- 2023.09.15
よく導入するワードプレスのプラグイン
ホームページの制作過程において、ツールの選択は非常に重要な要素となります。弊社では、ワードプレス制作の際、プラグインの利用は極力抑えて取り組んでいます。なぜなら、品質の高いホームページをお客様に提供するためには、独自のコードの採用が必要となる場面が多いからです。
しかし、プロジェクトの予算や納期、特定の機能に関しては、プラグインの導入を選択することも確かにあります。Webプログラマーを全てに活用すると、制作費が高くなるため、コーダーが対応可能な範囲ではプラグインを避け、効率的なホームページ制作を心がけています。必要不可欠な機能のみでのプラグイン利用をポリシーとしています。
ワードプレスのプラグインのデメリット
SEOデメリット
ホームページ制作において、ワードプレスのプラグインの利用は一見便利に思えますが、SEOの観点からはいくつかの注意点が必要です。特に、プラグインの過剰な使用はSEOのパフォーマンスを下げる要因となる場合があります。
まず最も顕著なデメリットとして、ホームページの表示速度の低下が挙げられます。プラグインは、一般的な用途を想定して開発されているため、必要以上にリソースを消費することがあります。特定のホームページ専用にカスタマイズされたものではないため、不要なコードや処理が含まれることが珍しくありません。
複数のプラグインを同時に利用すると、この影響はさらに大きくなります。表示速度は、現代のSEOにおいて重要な要因の一つです。ユーザは遅いホームページにイライラし、離脱してしまう可能性が高まります。また、検索エンジンも表示速度を評価基準として取り入れています。
制作時には、必要最低限のプラグインのみを選択し、定期的なパフォーマンスチェックを行うことで、この問題を回避できます。ホームページ制作におけるプラグインの選定と導入は、SEOへの影響も考慮しつつ慎重に進めることが求められます。
運営デメリット
ホームページ制作におけるワードプレスのプラグインの利用は確かに便利ですが、運営面から見るといくつかのデメリットが存在します。これらの課題は、御社のホームページが効果的に機能する上で大きな障壁となり得ます。
一つ目の大きな問題点として、セキュリティの脆弱性が挙げられます。多数のプラグインを導入しているホームページは、ワードプレス自体のバージョンアップが難しくなる傾向があります。理由としては、プラグインとワードプレスのバージョン間での互換性の問題や、プラグイン同士の相性問題が考えられます。これにより、新たなセキュリティリスクが発覚しても、すぐに対応が難しくなる場合があるのです。
また、プラグイン間の相性問題により、ホームページの表示が崩れたり、一部の機能が利用できなくなるリスクも増えます。Web運営においては、このようなトラブルはユーザ体験を大きく損ない、結果として訪問者の離脱を招きます。
ホームページ制作時の選択や、運営時のメンテナンスにおいても、プラグインの適切な管理や選定は非常に重要です。適切なプラグインの選択と、定期的な見直しを行うことで、ホームページを安全に、かつ効果的に運営することが可能となります。
よく導入するワードプレスのプラグイン
All In One SEO
ワードプレスを使用したホームページ制作は、SEO対策の面で非常に強力な武器を持っています。その中でもAll In One SEOというプラグインは、ワードプレスのホームページを制作する際の最も一般的な選択の一つとなっています。
ワードプレス自体のSEO機能は限定的ですが、このAll In One SEOを導入することで、SEO施策の大部分がカバーされます。具体的には、各ページのタイトルやディスクリプションの自由な設定、カノニカルタグの自動生成などが可能になります。これにより、ユーザーにとってより適切な情報を検索エンジンに伝えることができます。
弊社のホームページ制作でも、All In One SEOはほぼすべてのプロジェクトで導入しています。さらに、XMLサイトマップの自動生成などの追加機能も活用し、ホームページの検索エンジンへの登録をよりスムーズに行います。このように、All In One SEOの力を最大限に活用することで、真の意味でSEOに優れたホームページ制作を目指しています。
All-in-One WP Migration
ホームページ制作の現場では、データの安全性は非常に重要です。All-in-One WP Migrationは、その安全性を守るための信頼性の高いプラグインとして、多くのWeb制作の専門家から推奨されています。このプラグインを導入することにより、ホームページのデータを定期的にバックアップすることが可能となり、万が一のトラブルやアップデートの不具合によるデータロスのリスクを大幅に軽減できます。
特にワードプレスや他のプラグインのバージョンアップ時、時折問題が発生することがあります。しかし、All-in-One WP Migrationの存在により、以前の状態への復元が可能となるため、制作時の労力や時間のロスを防ぐことができます。
安全で安心なホームページ運営のために、バックアップは絶対に欠かせないプロセスとなっています。そのため、ホームページ制作の際には、このプラグインのような信頼性の高いツールを活用して、最良の運営を心がけましょう。
Autoptimize
Autoptimizeは、ホームページの速度とユーザビリティを向上させるための素晴らしいツールです。ホームページ制作の際、ページの読み込み速度は、訪問者の滞在時間や離脱率に大きく影響します。そのため、特にリッチなコンテンツや多くの機能を備えたホームページでは、このプラグインの導入が考慮されます。
Autoptimizeの主な機能は、CSS、JavaScript、さらにはHTMLの圧縮と最適化。これにより、ページの読み込み時間が短縮され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。特にPageSpeed InsightsというGoogleのツールで評価されるパフォーマンススコアの向上に寄与するため、SEOの観点からも非常に価値があります。
