ホームページを制作するには、HTML・CSSでの自作、CMSの利用、作成ツールの利用、制作会社への外注という4つの方法があります。方法によって必要なスキルや費用、公開までの期間が大きく異なるため、どれを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、4つの作り方を解説したうえで、予算やスキル、運用体制に合わせた選び方を紹介します。
HTML・CSSを記述して自作する方法
ホームページの制作方法のひとつが、HTMLとCSSを直接記述してゼロから制作するやり方です。ページの骨組みをHTMLで組み、デザインや配色、レイアウトをCSSで整えていきます。
この方法の特徴は、テンプレートやシステムの制約を受けず、思い描いた構成やデザインをそのまま形にできる点です。ページ数の少ないシンプルなコーポレートサイトや、名刺代わりの会社紹介サイトを立ち上げたい場合に向いています。一方で、更新のたびにコードを直接書き換える必要があるため、お知らせやブログを頻繁に発信したい場合には不向きです。
HTMLやCSSの知識がない場合は、まず学習から始める必要があり、制作に着手できるまでに一定の時間がかかります。ただし、一度習得すれば公開後の更新や修正を自社で完結できるようになるため、外部への依頼費用をかけずに長く運用していける方法でもあります。
CMS(WordPress)を使って制作する方法
ホームページ制作に使えるCMSにはいくつも種類がありますが、ここでは世界的に利用者が多いWordPressを例に紹介します。
WordPressでの制作は、レンタルサーバーと独自ドメインを用意し、WordPress本体をインストールしたうえで、デザインの雛形となるテーマを選び、必要な機能をプラグインで追加していくという流れで進めます。
ページの中身自体は、管理画面上でテキストや画像を入力するだけで作成・更新でき、HTMLやCSSを直接書き換える必要はありません。この特徴から、お知らせや施工事例、ブログなどを継続的に発信したいホームページに向いています。
一方で、テーマの選び方やプラグインの組み合わせなど、WordPress特有の操作や仕組みを最初に覚える必要があります。ただし一度使い方を身につければ、公開後のページ追加や更新を自社の担当者だけで継続していけるようになります。
実際に当社が手がけるホームページ制作も、9割以上がWordPressをベースにしています。
ホームページ作成ツールで制作する方法
ホームページを制作する方法として、Wixやペライチといったホームページ作成ツールを利用する選択肢もあります。
これらのツールは、レンタルサーバーやドメインがあらかじめパッケージ化されたサービスで、プログラミングの知識がなくても専用の管理画面から直接ホームページを作成できます。
制作の流れは、用意されたテンプレートから好みのデザインを選び、ドラッグ&ドロップで文章や画像を配置していくだけで完結します。HTML・CSSの記述やCMSのインストール作業は不要なため、最短で数日から公開できるスピード感が特徴です。
この特徴から、プログラミングやIT操作に不慣れな個人事業主や、まずは手早くホームページを持ちたい店舗に向いています。一方で、デザインやレイアウトの自由度はテンプレートの範囲に限られ、独自ドメインの利用や広告の非表示には有料プランへの加入が必要になる場合がほとんどです。
将来的にページ数や機能を大きく拡張したい場合は、テンプレートの制約が壁になることもあります。
ホームページ制作会社に外注する方法
ホームページ制作の外注は、企画・設計から公開までの工程を専門のホームページ制作会社に一括で任せる方法です。
ヒアリングをもとに構成案やデザイン案が提示され、内容を確認しながら制作が進み、コーディングや動作確認を経て公開に至ります。自社では、素材となる文章や写真の準備、デザイン案への確認・フィードバックが主な作業になり、コーディングやシステム開発そのものは制作会社が担当します。
SEOを意識したページ構成や、スマートフォン対応のレスポンシブデザインなど、専門知識が必要な部分もまとめて任せられる点が特徴です。
この特徴から、社内に制作の知識を持つ人材がいない企業や、品質を担保したうえで成果につながるホームページを持ちたい店舗に向いています。一方で、4つの方法の中では費用がもっとも高くなりやすく、制作期間も通常3ヶ月程度かかります。
要望を的確に伝え、各工程で確認を重ねることが、仕上がりを左右するポイントになります。
自社にあったホームページ制作法の選び方

ここまで紹介した4つの制作方法は、それぞれ向き不向きが異なります。ここでは、自社の状況に合った方法を判断する際に押さえておきたい4つの軸を紹介します。
予算で選ぶ
4つの方法のうち、もっとも費用を抑えられるのはHTML・CSSでの自作です。サーバー代やドメイン代として数千円程度から始められますが、その分、制作にかける時間や学習コストがかかります。CMSを使って自社で制作する場合も、初期費用は5万〜10万円程度に収まることが多く、月々のサーバー・ドメイン代も数百円〜数千円程度です。
ホームページ作成ツールは、無料プランなら実質0円ですが、広告非表示や独自ドメインを使うには月額数千円の有料プランへの加入が必要になります。
もっとも費用がかかるのはホームページ制作会社への外注で、シンプルなコーポレートサイトでも50万〜100万円程度、機能や規模によっては100万円を超えることもあります。初期費用だけでなく、公開後の保守・更新費用もあわせて見込んでおく必要があります。
社内の制作スキル・リソースで選ぶ
HTML・CSSでの自作は、コーディングの知識がある担当者がいなければ着手自体が難しく、いなければまず学習から始める必要があります。CMSや作成ツールは専門知識がなくても扱えるよう設計されていますが、管理画面の操作や更新作業を任せられる担当者を、少なくとも1名は確保しておく必要があります。
日々の業務に追われて更新作業に時間を割けない場合や、社内に対応できる人材がいない場合は、企画から公開後の更新まで任せられるホームページ制作会社への外注が現実的な選択肢になります。
デザインや機能の自由度で選ぶ
デザインやページ構成を自由に作り込みたい場合、HTML・CSSでの自作かホームページ制作会社への外注が向いています。どちらもテンプレートの制約を受けず、オリジナルのレイアウトや独自機能を実装できます。
一方、CMSや作成ツールは、あらかじめ用意されたテーマやテンプレートを土台にするため、短期間で一定の見た目を整えやすい反面、デザインの自由度はテンプレートの範囲に限られます。
予約フォームやECカートなど専門的な機能を組み込みたい場合も、外注であれば要件に合わせた設計がしやすくなります。
公開後の運用体制で選ぶ
お知らせやブログ、施工事例などを継続的に発信したい場合は、自社で手軽に更新できるCMSや作成ツールが向いています。とくにWordPressは、プラグインを使って予約フォームなどの機能を後から追加しやすい点も運用面でのメリットです。
HTML・CSSでの自作は、更新のたびにコードを書き換える必要があるため、更新頻度が高いサイトには不向きです。
ホームページ制作会社に外注する場合も、契約内容によっては更新のたびに追加費用が発生することがあるため、公開後どこまで自社で対応し、どこから制作会社に依頼するかを事前に決めておくことが重要です。
まとめ
ホームページの制作方法には、HTML・CSSによる自作、CMSの利用、作成ツールの利用、ホームページ制作会社への外注という4つの選択肢があります。
それぞれ必要なスキルや費用、公開までの期間、公開後の運用のしやすさが異なるため、どれか1つが万能というわけではありません。費用を抑えたいなら自作や作成ツール、更新のしやすさを重視するならCMS、品質やデザインの自由度を求めるなら外注というように、優先したい条件によって適した方法は変わります。
自社に合った方法を選ぶには、予算、社内の制作スキルやリソース、デザイン・機能の自由度、公開後の運用体制という4つの軸で状況を整理することが判断の助けになります。
