- 2022.12.05
アクセス解析ツール一覧!ホームページ制作後に検討
ホームページを制作したら、集客対策だけしていれば良いというものではありません。
確かに集客力は非常に大切ですが、見込み顧客を集客し続けることは非常に大変で、次第に限界が訪れるようになります。
制作したホームページで成果を出すには、集客と成約をバランス良く高めることになり、ある程度見込み顧客が訪問するようになれば、成約対策としてアクセス解析ツール利用が必要です。
アクセス解析ツールとは
アクセス解析ツールとは、制作したホームページにタグを埋め込む、あるいは生ログを業者に渡すことで、訪問者の足跡を自動で分析できるツールになっています。
これらの分析データーをもとに、問題点の抽出を行うことで、御社が制作したホームページのどのウェブページに問題があるかが明確に分かります。
もちろん、ウェブページ自体は明確に数値データとして分かりますが、どの箇所にどんな問題点があるかまでは分かりません。
ただ、数値データとして出ている指標もあり、数値をもとに、問題箇所を検討し、仮説を立てることは可能です。
一般的に、アクセス解析ツールを効果的に活用しようとすると、経験値が非常に大切です。
問題ページまでであれば、初心者であったとしても、結構簡単に発見ができます。
ただ、具体的に問題ページを見つけた後、どこに問題があるかはこれまでの経験から数値データが抱える問題点と実際のウェブページから判断をしなくてはなりません。
経験値が必要なアクセス解析ツールですが、その経験値に依存しないように、業者は、できる限りクライアントに役立つデータ提供をしています。
では、実際に当社が利用した経験がある、あるいは広告などを見かけて、優れていると感じるアクセス解析ツールをご紹介します。
もちろん、以下がすべてであるとは思いませんが、参考にご覧いただければ幸いです。
アクセス解析ツール一覧
当社が利用した経験がある、あるいはホームページを見て、非常に優れていると感じたアクセス解析ツールをご紹介します。
ただし、どのツールを利用するにしても、ある程度は訪問者数が必要になっていて、ご利用をご検討の方でアクセス数が少ない場合は、まずは集客対策に全力で取り組みましょう。
弊社の感覚ではありますが、目安としては、制作したホームページが100ページほどであれば、2,000人くらいは必要かと思います。
サイトグラム
株式会社ハーモニーが提供する月間20億ページビューを分析するアクセス解析ツール。
昨今のアクセス解析ツールは、ASPなどを利用して、管理画面からデータを閲覧しますが、生ログからの分析を行ってくれます。
そのため、生ログを取得できるサーバー会社を利用しなくてはならず、まれにレンタルサーバー会社によっては提供していないこともあり注意が必要です。
サイトグラムは、単月での利用にも適していて、例えば繁忙期に分析をすれば、翌年同月までに、その数値を利用したホームページへと成長させることが可能です。
また、単にデータだけを提供しているわけではなく、コンサルタントがそれぞれのレポートに対してアドバイスを記載しています。
そのため、実はアクセス解析初心者にも適していて、アドバイスをベースに改善していけば、必ず成果を向上させることが可能です。
また、ハーモニーの取締役になる石井研二氏はセミナーなども行われていて、非常に話が面白く役立つと好評です。
グーグルアナリティクス
検索エンジンのグーグルが提供する無料のアクセス解析ツール「グーグルアナリティクス」。
グーグルアナリティクスは、ホームページを制作したら、すべての企業に実装しています。
グーグルアナリティクスの実装は非常に簡単で、管理画面から必要なタグを取得し、全ページに埋め込むだけになっています。
実際に、当サイトも実装をしていて、毎日ではありませんが、定期的に確認をしています。
グーグルアナリティクスは、無料なのに有料ツール並みのデータを提供してくれていて、成約数向上には非常に大切と言っても過言ではありません。
当社が制作するホームページは多くが中小企業です。
そのため、ホームページ制作後から、いきなり予算をかけて分析をして、改善作業に取り組まれる企業は少ないです。
そういった企業においても、無料になり、改善をしなくても、導入だけをしておけば、数値データを蓄積することが可能です。
そして例えば1年後に数値データを使った改善を行う際に、過去のデータが蓄積され、効果的な現状分析を行えるようになります。
グーグルサーチコンソール
アクセス解析ツールとは少し異なりますが、検索エンジンのグーグルが提供する無料のグーグルサーチコンソール。
当社がホームページを制作した企業のアクセス解析ツール利用率で言うと、それほど高くありません。
しかし、グーグルサーチコンソールだけは別で、実際に70%を超える利用率になっています。
その理由はSEOです。
グーグルサーチコンソールは、グーグルの検索結果の状態を数値データとして示してくれます。
そのため、SEOを実施する会社であれば、ほぼ必須になっています。
また、さらには、検出 - インデックス未登録やクロール済み - インデックス未登録など、制作したホームページのSEO上の問題点を提示してくれます。
さらに当社が重要だと感じるのが、検索結果での露出回数や平均掲載順位なども示してくれます。
