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キャプチャとスクリーンショットの違い!画面が撮れない時の対処法

キャプチャとスクリーンショットの違い

パソコンやスマホで画面を撮影したいと思ったとき、キャプチャとスクリーンショットという言葉をよく目にするのではないでしょうか。どちらも画面を撮影する機能ですが、厳密には違いがあります。また、キャプチャやスクリーンショットを撮りたいのにできないと困った経験がある方も多いはずです。

本記事では、キャプチャとスクリーンショットの違いを解説し、PCとスマホ別に、画面を撮る方法を紹介します。さらに、キャプチャやスクリーンショットが撮れない原因と対処法も解説します。

ホームページ制作においても、画面の撮影は欠かせない作業のひとつです。デザインの確認やクライアントへの共有、操作マニュアルの作成など、さまざまな場面で活用されます。この記事を読めば、目的に応じたスクリーンショットやキャプチャの撮り方を正しく理解し、スムーズに活用できるようになります。

キャプチャとスクリーンショットの違いとは

画面を撮影する方法として、キャプチャとスクリーンショットという言葉が使われますが、違いを意識せずに使っている人も多いのではないでしょうか。実際、これらは似た概念ですが、用途や機能に違いがあります。ここでは、それぞれの意味や違いについて解説します。

キャプチャとは

キャプチャ(capture)とは、画面や映像などのデータを記録することを指します。

静止画だけでなく、動画の録画や音声の収録もキャプチャに含まれ、広い意味で使われる言葉です。たとえば、パソコンやスマホの操作画面を記録する画面キャプチャや、ゲームプレイの映像を保存するビデオキャプチャなどが一般的な例です。

キャプチャは、パソコンやスマホに備わっている標準機能でも可能ですが、編集や高画質な録画などが必要な場合には専用ソフトを使うこともあります。

なお、スクリーンショットも、キャプチャの一種に含まれます。

スクリーンショット(スクショ)とは

スクリーンショット(screenshot)は、画面に表示された内容を静止画として保存する機能のことを指します。

略してスクショとも呼ばれ、PCやスマホで簡単に画面を画像として撮影できます。

スクリーンショットは、情報共有や記録目的で使われることが多く、メールやチャットで画面の情報を共有したり、設定方法を説明するための画像として活用されることが一般的です。

PC・スマホでキャプチャ(スクリーンショット)を撮る方法と保存先

PCやスマホでキャプチャ(スクリーンショット)を撮る方法は、OSやデバイスによって異なります。キャプチャ(スクリーンショット)には、静止画・動画・音声の3種類があり、ここではそれぞれの方法を紹介します。

静止画のスクリーンショットのやり方と保存先

デバイス別に、静止画のスクリーンショットの撮影方法と保存先をまとめました。

デバイス スクリーンショットの撮影方法 保存先
Windows(PC) PrintScreenキー
Windows+Shift+S
Windows+PrintScreen
ピクチャフォルダ内のスクリーンショットフォルダ
Mac(PC) 全画面:Command+Shift+3
範囲選択:Command+Shift+4
静止画と動画の選択:Command+Shift+5
デスクトップ
iPhone(スマホ) FaceID:サイドボタン+音量上ボタン
TouchID:ホームボタン+スリープボタン
写真アプリ内のスクリーンショットアルバム
Android(スマホ) 電源+音量下
クイック設定のスクリーンショット
ギャラリーアプリ内またはGoogleフォト
Xperia(スマホ) 電源+音量下
3本指スワイプ
アルバムアプリ内またはGoogleフォト

動画の画面をキャプチャのやり方と保存先

動画を録画するキャプチャ方法を紹介します。

デバイス キャプチャの撮影方法 保存先
Windows(PC) Xbox Game Bar(Win+Gで起動)
フリーソフト
ビデオフォルダ
Mac(PC) Command+Shift+5(画面収録と静止画キャプチャの両方が可能) デスクトップ
iPhone(スマホ) コントロールセンターの画面収録 写真アプリ内
Android(スマホ) クイック設定のスクリーンレコード ギャラリーアプリ内またはGoogleフォト
Xperia(スマホ) 電源長押し→画面録画 アルバムアプリ内またはGoogleフォト

音声を録音やり方と保存先

音声だけを録音する方法を紹介します。

デバイス 録音方法 保存先
Windows(PC) ボイスレコーダーアプリ ミュージックフォルダ
Mac(PC) QuickTimePlayer ミュージックフォルダ
iPhone(スマホ) ボイスメモアプリ ボイスメモアプリ内
Android(スマホ) Googleのレコーダーアプリ レコーダーアプリ内
Xperia(スマホ) サウンドレコーダーアプリ サウンドレコーダーアプリ内

画面キャプチャ・スクリーンショットに便利なChrome拡張機能

効率的に画面キャプチャやスクリーンショットを撮るならChrome拡張機能を活用するのがおすすめです。拡張機能を使えば、ページ全体の撮影がワンクリックで行え、日々の業務や資料作成を大幅にスピードアップできます。ここでは、特に人気が高く実用性のある拡張機能を紹介します。

