ホームページの原稿を書くとき、何文字くらい書けばいいのか迷う方は多いのではないでしょうか。しかし、ホームページの原稿の文字数に決まりはありません。大切なのは文字数ではなく、ユーザーが知りたいことを知れる量になっているかどうかです。
このページでは、原稿の文字数が適切かを判断する方法や、文字数を気にして原稿を書くと起きる問題を紹介します。あわせて、当社のお客様に多い、制作時と公開後の原稿の文字数の違いもお伝えします。
ホームページの原稿の文字数に決まりはない
ホームページの原稿の文字数には、何文字以上書かなければいけないといった決まりはありません。
SEOでは2,000文字以上や3,000文字以上が必要といった話を聞くこともありますが、Googleは検索順位を決めるうえで好ましい文字数があるわけではないと公式に示しています。検索順位は文字数ではなく、ユーザーが求める情報に答えているかどうかで評価されます。
必要な文字数は、ページの役割やテーマによって変わります。例えば、会社概要ページなら会社名や所在地、事業内容などが分かれば十分で、文章を長く書く必要はありません。一方で、サービスページは内容や料金、依頼までの流れなど、ユーザーが比較や検討に使う情報を伝える必要があるので、自然と文字数は多くなります。
同じブログでも、短い答えで済むテーマもあれば、手順や注意点まで説明しないとユーザーが満足できないテーマもあります。
そのため、ホームページの原稿は文字数から決めるのではなく、そのページでユーザーに何を伝えるかを決めてから書き、伝えるのに必要な分だけの文字数にすることが大切です。
ページごとに原稿の文字数が適切かを判断する方法
原稿の文字数が多いか少ないかは、文字数を数えるだけでは判断できません。ここでは、ユーザーにとって原稿の文字数が適切かを判断する方法を紹介します。既存ページの文字数を見直す場合は「既存ページの場合は文字数を見直すページを探す」から、新しく作るページの場合は「ページタイトルに対する答えが書かれているか確認する」から始めます。
既存ページの場合は文字数を見直すページを探す
すでに公開しているページが多い場合、すべてのページの原稿を読み直すのは大変です。
既存ページの場合は、アクセス解析を使って、文字数を見直すページを探すところから始めましょう。
Googleアナリティクスでは、ページごとの平均エンゲージメント時間や、そのページから問い合わせページへ移ったユーザーの数などを確認できます。平均エンゲージメント時間が極端に短いページや、多く見られているのに問い合わせにつながらないページは、ユーザー行動が良くないページです。
こうしたページは、文字数が多すぎて答えにたどり着く前に離れているか、文字数が少なすぎて必要な情報が得られていない場合があります。
Microsoft Clarityでは、ヒートマップでユーザーがページのどこで離脱しているかを確認できます。離脱が多い箇所の上の文章が長ければ文字数が多すぎる、短くて説明が足りていなければ文字数が少なすぎる、と見直す箇所まで絞り込めます。
Googleサーチコンソールでは、ページごとの平均掲載順位を確認できます。狙う検索キーワードでの平均掲載順位が低いページはGoogleから評価されていないので、ユーザーが知りたい情報に対して文字数が足りているか、あるいはテーマと関係がない情報が混ざっていないかを見直す必要があります。
ページタイトルに対する答えが書かれているか確認する
ユーザーはページタイトルを見て、自分の知りたいことが書かれていると思ってページを開きます。
そのため、原稿の文字数が足りているかは、まずページタイトルに対する答えが書かれているかで判断します。例えば、費用をテーマにしたページタイトルなら、費用の目安や費用が変わる条件が書かれていなければ、どれだけ文字数が多くてもユーザーは満足できません。
反対に、ページタイトルに対する答えがはっきり書かれていれば、短い原稿でもユーザーは満足できます。
原稿を書き終えたら、ページタイトルを読み直してから本文を読み、ページタイトルで約束した内容に答えているかを確認しましょう。途中で別の話にそれていたり、一般論だけで終わっていたりする場合は、文字数ではなく内容を調整する必要があります。
お客様からよく受ける質問に答えているか確認する
営業や電話対応でお客様からよく受ける質問は、ユーザーが知りたいことそのものです。
ホームページの原稿にその答えが書かれていなければ、ユーザーはページを読んでも疑問が解決せず、他社のホームページへ移ってしまうことがあります。例えば、サービスページで料金の決まり方や納期、対応できる範囲などをよく聞かれているなら、その答えを原稿に入れるだけで、ユーザーが満足できる内容に近づきます。
よく受ける質問は、社内の営業担当者や電話を受ける担当者が一番よく知っています。原稿を書く前に聞いておくと、必要な情報の抜けを防げます。
質問への答えを入れた結果として文字数が増えるのは問題なく、答えが短く済むなら無理に文字数を増やす必要はありません。
検索結果の上位ページが扱っている内容と比べる
ブログや事例など検索から見てもらいたいページでは、狙う検索キーワードで検索し、上位に表示されているページが扱っている内容と比べる方法があります。
例えば【外壁塗装 費用】を狙うなら、実際に検索して上位のページがどのような項目を扱っているかを確認します。上位のページは、Googleがユーザーの検索意図に合っていると判断しているページなので、どのような内容が求められているかの参考になります。
比べるときに見るのは文字数ではなく、どの項目を扱っているかです。上位ページの多くが扱っている項目が自社の原稿に入っていなければ、ユーザーが知りたい情報が抜けている可能性があります。
