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  • 2023.09.17

アクセス解析ツールでホームページを分析するときの注意点

ホームページ制作を完了した後のステップとして、アクセス解析は非常に重要な役割を果たします。訪問者の動向や興味を細かく掴むことで、ホームページの更なる効果を引き出すことが可能となります。アクセス解析ツールの多種多様な選択肢の中で、どれが最も適しているのか、そしてその利用時に気をつけるべきポイントは何か。

このページでは、数々のアクセス解析ツールを紹介しながら、それぞれの特徴と、制作したホームページでの効果的な活用方法についての注意点を解説します。ユーザーとして最大の成果を追求するためのガイドラインを提供いたします。

アクセス解析ツールとは

アクセス解析ツールは、制作したホームページの動向を詳しく把握するための非常に有効なツールです。このツールを使用すると、訪問者がどのページをどれだけの時間見ていたのか、どのページから離脱したのかなどの情報をリアルタイムで知ることができます。

具体的には、制作したホームページに特定のタグを埋め込むことで、訪問者の行動を自動で分析します。このデータは、ホームページの効果測定や改善に必要不可欠です。何故なら、数値データだけでなく、具体的な問題箇所や可能性を見極めるための材料となるからです。

例えば、特定のページの離脱率が高い場合、そのページの内容やデザインに問題がある可能性が高いです。しかし、数値だけでは具体的な問題箇所を特定することは難しい。ここで経験と知識が重要になってきます。経験豊富な者は、同じ数値データでも、新たな視点や仮説を立てることができます。

一方で、アクセス解析ツールの提供業者は、クライアントが効果的にデータを使用できるよう、わかりやすいレポートやアドバイスを提供しています。制作会社としても、このツールを最大限に活用し、クライアントのホームページの成果を最大化するサポートが求められます。

実際に、多くのアクセス解析ツールが市場に出ていますが、それぞれに特色や強みがあります。当社も様々なツールを利用してきましたので、後ほどその一部を紹介していきます。ツール選びに迷った際は、ぜひ当社の経験を参考にしてください。

アクセス解析ツール一覧

グーグルアナリティクス

「グーグルアナリティクス」は、ホームページ制作の後に欠かせないツールとして、多くの企業が導入しています。この無料ツールは、グーグルが提供し、高品質なデータ分析を可能にします。

ホームページを制作する際、訪問者の動きや成果を測定するためのアクセス解析ツールは必須です。中でもグーグルアナリティクスは、そのシンプルな実装方法と高機能性から、多くの企業が選択しています。必要なタグを取得してホームページ全体に埋め込むだけで、詳細な訪問者データを取得できるのです。

また、制作したホームページにおいて、有料ツールと同等の品質のデータを無料で提供してくれるのは、中小企業にとって非常に価値が高いです。予算を気にせず、初めてのホームページ制作後でも、すぐにデータの蓄積が始められる点が魅力的です。そして、後にホームページの改善を検討する際、これまでの蓄積されたデータを基に、効果的な分析が行えます。

簡単な設定で長期的なデータの蓄積が可能なグーグルアナリティクスは、ホームページ制作後のフォローアップには必須のツールです。

サイトグラム

「サイトグラム」とは、株式会社ハーモニーが提供する、力強いアクセス解析ツールです。昨今多くのアクセス解析ツールがASP型で提供されていますが、サイトグラムは生ログからの詳細な分析を特長としています。ただし、生ログをサポートするサーバーが必要となりますので、ホームページを制作する際のサーバー選びには注意が必要です。

このツールの強みは、単なるデータ提供だけでなく、コンサルタントによる実践的なアドバイスが付随してくる点にあります。これにより、ホームページ制作後、アクセス解析初心者でも具体的な改善策を導き出しやすくなります。特定の月や繁忙期のデータを重点的に分析することで、次の同じ期間への対策やホームページの強化が見込めます。

また、株式会社ハーモニーの取締役、石井研二氏が提供するセミナーも、多くのユーザーからの高評価を受けています。彼の提供する知識やエピソードは、ホームページ制作に役立つ情報が満載で、さらなるサイトの成果向上をサポートしてくれます。

AIアナリスト

「AIアナリスト」は、株式会社ワカルが提供する先進的なアクセス解析ツールで、AI技術を駆使して具体的なサイト上の問題点を照らし出します。グーグルアナリティクスとの連携が特長で、ホームページを制作した後、そのデータをAIが分析し、見えにくい問題点までを明確に提示してくれます。

