ホームページ制作を依頼するときに、完成までどのくらいの期間がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。制作期間はホームページの種類や規模、作業内容によって大きく異なり、短納期で仕上げたい場合には事前の準備や工夫も欠かせません。
このページでは、ホームページ制作期間の目安を種類別・規模別に紹介し、納期が変わるポイントもあわせて解説します。
ホームページ制作の納期は種類によって異なる

ホームページと一言でいっても、目的や内容によって種類はさまざまです。種類が違えば必要な作業や工程も変わるため、制作にかかる期間にも差が生まれます。自社が制作したいホームページがどの種類に当てはまるのかを把握したうえで、スケジュールを検討することが大切です。
コーポレートサイト・サービスサイト
コーポレートサイトやサービスサイトは、会社の基本情報や提供するサービスの紹介を中心に構成されたホームページです。会社概要、事業内容、サービス詳細、お問い合わせなどの定番ページを揃え、制作の流れも比較的安定しています。中小企業や個人商店が最初に作るホームページとして選ばれることが多い種類です。
本記事で紹介する制作期間の目安は、このコーポレートサイトやサービスサイトをベースにしています。これから紹介する他の種類のホームページについては、コーポレートサイトやサービスサイトと比べてどのくらい期間が伸び縮みするかという視点で読み進めていただくと、自社のスケジュール感を掴みやすくなります。
自社が作りたいホームページがどの種類に近いかを把握したうえで、納期の目安を確認していきましょう。
ランディングページ
ランディングページはコーポレートサイトやサービスサイトと比べてページ数が少なく、一見すると短期間で完成するように思われがちです。しかし実際には、1ページのなかに情報を凝縮するため縦に長くなりやすく、デザインにもこだわるケースが多いため、想像以上に時間がかかります。
当社の実績で見ると、1つのランディングページの制作には2ヶ月以上が目安です。商品やサービスの魅力を最大限に伝えるためのコピーライティングや、訴求力を高めるオリジナルデザインの作り込みに時間を要するためです。
ページ数が少ないからといって、必ずしも短期間で完成するとは限らない点を押さえておきましょう。
ECサイト
ECサイトはコーポレートサイトやサービスサイトと比べて、制作期間が1ヶ月ほど長くなる傾向があります。カートや決済機能、会員機能、マイページなど、通常のホームページにはない要素を組み込む必要があるためです。
期間が伸びる主な理由は、システム周りの設計に時間がかかることです。会員登録、購入履歴、お気に入り機能など、ユーザーごとに異なる情報を扱う仕組みを構築する必要があり、テストや動作確認にも工数を要します。
ECサイトの制作を検討する場合は、通常より余裕を持ったスケジュールで進めると安心です。
オウンドメディア
オウンドメディアはコーポレートサイトやサービスサイトと比べて、制作期間が短くなるケースが多くあります。理由は、制作会社が用意するページ数が少ないためです。トップページ、記事一覧ページ、記事詳細ページなど、必要な構成は限られており、開設時点では数ページの制作で済むことが一般的です。
ただし、デザインへのこだわりや制作会社が作成するページ数によって期間は変動します。記事の執筆は公開後に運営側で進めていくため、制作会社の作業範囲は最小限に抑えやすい一方、独自性の高いデザインを求める場合は通常より時間がかかる点には注意が必要です。
採用サイト
採用サイトはコーポレートサイトやサービスサイトと比べて、制作期間が長くなることが一般的です。理由は、社員インタビューの撮影やオフィスの写真撮影、原稿作成などを外注するケースが多く、それぞれの作業に時間がかかるためです。
とくに写真撮影は、撮影日の調整から納品までに時間を要し、原稿作成も社員へのヒアリングに工数が必要です。これらの素材が揃わないとデザインやコーディングに進めないため、スケジュール全体が後ろ倒しになりやすい傾向があります。
採用サイトを検討する際は、素材準備の期間も含めて計画を立てることが大切です。
規模別に見る一般的なホームページ制作納期の目安

