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被リンク営業とは?依頼方法とメールの例文を紹介

SEOの効果を高めるには、良質な被リンクの獲得が欠かせません。中でも注目されているのが、自らアプローチしてリンクを得る被リンク営業です。

この記事では、被リンク営業の基本から具体的な依頼方法、メールの例文までを紹介します。効率よく実践したい方はぜひ参考にしてください。

被リンク営業とは

被リンク営業とは、自社サイトへのリンクを他サイトに依頼して獲得するための能動的な取り組みを指します。

SEOにおいて被リンクは今でも重要な評価指標の一つとされており、特に信頼性のあるサイトからのリンクは検索順位に大きく影響します。しかし、ただ待っているだけでは良質な被リンクは得られません。そこで、企業やサイト運営者に対してメールなどでリンク設置を依頼する営業が注目されています。

営業といっても、単なるお願いでは効果は出にくく、相手にとっても価値ある提案が必要になります。たとえば、相互リンクや寄稿、リンク切れの修正など、双方にとってメリットのある形で依頼することが基本です。

適切な営業先を選び、目的に応じた方法でアプローチすることで、効率的に被リンクが獲得できます。

被リンク営業が必要な理由

被リンクは今でもSEOにおいて重要な評価要素のひとつとされており、自然なリンク獲得は検索順位の向上に直結します。ここでは被リンク営業が必要な理由を紹介します。

被リンクのSEO効果が高いから

被リンクは、Googleの検索アルゴリズムにおいて外部からの評価として扱われています。

他のサイトが自社のコンテンツにリンクを張るという行為は、その内容に信頼性や価値があることの証明と見なされ、検索順位に正の影響を与えます。特に、ドメインパワーの高いサイトや、専門性のあるサイトからのリンクはSEO効果が高く、検索エンジンはそれらを高品質なシグナルと判断します。

また、近年のSEOではコンテンツの質やユーザー体験が重視されているとはいえ、被リンクの重要性が失われたわけではありません。むしろ、コンテンツとリンクの両輪を整えることが上位表示の鍵となります。

Googleも推奨しているから

Googleの公式見解において、スパム的な被リンク操作は禁止されていますが、価値ある情報を広める活動としての被リンク営業は問題ありません。

実際にGoogleのJohn Mueller氏は、自身の発言の中で、デジタルPRのような被リンク営業は理想的なSEO手法であり、ガイドラインにも違反しないと明言しています。

こうした発言からも分かるように、リンク営業はあくまでユーザーにとって有益な情報を届けるための手段である限り、正当なSEO施策と見なされます。

つまり、適切な方法と内容でアプローチを行えば、Googleの方針に反することなく、効果的なリンク獲得が可能になります。

安定して被リンク数を増やし続けることができるから

自然に被リンクが集まるのを待つだけでは、リンクの増加は不定期で再現性が乏しいことがほとんどです。一方で、被リンク営業を行えば、ターゲットとするメディアやサイトに対して継続的かつ計画的にアプローチすることができます。これにより、被リンク数を安定して増やすことが可能になります。

また、営業メールやアプローチ方法をテンプレート化し、効率的な運用体制を整えることで、少ない労力でも継続的な施策として展開できます。質の高いリンクを持続的に獲得する仕組みを作れば、検索順位の上昇につながりやすくなります。

被リンク営業先の選び方

被リンク営業では、どのサイトに依頼を行うかが成果を大きく左右します。ここでは、効果的な営業先を見つけるための方法を紹介します。

自社が上位を狙っているキーワードで検索を行う

被リンク営業のターゲットを選ぶ際に、自社が上位を狙いたいキーワードで実際に検索し、上位表示されているページに注目する方法があります。検索結果で上位に表示されているということは、Googleから高く評価されているサイトである可能性が高く、そこからの被リンクはSEO効果も大きくなります。

こうしたサイトに対して、関連性のあるコンテンツを持つことを示しながら営業を行うことで、自然かつ効果的なリンク獲得が期待できます。また、同じキーワード領域で競争しているサイトは、テーマや読者層に共通点があるため、リンクされる理由も作りやすいというメリットがあります。

SNSで探す

SNSは、発信力のある個人やメディア、専門家を見つけるための有力な手段です。特にXやInstagramなどでは、業界の情報発信者や特定ジャンルのコミュニティが活発に活動しています。

自社のテーマに関する投稿をしているアカウントを探し、その人が運営しているブログやメディアサイトに注目すると、営業先として適切な候補が見つかる場合があります。

また、SNS経由での接触はメールよりも距離感が近く、好意的な反応が得られる可能性もあります。継続的に関係を築いていくことも視野に入れながらアプローチを検討するとよいでしょう。

