ECサイト

公開日:2026.10.17最終更新日:2026.10.17

クレジットカード決済はトークン型?リンク型?ECサイト制作での選び方

トークン型?リンク型?

ECサイト制作でクレジットカード決済を導入するときに、トークン型とリンク型という2つの方式があると知り、どちらを選べばよいか迷う方は少なくありません。名前だけでは違いが分かりにくく、セキュリティ面でどちらが安心なのかも気になるところです。

このページでは、ECサイトのクレジットカード決済のトークン型とリンク型の違いと、ECサイト制作での選び方を紹介します。あわせて、当社がECサイト制作でトークン型とリンク型をどのようなケースで提案しているかも解説します。

ECサイトのクレジットカード決済にはトークン型とリンク型がある

ECサイトでクレジットカード決済を導入する場合、カード情報をECサイトに保存しない方式を選ぶのが基本です。

2018年6月に施行された改正割賦販売法により、クレジットカード決済を導入する事業者にはカード情報の適切な管理が義務付けられました。カード情報を自社で保持しない「非保持化」か、PCI DSSという国際的なセキュリティ基準への準拠が求められていますが、PCI DSSへの準拠は審査や運用の負担が大きく、中小企業のECサイトでは非保持化を選ぶのが一般的です。

この非保持化を実現するクレジットカード決済の方式が、トークン型とリンク型です。トークン型は、ECサイトの決済画面で入力されたカード情報を、トークンと呼ばれる別の文字列に置き換えて決済代行会社に送る方式です。リンク型は、購入者がECサイトから決済代行会社の決済画面に移動し、そこでカード情報を入力する方式です。

トークン型とリンク型のどちらでも、カード情報は決済代行会社で管理され、ECサイトのサーバーには保存されません。万が一ECサイトのデータベースから情報が漏洩しても、カード情報まで流出することはありません。

トークン型でもリンク型でもカード情報漏洩のリスクがある

トークン型とリンク型は、どちらもECサイトにカード情報を保存しない方式ですが、カード情報が漏洩するリスクがなくなるわけではありません。どちらの方式でも、ECサイトそのものが改ざんされたときの危険は残ります。

リンク型はECサイトが改ざんされると偽の決済画面へ誘導される

リンク型でECサイトが改ざんされると、決済代行会社の決済画面へのリンクを、攻撃者が用意した偽の決済画面へのリンクに書き換えられるおそれがあります。

偽の決済画面は本物とそっくりに作られていて、購入者は気づかずにカード情報を入力してしまいます。入力後にエラーを表示してから本物の決済画面へ移動させる手口もあり、購入者は入力ミスだと思って買い物を続けるので、ECサイト側も被害に気づきにくくなります。

トークン型はECサイトが改ざんされると入力しているカード情報を盗まれる

トークン型では、カード情報の入力をECサイトの決済画面で行います。

ECサイトが改ざんされて不正なプログラムを埋め込まれると、購入者が入力しているカード情報を、トークンに置き換わる前に盗まれるおそれがあります。決済画面の見た目は普段と変わらず、決済も通常どおり完了するので、購入者もECサイト側も被害に気づきにくいのが特徴です。

どちらもECサイトの改ざん対策が欠かせない

トークン型とリンク型のどちらを選んでも、ECサイトが改ざんされればカード情報を盗まれる危険があります。クレジットカード決済のセキュリティを高めるには、方式の違いよりも、ECサイトの改ざん対策を行えているかが重要です。

ECサイトの改ざん対策には、カートシステムやCMS、プラグインを最新の状態に保つ、管理画面のログインに推測されにくいパスワードや二段階認証を設定する、使っていないプラグインや管理者アカウントを削除する、サーバーのセキュリティ対策を行う、といったものがあります。

クレジットカード決済を導入する事業者には、クレジットカード・セキュリティガイドラインに沿ったECサイトの脆弱性対策が求められています。改ざんは公開後に起きるものなので、ECサイト制作時に対策を組み込むだけでなく、公開後も対策を続けることが大切です。