ホームページ制作の期間は、ホームページの規模によって大きく変わります。ページ数が増えるほどデザインやコーディングの作業量が増え、確認や修正にかかる時間も積み重なるためです。ここではコーポレートサイトを基準に、規模別の一般的な納期の目安を紹介します。
小規模サイト(5ページ前後)
5ページ前後の小規模サイトは、制作期間の目安として1ヶ月から2ヶ月程度が一般的です。
トップページ、会社概要、事業内容、お問い合わせなど、最低限必要なページを揃える構成が多く、中小企業や個人商店が最初に公開するホームページとしてよく選ばれる規模です。ページ数が少ない分、デザインやコーディングの作業量も限定的で、確認や修正のやり取りもスムーズに進みやすい傾向があります。ただし、オリジナル性の高いデザインを求める場合や、原稿や写真素材の準備に時間がかかる場合は、2ヶ月以上の期間を見込んでおくと安心です。
初めてホームページを制作する場合でも、比較的計画が立てやすい規模といえます。
中規模サイト(10〜30ページ)
10〜30ページ規模の中規模サイトは、制作期間の目安として2ヶ月から4ヶ月程度が一般的です。
会社の事業内容を複数ページに分けて紹介したり、サービスごとに個別ページを設けたりするケースが多く、しっかりと情報発信をしたい中小企業に選ばれる規模です。ページ数が増えることで、デザインのバリエーションやコンテンツ設計の検討にも時間が必要になります。また、各ページの原稿や素材を揃える作業も発注者側に発生するため、準備の進み具合によって期間が変動しやすい点も特徴です。
事業の全体像を伝えるしっかりとしたホームページを制作したい場合は、このくらいの期間を見込んでおくと余裕を持って進められます。
大規模サイト(31ページ以上)
31ページ以上の大規模サイトは、制作期間の目安として4ヶ月以上が一般的です。複数の事業を展開している企業や、豊富なサービスラインナップを持つ企業で選ばれる規模で、情報量が多い分だけ企画・設計の段階から丁寧に進める必要があります。
ページ数が多くなると、全体の構成設計や各ページ間の導線設計、デザインの統一性を保つ調整など、考慮すべき要素が一気に増えます。また、コーディング作業やWordPressでのページ作成にも相応の時間が必要です。発注者側でも原稿や素材の準備に時間がかかるため、プロジェクト全体で半年近くかかるケースも珍しくありません。
大規模サイトの制作を検討する際は、余裕を持ったスケジュールで進めることが成功の鍵となります。
ホームページ制作期間が変わるポイント

ホームページ制作の期間は、同じページ数であっても条件によって大きく変動します。ここでは制作期間を左右する主なポイントを紹介します。事前に把握しておくことで、スケジュール確認や見積もり内容の確認に役立ちます。
ページ数やコンテンツ量
ページ数は制作期間に最も影響を与える要素です。
ページが1枚増えるごとに、デザイン作成、コーディング、確認作業のすべてに時間が積み重なっていきます。また、1ページあたりの情報量が多い場合も、構成の検討やデザインの作り込みに時間がかかります。
とくに注意したいのが、ページ数が少なくてもコンテンツ量が多いケースです。例えば、1ページに大量の情報を盛り込むランディングページや、図解やグラフが多く含まれるサービスページは、見た目以上に制作工数がかかります。
発注前にサイト全体のページ数と、各ページのボリューム感を整理しておくと、より正確なスケジュールを把握できます。
デザインへのこだわり
デザインへのこだわりが強いほど、制作期間は長くなります。
テンプレートをベースにしたシンプルなデザインであれば短期間で仕上げられますが、完全オリジナルのデザインを求める場合は、コンセプト設計やデザインカンプの作成、修正のやり取りに多くの時間が必要です。とくにブランディングを重視したい場合や、競合と差別化したいという要望がある場合は、デザインの検討段階から時間をかけることになります。
また、動きのあるデザインやアニメーションを取り入れる場合も、実装に追加の工数がかかります。
デザインにこだわるほど制作期間は伸びるため、どの程度のこだわりを持つかを事前に決めておくことが大切です。
実装する機能の複雑さ
実装する機能の複雑さも、制作期間を大きく左右します。
