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公開日:2026.08.14最終更新日:2026.08.14

FTPとは?ホームページ担当者が知っておくべき基礎知識

FTPとは?ホームページ担当者が知っておくべき基本

FTPとは、サーバーとパソコンの間でファイルを転送する仕組みです。ホームページ担当者は、制作会社からFTP情報を求められる場合だけでなく、WordPressの手動インストールやトラブル復旧などで自らFTPを操作する場面もあります。

この記事では、ホームページ担当者がFTPに関わるタイミングや、接続に必要な情報、接続の流れ、制作会社に共有する時の注意点を解説します。

FTPとは

FTPとは、パソコンとサーバーの間でファイルを送受信するための通信規格で、正式名称はFile Transfer Protocolといいます。

ホームページを構成する画像やテキスト、プログラムなどのファイルは、必ずサーバーへアップロードする必要があり、その転送手段としてFTPが使われます。

接続には専用のFTPクライアントを利用し、サーバー側で発行されたアカウント情報を入力すると、パソコンとサーバーが直接つながります。接続が完了すると、フォルダを操作する感覚でファイルの表示やアップロード、ダウンロードが行えるようになります。

インターネットの黎明期から使われてきた規格ですが、現在も多くのレンタルサーバーで標準的に提供されており、ホームページのデータを直接操作する場面ではFTPの知識が欠かせません。

なお、現在のホームページ制作や運用ではWordPressなどのCMSが主流になっているため、担当者がFTPを直接操作する機会は多くありません。ただし制作会社は、投稿や設定の変更は管理画面から行う一方、初期制作やテーマの編集などではFTPを使用します。

ホームページ担当者がFTPに関わるタイミング

ホームページ担当者がFTPに関わるタイミング

ホームページ担当者がFTPに関わるタイミングは一つではありません。制作会社とのやり取りから、自社で行う保守作業まで、FTPが必要になる代表的なタイミングを紹介します。

制作会社からFTP情報を求められた時

ホームページの新規制作やリニューアル、テーマのカスタマイズなどをホームページ制作会社に依頼すると、FTP情報の提供を求められます。

これは、管理画面からは操作できないテーマファイルやプラグインを直接編集するために、サーバーへ接続する必要があるためです。多くの場合、契約しているレンタルサーバーの管理画面からFTPアカウントの情報を確認し、制作会社へ共有する流れになります。

初めて聞くと戸惑うかもしれませんが、サーバーへの入り口となる情報を伝えるだけの、決して難しい作業ではありません。

自分でWordPressを手動インストールする時

レンタルサーバーによっては、WordPressの簡単インストール機能が用意されていない場合があります。その場合、WordPress公式サイトから配布されているプログラム一式をダウンロードし、FTPを使ってサーバーへアップロードする手動インストールという方法をとります。

データベースの作成や設定ファイルの編集など、簡単インストールでは自動化されている作業を一つずつ行う必要があるため、多少の手間はかかりますが、FTPクライアントさえ準備できれば、専門的な知識がなくても対応できる範囲の作業です。

トラブル発生時に自分で復旧作業を行う時

プラグインの相性が悪くホームページが真っ白になったり、CMSの管理画面にログインできなくなったりするトラブルは珍しくありません。

こうした場合、FTPでサーバーに接続し、原因となっているプラグインのフォルダ名を変更して一時的に無効化することで、症状が改善するケースがあります。あわせて、バックアップとして保存しておいたファイルをFTP経由でサーバーへ書き戻せば、トラブル発生前の状態に復元することも可能です。

管理画面が使えない状況でも対応できるのが、FTPを使った復旧作業の強みです。

自社でサーバー移管を行う時

レンタルサーバーの移管では、旧サーバーに保存されているホームページのファイルを、FTPを使ってすべてダウンロードする必要があります。ダウンロードしたファイルは新しいサーバーへFTPで再度アップロードし、データベースの移行やドメインの設定変更とあわせて公開環境を切り替えます。

制作会社に依頼せず自社で移管を進める場合、この一連のファイル移動を担うのがFTPであり、作業の中心となる工程です。

バックアップデータを保管する時

レンタルサーバーによっては、管理画面にバックアップ機能が用意されていない場合があります。その場合、FTPでサーバーに接続し、ホームページを構成するファイル一式をダウンロードして圧縮したうえで、公開中のフォルダとは別の場所に保管しておく方法が有効です。

同じサーバー内でも、非公開のフォルダに分けておけば、トラブル発生時にすぐ復元できる状態を保てます。管理画面やプラグインの機能に頼れない環境でも、FTPさえ使えれば実践できる方法です。

大容量データをメールで送れない時

制作会社や取引先とやり取りする画像や動画のファイルサイズが大きく、電子メールに添付できないことがあります。こうした場合、外部の大容量ファイル転送サービスを使う方法もありますが、契約しているサーバーの空き容量にFTPでファイルをアップロードし、URLを伝えて相手にダウンロードしてもらう方法も選択肢の一つです。

