- 2023.06.07
低品質コンテンツが与えるSEOへの影響と改善法
SEOを行うのであれば、低品質コンテンツは絶対にあってはいけません。
その理由は、サーチエンジンの仕様上、低品質コンテンツが多いホームページは、該当ページはもちろん、ホームページ全体でもSEO効果が出ないからです。
しかし、低品質コンテンツと聞いて、どう改善していけば良いかが明確に分かるウェブマスターもいないと思うので、今回は低品質コンテンツとは何かやSEOへの影響、改善法を紹介します。
低品質コンテンツとは
低品質コンテンツとは、ユーザーの役に立たないページのことを言います。
すなわち、サーチエンジンから検索結果に表示させる価値がないと見なされたページになり、この低品質コンテンツを放置することは、SEOに大きなマイナス影響があります。
Googleは検索セントラルで、低品質なコンテンツの説明をしているので、まずはGoogleが公表している低品質なコンテンツをご覧ください。
上記の内容は、制作実績の会社にも読んでもらっていますが、多くのウェブマスターから「読んだけど分からない」と言われることが多いです。
そのため、まずはGoogleが考える低品質コンテンツについて詳しく解説します。
マルウェアや悪意のある動作
マルウェアや悪意のある動作とは、簡単に言うと、御社のホームページがウイルスに感染しているかどうかになります。
訪問者のパソコンをウイルスに感染させるようなプログラムを仕込んだり、ユーザーに不利益を与えるようなウイルスに感染していると低品質と見なされます。
昨今では、Twitterなどでウイルスに感染した話をよく目にしますが、低品質なコンテンツにならないためにも、必ずウイルス対策に取り組みましょう。
ちなみに、当社では、WordPressを実装する場合に、以下をウイルス対策として提案しています。
- ログインURLの定期的な変更
- 定期的なパスワードの変更
- WordPressとプラグインのバージョンアップ
- WordPressを更新するパソコンで海外サイトを見ない
上記を実施していれば、制作実績のお客さまが、ウイルスに感染した経験はありません。
また、Windows10以降のパソコンでは、パソコンを購入したときにデフォルトで入っているWindows Defenderだけをインストールしているお客さまも多くいます。
ただ、ウイルスに感染してしまうと、SEOに大きなマイナスになるので、その観点からも、必ず市販のウイルスソフトを入れるようにしましょう。
誤解を招く機能
誤解を招く機能とは、ホームページに嘘の情報を書いてしまうことを言います。
多くの方が一度は見たことがあると思いますが、リンクのアンカーテキストに書いていることと実際に移動するページの内容が異なるケースです。
もちろん、真剣にホームページの制作や運営をしていても、そのような事例が発生する可能性は十分にあります。
ただ、上記の検索セントラルを見ると、意図的にという記載があるので、多少あったくらいでは低品質なコンテンツにはなりません。
しかし、ユーザー目線で考えると0が理想になるので、定期的にすべてのページを確認して、問題がある箇所は修正した方が良いでしょう。
無断で複製されたコンテンツ
ライバルサイトからコンテンツをそのままコピー&ペーストしてはいけません。
これは低品質コンテンツ以前に、著作権の侵害行為に該当するので、最悪のケースでは裁判沙汰になってしまいます。
また、Googleは通報フォームを用意してコピペが認められるとコピペを行ったホームページを検索結果から削除したり、レンタルサーバー会社ではサーバーを停止する対応を行っています。
もちろん、すべてのコピペが問題ではなく、もしコピペを行う場合は、参照元としてリンクを掲載すれば問題ありません。
不正なリダイレクト
リニューアルや運営によって、もしページのURLを変更する場合は、必ずリダイレクトを行いますが、このリダイレクトが原因で低品質なコンテンツになる可能性があります。
例えば、ホームページリニューアルでよく聞く事例ですが、URLを変更して、リダイレクト先のページをすべてトップページにするケースが該当します。
正しいリダイレクトとは、同じテーマのページへとリダイレクトしなくてはならず、すべてをトップページにしてしまうと、トップページが低品質なコンテンツになってしまいます。
また、さらには、ユーザーとサーチエンジンでリダイレクト先が異なるプログラムを仕込んだ場合も、低品質なコンテンツとしてみなされます。
例えば、ユーザーにはアフィリエイト目的のページへとリダイレクトして、サーチエンジンには関連するページへとリダイレクトするような対策です。
これは低品質と言うよりもスパム行為になります。
スパム行為のある自動生成コンテンツ
プログラムやAIにより自動生成されたページも低品質なコンテンツです。
上位表示を狙うキーワードは入っていますが、文章として意味が分からないや、人間がチェックせずに公開されたコンテンツを指しています。
Google曰く、プログラムやAIで作成された文章に問題があるわけではなく、ユーザーの役に立たない本文が問題だと発言しています。
そのため、AIやプログラムで文章を作成しても良いですが、出来上がった本文を読み直して必要に応じたリライトを行うようにしましょう。
内容の薄いアフィリエイトページ
アフィリエイトサイトでは、販売元からすべての文章をコピペしてはいけません。
独自の付加価値がない文章は低品質なコンテンツと判断されます。
もちろん製品スペックなどは、同じ原稿でも問題ないですが、御社の特徴を出すために、担当者が独自で作成した本文を含める必要があります。
ユーザー生成スパム
ユーザー生成とは、ユーザーが自由に投稿できるフォーラムやコメントコンテンツのことを言います。
もちろん、普通に利用しているだけであれば問題がないと認識されて、良質なコンテンツと判断される可能性が高くなります。
ただ、悪意のあるユーザーから大量に投稿されてしまい、そこからスパムを行った方のホームページへとリンクが設置されるケースがあります。