これらの数値データを利用することで、必ず御社サイトはSEOで成功できると思います。
ちなみに無料になっているうえ、導入もタグを実装するだけで、Webサイト制作会社は無料実装していると思います。
AIアナリスト
株式会社ワカルが提供するアクセス解析ツールです。
グーグルアナリティクスを実装して連携させることで、AIが具体的な数値上の問題点を提示してくれます。
残念ながら当社は、結果が表示される画面を閲覧した経験がないのですが、利用されている企業に聞いたところ、非常に見やすくて分かりやすいと好評でした。
また、提示される問題点を改善していけば、実際に成果が向上したとおっしゃられ、適切な結果を提供してくれているようです。
ただ、当社が話を聞いたクライアントは、上場企業になっていて、アクセス数が数千だとどれくらい有効活用ができるかは不明です。
現在サイトを見ると、無料で利用するというリンクボタンがグローバルナビゲーションに設置されていて、気になる方は、一度無料利用をされても良いと思います。
昨今は、AI技術がどんどん向上していて、今後はもっと優れた結果を提供してくれるかもしれません。
アドエビス
アドエビスは、株式会社イルグルムが提供する広告効果分析ツールです。
当社は管理画面を見た経験がないですが、非常に分かりやすいデータを提供してくれていると実装されているクライアントからかなり高い評価を受けていました。
気を付けたいポイントとしては、あくまで広告分析になっていて、アクセス解析ツールではないという点です。
また、利用されるとかなりしっかりとサポートを受けることが可能で、導入支援や電話とメールサポートも対応がしっかりとしていると好評です。
ちなみにですが、無料のネットショップ作成サービス「イーシーキューブ」はイルグルムが提供しています。
ユーザーインサイト
当記事を書いているときに知った株式会社ユーザーローカルが提供するアクセス解析ツール「ユーザーインサイト」。
なぜご紹介をするかと言うと、制作されたホームページを見ていると、非常に優れていると感じたからです。
と言うのも、一般論として、アクセス解析ツールは数値データしか提供をしてくれません。
しかし、ユーザーインサイトは、ヒートマップに対応していて、直観的に制作したホームページが抱える問題点を知ることができます。
料金については、問い合わせをして欲しいと記載していて、不明ではありますが、大規模サイトでPV数が多いほど高くなると推測できます。
もしご興味があれば、ぜひ一度問い合わせを行ってみて、具体的な料金について確認してみましょう。
ちなみに実装方法は記載がありませんでしたが、恐らく全ページにタグを埋め込めば完了と思われます。
クラリティ
クラリティとは、マイクロソフトが提供する無料のヒートマップになります。
ある程度経験値が高い方であれば、アクセス解析ツールのデータだけでも問題点が改善可能ですが、中小企業のウェブマスターではそこまでの経験値はないかもしれません。
そういった場合に、ヒートマップがあれば、各ウェブページのクリック率やスクロール率などをビジュアルで見せてくれます。
実際に当社は、ホームページを制作したら、クラリティは無料で実装しています。
グーグルアナリティクスやグーグルサーチコンソールのように、利用法まではレクチャーしていませんが、ヒートマップの使い方は誰でも見れば分かるようになっています。
ただし、ホームページ制作時からしっかりと設計をしていないとまったく役に立ちません。
例えば、このページを見た人にはこのページを見て欲しいなどの設計をしていないと、ただリンクのクリック数が多いか少ないかだけになってしまいます。
そのため、もちろん感覚的なものでも問題はありませんが、クラリティを利用する際には、それぞれのウェブページの役割を明確にしていくようにしましょう。
ちなみに、導入はタグを実装するだけで、非常に簡単です。
アクセス解析ツールは短期ではなく長期
上記は、アクセス解析ツールだけではなく、広告効果分析やヒートマップも含んでいます。
ただ、どれを利用するにしても、基本としては、短期で結果を追い求めるのは辞めましょう。
というのも、アクセス解析ツールは、問題点を提示してくれますが、そこから先は、さまざまなデータを見たり、ウェブマスターの経験値によって改善を行います。
そのため、改善をすれば、必ず数値データが良くなるというものではありません。
さらには、1つのデータが改善されただけでは、数値データは良くなりますが、問い合わせ数が向上しない可能性も十分にあります。
そのため、短期ではなく中長期での利用を検討しなくてはなりません。
目安としては、まず1年は最低でも利用したほうが良いでしょう。
そして、1年後に効果が少しでも向上をしていれば、御社ウェブマスターが使いやすいと感じていただける可能性があります。
当社ではホームページ制作後に、アクセス解析ツール利用を検討されているクライアントへは、最も大切なのは、使いやすいかどうかであると紹介しています。
どんなに優れたアクセス解析ツールであったとしても、使いづらいものでは利用されませんし、利用しなければ成約率は高まりません。
そのため、もちろんスタートラインにはなりますが、ホームページを制作して、初めて利用をご検討の場合は、利用しやすいかどうかで判断をすれば良いでしょう。