お問い合わせフォームやサイト内検索といった基本的なシステムであれば短期間で済みますが、予約システム、会員機能、決済機能などを組み込む場合は、設計から開発、テストまでに相応の時間が必要です。とくに外部システムとの連携が発生する場合や、独自の業務フローに合わせたカスタマイズが必要な場合は、期間がさらに伸びます。
機能を詰め込みすぎると、それだけ設計や開発の工数が増える点は押さえておきましょう。
原稿や素材の準備期間
ホームページ制作では、発注者側が原稿や写真素材を用意する必要があります。
この準備が遅れると、制作会社はデザインやコーディングを進められず、全体のスケジュールが後ろ倒しになります。とくに各ページの文章作成は時間がかかりやすく、見落とされがちなポイントです。社内で原稿を作成する場合は、担当者の本業との兼ね合いで作業が進まないケースも多くあります。
また、写真撮影や原稿作成を外注する場合は、想定よりも多くの時間がかかることが一般的です。外注先の選定やスケジュール調整、撮影日の設定、原稿の校正といった工程が発生するため、社内で完結するよりも準備期間が長くなります。
発注前に原稿や素材の準備方法を決めておき、外注する場合は早めに動き出すことが、制作期間のブレを抑えるポイントです。
修正回数や確認スピード
制作途中の修正回数や、確認作業のスピードも制作期間に直結します。
デザインや原稿の確認に1週間以上かかると、その間は次の工程に進めず、スケジュール全体が後ろにずれていきます。修正回数が多い場合も、そのたびに対応時間が発生します。スムーズに進めるためには、確認作業の担当者を事前に決めておくこと、修正依頼はまとめて伝えることがポイントです。また、社内で複数人の承認が必要な場合は、確認フローを事前に整理しておくと、確認のたびに時間がかかる事態を避けられます。
確認や修正のやり取りが遅れるほど、スケジュール全体への影響も大きくなります。
作業別に見るホームページ制作に必要な期間

ホームページ制作は複数の工程を経て完成に至ります。ここでは中規模サイト(10〜30ページ)を基準に、作業ごとの期間の目安を紹介します。各工程がどのくらいの時間を必要とするかを把握しておくと、制作会社との打ち合わせやスケジュール管理がスムーズに進められます。
企画・設計にかかる期間の目安
企画・設計にかかる期間の目安は、中規模サイトで5日程度です。
ホームページの目的やターゲット、サイト全体の構成といった大枠は、基本的に発注前のプレゼンテーション段階で定めているケースがほとんどです。そのため、発注後の企画・設計工程では、プレゼンテーションで提示した内容をもとに、細部の修正や調整を行う作業が中心となります。
具体的には、サイトマップの微調整、ページごとの構成の最終確認、制作スケジュールのすり合わせなどを進めていきます。発注者の要望を反映させながら、コンテンツの優先順位や導線の細かい部分を固めていく工程です。
この段階でしっかりと詰めておくことが、デザイン以降の工程で大きな手戻りを防ぐポイントになります。
デザイン作成にかかる期間の目安
デザイン作成にかかる期間の目安は、中規模サイトで2ヶ月程度です。
まず、サイト全体のレイアウトや構成を決めるワイヤーフレームを全ページ分作成します。ワイヤーフレームの段階で各ページの情報配置や導線を固めておくことで、デザイン作業をスムーズに進められるようになります。
その後、ワイヤーフレームをもとに主要ページのデザインカンプを作成します。トップページのデザイン提案から始まり、方向性が決まったら下層ページへと展開していくのが一般的です。全ページのデザインカンプを作るのではなく、主要ページのデザインを固めたうえで、他のページはそのルールに沿って展開していきます。
修正のやり取りが複数回発生することも多く、確認と修正を繰り返しながら進めるため、ブランディングを重視する場合やオリジナル性の高いデザインを求める場合は、2ヶ月を超えることもあります。
コーディングにかかる期間の目安
コーディングにかかる期間の目安は、中規模サイトで1ヶ月程度です。
完成したデザインとワイヤーフレームをもとに、HTMLやCSSでブラウザ上で動作する形に変えていく工程です。レスポンシブデザインへの対応も、この段階で合わせて行います。ページ数が多くなるほど作業時間も増えますが、共通パーツの使い回しやテンプレート化によって効率的に進められます。
