ホームページは、ページの削除やURLの変更、外部サイトの変化などでリンク切れが起きることがあります。リンク切れ自体はめったに起きるものではありませんが、万が一に備える保険として、当社ではWordPressでホームページを制作した時にリンク切れチェックプラグインのBroken Link Checkerを必ず入れています。
この記事では、WordPressサイトでリンク切れが起きる原因と、当社がBroken Link Checkerを必ず入れる理由、設定方法、リンク切れを見つけたときの対処方法を解説します。ホームページ制作を依頼する際に、公開後のリンク切れへの備えを確認する参考にしてください。
Broken Link Checkerとは
Broken Link Checkerは、WordPressサイト内のリンク切れを自動で見つけてくれる無料のプラグインです。WordPressのプラグインを多く開発しているWPMU DEVが提供しており、50万以上のホームページで使われています。
リンク切れが見つかるとWordPressの管理画面やメールで知らせてくれるうえ、Broken Link Checkerのリンク切れの一覧画面から、投稿や固定ページの編集画面を開かずにリンクを修正することもできます。編集画面を1つずつ開いてリンクを探す必要がないので、ページ数が多いホームページでも手間をかけずにリンク切れに対応できます。
Broken Link Checkerには、リンクのチェックをWPMU DEVのサーバーで行うクラウド版と、ホームページを置いている自分のサーバーで行うローカル版があり、どちらかを選んで使います。
クラウド版は、投稿や固定ページに加えて、メニューやカテゴリーページなどサイト全体を巡回してリンク切れを探します。利用するにはWPMU DEVとの接続が必要ですが、有料会員になる必要はありません。
ローカル版は、投稿や固定ページ、メニューなど、WordPressに保存されたコンテンツ内のリンクがチェックの対象です。テーマのPHPファイルに直接書いたヘッダーやフッターのリンクはチェックされないため、チェックできる範囲はクラウド版より狭くなります。
当社のお客様のホームページではローカル版を使うケースが多いため、この記事ではローカル版について解説します。
WordPressサイトでリンク切れが起きる原因
リンク切れはWordPressに限らず、どのホームページでも起きます。原因は次の5つで、ここではWordPressサイトでの起き方を説明します。このうちページやファイルの削除とURLの変更でリンク切れが起きるのは、古いURLから新しいURLへ転送する301リダイレクトを設定していないことが原因です。URLが変わる対応をするときは、301リダイレクトを徹底することが大切です。
ページを削除した
WordPressで作成したページを削除すると、そのページへ張っていたリンクはすべてリンク切れになります。たとえば、終了したキャンペーンのページや古くなったサービス紹介のページを削除した場合、トップページやほかのページからそのページへ張っていたリンクをクリックしても、ページが見つからないという表示になります。
また、サイト内のリンクだけでなく、ほかのホームページやSNSに載っているリンク、検索結果からもページが開けなくなります。ページを削除するときに、そのページへどこからリンクが張られているかまで確認されることは少なく、リンク切れに気づかないまま残ってしまうことがよくあります。
ページのURLを変更した
WordPressでは、投稿や固定ページのスラッグを変えると、そのページのURLが変わります。URLにカテゴリーを含める設定にしている場合は、投稿のカテゴリーを変えるだけでURLが変わり、カテゴリーのスラッグを変えると、そのカテゴリーに属する投稿のURLがまとめて変わります。
URLが変わっても、ほかのページの本文やメニューのカスタムリンクに直接書いたURLは、WordPressが自動で書き換えてくれません。そのため、古いURLのまま残ったリンクは、URLを変更した時点でリンク切れになります。パーマリンクの設定でURLの形そのものを変えた場合は、すべての投稿のURLが一度に変わるので、リンク切れの影響が大きくなります。
画像やPDFなどのファイルを削除した
WordPressのメディアライブラリから画像やPDFを削除すると、そのファイルを使っていたページでリンク切れが起きます。
画像の場合はページに画像が表示されなくなり、PDFの場合はダウンロード用のリンクを押してもファイルが開けなくなります。使っていないファイルを整理したつもりで、実はどこかのページで使っていたというケースは少なくありません。
新しい資料に差し替えるときに、古いファイルを削除して別のファイル名でアップロードした場合は、古いファイルへ張っていたリンクがリンク切れになります。
リンク先の外部サイトのページがなくなった
取引先や関連団体、公的機関など、外部サイトへ張ったリンクは、相手のホームページの都合でリンク切れになることがあります。
相手のホームページがリニューアルでURLを変えたり、ページを削除したり、サイト自体を閉鎖したりすると、こちらのホームページを何も変えていなくてもリンク切れが起きます。外部サイトの変化はこちらで管理できないうえ、相手から知らせが来ることもほとんどないため、気づかないまま長く残りやすいリンク切れです。
