ホームページの作り方

公開日:2026.11.07最終更新日:2026.11.07

WordPressのホームページをHTMLで作り直す時に制作会社と決めること

WordPressからHTMLへ!作り直しで決めること

PHPの脆弱性が相次いで見つかり、WordPressのホームページを保守の手間が少ないHTMLで作り直したいと考える企業が増えています。ただ、HTMLで作り直すと更新の方法や集客の仕方が変わり、公開後に困ることもあります。

この記事では、WordPressのホームページをHTMLで作り直す時に制作会社と決めることを解説し、WordPressのまま使い続けたほうがよいホームページも紹介します。

WordPressサイトをHTMLで作り直したいという要望は多い

当社には、WordPressで制作したホームページをHTMLで作り直したいという相談が多く寄せられています。相談のきっかけのほとんどはPHPの問題です。

WordPressはPHPというプログラムで動いており、最近はPHPやWordPress本体、プラグインに脆弱性が見つかることが多くなっています。脆弱性を突かれてホームページが改ざんされたり、問い合わせフォームなどから個人情報が流出したりする被害も起きており、自社のホームページも狙われるのではないかと不安を感じて相談される企業が増えています。

脆弱性は一度対策すれば終わりではなく、新しいものが定期的に見つかります。対策をしても次の脆弱性が見つかり、また対策をするという、いたちごっこが続きます。そのたびにバージョンアップの作業や動作の確認が発生し、保守費を払い続けることになります。

さらに、保守費を払って対策を続けていても、問題が起きる可能性がなくなるわけではありません。脆弱性が公表されてから対策が終わるまでの間に攻撃を受けることもあります。費用をかけても不安が残ることから、WordPressをやめてHTMLで作り直したいと考える企業が増えています。

WordPressのホームページをHTMLで作り直す時に制作会社と決めること

WordPressのホームページをHTMLで作り直すと、管理画面からページを追加したり文章を変えたりできなくなります。作り直した後に困らないよう、制作を始める前に制作会社と決めておきたい内容を紹介します。

新着情報や事例、ブログ記事などをどうまとめるか

WordPressでは、新着情報や事例、ブログ記事は管理画面から投稿するだけで一覧ページに自動で並びます。HTMLで作り直すと、この仕組みがなくなり、1件追加するたびに一覧ページと詳細ページの両方を書き換える作業が必要になります。

さらに、これまでに投稿した記事が数十件、数百件とたまっていると、1件ずつHTMLにする分だけ作業が増え、制作費も大きくなります。そのため、新着情報や事例、ブログ記事をHTMLのホームページでどう扱うかを、制作会社と最初に決めておく必要があります。

これまでの投稿は、すべてを残す必要はありません。ブログ記事の中には、検索エンジンから毎月ユーザーを集めている記事があり、こうした記事を削除すると、その記事から来ていたアクセスや問い合わせがなくなります。

サーチコンソールの検索パフォーマンスで、記事ごとのクリック数や表示回数を確認すれば、アクセスを集めている記事とそうでない記事を判断できます。アクセスを集めている記事だけをHTMLにして残し、ほとんど読まれていない記事や古い新着情報は削除する形にすれば、集客への影響を抑えながら制作費を減らせます。

残す記事のURLが変わる場合は、古いURLから新しいURLへリダイレクトを設定しておかないと、検索順位が下がる原因になるので、URLをどう扱うかも合わせて決めておきます。

公開後の追加も決めておきます。更新の頻度が年に数回程度であれば、一覧ページと詳細ページをHTMLで作り、追加のたびに制作会社に更新を頼む形でも十分に運用できます。

一方で、毎月のように新着情報を出している場合は、更新のたびに費用と時間がかかります。この場合は、新着情報をホームページから外してSNSで発信する、事例は代表的なものだけに絞って掲載するなど、掲載の仕方そのものを見直すことを検討します。

公開後にページの更新を誰が行うか

HTMLで作り直したホームページは、WordPressのような管理画面がないので、社内の担当者が文章や写真を自由に変えられなくなります。営業時間の変更やスタッフの入れ替え、料金の改定など、小さな変更でもHTMLのファイルを直接書き換える必要があります。そのため、公開後にページの更新を誰が行うかを、作り直す前に制作会社と決めておく必要があります。