Full Page Screen Capture

Full Page Screen Captureは、ワンクリックでWebページ全体を一枚のJPGとPNG画像またはPDFとして保存できる拡張機能です。

通常のスクリーンショットでは画面に表示されている範囲しか撮れませんが、この拡張機能ならスクロールしなければ見えない部分も含めて自動で撮影してくれます。操作は拡張機能アイコンをクリックするだけなので、誰でもすぐに使えます。

資料作成やデザイン確認、ホームページの保存など、縦に長いページを丸ごと記録したいときに便利です。

FireShot

FireShotは、Webページを「ページ全体」「表示部分のみ」「選択部分のみ」「開いているChromeタブすべて」から自由に画面キャプチャやスクリーンショットができる拡張機能です。ワンクリックで撮影でき、一度に複数のタブをまとめて保存できるのはFireShotならではの機能です。

撮った画像はPNG・JPG・PDF形式で保存でき、そのままローカルにダウンロードしたり、直接Gメールで送信することも可能です。

必要な範囲だけを効率よく記録できるため、大量の情報をまとめて保存したいときに便利です。

Awesome Screenshot

Awesome Screenshotは、画面キャプチャとスクリーンショットの両方に対応した多機能な拡張機能です。選択範囲・ページ全体・表示部分のみなど柔軟なキャプチャモードに加え、音声付きの録画も可能で、静止画と動画の両方を一本化して管理できます。

撮影した画像には矢印・図形・文字・モザイクなどの注釈を直接加えられ、Google DriveやSlackなどと連携してワンクリックで共有することもできます。

チュートリアル作成やオンライン会議の記録、プライバシーに配慮した資料作成など、視覚的な情報を素早く共有したい場面で力を発揮する拡張機能です。

スクリーンショット(キャプチャ)ができない時の対処法

スクリーンショット(キャプチャ)を撮影しようとしたのに、うまくできないことがあると思います。ここでは、それぞれの原因と対処法について解説します。

PrintScreenキーが見つからない

一部のキーボードでは、PrintScreenキーが省略されている場合があります。その場合は、各OSの標準ショートカットキーを利用してスクリーンショットを撮影してください。

  • Windows:Windows + Shift + S
  • Mac:Command + Shift + 3 or 4 or 5

それでも撮影できない場合は、サードパーティ製のキャプチャアプリを導入しましょう。

PrintScreenキーを押しても撮れない

PrintScreenキーを押してもスクリーンショットが撮れない場合、キーボードの設定や他のキーとの組み合わせ、バックグラウンドアプリの影響、キーボードの不具合などが原因として考えられます。

Windows設定で「PrintScreenキーを有効にする」がオフになっていると、キーを押しても動作しません。この場合、「設定 → 簡単操作 → キーボード」に進み、「PrintScreenショートカットを使用する」をオンにします。

また、一部のノートPCでは、PrintScreenキーが単独では機能せず、「Fn(Alt)+PrintScreen」など、他のキーと組み合わせる必要があることがあります。そのため、これらのショートカットを試してみてください。

バックグラウンドで動作しているアプリが影響していることもあります。特にゲームや動画再生ソフトを使用していると、PrintScreenキーの動作をブロックしている場合があります。これらのアプリを一時的に終了させた後に、再度スクリーンショット(キャプチャ)を試してみてください。

さらに、キーボード自体の不具合も考えられます。内蔵キーボードで反応しない場合は、USB接続の外部キーボードを試してみると、原因の切り分けができます。

キーボードがない

物理キーボードがないデバイスでは、PrintScreenキーが使えません。

この場合、Windowsでは仮想キーボードを利用することで、PrintScreenキーをクリックしてスクリーンショットを撮ることができます。スタートメニューで、「スクリーンキーボード」と検索し、表示された仮想キーボードを使用してください。

Macでは、「アクセシビリティキーボード」を使うことで、仮想キーボードを表示できます。「システム設定 → アクセシビリティ → キーボード → アクセシビリティキーボード」を有効にするをオンにすると、画面上に仮想キーボードが表示されます。

タブレットやスマートフォンでは、電源ボタンと音量ボタンを同時に押すことでスクリーンショットが撮れる仕様になっていることが多いです。メーカーごとに操作が異なるため、公式のサポートページを確認しましょう。

デバイスの容量不足

PCやスマートフォンなどのデバイスのストレージ容量が不足していると、スクリーンショットやキャプチャを保存できないことがあります。

特にスマートフォンはPCに比べて保存容量が小さいため、写真や動画を撮りためているとすぐにストレージがいっぱいになります。その結果、スクリーンショットやキャプチャを撮影してもエラーになる場合があります。

解決するには、不要なデータを削除し、空き容量を確保しましょう。写真や動画、使っていないアプリを整理すると効果的です。さらに、GoogleドライブやOneDrive、iCloudなどのクラウドストレージを活用すれば、ローカル容量を節約できます。

サイト自体に制限がかかっている

銀行のオンラインバンキングや動画配信サービスなど、一部のホームページでは、キャプチャやスクリーンショットの撮影が禁止されています。このようなホームページでは、通常の方法では画面をキャプチャやスクリーンショットすることはできません。

