- 2023.06.25
検索順位を落とさないサイトリニューアルの方法
サイトリニューアルを希望される方から、「リニューアルを行っても検索順位は落ちない?」と確認されます。
しかし、検索順位は、最終的にはサーチエンジンの認識次第になるので、「100%大丈夫」と言い切れるWeb制作会社は存在しないと思います。
もちろん、サーチエンジン次第だからと言って、Web制作会社は何も行わないわけではなく、検索順位を落とさないための対策を行っています。
この対策法は、検索順位を落とさないためだけではなく、コンテンツが良質であれば、検索順位を上げる効果もあるので、これからリニューアルを行う方は、ぜひとも参考にしてください。
サイトリニューアルで検索順位が落ちる理由
サイトリニューアルを行うと、なぜ検索順位が落ちる可能性があるかと言うと、URLが変更されることが主な理由になります。
サーチエンジンは、ページのURLごとにコンテンツを評価しています。
そのため、リニューアルによって、URLが変更したり削除されてしまうと、これまでのSEO評価がリセットされてしまい、検索順位が落ちてしまうのです。
例えば、コンテンツ内容がまったく同じだけれども、URLだけが変更された場合には、もともとのSEO評価が0になったうえで、新しいページの評価を1から高めていかなくてはなりません。
また、ページを削除した場合は、そのページが持っていたSEO評価が0になってしまうので、関連するページの検索順位が落ちてしまいます。
これがリニューアルを行って検索順位が落ちる理由になり、まずはウェブマスターは上記を頭に入れたうえで、検索順位が落ちない対策を検討しなくてはなりません。
URLの変更を控えよう
サーチエンジンは、URLをベースに検索順位を決定しているので、サイトリニューアルを行う際には、URLの変更をできる限り控えることがおすすめされます。
当社のリニューアルサービスでは、初回のお打ち合わせ後に、すべてのページのURLをエクセルに記載して、流用できるURLはそのまま活用するようにしています。
ただし、どうしてもURLの変更が必要な場合もあり、例えば、ドメインを新しくするや、URLの最後を.htmlから/で終わるように変更したいなどを希望されるケースもあります。
この場合、確かにURLを変更することが、ユーザー目線になるかもしれませんが、SEO評価が落ちるかも知れないという覚悟は必要です。
そのため、検索順位を気にしていて、リニューアルを行う際には、できる限りURLを変更しないように気を付けて、URLの変更が必要かどうかを熟考したうえで判断するのが良いでしょう。
もし、熟考したうえで、URLの変更が必要だと判断すれば、以下で紹介する301リダイレクトを活用することで、検索順位が落ちる可能性を飛躍的に下げることが可能です。
検索順位を落とさないためにはリダイレクトを活用
どうしてもURLの変更が必要な場合は、301リダイレクトを実施するようにしましょう。
リダイレクトとは、転送設定のことを言い、リダイレクト設定を行うことで、旧URLに訪れた訪問者を、自動的に新URLへと移動させることが可能です。
また、訪問者の転送だけではなく、SEO評価を最大で80%引き継ぐことができます。
当社が調べた限りで言うと、まったく原稿や画像に変更がない場合で80%になっています。
そこから、サーチエンジンから評価されていた原稿の変更率をベースに、少しずつ引き継がれる評価の割合が落ちています。
ただ、80%ではなく50%であったとしても、SEOをお考えのウェブマスターにとっては大きなポイントだと思います。
ただし、サイトリニューアルによって、ページの品質が落ちていれば、リダイレクトをしていたとしても、必ず検索順位は下がるので、良質を意識しましょう。
では、この検索順位を引き継ぐために行うリダイレクトの方法を紹介します。
.htaccessに記載
リダイレクトの設定は、サーバー会社や導入しているCMSの管理画面から行う方法もありますが、当社では管理がしやすいという点から、.htaccessをおすすめします。
.htaccessは、FTPを使って、トップページと同じ階層に設置されているケースが多いので、そこを確認するとすぐに見つけることが可能です。
.htaccessを推奨する理由は、.htaccessにリダイレクトの記述を行うことが一般的になるので、もしウェブマスターを変更しても、次のウェブマスターがリダイレクトに気付きやすくなります。
もちろん、サーバー会社やCMSの管理画面を使ったら効果がないという意味ではないので、最終判断は自分自身に都合が良い箇所でリダイレクト設定を行いましょう。
では、次に実際にリダイレクトに必要な記述法を紹介します。
ドメインを変更
old-domain.comからnew-domain.comにリダイレクトを行う記述法は以下です。
Redirect permanent / http://new-domain.com/
ページ単位でリダイレクト
/old.htmlから/new-directory/new/のように、ページ単位でリダイレクトを行う記述法は以下です。
RewriteEngine On
RewriteRule old.html$ http://new-domain.com/new-directory/new/[R=301,L]
ディレクトリ単位でリダイレクト
/old-directory/から、/new-directory/のように、ディレクトリ単位でリダイレクトを行う記述法は以下です。
RewriteRule ^old-directory(.*)$ /new-directory$1 [R=301,L]
まとめ
検索順位を落とさないサイトリニューアルの方法を紹介しました。
リニューアルで検索順位を落とさないためには、URLを変更しないことを徹底することが基本です。
ただ、どうしてもURLの変更が必要な場合は、リダイレクトを行えば、検索順位が落ちる可能性は低くなるので、期待通りのSEO効果を得ることが可能です。
これからリニューアルを行う方の参考になれば幸いです。