SEOのためにページ数を増やすべきか、どれくらいのページ数があれば検索エンジンで上位表示できるのかと迷っている方は多いのではないでしょうか。ページ数はSEOにおいて大切な要素ですが、ただ増やすだけでは検索順位は上がらず、かえってホームページの管理が難しくなる場合もあります。
この記事では、ページ数が多いとSEOに有利といわれる理由、増やしても検索順位が上がらないケース、SEOで目指したいページ数の考え方、ページ数の増やし方を解説します。当社がこれまでに制作したホームページで、ページ数とSEOの成果がどのように結びついたのかもあわせて紹介します。
ページ数はSEOに影響するのか
Googleは、ページ数そのものは検索順位に関係しないと説明しています。インデックスされているページが多いという理由だけで、ホームページのSEO評価が上がることはありません。
しかし、当社がこれまで多くのホームページを制作・運用してきた経験では、上位表示したいキーワードと関係するテーマのページが増えるほど、検索順位は高まりやすくなります。これは、同じテーマのページが積み重なることで、そのホームページの専門性が検索エンジンに評価された結果だと考えています。
たとえば、洗濯機というキーワードで上位表示したい場合、洗濯機の選び方や容量の目安、お手入れの方法、故障したときの対処法など、洗濯機に関するページが多いホームページほど、洗濯機に関連するページが上位表示されやすくなります。サイト全体として洗濯機に詳しいことが伝わり、1ページずつの評価が高まりやすくなるからです。
つまり、SEOで大切なのはページ数そのものではなく、上位表示したいキーワードと関係するテーマのページがどれだけあるかです。ページ数は、質の高い関連ページを積み重ねた結果として増えていくものだと考えるとよいでしょう。
ページ数が多いとSEOに有利といわれる理由

ページ数が多いホームページがSEOに有利といわれるのは、関連するページが増えることで、検索エンジンからの評価や集客の入口が広がるからです。ここでは、その主な理由を紹介します。
テーマに対する専門性が評価されやすくなる
特定のテーマに沿ったページが増えると、サイト全体の専門性が検索エンジンに評価され、SEO効果が高まりやすくなります。検索エンジンは、1つのページだけでなく、サイト全体がどのテーマについてどれだけ詳しく発信しているかも見ているからです。
たとえば、不動産売却を軸にしているホームページであれば、売却の流れや相場の調べ方、売却にかかる税金、売却を急ぐときの注意点といったページをそろえることで、不動産売却に詳しいホームページだと判断されやすくなります。
この評価は、トップページのSEOにも影響します。トップページで上位表示したいキーワードと関係するページが増えるほど、サイト全体の専門性が高まり、競合の多いキーワードでもトップページが上位表示されやすくなります。
さまざまなキーワードで集客できる
ページ数が増えると、SEOで集客できる入口が増えます。1つのページで上位表示を狙えるキーワードには限りがあるため、ページごとに異なる悩みや疑問に応えることで、より多くのキーワードで集客できるようになります。
たとえば、リフォーム会社のホームページであれば、リフォームの費用、工事にかかる期間、使える補助金、素材の選び方など、ユーザーが実際に検索する細かな言葉に合わせてページを用意できます。こうしたキーワードは検索される回数こそ多くありませんが、具体的な悩みを持った見込み顧客が検索するため、問い合わせにつながりやすいのが特徴です。
さまざまな検索意図に応えるページをそろえることで、ホームページとユーザーとの接点が広がり、SEOによる集客が安定していきます。
内部リンクで関連ページがつながる
ページ数が増えると、関連するページ同士を内部リンクでつなげられるようになります。内部リンクは、検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回する道筋になるため、新しく公開したページも検索エンジンに見つけてもらいやすくなります。
また、内部リンクでつながったページは、サイト全体の評価を受け渡し合う関係になります。評価の高いページから関連ページへリンクすることで、つながったページのSEO効果が高まり、検索順位も上がりやすくなります。
ユーザーにとっても、読んでいるページの内容をさらに詳しく知りたいときに、関連ページへすぐに移動できるようになります。サイト内を回遊しながら悩みや不安が解消されることで、ホームページへの信頼感が高まり、問い合わせにもつながりやすくなります。
被リンクを獲得する機会が増える
役立つページが多いホームページほど、ほかのホームページやSNSで紹介され、被リンクを獲得する機会が増えます。被リンクとは、ほかのホームページから自社のホームページへ向けられたリンクのことです。
