Googleコアアップデートとは、Googleが検索結果の品質を高めるために行う大規模なアルゴリズムの見直しです。実施されるたびに検索順位が大きく変動することがあり、自社のホームページへの影響が気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Googleコアアップデートの基本からSEOへの影響、影響を予防するための対策、検索順位が下がった場合の回復方法までを解説します。実際にコアアップデートでSEO評価が大きく変わった事例もあわせて紹介します。
Googleコアアップデートとは
Googleコアアップデートとは、Googleの検索アルゴリズムの根幹部分を大きく見直す更新のことです。
日常的に行われる小規模な調整とは異なり、検索結果全体に広範囲な影響を与える大規模な変更で、年に2〜4回ほど実施されます。2025年は3月・6月・12月の3回、2026年は3月と5月に実施されており、実施時期は固定されていません。
Googleコアアップデートの目的は、ユーザーにとって有益で信頼できる情報を検索結果の上位に表示することです。特定のホームページやページを対象にしたものではなく、検索品質を全体的に高めるために行われます。
実施が開始されると完了までに約2週間かかることが多く、その間は検索順位が大きく変動する場合があります。
Googleコアアップデートが与えるSEOへの影響

Googleコアアップデートが実施されると、SEOにさまざまな影響が生じます。ここでは、ホームページに起こりやすいSEOへの影響を紹介します。
サイト全体の検索順位とアクセス数が大きく変動する
Googleコアアップデートが実施されると、これまで上位表示されていたページが大きく下がったり、逆に圏外だったページが急に上位へ浮上したりすることがあります。この変動は、サイト内の特定のテーマやジャンルを扱ったページ群にまとめて影響が出るケースが多く見られます。
1つのページだけでなく、同じテーマを扱う複数のページの検索順位が同時に動くため、特にGoogleからの流入に依存しているホームページほど、アクセス数の増減が顕著に表れます。
特定のページだけが影響を受ける場合がある
Googleコアアップデートの影響は、サイト内の特定テーマだけでなく、個別のページ単位で出ることもあります。同じテーマを扱ったページ群の中でも、あるページだけ検索順位が下がり、他のページはほとんど変動しないというケースです。
これは、Googleがページごとにコンテンツの品質や検索意図との一致度を個別に評価しているためです。同じジャンルのページであっても、情報の網羅性や独自性、E-E-A-Tの強さによってSEO評価が分かれることがあります。
回復までに時間がかかることがある
Googleコアアップデートで検索順位が下がった場合、コンテンツを改善してもすぐに検索順位が回復するとは限りません。改善後の評価が反映されるのは次のコアアップデートのタイミングになることもあり、回復までに数ヶ月、場合によっては複数回のコアアップデートをまたぐケースもあります。
そのため、検索順位が下がった直後の変動だけを見て一喜一憂せず、中長期的な視点で状況を見守ることが大切です。
Googleコアアップデートの影響を予防するSEO対策の方法

Googleコアアップデートに振り回されないためには、Googleが一貫して重視している基本に沿ったSEO対策を日頃から行うことが大切です。ここでは、コアアップデートの影響を予防するための具体的な対策を紹介します。
検索意図を満たせるページを作成する
Googleコアアップデートの影響を予防するページを作るには、まず検索キーワードの裏にあるユーザーの目的や悩み、つまり検索意図を調べることが出発点になります。検索意図を把握したうえで、その意図に対して的確に応えるページを作成することが大切です。
たとえば【ラーメン 大阪】と検索するユーザーは、単なる店舗一覧ではなく、味の特徴や最寄り駅からのアクセスなど、店選びに役立つ具体的な情報を求めています。こうした検索意図を踏まえてページを設計することで、検索エンジンから評価されやすくなり、アルゴリズムが変動しても検索順位が安定しやすくなります。
E-E-A-Tを意識したホームページ制作・運用を行う
E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、Googleがコンテンツの品質を評価する際に重視している要素です。近年のGoogleコアアップデートでは、実体験に基づく情報の評価が一貫して強化されています。
中小企業であれば、自社の事業で得た実績やお客様の声、現場で得た知見などをサイト全体に盛り込むことがE-E-A-Tの強化につながります。また、執筆者のプロフィールや会社概要を明記しておくことで、誰が発信している情報なのかが明確になり、Googleからの信頼性の評価を高めることができます。