リンクのURLを入力し間違えた
リンクを設定するときにURLを手で入力すると、1文字の違いでリンク切れになることがあります。
アルファベットの打ち間違いや、全角文字や余分なスペースの混入、URLの一部だけをコピーしてしまうミスなどがよくある例です。リンクを設定したあとに実際にクリックして確認しないまま公開すると、入力ミスによるリンク切れに気づけません。
当社がホームページ制作時に必ずBroken Link Checkerを入れる理由
当社では、WordPressでホームページを制作するときに、プラグイン数を減らしたいなどの特別な理由がない限り、Broken Link Checkerを必ず入れています。ここでは、その理由を説明します。
ユーザーが目的のページにたどり着けるようにするため
ホームページのリンクは、ユーザーが知りたい情報のページへ移動するための道案内です。
サービス内容の詳細や料金、問い合わせフォームなどへのリンクがリンク切れになっていると、ユーザーは目的のページにたどり着けません。
リンクをクリックしてページが見つからないという表示が出ると、多くのユーザーは別の方法で探そうとはせず、そのままホームページを離れてしまいます。問い合わせや資料請求の直前でリンク切れが起きていれば、せっかくの機会を逃すことになります。
Broken Link Checkerを入れておけば、ユーザーの道案内が途切れている箇所を見つけて、早めに直すことができます。
リンク切れで会社の信頼を損なわないようにするため
リンク切れが残ったままのホームページは、ユーザーから管理されていないホームページと見られがちです。
リンク切れ自体は小さな不具合でも、情報が古いのではないか、この会社は細かいところまで気を配っていないのではないか、という印象につながります。特に、取引先や採用の応募者など、会社をよく知ろうとしてホームページを見ている人ほど、こうした不具合に目が留まります。
ホームページは会社の顔なので、リンク切れを放置しないことが会社の信頼を守ることになります。
検索エンジンがホームページを巡回しやすくするため
Googleなどの検索エンジンは、サイト内のリンクをたどってページを見つけ、内容を把握します。
内部リンクがリンク切れになっていると、検索エンジンはリンクをたどった先でページが見つからず、そこから先のページへ巡回を進められなくなります。リンク切れを見つけて正しいURLに直しておくことで、検索エンジンがサイト内のページを順にたどれる状態を保てます。
万が一のリンク切れにすぐ気づけるようにするため
リンク切れ自体は、めったに起きるものではありません。めったに起きないからこそ、普段からリンク切れを気にして確認している人はほとんどいません。そのため、外部サイトの閉鎖やファイルの削除などで一度リンク切れが起きると、ユーザーから指摘されるまで誰も気づかないまま残ってしまいます。
Broken Link Checkerは、リンク切れを見つけると管理画面やメールで知らせてくれるので、お客様が自分で探さなくても、起きたリンク切れにすぐ気づけます。当社は、こうした万が一に備える保険として、Broken Link Checkerを必ず入れています。
Broken Link Checkerの設定方法
Broken Link Checkerは、ホームページに合わせて設定しておくと、リンク切れの見落としや余計な通知を減らせます。ここでは、ローカル版での設定方法を説明します。
WPMU DEVに接続せずローカル版で使う
Broken Link Checkerを有効化すると、クラウド版の案内画面が表示され、WPMU DEVへの接続を求められます。
クラウド版を使う場合はここでWPMU DEVに接続しますが、ローカル版で使う場合は接続せずにそのまま進みます。WPMU DEVに接続しなければ、リンクのチェックはホームページを置いているサーバーで行うローカル版になります。あとからクラウド版に切り替えた場合でも、保存した設定はそのまま残ります。
リンクをチェックする間隔を設定する
ローカル版では、設定画面にある「各リンクをチェック」からサイト内のリンクを何時間ごとに確認するかを設定できます。
チェックの間隔を短くするほどリンク切れに早く気づけますが、ローカル版はホームページを置いているサーバーでチェックを行うので、間隔を短くしすぎるとサーバーに負担がかかります。当社では72時間ごとに設定しています。リンク切れはめったに起きるものではないので、この間隔で十分に早く気づくことができます。
リンク切れの通知メールを設定する
リンク切れが見つかったときに、メールで知らせる設定をしておきます。
通知メールの送り先は、WordPressの管理者のメールアドレスのほか、任意のメールアドレスを指定できます。当社では、ホームページの更新担当者に通知メールが届くように設定しています。管理画面に通知が出ていても、普段WordPressにログインしない人は気づけないので、ホームページを担当している人が日常的に見ているメールアドレスを送り先にすることが大切です。
チェックする投稿の種類を選ぶ
ローカル版では、設定画面にある「含まれるリンクを探す」から、どこに設置したリンクをチェックするかを選べます。投稿や固定ページのほか、ナビゲーションメニューやテンプレート、コメント、カスタムフィールドなど、WordPressに保存されているさまざまな種類が選択肢に並びます。