確かに、当社自体はツールの全容を把握していない部分もございますが、大手企業からのフィードバックによれば、ツールのUIは非常に使い勝手がよく、直感的に理解できるとのこと。また、AIによって提供されるアドバイスに従うことで、ホームページのパフォーマンス向上の効果も実感されているようです。

ただし、大規模なサイト向けの効果が顕著とされていますので、中小規模のホームページでの効果については、まだ詳しくは分かりません。興味があれば、ワカルの公式サイトにて無料体験の申し込みが可能です。AIの進化とともに、更なる効果と機能の向上が期待されるツールです。

アドエビス

「アドエビス」は、株式会社イルグルムが提供する広告効果分析ツールで、特にホームページ制作後の広告活動の成果を詳細に知る際に非常に有効です。我々が直接操作した経験はないものの、このツールを実装しているクライアントからは、そのデータの分かりやすさや詳細度に対して高い評価を受けています。

一方、注意したい点として、アドエビスは純粋な「アクセス解析ツール」ではなく、広告活動のROIを分析するためのツールであること。つまり、サイトのユーザーフローなどの分析よりも、広告出稿の効果を中心に評価するためのものです。

また、このツールを利用する際のメリットとして、イルグルムの充実したサポート体制が挙げられます。導入から利用まで、電話やメールでのサポートが非常に手厚く、クライアントに安心感を提供しているようです。加えて、イルグルムが提供する無料のネットショップ制作サービス「イーシーキューブ」も、ホームページ制作における貴重な選択肢となるでしょう。

ユーザーインサイト

「ユーザーインサイト」は、株式会社ユーザーローカルが提供する革新的なアクセス解析ツールで、ホームページ制作後のパフォーマンス分析に非常に適しています。多くのアクセス解析ツールは、単に数値データを表示するだけですが、このツールは違います。

独自の特徴として、ヒートマップ機能が採用されており、制作したホームページのユーザーの動線やクリック箇所を直感的に把握することができます。これにより、ユーザーエクスペリエンスの問題点や最適化の方向性を明確に識別するのが容易になります。

具体的な料金設定に関しては公式サイトでの明確な記載はありませんが、ページビュー数やサイトの規模に応じて変動する可能性が考えられます。興味を持たれた方は、公式ページよりお問い合わせをして詳細を確認することをおすすめします。ツールの実装に関しても、タグの埋め込みが基本であると予想されますが、実際の導入時には公式のガイドやサポートを参考にすると良いでしょう。

グーグルサーチコンソール

「グーグルサーチコンソール」は、厳密に言うとアクセス解析ツールではありませんが、ホームページ制作後の運用において極めて価値のあるツールです。グーグルが提供するこの無料ツールは、私たちの制作したホームページのパフォーマンスを検索エンジンの視点から確認することができます。

実際、私たちが制作を担当した多くのホームページで、その利用率は70%を超えています。その高い利用率の背景には、SEO対策の要としての役割があります。具体的には、サイトの検索結果の状態や平均掲載順位などの数値データを取得することが可能です。また、制作されたホームページにおけるSEO上の課題、例えば「インデックス未登録」などの問題点を明示してくれます。

これらの情報を元に、SEO対策を効果的に進めることができます。もちろん、その導入は非常に簡単で、タグの実装だけで完了します。この点を考慮して、多くのWebサイト制作会社も無料での実装をサポートしています。私たち制作会社としても、クライアントのSEO成功を強くサポートするツールとして、グーグルサーチコンソールの導入をおすすめします。

クラリティ

クラリティは、一般的なアクセス解析ツールとは一線を画す、マイクロソフトが提供するヒートマップツールです。ヒートマップとは、ウェブページ上のユーザーの動きやクリックポイントを視覚的に示すもので、この情報は特に経験値がまだ十分ではない中小企業のウェブマスターには非常に役立ちます。

クラリティを用いると、ユーザーがページのどの部分に興味を持っているのか、どこをクリックしているのかをビジュアルで一目瞭然に確認することができます。私たちが制作するホームページには、このツールを無料で実装しています。一方、グーグルアナリティクスやグーグルサーチコンソールのような高度な使い方のレクチャーは行っていませんが、ヒートマップ自体は直感的に理解できるものです。

ただ、ヒートマップツールを最大限活用するためには、ホームページ制作時に各ページの目的や役割を明確に設計することが重要です。例えば、特定のページに流入するユーザーに次にアクセスしてほしいページやアクションが明確でないと、ヒートマップから得られる情報も限定的になってしまいます。クラリティを有効に利用するためには、制作時にホームページの設計をしっかりと考えることが求められます。導入自体はタグをページに埋め込むだけで簡単に完了します。

