調整するようにしましょう。
h1タグの書き方

h1タグは、HTMLで記述する方法と、WordPressで設定する方法があります。
HTMLでの書き方
h1タグは、HTMLで下記のように記述します。
<h1>ページの大見出し</h1>
h1タグでテキストを囲むことで、そのページの大見出しとして表示され、検索エンジンにもここがページの主題であると伝わります。
h1タグは、ページの本文が始まる位置に1つだけ記述し、その下にh2タグやh3タグを続けます。たとえばカフェのモーニングメニューを紹介するページであれば、下記のようになります。
<h1>モーニングメニューのご案内</h1>
<h2>メニューの内容</h2>
<h2>提供時間</h2>
このようにh1タグの下にh2タグを記述することで、ページの主題とそれを分けた話題の関係が、HTML上でも正しく伝わるようになります。
WordPressでの書き方
WordPressでは、h1タグは記事ごとに設定するものではなく、ホームページ制作時にテーマ側で設定しておくのが一般的です。サービスページやブログ記事では、管理画面で入力したタイトルが自動でh1タグとして表示されます。
そのため、記事の本文でh1タグを使う必要はありません。編集画面の見出しのメニューには見出し1もありますが、これを選ぶとタイトルのh1タグと重複してしまうため、本文ではh2タグにあたる見出し2から使うようにしましょう。
h1タグの使い方

h1タグの効果を引き出すには、設置するだけでなく、中身の書き方にも気を配る必要があります。ここでは、h1タグを設定する際に押さえておきたい使い方を解説します。
ページのテーマとなるキーワードを含める
h1タグには、そのページで上位表示を狙いたいキーワードを必ず含めてください。
h1タグの内容はページの主題を示すシグナルとなるため、対策キーワードが含まれていないと、検索エンジンから適切な評価を得にくくなります。ただし、同じキーワードを何度も繰り返したり、複数のキーワードを詰め込んだりする行為は逆効果です。Googleからキーワードの乱用と判断され、SEO評価を下げる原因になります。
あくまで訪問者が読んで自然な形で、対策キーワードを1つ含めることを意識してください。
本文の内容と一致させる
h1タグは、そのページで何を伝えるかを訪問者に約束する見出しです。h1タグで示した内容に本文が答えていなければ、訪問者は求めていた情報が得られず、すぐにページを離れてしまいます。
たとえばh1タグをモーニングメニューの内容と提供時間としたのに、本文でメニューの紹介しかしていなければ、提供時間を知りたかった訪問者の期待に応えられません。逆に、h1タグにない話題を本文で長く扱うと、ページの主題がぼやけてしまいます。
h1タグを決めたら、そのh1タグに過不足なく答える本文になっているかを確認するようにしましょう。
簡潔に書く
h1タグは少ない文字数で簡潔にまとめる必要があります。
文章が長くなるほど要点が曖昧になり、ページの主題が伝わりにくくなるためです。目安としては30文字前後に収めると、主題が明確に伝わりやすくなります。
一目でページの内容がわかる表現に絞り込むことが、訪問者にも検索エンジンにも主題を伝えるための基本です。
画像ではなくテキストを使う
h1タグは、画像ではなくテキストで記述することを推奨します。
検索エンジンは画像内の文字を正確に読み取ることが難しいため、テキストで記述した方がページの主題を確実に伝えることができます。やむを得ず画像を使用する場合は、alt属性に画像の内容を説明するテキストを設定してください。alt属性がないと、検索エンジンにh1タグの内容が伝わりにくくなります。
SEO効果を確実に狙うのであれば、h1タグはテキストで記述するのが最も堅実な方法です。
ほかのページと重複しない内容にする
サイト内の複数ページで同じh1タグを使用することは避けてください。
各ページにはそれぞれ異なるテーマがあるため、h1タグが重複すると、検索エンジンはどのページを優先して表示すべきか判断しにくくなります。その結果、SEO評価が分散して、どのページも上位に表示されにくくなる可能性があります。
すべてのページに対して、そのページ固有のテーマを反映したh1タグを設定することが、サイト全体のSEO評価を高めるうえで重要です。
h1タグを1ページ1つにしてSEO評価が上がったホームページ改善事例
当社のお客様において、h1タグの重複を解消したことで検索順位が改善された事例を紹介します。
このホームページでは、元々すべてのページにおいてロゴ画像とページの大見出しの両方にh1タグが設定されていました。先ほど紹介した、h1タグが複数になってしまう原因のうち、ロゴとページの大見出しの両方にh1タグを使っているケースです。
最上位の見出しが複数存在することで、検索エンジンに対する主題の伝達が不明瞭になっていたため、ロゴ側のh1タグを削除してページの大見出しのみに絞る改善を実施しました。
その結果、サイト全体の平均掲載順位が7位から4位へと向上しています。

さらにトップページの平均順位も8位から6位へと上昇する成果が得られました。

このようにh1タグを適切に調整し、1ページにつき1つという正しいルールを徹底するだけで、サイト全体のSEO効果を底上げすることが可能です。
まとめ
h1タグは、ページの主題を示す大見出しとなる見出しタグです。検索順位を直接決める要因ではありませんが、検索エンジンがページの主題を理解しやすくなることと、訪問者が求める情報かを判断しやすくなることを通じて、SEOに間接的な良い影響を与えます。
HTMLの仕様やGoogleでは複数のh1タグも認められていますが、Bingでは1ページに1つが推奨されており、ページの主題が1つである以上、h1タグも1ページに1つに絞るのが最適です。ロゴとページの大見出しの両方にh1タグを使っていたり、文字を大きくするためにh1タグを使っていたりすると、気づかないうちに複数になっていることがあります。
h1タグには、ページのテーマとなるキーワードを含め、本文の内容と一致させ、簡潔なテキストで書くことが基本です。ほかのページと重複しない内容にすることも忘れないでください。実際にh1タグを1つにしたことでSEO評価が上がった事例もあるので、自社サイトのh1タグの数と内容を一度見直してみてください。