事例やお知らせなど、カスタム投稿タイプでページを作っている場合は、その投稿タイプもチェックの対象に入れておかないと、リンク切れが見つかりません。一方で、ユーザーが見るページではない種類まで対象にすると、サーバーへの負担が増えるうえ、確認する必要のない通知が届くことにもなります。
当社では、投稿と固定ページ、テンプレート、テンプレートパーツ、ナビゲーションメニューに加えて、事例やお知らせなどユーザーが見るページを作っているカスタム投稿タイプをチェックの対象にしています。
Broken Link Checkerでリンク切れを見つけたときの対処方法
Broken Link Checkerからリンク切れの通知が届いたら、リンク切れの一覧画面で該当するリンクを確認し、状況に合わせて対処します。
本当にリンク切れかを目視で確認する
Broken Link Checkerがリンク切れと判定したリンクでも、実際にはページが問題なく表示されることがあります。
リンク先のサーバーが一時的に応答しなかったり、リンク先のホームページがプラグインからのアクセスを受け付けない設定になっていたりすると、ページが開けるのにリンク切れと判定されることがあります。
特に大手企業のホームページでは、プラグインなどからの自動的なアクセスを拒否していることがあり、リンク先のページが正常に表示されていても、毎回リンク切れと判定されるケースがあります。
そのため、通知が届いたら、まずリンク切れの一覧画面からリンク先を実際にブラウザで開き、本当にページが表示されないかを目視で確認します。一時的なエラーの場合は、時間をおいて開き直すと表示されることもあります。
ページが問題なく表示された場合はBroken Link Checkerの誤判定なので、リンク切れの一覧画面で無視に振り分けます。無視に振り分けたリンクは一覧から外れ、同じリンクで何度も通知が届くことがなくなります。
誤判定のリンクをそのままにしておくと、一覧に本当のリンク切れと誤判定が混ざり、次に通知が届いたときに本当のリンク切れを見落とす原因になります。同じホームページへのリンクで誤判定が続く場合は、設定画面の除外リストにそのURLを追加しておくと、チェックの対象から外せます。
リンク先を正しいURLに修正する
リンク先のページがURLを変えて残っている場合や、URLの入力ミスが原因の場合は、リンク先を正しいURLに修正します。
Broken Link Checkerでは、リンク切れの一覧画面からURLを編集できるので、投稿や固定ページの編集画面を開かずに修正できます。外部サイトのページの場合は、相手のホームページで同じ内容のページを探し、新しいURLが見つかればそのURLに差し替えます。
修正したあとは、リンクをクリックして正しいページが表示されるかを確認しておきます。
削除や変更したページは301リダイレクトを設定する
自分のホームページでページやファイルを削除したり、URLを変更したりしたことが原因の場合は、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトを設定します。
301リダイレクトを設定すると、古いURLにアクセスしたユーザーや検索エンジンのロボットが自動で新しいURLへ転送されます。リンクを1つずつ修正するだけでは、他社のホームページやSNSからのアクセスは救えませんが、301リダイレクトならそうしたアクセスもまとめて新しいページへ案内できます。
削除したページに代わるページがある場合は、内容が近いページへ転送します。
代わりのページがない場合はリンクを解除する
リンク先のページが完全になくなり、転送先や差し替えられるページもない場合は、リンクを解除します。
Broken Link Checkerでは、リンク切れの一覧画面からリンクを解除でき、本文の文字はそのまま残してリンクだけを外せます。リンクを外したあとは、前後の文章を読み直し、リンク先を前提にした書き方が残っていないかを確認します。リンク先の情報がページにとって必要な場合は、代わりになる情報を本文に書き足すことも検討します。
まとめ
リンク切れは、ページやファイルの削除、URLの変更、外部サイトの変化、URLの入力ミスなどで起きます。このうちページやファイルの削除とURLの変更によるリンク切れは、301リダイレクトを徹底することで防げますが、外部サイトの変化や入力ミスによるリンク切れは、こちらがどれだけ気をつけていても防ぎきれません。
リンク切れ自体はめったに起きるものではありませんが、めったに起きないからこそ、一度起きると誰も気づかないまま残ってしまいます。Broken Link Checkerを入れておけば、リンク切れが起きたときにメールで知らせてくれるので、ユーザーに迷惑をかける前に気づいて直すことができます。
当社では、こうした万が一に備える保険として、WordPressでホームページを制作するときにBroken Link Checkerを必ず入れ、チェックの間隔や通知メールの送り先、チェックする投稿の種類をホームページに合わせて設定しています。
リンク切れの通知が届いたときは、本当にリンク切れかを目視で確認したうえで、URLの修正や301リダイレクト、リンクの解除など、状況に合った方法で対処しましょう。