更新を制作会社に頼む場合は、依頼の方法、対応までの日数、1回あたりの費用を確認しておきます。WordPressであれば社内で無料でできていた更新にも費用がかかるので、更新の頻度が高い会社ほど、ホームページにかかるコストが上がる可能性があります。年間でどれくらい更新するかを見積もり、保守費と合わせた費用で考えると判断しやすくなります。

社内にHTMLを扱える人がいれば、自社で更新することもできます。ただし、HTMLの書き方を間違えるとレイアウトが崩れたり、ページが表示されなくなったりします。自社で更新する場合も、どのページを社内で触ってよいか、崩れた時に誰が直すかを決めておくと、公開後に困りません。

SEO以外の集客方法として何に取り組むか

HTMLで作り直すと、ページを追加するたびに制作会社への依頼が必要になり、ブログ記事を増やしてSEOで集客する方法は続けにくくなります。新しいページが増えないホームページは、検索エンジンからの評価を上げにくく、SEOだけで集客を伸ばすのは難しくなります。

そのため、作り直した後にSEO以外の集客方法として何に取り組むかを、制作会社と決めておく必要があります。

SEO以外の集客方法には、リスティング広告やSNS広告、InstagramやXなどのSNSでの発信、Googleビジネスプロフィールの運用、チラシやパンフレットなどの印刷物があります。たとえば地域のお客様が中心の店舗であれば、Googleビジネスプロフィールで写真やお知らせを更新し、ホームページへ誘導する方法が取り組みやすくなります。

取り組む集客方法が決まれば、ホームページに必要な作りも変わります。SNSで発信するならホームページにSNSへのリンクや投稿の埋め込みなどを用意し、広告を出すなら広告から来たユーザーが問い合わせしやすいページを作るなど、集客方法に合わせてホームページを作り直すことで、SEOに頼らなくても問い合わせにつながるホームページになります。

HTMLで作り直さずにWordPressのまま使い続けたほうがよいホームページ

HTMLで作り直すと、WordPressで使えていた機能や更新のしやすさを手放すことになります。ホームページによっては、作り直すよりもWordPressのまま使い続けたほうがよい場合があります。

ブログ記事で検索エンジンから集客できているホームページ

ブログ記事から毎月問い合わせや来店につながるアクセスを集めているホームページは、WordPressのまま使い続けたほうがよいホームページです。検索エンジンからの集客は、記事を書き続けて積み上げてきた結果で、一度失うと同じ状態に戻すまでに長い時間がかかります。

HTMLで作り直すと、新しいブログ記事を追加するたびに制作会社への依頼が必要になり、これまでのように記事を増やして集客を伸ばすことが難しくなります。アクセスを集めている記事を残したとしても、記事を追加しにくくなれば、競合のホームページに検索順位を追い抜かれる可能性があります。

ブログ記事が集客の柱になっている会社にとって、HTMLへの作り直しは保守の手間を減らす代わりに集客の仕組みを手放すことになります。WordPressのままセキュリティ対策を続けたほうが、ホームページから得られる成果を守れます。

社内で新着情報や事例を頻繁に更新しているホームページ

新着情報や施工事例、商品の入れ替えなどを社内の担当者が毎週のように更新しているホームページは、WordPressのまま使い続けたほうがよいホームページです。WordPressであれば、管理画面から文章を入力して写真を選ぶだけで、専門知識がなくてもページを公開できます。

HTMLで作り直すと、こうした更新のたびに制作会社へ依頼することになります。依頼してから公開されるまでに時間がかかり、イベントの告知やキャンペーンの案内など、すぐに出したい情報を出せなくなることがあります。更新の回数が多い会社ほど、1回ごとの更新費用が積み重なり、WordPressの保守費より高くつくこともあります。

社内でホームページを更新する体制ができている会社は、その体制自体が情報発信の強みになっています。HTMLへの作り直しで更新の手段を失うよりも、WordPressのまま使い続けて今の体制を生かすほうが、ホームページを活用し続けられます。

予約やネットショップなどの機能を使っているホームページ

予約フォームやネットショップ、会員ページなど、WordPressのプラグインやシステムで動く機能を使っているホームページは、WordPressのまま使い続けたほうがよいホームページです。HTMLはページを表示するだけの仕組みなので、予約の受付や在庫の管理、決済といった機能をそのまま持つことができません。