E-E-A-Tについて詳しくは、E-E-A-Tとは?の記事もあわせてご覧ください。
ページの表示速度やモバイルでの扱いやすさなどUXを改善する
Googleコアアップデートでは、コンテンツの質だけでなく、ユーザーがストレスなく情報にたどり着けるかというUXも評価の対象になります。特にページの表示速度は、Core Web Vitalsという指標を通じてGoogleの評価に直接影響する要素の1つです。読み込みが遅いページは、ユーザーの離脱にもつながりやすくなります。
また、多くのユーザーがスマートフォンで検索するため、モバイルでの文字の読みやすさやボタンの押しやすさも重要です。加えて、関連ページへの内部リンクを整えておくことで、ユーザーが求める情報にたどり着きやすくなるだけでなく、Googleがサイト構造を正しく理解する助けにもなります。
継続的な更新を行う
Googleは、情報が新しく正確であるコンテンツを高く評価する傾向があります。一度公開したページをそのまま放置していると、内容が古くなり、検索順位が下がる原因になりかねません。Googleコアアップデートのタイミングで検索順位が落ちるページの中には、長期間更新されていないものも少なくありません。
対策としては、既存ページのリライトと新規ページの追加の両方が重要です。既存ページでは、古くなったデータの差し替えや新たに出てきた情報の追加を定期的に行います。加えて、ユーザーが求めているのに自社サイトにまだないテーマがあれば、新規ページとして追加します。
そうすることで、サイト全体の情報量と質が高まり、SEO評価の底上げにつながります。
Googleコアアップデートで検索順位を回復させるSEO対策の方法

Googleコアアップデートで検索順位が下がった場合、慌てて手を加える前に、状況を正しく把握することが大切です。ここでは、影響を確認してから改善を反映するまでの流れを紹介します。
STEP1. サーチコンソールで影響範囲を確認する
まずはサーチコンソールで、どのページ・どのキーワードに影響が出ているかを確認します。検索結果のパフォーマンスレポートで、Googleコアアップデートの実施時期の前後を比較し、表示回数やクリック数、掲載順位が大きく変動しているページを洗い出しましょう。
サイト全体で一律に下がっているのか、特定のテーマのページだけが下がっているのか、どんなキーワードで下がっているのかによって、原因の見立ても変わってきます。まずは影響の範囲を客観的なデータで把握することが、該当ページの見直しにつながります。
STEP2. サイト内のページを見直す
サーチコンソールの結果から、影響を受けたページを開き、どこに問題があるかを確認します。その際に役立つのがGA4とヒートマップです。
GA4では該当ページの数値データが確認できるため、改善の方向性を導き出すことが可能です。ヒートマップでは訪問者のスクロール位置やクリックした場所がわかるため、どのコンテンツに問題があるかが明確になります。
こうしたデータに加えて、検索意図に的確に応えられているか、情報が古くなっていないか、他サイトの情報を寄せ集めただけの内容になっていないかも確認しましょう。実体験や独自の知見、具体的な事例が盛り込まれているかといったE-E-A-Tの観点も見直すポイントです。
ここでいきなり修正作業に着手するのではなく、まずはページ全体でどこにどんな課題があるかを一通り洗い出し、優先順位を付けておくことが大切です。
STEP3. コアアップデートの完了を待ってから改善を反映する
STEP2で見つかった課題への対応は、Googleコアアップデートの展開が完了し、検索順位が落ち着き始める半月後くらいに反映します。展開中に見られる検索順位の下落は一時的な変動であることが多く、何もせず様子を見ているだけで、完了後に元の検索順位付近まで戻るケースも少なくありません。
それにもかかわらず展開中に慌てて手を加えると、本来なら自然に戻っていたはずの検索順位に余計な変更を加えることになり、逆効果になる場合があります。また、日々の変動と改善の効果が混ざってしまい、何が効果的だったのかも正しく判断できなくなります。まずは完了を待ち、検索順位が安定してから改善を反映しましょう。
Googleコアアップデートの注意点

Googleコアアップデートへの対策を進めるうえで、注意しておきたいポイントがあります。誤った判断をしないために、以下の点を押さえましょう。
小手先のSEOテクニックに頼らない