アクセス解析ツールを利用する際の注意点

短期ではなく長期で利用

アクセス解析ツールの活用は、ホームページ制作後の成果を見える化する上で欠かせない要素となっています。これらのツールは広告効果分析やヒートマップといった多岐にわたる分析機能を持ち合わせており、そのデータをもとにウェブサイトの改善を進めることが可能です。しかしながら、これらのツールを使用する際には一つの大前提が存在します。

短期的な成果を追い求めることは避けるべきです。アクセス解析ツールは問題点や課題を浮き彫りにしてくれるだけで、その後の実際の改善はウェブマスターの経験や判断にかかっています。すぐに数値データが向上するとは限らず、データが良好であっても、実際の問い合わせや売上につながらないこともあり得ます。

これらのツールを最大限に活用するためには、中長期的な視点での利用が不可欠です。少なくとも1年間はそのツールを使用し続け、その結果を基に効果を判断することが推奨されます。もし1年後に成果が見られれば、それはウェブマスターにとって使いやすいツールと言えるでしょう。

ホームページ制作を手掛ける当社としては、クライアントに対し、ツール選びの際の最も大切な判断基準は「使いやすさ」であると常に強調しています。どれだけ高性能なツールであっても、使いづらければその真価を発揮することはできません。初めてアクセス解析ツールを導入する場合、まずは使い勝手を重視し、段階的に機能や料金の異なるツールへと移行していくことも一つの方法です。

市場には多数のアクセス解析ツールが存在し、それぞれに長所・短所があります。初めはコストパフォーマンスの良いものを選び、必要に応じて別のツールへ移行することも一つのアプローチです。最終的には、制作したホームページが高い効果を上げるための最適なツールを選び、継続的に活用していくことが最も重要です。

アクセス解析ツールの結果から改善を行うこと

アクセス解析ツールは、ホームページの効果を計測するための大切なツールです。しかし、このツールを最大限に活用するには、その結果からの具体的な改善アクションが欠かせません。

例として、私たちのホームページ制作会社がサポートを受け持つクライアントの中には、ホームページ制作後にアクセス解析ツールを導入し、私たちからの定期的なサポートを受けているケースがあります。毎回の訪問ごとに、アクセス解析の結果から導き出される改善案を提示します。しかし、提案された改善アクションを実施しないと、次回の訪問時には同じ提案を繰り返すこととなり、ホームページのパフォーマンス向上のチャンスを逸してしまいます。

時間が経つにつれて、提案のバリエーションも限界に達し、クライアントの投資効果が出ず、双方にとって望ましくない結果となることも。一例として、あるクライアントはアクセス解析のサポートを停止し、代わりにSEOのサポートに切り替えました。驚くことに、SEOのサポートに変わった途端、クライアントのサイト運営への取り組みが活発化。しかし、アクセス解析ツールの利用は継続されていませんでした。

この事例から学べることは、アクセス解析ツール自体が悪いわけではなく、その結果をどのように活用するかが鍵であるということです。アクセス解析ツールを導入するだけでなく、得られたデータをもとに効果的な改善を行うことが、ホームページの成功への第一歩となります。

まとめ

ホームページ制作に際してアクセス解析ツールの選定は重要なステップです。多くのクライアントは、月額のコストやSEO対策への効果、選択すべきツールの種類など、さまざまな疑問を持っています。

月額の予算は業者やツールによって異なりますが、年間予算としては100万円以上を考慮することが推奨されています。そして、SEOに関しては無料のグーグルサーチコンソールだけでも十分な場合が多いですが、より詳細なデータ分析が必要な場合は専用のアクセス解析ツールが有効です。

具体的なツールの選択に関して、最も一般的なのはグーグルアナリティクスです。予算に余裕がある場合、サイトグラムや有料のアクセス解析ツールも導入を検討する企業も増えています。その選択は、ウェブマスターが実際に利用しやすいか、どのデータが必要かに基づいて行うのがベストです。

アクセス解析ツールの利用による効果には、サイトの改善や成約率の向上が期待されます。一度効果が現れれば、その効果を維持するための継続的な作業は必要ありません。これはSEOとは対照的で、SEOは常に更新や新規ページの作成を継続しなければならない点で異なります。

結論として、アクセス解析ツールの導入はホームページ制作の一部として非常に有効です。正しいツールを選定し、中長期的な視点でそのデータをもとにサイトを改善していくことで、ホームページのパフォーマンスは大きく向上するでしょう。