被リンク調査ツールで探す

競合サイトが獲得している被リンク先を調査できるツールを活用することで、効率的に営業先をリストアップすることが可能です。

特にドメインパワーの高いサイトや、複数の競合にリンクしているサイトは、有力なターゲットです。さらに、リンク元のテーマや掲載文脈を分析することで、自社がアプローチすべき方向性も明確になります。

ツールを活用すれば、感覚ではなくデータに基づいた被リンク営業を展開できる点が大きなメリットです。

被リンク営業の依頼方法

被リンク営業にはさまざまな手法があります。ここでは代表的な5つの方法を紹介します。

相互リンク

相互リンクは、互いのサイトにリンクを設置し合うことで双方にメリットをもたらす方法です。コンテンツのテーマやターゲットが近いサイト同士であれば、ユーザーの利便性にもつながりやすく、自然な形でリンク交換が行えます。ただし、Googleのガイドラインに沿った自然で価値のあるリンク交換である必要があります。

テンプレート的なメールだけでなく、相手サイトへの理解や評価を示すことで、承認率が高まります。

紹介記事の作成を依頼

相手サイトで自社サービスや商品を紹介してもらう方法です。記事内にリンクを設置してもらうことで、被リンクを獲得できます。紹介記事を依頼する場合は、読み手にとって有益な情報を提供することが重要です。たとえば、自社の強みや活用事例など、具体的な内容を伝えると説得力が増します。

報酬が発生するケースでは広告色が強くなりすぎないよう配慮も必要です。

リンク切れの張替えを依頼

相手サイト内でリンク切れが発生している箇所を見つけ、それに代わる自社の関連コンテンツを提案する方法です。相手にとってもメリットがあるため、比較的受け入れられやすい営業手法です。

実際にリンク切れの箇所を提示し、自社コンテンツがどのように代替できるかを説明すると効果的です。

メディアへの寄稿

外部メディアやブログなどに記事を寄稿し、その中で自社へのリンクを含める方法です。寄稿記事は、相手メディアの読者にも価値がある内容である必要があります。専門的な知識や独自の視点を活かして、テーマに沿った質の高い記事を提供できれば、自然な形でリンクを設置してもらえます。

寄稿の申し出を行う際には、記事のタイトル案や構成の提案を添えると、受け入れられる可能性が高まります。

1次情報の公開

自社で調査・分析したデータや、独自のノウハウといった一次情報を作成し、それを活用して他サイトへ営業を行う方法です。単に記事を公開するだけでなく、その情報が有益であることを伝える営業メールを送ることで、被リンクの獲得につなげます。

営業メールでは、その情報が相手サイトの読者にとってどのように有益かを具体的に伝えることが重要です。コンテンツそのものの質だけでなく、提案の仕方次第で成果は大きく変わります。

被リンク営業で獲得したい被リンクの種類

営業活動によって得られるリンクの質は、SEOへの影響に大きく関わります。ただリンクをもらえばいいというわけではなく、検索エンジンから評価されやすい被リンクを狙うことが大切です。ここでは、被リンク営業で獲得したい被リンクの種類を紹介します。

dofollowリンクを獲得する

dofollowリンクとは、検索エンジンに対してリンク先の評価を渡すリンクのことを指します。HTML上で特にrel属性が指定されていない通常のリンクがこれに該当します。

SEO効果を得るためには、このdofollowリンクを獲得する必要があります。対して、nofollowやsponsored、ugcなどの属性が付けられたリンクは検索エンジンに評価を渡さないため、被リンクの数にはカウントされても、SEO効果は限定的です。

営業の際には、リンクの設置形式について確認し、dofollowリンクを希望する意図を伝えるとよいでしょう。

自社と関連性の高いサイトから獲得する

リンク元のコンテンツと自社の内容に関連性があるほど、検索エンジンはリンクの価値を高く評価します。たとえば、住宅リフォーム業者が金融系サイトからリンクをもらっても効果は薄く、建築・暮らし・住まいなどのテーマを扱うサイトからリンクを受けるほうが、よりSEO効果が期待できます。

関連性のある業種を意識して営業先を選ぶことで、より意味のあるリンクを獲得することが可能です。

E-E-A-Tの高いサイトから獲得する

Googleが評価指標の一つとして掲げるE-E-A-Tを備えたサイトからの被リンクは、SEO上の影響力が大きいとされています。官公庁、教育機関、医療機関、大手メディアなどの信頼性の高いドメインからリンクを得られれば、検索エンジンに対する自社の信頼性が高まります。