もし、現在ユーザー投稿型コンテンツがあるや今後フォーラムやコメント欄を作成しようと考えている方は、「Googleのユーザー生成スパムからサイトを守るには」をご覧ください。
低品質コンテンツが与えるSEOへの影響
上記のような低品質なコンテンツが多い場合に受けてしまうSEOへの影響を紹介します。
クローラーの訪問頻度の低下
Googleはクローラーと呼ばれる自動巡回プログラムを利用して、ホームページの各ページのソースコードを取得して、自社データベースに格納しています。
クローラーの巡回は、無限ではなく有限になっていて、ホームページの品質が低いと、クローラーの訪問頻度が下がってしまいます。
なぜ訪問頻度が下がると問題かと言うと、クローラーは1度の訪問で、ページすべての情報を収集しておらず、定期的に巡回して、少しずつ情報収集を行っています。
すなわち、データベースに格納された文章の中には優れた本文が見当たらず、もしページ自体に優れた文章がある場合でも、それがデータベースに格納されていない状態になります。
この状態で、クローラーの訪問頻度が落とされていうとなると、検索順位を高めるには、相当な期間が必要になってしまうのです。
また、大阪のSEO会社の社長が、過去にツイッターで投稿していた内容を見ると、クローラーの訪問頻度が高いホームページほど高いSEO効果を得ていると発言していました。
そのため、クローラーの訪問頻度の低下は、SEOにおいて大きなマイナス要因になると言えます。
サイト全体の低品質化
2022年に、Googleは、ヘルプフルコンテンツアップデートを実施しました。
このアップデートは、低品質なコンテンツが多いと、サイト全体のSEO効果を落とす仕様になります。
そのため、低品質なコンテンツが多い場合は、ホームページ全体で検索順位が落とされていて、改善しなければ適切な検索順位で表示されることはないのです。
実際に、低品質コンテンツを削除すれば、一気にSEO効果が上がった事例も多いそうです。
そのため、低品質コンテンツを量産しないように気を付けて管理することで、高いSEO効果を得られるようになります。
低品質コンテンツの改善法
Googleが公表する低品質コンテンツを作成するウェブマスターも珍しいと思います。
しかし、検索順位が低い場合は、低品質コンテンツの改善が求められていて、その際に行いたい、制作実績の企業に提案する低品質コンテンツの発見と改善法を紹介します。
平均掲載順位
検索パフォーマンス>検索結果のページにアクセスして、掲載順位が低いページが低品質と見なされている可能性が高いです。
そのため、掲載順位が低いページのリライトを行うのですが、その際にはいくつか注意点があります。
リライト時はテーマを変えない
リライトを行う際には、ページのテーマを変更しないように気を付けましょう。
先述している通り、サーチエンジンのクローラーは、1度の訪問でページすべての情報を収集しておらず、少しずつの情報収集を行っています。
すなわち、部分的に文章をデータベースに格納しているので、書いた内容が大幅に変わると、データベース上、ちぐはぐな原稿になり、さらに評価を落としてしまう可能性があるのです。
もちろん、1年くらいはSEO効果が出なくても良いと考えている方であれば、時間の経過ですべてが上書きされるので、適切な検索順位になる可能性はあります。
ただ、少しでも早くSEO効果を出したい場合は、リライトでテーマを変更しないようにしましょう。
制作実績のお客さまに提案するリライトのコツは、リライトではなく、添削に近いイメージを持ってもらうようにしています。
もし、テーマが異なる場合は、該当ページは添削によって問題点を改善し、異なるテーマは新規ページとして作成しましょう。
サーチエンジンはホームページ全体の関連性も見ているので、テーマが異なる新規ページを作成することは、品質向上において大きなプラスになる対策と言えます。
ページ削除は絶対に駄目
仮に低品質なコンテンツと見なされているページであっても削除は辞めましょう。
先述の通り、添削に近いイメージでリライトを行うだけでも、必ずページの品質は向上します。
削除をしてしまうと、そのページで使われていた本文が消えてしまうので、関連するその他のページの検索順位も落としてしまいます。
クロール済み - インデックス未登録
インデックス作成>ページにクロール済み - インデックス未登録というステータスがあります。
クロール済み - インデックス未登録にリストアップされたURLは低品質なコンテンツです。
制作実績で見ても、SEOで成功している会社ほど、クロール済み - インデックス未登録にリストアップされたURLが少ない傾向が見られます。
そのため、定期的にチェックをして、必ず改善していくようにしなくてはなりません。
また、クロール済み - インデックス未登録の改善法はこちらで紹介しています。
目視で確認
数値データを使わずに、定期的に、ウェブマスター自身で作成したコンテンツを読み直して、ユーザーにとって分かりづらい文章や誤字・脱字の発見とリライトを行いましょう。
数値データを使わないと、良い評価をされているコンテンツをリライトしてしまい、低品質になる可能性はもちろんあります。
ただ、これまでの制作経験で見ても、数値データを使わずに書き直すだけでも、低品質なコンテンツを解消できているお客さまも多くいます。
もちろん、闇雲に行ってはなりませんが、誤字・脱字や読みやすさに問題を抱えた箇所を発見して修正していけば、必ず良い結果を得られるようになります。
まとめ
低品質コンテンツとは何かやSEOへの影響、改善法を紹介しました。
Googleの言う低品質なコンテンツは、一般的には作成しないコンテンツになると思います。
そのため、上記で紹介した低品質なコンテンツの発見と改善法こそが、お客さまが取り組むべき対策になっていると思います。
これらの作業を継続して実施し続けることこそが、SEOで成功する唯一の対策だと思います。