ブラウザの拡張機能や専用のソフトを使用することで撮影できる場合もありますが、運営企業が意図的に制限しているため、絶対にやらないようにしましょう。

キャプチャやスクリーンショットが禁止されているのは、著作権の保護やセキュリティ対策など、正当な理由があるためです。ルールを守り、制限されているホームページでは行わないようにしてください。

スクリーンショットやキャプチャを撮影する時の注意点

スクリーンショットやキャプチャは使い方を誤るとトラブルやリスクにつながることがあります。ここでは、撮影や共有の際に特に注意すべきポイントを解説します。

個人情報が映り込まないようにする

スクリーンショットやキャプチャには、個人情報が写り込むことがあります。メールの差出人やチャット相手の名前、通知に表示された内容などはその代表例です。

こうした情報が公開されると、プライバシー侵害や思わぬ誤解につながりかねません。撮影する前に不要なウィンドウや通知を閉じておくこと、あるいは撮影後にモザイクなどで加工することが安全に使うための基本です。

著作権や利用規約を守る

映画やドラマの配信サービス、電子書籍、ゲーム画面などは、サービスの利用規約や著作権によってスクリーンショットやキャプチャの使用が制限されていることがあります。許可なく公開したり商用利用したりすると、法的なトラブルやアカウント停止といったリスクが生じる場合もあります。

安心して利用するためには、「このサービスはスクリーンショットやキャプチャが許可されているのか」を事前に確認し、利用規約を守ることが欠かせません。

ビジネスマナーを守る

業務でスクリーンショットやキャプチャを使う場合は、技術的な使い方以上に配慮が必要です。たとえば、会議中の画面や社内チャットを無断で撮影し外部に送れば、信用問題に直結します。

ビジネスの場では、必要に応じて上司や同僚、クライアントに確認を取り、共有範囲を明確にすることが求められます。ひと手間かけて不要な情報を隠すだけでも、受け手に安心感を与え、信頼を損なわずに済みます。

保存形式を意識する

撮影したスクリーンショットやキャプチャは、保存形式によって使いやすさが大きく変わります。

たとえば、PNG形式は画質が劣化しにくいため、文字やUIを鮮明に残したいときに適しています。一方でJPEG形式はファイルサイズが小さくなる反面、細部の画質が落ちやすいという特徴があります。

さらに複数のスクリーンショットやキャプチャをまとめて相手に共有するのであれば、PDF形式に変換して渡すと効率的です。

用途に応じて形式を選ぶことで、相手にとっても扱いやすいデータを提供できます。

キャプチャとスクリーンショットに関するよくある質問

ここでは、お客様からよくいただくキャプチャとスクリーンショットに関するよくある質問を紹介します。

スクリーンショットが真っ黒になります

スクリーンショットが真っ黒になるのは、主に二つの理由があります。

ひとつは動画配信サービスなどで、著作権保護のためにスクショを禁止しているケースです。もうひとつは自分のPCやスマホ側の設定やドライバーに原因があるケースです。

前者は回避できませんが、後者ならドライバーの更新や設定変更で改善できることがあります。

高画質のスクリーンショットを取る方法は?

スクリーンショットの画質は主に画面の解像度と保存形式で決まります。

解像度の高いディスプレイで撮影すればそのまま高画質になりますし、保存形式をPNGにすれば文字や細部までくっきり残せます。逆にJPEGは容量は軽いものの画質はやや落ちます。

高画質で残したい場合は解像度の高い環境で撮影し、PNG形式で保存するのが基本です。

キャプチャやスクショしたデータを編集できますか?

撮影したキャプチャやスクリーンショットは、そのまま保存するだけでなく編集することも可能です。

Windowsならスニッピングツールで、Macでは撮影直後に表示されるプレビューから、スマートフォンでもスクショ直後の編集画面から、トリミングや文字とモザイクなどを入れられます。

必要に応じて編集を加えることで、見せたい情報を強調したり不要な部分を隠したりでき、より役立つデータに仕上げられます。

まとめ:キャプチャとスクリーンショットの違いを理解して活用しよう

キャプチャとスクリーンショットは、画面の情報を保存する方法ですが、用途や機能には違いがあります。

スクリーンショットは、画面に表示される情報を静止画として撮影する機能です。一方、キャプチャは静止画だけでなく、動画や音声も含めたデータの撮影を指し、画面録画や音声収録など幅広い用途で利用されます。

また、スクリーンショットやキャプチャが撮れない場合は、キーボードの設定、ストレージ容量不足、サイト側の制限などが原因になることがあるため、状況に応じた適切な対処が必要です。

ホームページ制作でも、デザイン確認やクライアントとの共有、マニュアル作成などに活用できます。用途に応じて使い分けることで、作業を効率的に進められます。

キャプチャやスクリーンショットは、デザインの確認や情報共有、マニュアル作成など、ホームページ制作の現場で欠かせない手段です。これらを活用することで、お客様の要望を正確に把握し、より品質の高いホームページ制作につなげることができます。当社では、キャプチャやスクリーンショットの撮り方が分からない方にも丁寧にサポートしています。実務に役立つホームページ制作をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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