こうした機能をHTMLのホームページで使うには、外部の予約サービスやネットショップのサービスを別に契約し、ホームページとつなぐ必要があります。月額の利用料がかかるうえ、今まで使っていた予約の管理画面や顧客のデータを新しいサービスに移す手間も発生します。お客様にとっても、予約や購入の画面が変わることで使い勝手が変わります。

機能を使っているホームページをHTMLで作り直すと、保守費を減らすつもりが、外部サービスの費用や移行の作業で、かえってコストが上がることがあります。今の機能が売上に役立っているのであれば、WordPressのまま保守を続けるほうが現実的です。

ユーザー情報を保有していないホームページ

会員登録やネットショップの購入履歴などで、名前や住所、メールアドレスをサイト内に保存していないホームページは、WordPressのまま使い続けても大きな問題になりにくいホームページです。脆弱性を突かれて不正アクセスを受けた場合に最も大きな被害になるのは、個人情報の流出です。そもそもユーザー情報を保有していなければ、流出する情報がありません。

問い合わせフォームも、送信された内容をサイト内に保存せず、メールで受け取るだけの設定にしておけば、ホームページの中にユーザー情報が残りません。保有する情報を減らすことが、WordPressのホームページで取り組める大きなセキュリティ対策になります。

そのうえで、WordPressのユーザー数や固定ページの数を定期的に確認し、知らないユーザーやページが増えていないかを見ておけば、不正アクセスや改ざんに早く気づけます。ログイン画面の保護などのセキュリティ強化と合わせて対策しておけば、必ず守れるわけではありませんが、被害を防げる可能性は高くなります。

ユーザー情報を保有していないホームページであれば、HTMLで作り直さなくても、こうした対策でWordPressのまま安全に使い続けられます。

WordPressのホームページをHTMLで作り直しても保守費はかかる

WordPressのホームページをHTMLで作り直すと、WordPress本体やプラグインのバージョンアップは必要なくなります。ただし、保守費がまったくかからなくなるわけではありません。

HTMLで作り直したホームページでも、問い合わせフォームは残すことがほとんどです。問い合わせフォームは、入力された内容をメールで送るためにPHPというプログラムで動いており、PHPのバージョンアップは作り直した後も続ける必要があります。

レンタルサーバーでは、古いPHPのバージョンは提供が終わり、新しいバージョンへの切り替えが求められます。古いPHPのまま使い続けると、脆弱性が残ったままになり、問い合わせフォームが攻撃の入口になることがあります。

そのため、HTMLのホームページでも、PHPのバージョンを上げた後に問い合わせフォームが正しく動くかを確認し、必要があれば修正する保守が欠かせません。

もっとも、PHPで動いているのが問い合わせフォームだけであれば、バージョンアップによる影響はほとんどありません。WordPressのようにプラグインやテーマが動かなくなる心配が少なく、確認する範囲も問い合わせフォームに限られます。WordPressの保守と比べると、作業の量も費用も小さく抑えられます。

当社では、HTMLで作り直したホームページでも、PHPのバージョンを上げた後の問い合わせフォームの確認と、問題があった時の対応を保守に含めています。HTMLで作り直す時は、保守費がゼロになると考えるのではなく、どこまでの保守が残り、いくらかかるのかを制作会社に確認しておくことで、作り直した後に費用で困ることがなくなります。

まとめ

WordPressのホームページをHTMLで作り直すと、保守の手間は減りますが、更新のしやすさや集客の仕組みを手放すことになり、保守費もゼロにはなりません。作り直す前に、投稿の扱いや公開後の更新、集客の方法を制作会社と決め、WordPressのまま使い続けたほうがよいホームページでないかを見極めることが大切です。

当社では、HTMLへの作り直しの相談を受けた時に、今のホームページの更新の頻度や集客の状況、使っている機能を確認します。そのうえで、WordPressのまま安全に使い続ける方法と、HTMLで作り直す方法を比べてご提案します。御社に合った作り方を選ぶことで、保守の負担を抑えながら、成果につながるホームページになります。

WordPressの保守費やセキュリティが不安、HTMLで作り直すべきか迷っているといったお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

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