ホームページを更新しない会社はどうなる?放置によるデメリット
ホームページを長く更新していないという会社は少なくありません。手が回らない、効果が見えにくい、そもそも何を更新すればいいのか分からないといった理由から放置されてしまうケースもあります。しかし、更新を怠ることで見えないリスクが積み重なり、成果につながりにくい状態に陥ることがあります。
このページでは、ホームページを更新しないことで起こるデメリットや、更新すべき項目、運用時の注意点について解説します。
目次
ホームページを更新しない会社のデメリット
ホームページを放置し続けることで、さまざまな面での悪影響が生じます。ここでは、特に重要になるデメリットについて解説します。
SEO効果が下がる
検索エンジンは、定期的に更新されているサイトを評価する傾向があります。
更新がないまま情報が古くなっていくと、順位が徐々に低下し、検索ユーザーのアクセス数も減少していきます。また、最新の検索ニーズやアルゴリズムの変化に対応できない状態が続くと、検索結果での露出が減ってしまう可能性もあります。
特に競合他社が継続的に新しい情報を発信している場合、更新されていないサイトは自然と検索順位で後れを取ってしまいます。
リピーターとの関係が切れる
リピーターは、定期的に企業のホームページをチェックし、最新情報やサービス内容の変化に注目しています。
しかし、いつ訪れても内容が更新されていないと、企業活動が停滞しているような印象を与えてしまい、不信感を招くことがあります。特に、サポート情報やキャンペーン、新製品の案内などが古いままだと、顧客が他社に流れてしまう要因にもなりかねません。
リピーターとの信頼関係を維持するためにも、継続的な情報発信が重要です。
会社のイメージダウンに繋がる
ホームページは、企業の顔となる重要な情報発信の場です。その内容が数年前のまま止まっていたり、更新日が極端に古かったりすると、訪問者に、この会社は活動していないのではといったマイナスの印象を与えることがあります。
特に新規の見込み客にとっては、ホームページ上の情報が唯一の判断材料になるケースもあるため、古いままの状態はイメージの低下に直結します。信頼される企業像を保つためにも、定期的な更新は欠かせません。
セキュリティリスクが高まる
ホームページを長期間更新せずに放置していると、使用しているCMSやプラグインのバージョンが古くなり、セキュリティホールが放置される危険があります。これにより、サイトの改ざんや情報漏洩といった深刻なトラブルにつながる恐れがあります。
また、SSL証明書の更新漏れやサーバー側の設定ミスも見逃されがちになるため、サイバー攻撃の対象になりやすくなります。たとえ情報を頻繁に追加しないサイトであっても、セキュリティ面のメンテナンスは必須です。
ホームページで更新すべき主な項目
何を更新すれば良いのか分からず、ホームページを放置してしまうケースは少なくありません。ここでは、定期的に見直すべき主な更新項目を紹介します。
古くなった情報を改善する
会社概要やアクセス情報、営業時間、連絡先などの基本情報が古くなると、ユーザーが誤った情報を信じてしまう可能性があります。
特に営業時間や電話番号が変わっているにもかかわらずそのままになっている場合、信頼を失うだけでなく、機会損失にもつながります。また、サービス内容や料金体系などが古いままだと、実態と異なる内容で判断されてしまうリスクもあります。
常に正確な情報が掲載されている状態を保つことが大切です。
新しい情報を公開する
新商品のリリース、導入事例の紹介、イベント情報、スタッフブログなどの更新は、企業の活動をリアルタイムで伝える有効な手段です。
定期的に新しい情報を発信することで、訪問者に、このホームページはしっかり運営されているという安心感を与えることができます。また、ユーザーにとって有益なコンテンツが増えるほど、検索エンジンからの評価も高まり、集客にもつながります。
特にブログ記事や事例紹介は、SEOの観点からも効果的です。
セキュリティ対策を行う
CMSやプラグインのバージョンを最新に保つこと、SSL証明書の更新を忘れないことなど、セキュリティ対策も定期的な更新に含まれます。
これらの対策を怠ると、ホームページが不正アクセスや改ざんの対象になる恐れがあります。ウイルス感染によって訪問者の端末に被害が及ぶような事態に発展すれば、企業の信頼は一気に失われかねません。
目に見えにくい部分ではありますが、非常に重要な更新項目です。
バックアップを取得する
サイトデータや更新履歴を定期的にバックアップしておくことも、更新作業の一環として欠かせません。万が一、更新作業中にデータを誤って削除してしまった場合や、サーバートラブルが発生した場合でも、バックアップがあれば迅速に復旧することが可能です。
特にCMSを使っている場合は、手動または自動でのバックアップ体制を整えておくと安心です。トラブル時の被害を最小限に抑えるためにも、バックアップの習慣化が求められます。
ホームページの更新で失敗しないための注意点
更新は大切ですが、やり方を間違えると効果が薄れてしまいます。ここでは、更新時に意識しておくべきポイントを解説します。
良質でなければ意味がない
単にページの一部を書き換えたり、定期的に投稿しているだけでは、SEOやユーザー満足につながるとは限りません。大切なのは、ユーザーにとって役立つ情報や価値のある内容を発信しているかどうかです。
たとえば、表面的な文章の追加や薄い内容の記事を頻繁に投稿しても、検索エンジンからの評価は上がりません。更新の目的は更新そのものではなく、成果につながるコンテンツを提供することにあると理解しておく必要があります。
写真やイラストの利用を意識する
テキスト情報だけでは伝わりにくい内容も、写真やイラストを加えることで視覚的に分かりやすくなります。特に商品紹介や施工実績、サービスの流れなどは、画像があることで一目で理解でき、ユーザーの離脱防止に効果があります。
また、写真のクオリティや統一感は企業のイメージにも直結するため、古い画像や解像度の低いものを使い続けるのではなく、定期的な差し替えやブラッシュアップを心がけましょう。
CMSの導入を検討する
ホームページの更新を制作会社に都度依頼している場合、コストやスピードの面で非効率になることがあります。自社で簡単に更新できる環境を整えるためには、CMSの導入が有効です。
WordPressなどのCMSを使えば、専門知識がなくても情報の追加・修正ができ、更新頻度を高めることができます。情報発信のスピードを保つためにも、CMSを導入し、更新の内製化を検討する価値は十分にあります。
まとめ:ホームページを放置している会社は成果を出しづらくなる
ホームページの更新を怠ると、検索順位の低下やリピーターの離脱、企業イメージの悪化、セキュリティリスクの増加など、さまざまなデメリットが生じます。一方で、正しく情報を更新し続けることで、ユーザーとの接点を保ち、信頼性の向上や集客の強化にもつながります。
何をどのように更新すべきかを理解し、社内で継続的に改善できる体制を整えることが重要です。ホームページを放置せず、資産として活用していく視点が求められます。