ただし、上位ページの文字数に合わせて原稿を長くしたり、同じ構成をなぞったりしても、ユーザーの満足度は上がりません。自社にしか書けない実績や経験を加えて、上位ページより役に立つ内容にすることを考えましょう。
社内でページの内容を知らない人に読んでもらう
原稿を書いた本人は内容をよく知っているので、説明が足りない部分に気づきにくくなります。そこで、社内でそのサービスや商品に関わっていない人に原稿を読んでもらい、分からなかった部分や疑問に思った部分を聞く方法が有効です。
例えば、専門用語を説明なしで使っていたり、手順の途中を省いていたりすると、内容を知らない人はそこで読み進められなくなります。ホームページを見るユーザーの多くは、自社の商品やサービスを初めて知る人です。内容を知らない人がつまずいた部分は、ユーザーもつまずく可能性が高い部分と考えて、説明を足しましょう。
反対に、読んだ人から長い、同じ話が続いていると言われた部分は、文字数を減らしてもユーザーの満足度は下がりません。
文字数を気にしてホームページの原稿を書くと起きる問題
原稿の文字数を目標にして書くと、ユーザーにとって必要な内容かどうかよりも、文字数を満たすことが優先されてしまいます。ここでは、文字数を気にしてホームページの原稿を書くと起きる問題を紹介します。
文字数に届いた時点で書くのをやめて必要な情報が足りなくなる
1,000文字や2,000文字など、最低限の文字数を決めて原稿を書くと、その文字数に届いた時点で書くのをやめてしまうことがあります。文字数は満たしていても、ユーザーが知りたいことに答え切れていなければ、ページを読んでも疑問が解決しません。
例えば、施工事例のページで工事の概要だけを書いて文字数に届いたからと終えてしまうと、お客様の悩みや工事を決めた理由、費用や期間など、同じ悩みを持つユーザーが知りたい情報が抜けてしまいます。必要な情報が足りないページは、ユーザーが他社のホームページで答えを探すきっかけになり、問い合わせの機会を逃すことにつながります。
最低限の文字数を決めること自体が悪いわけではありませんが、文字数に届いたかではなく、伝えるべきことを書き切ったかで原稿を終えるようにしましょう。
文字数を増やすために同じ話や関係ない話を入れてしまう
決めた文字数に届かないとき、文字数を増やすために、すでに書いた内容を言い方を変えて繰り返したり、ページのテーマと関係ない話を入れたりしてしまうことがあります。
例えば、サービスの紹介ページで業界の歴史や一般的な用語の説明を長く書くと、文字数は増えても、ユーザーが知りたいサービスの内容は増えません。同じ話や関係ない話が多いページは、ユーザーにとって読むのに時間がかかるだけで、必要な情報を探しにくくなります。
また、ページのテーマがぼやけるので、Googleにも何について書かれたページなのかが伝わりにくくなります。
文字数が足りないと感じたときは、ユーザーが知りたいことの中でまだ書いていない内容がないかを考え、内容を足すことで文字数を増やしましょう。
答えにたどり着くまでが長くなりユーザーが離脱する
文字数を多くしようとすると、ページタイトルに対する答えの前に、前置きや背景の説明が長くなりがちです。
ユーザーは知りたいことの答えを探してページを開いているので、なかなか答えが出てこないと、読む前にページを離れてしまいます。特にスマートフォンでは、1画面に表示される文章が少なく、答えにたどり着くまでに何度もスクロールが必要になります。
例えば、料金を知りたくて開いたページで、料金の前にサービスの特長や会社の紹介が続いていると、ユーザーは料金が書かれていないと判断して離脱することがあります。
原稿はユーザーが知りたい答えを先に書き、背景や詳しい説明はその後に続けると、文字数が多いページでも最後まで読まれやすくなります。
当社のお客様に多い制作時と公開後の原稿の文字数の違い
当社がホームページ制作を担当してきた中で、制作時と公開後で原稿の文字数に違いが出るお客様が多く見られます。
制作時のトップページやサービスページは、お客様も自社の強みやサービスの内容をしっかり伝えようと本気で取り組むので、比較的文字数が多くなるのが一般的です。ユーザーに伝えたいことがはっきりしているので、文字数を気にしなくても、自然と必要な情報がそろった原稿になります。
一方で、公開後にブログや事例の更新が始まると、なぜか文字数を気にして、最低ラインの文字数で原稿を書こうとするケースが多くあります。制作時はユーザーに何を伝えるかを考えて書いていたのに、公開後は決めた文字数に届くかどうかが基準になってしまうのです。その結果、ブログや事例のページで、ユーザーが知りたい情報が足りないまま公開されることがあります。
ブログや事例の原稿も、制作時のトップページやサービスページと同じ考え方で書くことが大切です。極端に言えば、ページタイトルに対してユーザーが満足できるなら、文字数が少なくても問題ありません。反対に、ユーザーが満足できないなら、文字数を気にせず必要な情報をしっかり提供しましょう。
まとめ
ホームページの原稿の文字数に決まりはなく、大切なのはユーザーが知りたいことを知れる量になっているかどうかです。制作時のページでも公開後のブログや事例でも、文字数ではなく、ページタイトルに対してユーザーが満足できるかで原稿を判断しましょう。
当社では、ホームページ制作時に御社のサービスやお客様からよく受ける質問などをヒアリングし、ユーザーが知りたい情報がそろうページ構成を提案しています。ホームページ制作やリニューアルをお考えでしたら、お気軽にご相談ください。