検索エンジンは、第三者から自然に貼られたリンクを、そのページが信頼されている証として評価しており、被リンクはSEOで重要な要素の一つです。ページ数が少なければ紹介されるきっかけも限られますが、さまざまなテーマで役立つページを公開していれば、どこかのページが引用される可能性は高まります。
こうして獲得した被リンクは、リンクを受けたページだけでなく、内部リンクを通じてサイト全体のSEO評価を底上げします。役立つページを継続して公開することが、自然な被リンクを集める一番の近道です。
ページ数を増やしても検索順位が上がらないケース

ページ数はSEOに役立つ一方で、増やし方を間違えると検索順位は上がりません。ここでは、ページ数を増やしてもSEO効果が出ない代表的なケースを紹介します。
狙うキーワードと関係の薄いページを増やしている
上位表示したいキーワードと関係の薄いページをいくら増やしても、そのキーワードでのSEO効果はほとんど得られません。関係の薄いページそのものが別のキーワードで上位表示されることはあっても、狙うキーワードのテーマについての専門性は高まらないため、上位表示したいページの評価を押し上げることにはつながらないからです。
中小企業のブログでよく見られるのが、リフォーム会社が社員旅行やランチの話題を中心に記事を増やしているケースです。こうした記事が社員旅行やランチに関するキーワードで検索結果に表示されたとしても、訪れるのはリフォームを検討している見込み顧客ではありません。また、ページ数が増えても、リフォームに関するページの検索順位にはほとんど影響しません。
SEOのためにページ数を増やすなら、まず上位表示したいキーワードを決め、そのキーワードと関係するテーマのページを優先して作成することが大切です。
検索意図に応えていないページを量産している
ページ数を増やすことを目的にして、内容の薄いページを量産しても、SEO評価は高まりません。
検索エンジンは、ユーザーが検索したキーワードに対して、その疑問や悩みを解決できるページを評価するからです。検索意図に応えていないページは、そのページ自体が上位表示されないうえ、テーマに対する専門性の評価にもつながらないため、関連ページの検索順位を押し上げる効果もありません。
たとえば、【外壁塗装の費用】と検索するユーザーは、費用の相場や内訳を知りたいと考えています。それにもかかわらず、費用は状況によって異なるのでご相談くださいとだけ書かれたページでは、検索意図に応えられずSEO評価の向上は望めません。
最近では、AIを使って短時間で大量のページを作成するホームページも増えています。しかし、検索意図に応えていないページの数がいくら増えても、サイト全体の品質が低いと判断され、上位表示したいページのSEO評価までかえって下がるおそれがあります。
内容が似たページが複数ある
似た内容のページが複数あると、ページ数が増えてもSEO効果は高まりません。検索エンジンがどのページを上位表示すべきか判断しにくくなり、評価が複数のページに分散してしまうからです。
たとえば、ホームページの費用について解説するページと、ホームページの料金について解説するページを別々に作成すると、内容がほとんど同じになります。
こうしたページは互いに検索順位を奪い合い、どちらのページも上位表示されにくくなります。さらに、同じ情報が重なっているだけなので、テーマについて発信している情報の幅は広がらず、関連ページのSEO評価を押し上げる専門性も高まりません。
ページ数を増やす前に、すでに同じテーマのページがないかを確認し、似た内容のページがある場合は1つのページに統合することで、SEO評価を集中させることができます。
管理しきれないほどページを増やしている
更新や見直しが追いつかないほどページ数を増やすと、SEOに悪影響を与える場合があります。古い情報のまま放置されたページは、そのページ自体の検索順位が徐々に下がっていくだけでなく、サイト全体の品質を下げ、上位表示したいページのSEO評価にも影響するからです。
また、ページ数が多すぎると、検索順位が下がったときに原因となっているページを特定しにくくなります。どのページを直せばよいのかが分からないまま時間が過ぎ、SEO評価の回復が遅れてしまうことも少なくありません。
ページ数は、自社で更新や見直しを続けられる範囲で増やしていくことが大切です。管理できる量を保つことが、長くSEO効果を発揮するホームページにつながります。
SEOで目指したいページ数の考え方

SEOのためにページ数を増やすときは、何ページを目指すのかをあらかじめ決めておくことが大切です。ここでは、SEOで目指したいページ数を決めるための考え方を紹介します。
上位表示している競合サイトのページ数を目安にする
SEOで目指すページ数を決める1つ目の目安は、上位表示したいキーワードで上位に表示されている競合サイトのページ数です。上位10サイトのページ数を調べ、その平均を自社の目標にします。競合サイトのページ数の調べ方は、ホームページのページ数を調べる方法を解説した記事で紹介しています。