ECサイト制作でのトークン型とリンク型の選び方

ECサイト制作でトークン型とリンク型のどちらを選ぶかは、購入者にどのような流れで決済してもらうか、決済画面をどのような見た目にしたいかで判断します。

購入から決済までの流れで選ぶ

トークン型は、商品をカートに入れてから決済が終わるまで、購入者がECサイトの中だけで手続きを進められます。決済画面もECサイトの1ページとして表示されるので、購入者は画面の移動を意識せずにクレジットカード決済を終えられます。

リンク型は、カード情報を入力する段階で、ECサイトから決済代行会社の決済画面に移動します。決済が終わればECサイトに戻る流れになりますが、途中で画面が切り替わるので、慣れていない購入者は本当にこの画面で入力してよいのか不安になり、購入をやめてしまうことがあります。

購入から決済までの流れをECサイトの中で完結させ、決済画面での離脱を減らしたい場合は、トークン型が向いています。

決済画面のデザインで選ぶ

トークン型は、カード情報を入力する決済画面をECサイトの一部として制作するので、ほかのページと同じデザインで作れます。ロゴや色、文字の大きさ、入力欄の並びまでECサイトに合わせられるので、購入者は同じお店で買い物を続けている感覚のまま決済できます。

リンク型の決済画面は決済代行会社が用意したもので、ロゴや色を変えられる程度で、ECサイトと同じデザインにはできないことがほとんどです。決済画面の見た目が急に変わることで、購入者が不安を感じる原因になります。

ECサイトのデザインを決済画面まで統一したい場合はトークン型、決済画面のデザインにこだわらず、決済代行会社の画面をそのまま使ってよい場合はリンク型を選ぶ形になります。

当社のECサイト制作でトークン型とリンク型を提案するケース

当社では、ECサイトの購入の流れに合わせて、トークン型とリンク型のどちらを使うかを提案しています。

カートで購入するECサイトはトークン型を提案する

カートに商品を入れて購入するECサイトのクレジットカード決済には、トークン型を提案しています。

購入者がホームページを移動せずに決済まで進められることと、決済画面のデザインがECサイトのままであることが、決済画面での離脱を防ぐうえで大切だと考えています。

リンク型では、決済の直前で決済代行会社の画面に切り替わり、見た目もECサイトとは違うものになります。せっかく商品を選んでカートに入れた購入者が、最後の決済画面で不安を感じて購入をやめてしまうのは、ECサイトにとって大きな損失です。

トークン型であれば、商品ページからカート、決済画面まで同じデザインのまま進められるので、購入者は安心してカード情報を入力できます。

こうした理由から、当社が制作するECサイトの大半でトークン型を採用しています。

メールで決済のURLを送る場合はリンク型を提案する

商品やサービスによっては、申し込みを受けてからでないと正確な金額を出せないケースがあります。この場合はECサイト内で決済を完結させられないので、金額が決まった後に、リンク型で用意した決済ページのURLをメールで送る形を提案しています。

制作実績の蔵所写真工芸様のホームページが、その一例です。

蔵所写真工芸様では、申し込みの際に入稿データが必要になります。入稿データは容量が大きいので、申し込みを受けた後に、ギガファイル便などの大容量ファイル転送サービスで送ってもらう形にしています。入稿データを確認しないと正確な金額が出せないので、ECサイト内での決済は導入していません。

入稿データを確認して金額が決まった後に、リンク型の決済ページのURLをメールで送り、お客様にそのページから申し込みと決済をしていただく流れです。なお、メールでURLを送るリンク型の決済は、決済代行会社によって「メールリンク決済」「決済リンク」などの名前で提供されていることがあります。

まとめ

ECサイトのクレジットカード決済は、トークン型とリンク型のどちらを選んでもセキュリティに差はなく、ECサイトの改ざん対策が欠かせない点は同じです。そのうえで、購入から決済までの流れと決済画面のデザインを基準に選ぶのがポイントです。

当社では、カートで購入するECサイトにはトークン型、申し込み後に金額が決まるサービスにはリンク型と、購入の流れに合わせてクレジットカード決済の方式を提案しています。ECサイト制作では、決済方式だけでなく、商品の見せ方や購入までの流れ、公開後の改ざん対策まで含めて設計します。

ECサイト制作をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。御社の商品や販売の流れをヒアリングしたうえで、最適なECサイトをご提案します。

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