ただし、すべてのホームページに適しているわけではありません。導入を検討する際には、ホームページの内容や目的、そして他のプラグインとの相性など、総合的な判断が求められます。安易に追加するのではなく、ホームページ制作の全体的な戦略の中で、最適なバランスを見つけることが大切です。
Better Delete Revision
Better Delete Revisionは、ワードプレスでのコンテンツ編集の都度、過去の版がリビジョンとして保存されることに対応するための便利なプラグインです。このリビジョンが多くなると、データベースの容量が増大し、結果的にホームページの読み込み速度に影響を及ぼす可能性があります。
特にホームページ制作の初期段階では、文言の修正やデザインの変更が頻繁に行われるため、リビジョンが急速に増加することが考えられます。初心者は過去のリビジョンを参照して修正内容を戻すことも多いでしょう。しかし、Web運営に慣れてくると、過去のリビジョンを利用する機会は減少し、その存在がデータベースの負担となります。
そこで、ホームページの運営がスムーズに行える段階になったら、Better Delete Revisionの導入をおすすめします。これにより、不要なリビジョンを一掃し、ページの表示速度向上を目指すことができます。また、弊社のホームページ制作では、リビジョンが最初から蓄積されないよう工夫しており、これによりホームページのパフォーマンス維持に一役買っています。
Category Order
Category Orderは、ワードプレスでのカテゴリー管理をより柔軟に行えるプラグインとして、多くのホームページ制作に導入されています。ワードプレスのデフォルト状態では、カテゴリーの表示順序を独自に調整することが難しいため、特定のテーマやトピックの記事を強調したい場合には制約を感じることがあります。
例えば、ホームページのメインとなるWeb制作・運営やSEO・SEMといったカテゴリーを先頭に持ってくることで、訪問者にとって重要な情報へのアクセスを容易にすることができます。一方、ソーシャルメディアやアクセス解析のようなサブカテゴリーは、その後ろに配置することで、情報の階層性を明確に伝えることができます。
このように、カテゴリーの順序を変更することで、ホームページのユーザビリティ向上やコンテンツの強調が可能となります。Category Orderの導入は、それを実現するための有効な手段として、ホームページ制作時に検討する価値があります。
Custom Permalinks
Custom Permalinksは、ワードプレスのホームページ制作において、URLのカスタマイズを柔軟に行えるプラグインです。URLは、訪問者や検索エンジンにとっての第一印象とも言える重要な要素。それを自由に、かつ直感的に設定できることは、SEO対策の観点からも大変価値があります。
URLが分かりやすければ、ユーザーはそのページの内容を予想しやすく、また、検索エンジンも適切に該当ページをインデックスすることが容易になります。このようなURLの最適化は、ホームページのアクセシビリティ向上にも寄与します。
当社のホームページ制作において、Custom Permalinksの導入はほぼ必須とも言える存在です。このプラグインを使用することで、ホームページのSEOパフォーマンスとユーザビリティの双方を高めることが可能となります。
MW WP Form
MW WP Formは、ワードプレスのホームページ制作における信頼性の高いお問い合わせフォーム作成プラグインです。このプラグインの導入により、お問い合わせフォームの迅速な設置や管理が可能になります。
ホームページに訪れる訪問者からのフィードバックや質問を受け取ることは、ビジネスにとって重要です。そのため、安定して機能するフォームが求められます。以前、当社はお問い合わせフォームのカスタム開発を行っていましたが、開発コストや維持の手間を考慮し、MW WP Formの利用を開始しました。
その結果、効率的なホームページ制作が実現し、クライアントや訪問者からの反応も良好です。シンプルで使いやすいインターフェースは、訪問者が問い合わせを行いやすい環境を提供します。
Akismet
Akismetは、ワードプレスホームページの制作時に遭遇する、コメントスパムの問題を解消するための信頼性の高いプラグインです。コメントスパムは、ワードプレスのホームページに頻繁に表示される煩わしいものであり、その対応が運営者の重要な負担となっています。
ホームページが高い人気を持っている場合、1日に100件以上のコメントスパムが受信されることも考えられます。これらのスパムは、管理画面での通知だけでなく、設定したメールアドレスにも直接届きます。そのため、Akismetの導入は、これらの不要な通知を効果的に0に抑える手段として欠かせません。
当社が行うホームページ制作の際には、Akismetを推奨しています。その理由は、Web運営のストレスを大幅に軽減し、運営の効率化を実現するからです。安心してホームページ運営を続けるために、このプラグインの導入は必須と考えております。
まとめ
ワードプレスのホームページ制作に際して、どのプラグインを導入するかは非常に重要な決断です。先述のリストは、当社がホームページ制作の過程で高く評価し、一般的に導入する可能性が高いプラグイン群を示しています。しかし、これは一例に過ぎません。
ホームページの目的や内容、ターゲットとなるユーザーによって、最適なプラグインの組み合わせは異なります。そのため、全てのホームページに同じプラグインを導入するのではなく、そのホームページに最適化されたプラグインの選定が求められます。
ワードプレス制作の際のポイントは、不要なプラグインを極力減らし、必要なものだけを選択すること。これにより、ホームページのロード時間の短縮やセキュリティの向上が期待できます。
また、SEOの観点からも、適切なプラグインの選定は欠かせません。ユーザーの検索ニーズに応じたコンテンツの提供はもちろんのこと、サイトの構造や速度も重要な要素となります。
最終的に、ホームページ運営の成功の鍵は、適切なプラグインの選択と、その効果的な利用にあります。当社としても、お客様のホームページ制作時には、最適なプラグイン選定をサポートし続けます。