営業を行う際は、相手の信頼性を事前に調査し、自社との親和性を踏まえたうえで提案すると効果的です。

アンカーテキストにキーワードを含める

被リンクに使われるアンカーテキストの内容も、SEOでは重要な要素の一つです。たとえば、こちらやこのサイトよりも、大阪にあるラーメン店や都島にある喫茶店など、ターゲットキーワードを含んだテキストでリンクされるほうが、検索エンジンにはテーマ性が伝わりやすくなります。

ただし、過度にキーワードを入れすぎると不自然な印象を与えるため、自然な文脈の中でキーワードを含めてもらうよう意識しましょう。

競合サイトが獲得しているサイトから獲得する

競合が被リンクを獲得しているサイトは、自社もリンクを得られる可能性が高い有望な営業先です。競合サイトを調査し、どこからリンクを受けているかを把握することで、自社の営業リスト作成にも活用できます。

また、複数の競合がリンクされているサイトは、信頼性のある媒体である可能性が高いため、積極的に営業を行うべきターゲットです。

被リンク営業のメールの例文

被リンク営業では、相手に納得してもらえるメールの書き方が成果を左右します。ここでは代表的な営業パターンごとに、実際に使えるメール文面の構成例を紹介します。

相互リンクの場合

件名:貴サイトとの相互リンクのご相談

〇〇様

はじめまして。株式会社〇〇の〇〇と申します。

突然のご連絡をお許しください。貴サイトを拝見し、特に(該当記事名)の内容が非常に分かりやすく、自然志向の健康に対する考え方に共感いたしました。弊社のお客様にも大変参考になる情報だと感じ、ご連絡させていただいた次第です。

弊社は(自社サイト名)という健康食品専門の通販サイトを運営しており、オーガニック食材やサプリメントに関する情報を発信しています。現在、月間約〇〇PVのユーザーが訪れており、ドメインパワーは〇〇です。

もしご興味をお持ちいただけましたら、貴サイトと相互にリンクを設置させていただき、訪問者の方により幅広い健康情報をご案内できればと考えております。

▼リンク設置案(柔軟にご相談可能です)

・弊社側の掲載ページ:(URL)
・貴サイトでのご掲載希望:(URL)

ご検討いただけましたら幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

(署名)

リンク切れの張替えの場合

件名:リンク切れのご報告と代替ページのご提案

〇〇様

初めまして。健康食品通販サイト(自社サイト名)を運営しております〇〇と申します。突然のご連絡を失礼いたします。

先日、貴サイトの(対象ページ名+URL)を拝見していたところ、以下のリンクが現在無効になっているようでした。

▼リンク切れ箇所

・リンク元URL:
・リンク先URL:
・リンクテキスト:

大変有益な記事であり、今も多くの方が参考にされていると思われましたので、もしよろしければ、下記の自社ページをご代替候補としてご検討いただけないでしょうか。

▼ご提案ページ

・URL:
・本文:

弊社では栄養学に基づいた情報発信を心がけており、ユーザーにとって信頼できる情報提供を目指しています。リンク張替えについてはあくまでご提案ですので、ご判断は貴サイトの方針に沿っていただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

(署名)

寄稿依頼の場合

件名:健康テーマでの寄稿に関するご相談

○○様

初めまして。株式会社〇〇の〇〇と申します。

日頃より貴サイトの情報を拝見し、分かりやすく丁寧な健康に関する記事にいつも感銘を受けております。弊社では、自然素材や栄養バランスに配慮した健康食品を販売する通販サイト(URL)を運営しており、食と健康にまつわる情報発信にも力を入れております。

このたび、もし可能であれば貴サイトにて寄稿の機会をいただけないかと思い、ご相談させていただきました。たとえば、以下のようなテーマで記事をご提案できます。

▼寄稿案

・忙しい人のための腸活習慣
・食物繊維の種類と効率的な摂取方法
・季節の変わり目におすすめの自然由来サプリメント

貴サイトの読者にとって有益な内容になるよう、丁寧かつ専門性をもって執筆させていただきます。記事内には弊社へのリンクを1〜2ヶ所、関連性のある文脈で自然に含められればと考えております。ご興味をお持ちいただけましたら、内容や形式についてご相談できれば幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

(署名)

被リンク営業で使えるツール

被リンク営業の成果を上げるには、ツールを活用した情報収集と効率化が欠かせません。ここでは、実際の現場で使える3つの主要ツールを紹介します。

ahrefs

ahrefsサイトの画像

ahrefsは、被リンク調査に特化した強力なSEOツールです。競合サイトのバックリンクを詳細に分析できるのが特徴で、どのページからどのようなリンクを獲得しているかを一覧で確認できます。また、ドメインごとのパワーや、獲得している被リンクの質も可視化できるため、営業先の選定にも役立ちます。

さらに、特定のキーワードで上位表示しているページがどのようなリンク構造を持っているかを調べることで、より戦略的なアプローチが可能になります。被リンク営業に本格的に取り組むなら、導入を検討したいツールの一つです。