社外のサービスを経由しない分、情報の管理をコントロールしやすいというメリットがあります。

FTP接続に必要な情報

FTPでサーバーに接続するには、ホスト名、ユーザー名、パスワードの3つの情報が必要です。

ホスト名はサーバーの住所にあたる情報で、多くの場合「ftp.〇〇.com」のような形式で発行されます。ユーザー名とパスワードは、サーバーへのログインに使うアカウント情報で、契約しているレンタルサーバーの管理画面から確認できます。

これら3つの情報は、レンタルサーバーの契約時に送られてくる案内メールに記載されていることが多く、見当たらない場合は管理画面から再発行できるケースがほとんどです。

FTP接続の流れ

FTP接続の流れ

FTPで実際にサーバーに接続するまでの手順は、大きく3つのステップに分けられます。ここでは、初めてFTPを使う担当者でも迷わないように接続の流れを紹介します。

STEP1. 接続に必要な情報を確認する

FTP接続をはじめる前に、ホスト名、ユーザー名、パスワードの3つの情報を手元に用意します。

これらは、契約しているレンタルサーバーの管理画面や、契約時に届く案内メールから確認できます。一度確認したら、エクセルやスプレッドシートなどにまとめて記録しておくと、次に必要になった際にすぐ取り出せて安心です。

情報が揃っていないと接続作業を進められないため、最初に確実に把握しておくことが大切です。

STEP2. FTPソフトを選定する

FTPで接続するには、FTPクライアントと呼ばれる専用のソフトが必要です。

代表的なものにFileZillaがあり、無料で利用でき、日本語表示にも対応しているため、初めてFTPを使う場合にも扱いやすいソフトです。ソフトをパソコンにインストールしたら、事前に確認したホスト名やユーザー名などの情報を入力欄に設定します。

有料のソフトも存在しますが、個人や中小企業のホームページであれば、無料ソフトで十分対応できます。

STEP3. 接続できるか確認する

必要な情報を入力したら、実際に接続を試みます。正しく接続できると、画面上にサーバー内のフォルダやファイルの一覧が表示されます。この一覧が表示されれば、FTPでのやり取りができる状態が整ったことになります。

もし接続できない場合は、入力した情報に誤りがないか、サーバー側でFTP機能自体が有効になっているかを確認します。ここでエラーが出る場合は、契約しているレンタルサーバーのサポート窓口に問い合わせるのが確実です。

FTP情報を制作会社に共有する時の注意点

FTP情報を制作会社に共有する時の注意点

FTP情報を制作会社へ渡す際は、渡し方や渡した後の管理に気をつける必要があります。特に注意しておきたいポイントを紹介します。

制作会社用のFTP接続情報を用意する

制作会社にFTP情報を渡す際は、普段使っているメインのアカウントをそのまま共有するのではなく、制作会社専用のFTPアカウントを新たに作成します。

レンタルサーバーの管理画面からアカウントを追加する際に、アクセスできる範囲をホームページに関わるフォルダのみに限定しておくと、メールデータなど他の情報にまで及ぶ心配がなくなります。専用アカウントを分けておけば、依頼が終わった後の管理もしやすくなります。

パスワードを平文のままメールで送らない

FTPのアカウント情報は、ユーザー名とパスワードをそのまま同じメールに書いて送ってしまうと、万が一メールが第三者に見られた際に不正アクセスされるリスクがあります。

パスワードだけは電話やチャットツールなど、メールとは別の手段で伝えるようにすると、情報が漏れた場合のリスクを抑えられます。制作会社によっては、パスワード付きのファイルやオンラインの共有ツールを用意している場合もあるため、案内があればそちらを利用するのも一つの方法です。

長期的に依頼がない場合はアカウントを削除するかパスワードを変更する

制作会社への依頼が完了し、しばらく追加の作業を予定していない場合は、共有していたFTPアカウントを削除するか、パスワードを変更しておくと安心です。

使われなくなったFTPアカウントをそのまま残しておくと、意図しない形でホームページのデータにアクセスされるリスクが残ってしまいます。再度依頼する際は、新しくアカウントを発行し直せば済むため、不要になった時点で早めに整理しておくことをおすすめします。

まとめ

FTPは、パソコンとサーバーの間でファイルを送受信するための仕組みで、制作会社からの依頼や自社でのトラブル対応など、ホームページ担当者が関わる場面はいくつも存在します。接続には専用のソフトとホスト名・ユーザー名・パスワードが必要で、手順自体はそれほど複雑ではありません。

一方で、制作会社にFTP情報を渡す際は、専用アカウントの用意やパスワードの伝え方など、扱い方に注意が必要です。仕組みと注意点をあわせて理解しておくことで、いざという時にも落ち着いて対応できます。

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