上記でご紹介している以外にも、さまざまな有料と無料のアクセス解析ツールがあり、極論ですがどれを利用しても問題ありません。
例えば、最初は格安なものを利用して、こういったデータがないかなと思ったら、別のものを利用しても問題ないのです。
そうしてもっとも自社ウェブマスターに適したアクセス解析ツールを利用することで、御社が制作したホームページは期待以上の効果を出せるようになるのです。
アクセス解析ツールの結果から改善を
当社がホームページを制作したクライアントでもある事例です。
ホームページを制作後に、アクセス解析ツールを実装し、当社で月額サポートを行うご依頼をいただいたクライアントがいます。
3ヶ月に1度クライアントの会社に訪問をさせていただき、現状分析の結果から、具体的な改善案を提案させていただきますが、実は改善作業を行わないケースがあります。
そして改善を行っていただけないと、当然次のご訪問時の解説では同じような内容をレポーティングさせていただくことになり、ホームページの状態が一切変わりません。
もちろん、2,3回であれば、前回提案した内容とは別の改善提案を実施いたしますが、2年くらい続けていると、さすがにネタ切れになってしまいます。
当社だけの問題であれば良いですが、クライアントも月額を支払っているにもかかわらず、成果が出ないと、クライアントも当社も良い結果になりません。
実際にそちらのお客さまへは、改善しないなら、サポートを辞めましょうと提案をして、アクセス解析ツールのサポートは辞めています。
ただ、代わりにSEOサポートを行い、現在では集客力の向上を図っています。
なぜかSEOであればクライアントもしっかりとサイト運営を行ってくれ、アクセス解析ツールを利用はいただけませんでした。
SEOと同様に、効果的であろう作業を行わなければ、絶対に数値は良くなりません。
そのため、アクセス解析ツールを利用される方は、必ず改善が必須であると理解をして、実装するようにしましょう。
アクセス解析ツールについての質問
ホームページ制作中にアクセス解析ツールについて提案をすると良くいただくご質問と回答をご紹介します。
大体月の予算はどれくらい?
アクセス解析ツール実装だけで言えば、月額で数万円になってくると思います。
もちろん、業者ごとに金額が異なりますので、詳しくは各業者へお問い合わせください。
ただし、導入は数万円ではありますが、プラスアルファとして、Webサイト制作会社へコンテンツ改善を依頼しなくてはなりません。
そのため、年間予算として100万円以上は見ていただいたほうが良いと思います。
SEOに効果ある?
当社がこれまでホームページを制作し、SEOサポートを行ってきた限りですが、SEOだけであれば不要です。
と言うのも、SEOであれば、無料のグーグルサーチコンソールだけを利用したほうが効率的なように思われます。
もちろん、分析内容次第では、上記アクセス解析ツールを利用しなければ見えない数値データも存在しています。
ただ、ウェブマスターはお忙しく、そこまでの労力が必要だと言うと、グーグルサーチコンソールだけで良いと言われるケースがほとんどです。
また、実際にアクセス解析ツールとグーグルサーチコンソールのどちらが効率的かと言えば、グーグルサーチコンソールになっています。
SEO以外の要素を含めた場合になっているとご理解ください。
どれを利用すれば良い?
どのツールでも問題がありません。
ただ、ホームページ制作後クライアントから確認されたら、基本はグーグルアナリティクスで、予算に余裕がある場合はサイトグラムを提案しています。
ただ、結論としては、ウェブマスターが本当に利用しやすいかどうかで判断をしても良いと思っています。
もちろん上記以外にも、忍者やアナトミーなど格安なものも多くあります。
格安だから駄目で、高額だから良いというものではなく、本当に自分が利用しやすいものを探すようにしましょう。
本当に効果が出る?
判断が非常に難しいですが、確実に効果を出せると思っています。
実際に、当社がホームページを制作した企業で、何度か問題点を発見し改善したところ、成約率が高まっています。
アクセス解析ツールの良い点は、一度効果が高まったら、作業を継続しなくても現状維持ができる点です。
SEOで言えば、効果を出すために新規ページ作成を継続し、効果が出たから辞めてしまうと、検索順位が落ちてしまいます。
そのため、検索エンジン対策として、ずっとサイト更新を継続しなくてはなりませんが、アクセス解析ツールはそれがないのが非常に魅力です。
ただ、短期で見ると効果が出ない可能性も高く、必ず中長期的に利用するようにしましょう。
何個実装すれば?
いくつでも構いませんが、当社ホームページ制作で多い事例をご紹介します。
一般的には当社がホームページを制作する中小企業では、グーグルアナリティクス1択になっています。
ただ、1年や2年に1度くらいですが、短期で利用できるサイトグラムを利用しています。
そして、月々の予算に余裕がある企業では、グーグルアナリティクスと有料アクセス解析の2つを実装しています。
なぜ2つも実装するかと言うと、まず指標が異なる点とデータの取得法に違いがあるからです。
もちろん、大幅に結果が変わるケースは見た経験がありませんが、それでも違うデータを見た上で判断されたほうがサイト改善効率が高まり、2つを利用されています。