検索エンジンだけを意識した小手先のテクニックに頼ったSEO対策は、Googleコアアップデートの影響を受けやすくなります。たとえば、キーワードを不自然に詰め込む、内容の薄いページを大量に作成する、自作自演の被リンクを大量に設置するといった手法は、アルゴリズムの見直しによってSEO評価が一気に下がるリスクがあります。
こうした手法に頼っている場合は、早めに見直すことをおすすめします。Googleが評価しているのは、あくまでユーザーにとって有益なコンテンツを提供しているかどうかという点です。
検索順位の回復を焦って一度に大量の対策をしない
Googleコアアップデートで検索順位が下がると、すぐに回復させたいという気持ちから、一度に多くのページを書き換えたり、新規ページを大量に追加したりしてしまうケースがあります。しかし、短期間で大量の対策を行うと、一つひとつのコンテンツの品質が低くなりやすく、結果的にGoogleからのSEO評価をさらに下げてしまうリスクがあります。
品質を保ちながら改善するには、影響の大きいページから優先順位をつけて、少しずつ着実に対応していくことが大切です。焦って手を広げるよりも、1ページずつ丁寧に仕上げる方が、結果的に回復への近道になります。
正しい対策をしていても影響を受けることがある
Googleコアアップデートは、検索結果全体の評価基準を見直すものです。そのため、適切なSEO対策を行っていても、相対的な評価の変化によって検索順位が下がることがあります。
たとえば、自社のコンテンツの品質に問題がなくても、競合サイトがより高く評価されるようになった結果、検索順位が入れ替わるということは起こり得ます。検索順位が下がったからといって必ずしも自社のホームページに問題があるとは限らないため、冷静に状況を分析したうえで改善が必要かどうかを判断しましょう。
GoogleコアアップデートでSEO評価が大きく変わった事例
弊社がリニューアルを担当したお客様のホームページは、リニューアル前は検索順位が低迷しており、Googleからのアクセスも月に500人前後にとどまっていました。リニューアル作業中にGoogleコアアップデートが実施され、その完了から2週間後にホームページを公開しましたが、検索順位は思うように上がらず、リニューアルの効果が評価されていない状態が続きました。
しかし、そこで手を止めるのではなく、その後も約3ヶ月にわたって通常の運営を継続しました。ほぼ毎日1ページを追加するなど、地道な更新を積み重ねていきました。
すると、次のGoogleコアアップデートが実施された期間中に検索順位が大きく上昇し、地域名を含むキーワードでは1位、地域名を含まないキーワードでも5位を獲得しました。リニューアル公開時点では評価されなかった取り組みが、継続した運営を経て2回目のコアアップデートで評価された形です。
この事例からわかるのは、Googleコアアップデートで思うような結果が出なかったとしても、すぐに大きく方針を変えるのではなく、通常の運営を地道に続けることで、SEO評価につながる可能性があるということです。
Googleコアアップデートに関するよくある質問
Googleコアアップデートについて、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
影響を受けやすい業種やジャンルはありますか?
医療・金融・法律・保険など、ユーザーの生活や財産に大きく関わるYMYLと呼ばれるジャンルは、Googleコアアップデートの影響を受けやすい傾向があります。これらのジャンルでは、情報の正確性や信頼性がより厳しく評価されるためです。
ただし、YMYL以外の業種であっても、コンテンツの品質が低ければ検索順位が下がる可能性はあります。業種に関係なく、ユーザーにとって有益な情報を提供できているかが重要です。
いつ実施されますか?
Googleコアアップデートは年に2〜4回ほど実施されていますが、決まったスケジュールはありません。
実施時にはGoogle公式XアカウントのGoogle Search Centralで告知されるため、定期的に確認する習慣をつけておくと安心です。また、過去の実施履歴はGoogle Search Status Dashboardで確認できます。
まとめ
Googleコアアップデートは、検索結果全体の品質を高めるために年に数回実施される大規模なアルゴリズムの見直しです。
検索順位やアクセス数に影響を与えることがありますが、検索意図を満たすページ作りやE-E-A-Tの強化、継続的な更新といった対策を日頃から行っていれば、過度に恐れる必要はありません。万が一検索順位が下がった場合も、サーチコンソールで影響範囲を確認し、コアアップデートの完了を待ってから改善を反映すれば、慌てず対応できます。
Googleコアアップデートのたびに一喜一憂するのではなく、ユーザーにとって価値のある情報を発信し続けることが、長期的に評価されるホームページ制作・運用につながります。