SEMRUSH

SEMRUSHサイトの画像

SEMRUSHは、被リンクの調査だけでなく、SEO全般に対応した多機能なマーケティングツールです。競合のリンク状況やドメインごとのリンク構成を可視化できるほか、自社サイトの被リンクデータやリンクの健全性チェックにも対応しています。

また、営業先リストの作成に活用できる被リンクギャップ分析機能では、自社と競合の違いを抽出することが可能です。さらに、連携しているメール配信機能を活用すれば、ツール上から直接営業メールを送ることもできます。包括的なサポートが欲しい方に向いています。

ChatGPT

ChatGPTサイトの画像

ChatGPTは分析系のツールではありませんが、被リンク営業において提案文の作成やコンテンツ企画に大いに活用できます。

たとえば、営業メールの文面を用途ごとに生成したり、寄稿のテーマ案を提示してもらったりといった使い方が可能です。また、SEOを意識した記事構成や見出しの作成にも役立つため、コンテンツを通じた被リンク獲得戦略にも貢献します。

データ分析とあわせて活用すれば、業務のスピードと精度を向上させることができるでしょう。

被リンク営業を成功させるためのコツ

被リンク営業は、やみくもに行っても成果が出づらいため、戦略的に取り組むことが大切です。ここでは、営業活動を効果的に進めるためのコツをご紹介します。

自社と関連性が高いサイトをリストアップする

リンク営業の第一歩は、アプローチ先の選定です。自社とテーマや業種が近いサイトからの被リンクは、SEO上も効果が高く、自然なリンクとしてGoogleにも評価されやすくなります。

アプローチ対象のサイトはスプレッドシートなどで管理し、送信日や対応状況を記録しておくと、一定期間を置いて再アプローチする際にも役立ちます。特に1回の送信で返信が得られなかった場合でも、時期をずらして再提案することでチャンスが広がります。

具体的な内容を送る

営業メールの開封率や返信率を高めるには、内容の具体性が重要です。リンクしてほしいだけの曖昧な依頼では相手に響きません。

なぜそのサイトに興味を持ったのか、どのページを拝見し、どこに共通点を見出したのかを明示し、そのうえでリンクの設置先や提案内容を伝えると、受け手も前向きに検討しやすくなります。

最初の1通で最大限の意図と誠意が伝わるよう心がけることが、返信率の向上につながります。

被リンク営業のデメリット

被リンク営業はSEO施策として有効ですが、すべてのケースにおいてメリットだけとは限りません。ここでは、実行する前に知っておくべきデメリットについて紹介します。

時間と労力がかかる

被リンク営業は、ターゲットとなるサイトの選定から、個別にメールを作成して送信し、返信対応やリンク設置の調整まで、非常に多くの工程を必要とします。しかも一斉送信では効果が出づらく、相手ごとにカスタマイズした文章を用意する必要があるため、ある程度の人手と時間を要します。

特に中小企業のWebサイトでは、ほかの業務と並行して進めるのが難しいと感じることもあるでしょう。

悪評に繋がる可能性がある

営業メールを一方的に大量に送ったり、相手の意図や文脈を無視した提案をしたりすると、迷惑行為と受け取られることがあります。また、不自然なリンクの依頼と判断されれば、SNSや掲示板などで名前が挙がってしまうリスクも否定できません。

被リンクはあくまで自然な形で得るのが理想であり、過剰な営業は逆効果となる可能性があります。

効果が見えづらい

被リンク営業の成果は、すぐに目に見えて現れるものではありません。リンクが設置されたとしても、それが検索順位にどの程度貢献しているのかを正確に測るのは困難です。特に複数のSEO施策を同時に行っている場合、どの施策の影響で順位が上がったのか判断しづらく、被リンク営業単体の評価がしにくくなります。

そのため、費用対効果の測定や改善のPDCAが難しいと感じるケースがあります。

まとめ:被リンク営業は依頼先が重要

被リンク営業は、正しく行えばSEOに大きな効果をもたらす施策です。しかし、その効果を最大限に引き出すには、どこに依頼するかが非常に重要なポイントになります。適切な相手に対して、関連性の高い内容で丁寧にアプローチすれば、自然で高品質な被リンクを獲得することができます。

一方で、無差別な営業や内容の薄い提案は、かえって信頼を損ねてしまうリスクもあります。記事内で紹介したような方法やツールを活用しながら、自社にとって価値のある被リンクを見極め、相手にとってもメリットのある提案を心がけることが成功の鍵です。

地道な活動ではありますが、長期的に検索順位を安定させたいのであれば、被リンク営業の取り組みは決して無視できない手法のひとつといえるでしょう。

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