ただし、競合サイトのページ数はあくまで目安です。同じページ数をそろえれば必ず上位表示できるわけではなく、1ページずつの内容が競合サイトより充実していなければ、SEO効果は期待できません。
自社が伝えるべき情報を網羅できているかで判断する
競合サイトのページ数とあわせて、自社が伝えるべき情報を網羅できているかどうかでも、必要なページ数を判断します。競合サイトと同じページ数をそろえても、自社の強みやサービスの特徴が伝わっていなければ、SEOで集客できても問い合わせにはつながらないからです。
たとえば、工務店のホームページであれば、施工事例、家づくりの流れ、土地探しの相談、住宅ローンの考え方、アフターサービスなど、家を建てる前のユーザーが不安に思うことを洗い出し、それぞれに応えるページが必要になります。
こうしたページは、1ページずつが具体的な悩みのキーワードで上位表示を狙えるうえ、家づくりのテーマについての専門性を高め、上位表示したいページのSEO評価も押し上げます。
自社が伝えるべき情報を1つずつ書き出し、まだページになっていない情報がある間は、ページ数を増やす余地があると考えるとよいでしょう。
十分なアクセス数を獲得できる量を目指す
当社では、SEOで目指したいページ数は、十分なアクセス数を獲得できる量だと考えています。ページ数を増やすことはSEOにおいて大切ですが、ページ数が増えるほど更新や見直しの手間も増えるため、必要以上に増やすと1ページずつの質を保てなくなるからです。
目標とするアクセス数や問い合わせ数に届いていない間は、上位表示したいキーワードと関係するページを増やしていきます。反対に、十分なアクセス数を獲得できるようになったら、ページ数をむやみに増やし続けるよりも、今あるページの質を保つことに力を入れたほうが、SEO効果を長く維持できます。
ページ数を増やすことを否定しているわけではありません。アクセス解析で自社のホームページの状況を確認しながら、今はページ数を増やす段階なのか、質を保つ段階なのかを判断することが大切です。
SEOにつながるページの増やし方

ページ数をSEO効果につなげるには、思いついたテーマから順番にページを作るのではなく、計画を立てて増やしていくことが大切です。ここでは、SEOにつながるページの増やし方を紹介します。
作成するページのテーマを一覧にする
SEOのためにページ数を増やすときは、最初に強化したいテーマを一覧にします。テーマとは、上位表示したいキーワードの大きなくくりのことです。たとえば家電販売店のホームページであれば、冷蔵庫、洗濯機、エアコンといった商品の種類がテーマになります。
テーマが決まったら、それぞれのテーマの中に作成する具体的なページを考えます。洗濯機であれば、洗濯機の選び方、容量の目安、お手入れの方法、故障したときの対処法などです。
Google検索の入力欄に表示されるサジェストキーワードや、Googleサーチコンソールで確認できる検索クエリを参考にすると、ユーザーが実際に知りたいことをページにできます。テーマごとにページをまとめて増やしていくことで、ページ数が増えるほどそのテーマの専門性が高まり、SEO効果につながりやすくなります。
一覧がないままページを作り始めると、テーマと関係の薄いページや、似た内容のページが増えやすくなります。テーマごとに作成するページを整理し、すでに公開しているページと内容が重ならないかを確認しておくことが大切です。
目標までの公開スケジュールを決める
テーマの一覧ができたら、目標のページ数に届くまでの公開スケジュールを決めます。月に何ページ公開するのかを決めておくことで、ページ数を計画的に増やせるようになり、SEOの取り組みが途中で止まりにくくなります。
一度に大量のページを公開するよりも、無理のないペースで継続して公開していくほうが、1ページずつの質を保ちやすくなります。社内で記事を書く担当者の業務量も考えたうえで、続けられるスケジュールにすることが大切です。
新しいページを公開したときは、テーマの近い既存のページと内部リンクでつないでおきます。関連ページ同士がつながることで、新しいページが検索エンジンに見つけてもらいやすくなり、ページ数が増えるほどSEO効果も高まりやすくなります。
アクセスが伸びたテーマから優先して増やす
ページを公開し始めたら、アクセスが伸びたテーマから優先してページ数を増やします。アクセスが伸びているテーマは、ユーザーの需要があり、検索エンジンからも評価され始めているテーマなので、関連するページを増やすことでSEO効果を高めやすいからです。
たとえば、Googleサーチコンソールで表示回数が増えているページがあれば、そのページで扱いきれなかった疑問や、関連する検索クエリをテーマにした新しいページを作成します。新しいページそのものが上位表示を狙えるだけでなく、テーマに対する専門性が高まり、もともとアクセスが伸びていたページの検索順位も上がりやすくなります。