また、WordPressなどのCMSへの実装もこの工程に含まれます。テーマのカスタマイズや各ページのテンプレート化、プラグインの導入を行い、発注者が自分で更新できる仕組みを整えます。
コーディングと実装が完了した後は、各ブラウザや端末での表示確認、動作チェックも欠かせません。表示崩れや不具合が見つかった場合は修正対応が発生するため、確認と修正を含めた期間を見込んでおきましょう。
システム開発にかかる期間の目安
システム開発にかかる期間の目安は、中規模サイトで2ヶ月程度です。
ここで指すシステム開発とは、既製のCMSやプラグインでは実現できない独自機能を、ゼロから構築するフルスクラッチ開発のことです。会員機能、予約システム、独自の業務フローに合わせた管理画面など、発注者の要望に合わせて1から設計・開発していく工程が該当します。
作業内容としては、要件定義、仕様設計、データベース設計、プログラミング、テストといった工程があり、それぞれに時間を要します。また、外部システムとの連携が必要な場合や、複雑な業務ロジックを組み込む場合は、さらに期間が伸びることもあります。
開発後のテストや動作確認にも十分な時間が必要なため、フルスクラッチ開発を検討する場合は余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。
ホームページ制作の期間や納期に関するよくある質問
ホームページ制作の期間や納期について、発注を検討している方からよく寄せられる質問をまとめました。スケジュールに関する不安を事前に解消しておくことで、安心して制作を進められます。
制作期間が予定より延びてしまうことはありますか?
制作期間が延びる主な原因は、原稿や写真素材の準備が遅れることです。発注者側で用意する情報が揃わないと、制作会社はデザインやコーディングを進められず、スケジュール全体が後ろ倒しになります。
また、デザインや原稿の確認に時間がかかる場合や、修正のやり取りが複数回発生する場合も、期間が延びる要因になります。とくに社内で複数人の承認が必要なケースでは、確認フローが複雑になるほど遅延が起きやすくなります。
逆に言えば、素材準備と確認体制を事前に整えておけば、予定通りに進めやすくなります。
見積り時の納期と実際の納期がずれることはありますか?
見積り段階の納期は、あくまで発注者側の準備がスムーズに進んだ場合の目安です。原稿や素材の提出が遅れたり、修正回数が想定より多くなったりすると、見積り時の納期から実際の納期がずれることは珍しくありません。
とくに、制作途中で仕様や要望が追加された場合は、当初の想定よりも作業量が増えるため、納期に影響が出やすくなります。ずれを最小限に抑えるには、発注前の打ち合わせで要望をできるだけ具体的に伝えておき、制作中の追加要望は早めに共有することが大切です。
新規制作とリニューアルでは納期に違いはありますか?
新規制作とリニューアルでは、基本的な制作工程は大きく変わりませんが、リニューアルの方が期間が伸びるケースもあります。既存サイトの内容を整理し、引き継ぐ情報と刷新する情報を見極める作業が追加で発生するためです。
また、既存コンテンツの移行作業や、旧URLから新URLへのリダイレクト設定なども必要になります。現在のホームページのアクセス状況を分析し、SEO評価を引き継ぐ対応を行う場合は、さらに工数が増えます。一方で、既存の原稿や素材をそのまま活用できる部分もあるため、準備の負担は新規制作より軽くなる場合もあります。
まとめ
ホームページ制作の期間は、ホームページの種類や規模、作業内容によって大きく異なります。コーポレートサイトを基準に、小規模サイトで1〜2ヶ月、中規模サイトで2〜4ヶ月、大規模サイトで4ヶ月以上が一般的な目安です。
ECサイトや採用サイトなど、種類によってはさらに期間が伸びるため、自社が作りたいホームページがどのタイプに当てはまるかを把握したうえで、スケジュールを検討しましょう。
制作期間は、ページ数やデザインへのこだわり、原稿・素材の準備状況、確認、修正のスピードによっても変動します。事前にこれらのポイントを押さえ、余裕を持ったスケジュールで進めることが、スムーズなホームページ制作につながります。