テーマの一覧の順番どおりに作成するだけでなく、公開後のアクセスを見ながら優先順位を入れ替えることで、限られた時間でも効率よくSEO効果を高められます。
公開後はアクセス解析を見てリライトする
ページ数を増やすだけでなく、公開したページはアクセス解析を見ながらリライトします。公開した時点でSEO評価が十分に得られるページばかりではなく、検索順位や検索クエリを確認してから内容を見直すことで、評価が高まるページも多いからです。
たとえば、Googleサーチコンソールで表示回数は多いのに検索順位が低いページは、ユーザーが知りたい情報が足りていない可能性があります。検索クエリをもとに不足している情報を追記したり、古くなった情報を新しくしたりすることで、検索順位が上がりやすくなります。
新しいページを作成することと、公開したページをリライトすることを並行して続けることで、ページ数と1ページずつの質の両方が高まり、サイト全体のSEO効果が長く続くようになります。
制作実績から見るページ数とSEOの関係
ページ数とSEOには関係があるというのが一般的な考え方であり、当社もこれまでの制作実績から、関係はあると考えています。ここでは、当社が制作したホームページの事例を2つ紹介します。
ある企業サイトでは、もともと200ページほどのページ数がありましたが、Googleからのアクセス数は1日10人前後にとどまっていました。そこで当社が競合調査を行い、上位表示している競合サイトのページ数をもとに目標のページ数を決め、3ヶ月で目標に到達するスケジュールを提案しました。
お客様がスケジュールどおりにページ数を増やした結果、4ヶ月目にはさまざまなキーワードで上位表示されるようになり、Googleからのアクセス数は1日150人まで増えました。200ページの時点では伸びなかったアクセス数が、目標のページ数まで増やしたことで大きく伸びたことから、SEOとページ数には関係があると考えています。
ただし、例外もあります。別の企業のホームページは、上位表示したいキーワードで検索すると、ホットペッパーのような大手ポータルサイトが複数並ぶ業界でした。大手ポータルサイトのページ数は膨大で、競合サイトのページ数を目標にすると、中小企業のホームページではとても届かない数になってしまいます。
そこで、競合サイトのページ数は気にしないことにして、ホームページの公開にあわせて1日に1ページを作成するスケジュールを立てました。
ページを作成する前には、WordPressの管理画面で作成予定のテーマを検索し、似た内容のページがすでにないかを必ず確認しています。似たページがないことを確かめてからページ数を増やしていくことで、ページ同士が検索順位を奪い合うことを防ぎ、1ページずつにSEO評価が集まるようにしました。
最初の3ヶ月ほどは、ページ数が増えても検索順位やアクセス数はほとんど伸びませんでした。この期間に成果が見えず、ページの作成をやめてしまう企業も少なくありません。それでもこのお客様は、1日1ページのスケジュールを守り、検索ユーザーの役に立つ良質なページを地道に作り続けました。
その結果、ある時期を境に、狙っていたキーワードで検索順位1位を獲得し、ニッチなキーワードでも数多く上位表示されるようになりました。現在のページ数は107ページと、大手ポータルサイトと比べればはるかに少ない数です。

それでも、Googleから1日300人近くのアクセスを獲得しており、サイト全体の平均掲載順位は4.4になっています。

1つ目の事例では、競合サイトのページ数を目標にしてページ数を増やしたことで、アクセス数が大きく伸びました。2つ目の事例では、競合サイトのページ数には届いていませんが、似た内容のページがないかを確認しながら良質なページを着実に増やしたことで、十分なSEO効果を得られています。
どちらの事例も、上位表示したいキーワードと関係するテーマのページを増やし続けたことが成果につながっています。競合サイトのページ数は目安にしつつ、その数にとらわれすぎず、良質なページを積み重ねていくことが大切と考えます。
まとめ
Googleは、ページ数そのものは検索順位に関係しないと説明しています。
しかし、上位表示したいキーワードと関係するテーマのページ数が増えると、サイト全体の専門性が評価され、上位表示したいページの検索順位が上がりやすくなります。さらに、増やしたページそのものもさまざまなキーワードで上位表示されるようになるため、ページ数はSEOと関係があると当社は考えています。
ただし、狙うキーワードと関係の薄いページや、検索意図に応えていないページ、似た内容のページをいくら増やしても、SEO効果は得られません。SEOで目指したいページ数は、競合サイトのページ数や自社が伝えるべき情報を目安にしながら、十分なアクセス数を獲得できる量を基準に考えることが大切です。
当社の制作実績でも、目標のページ数まで増やしてアクセス数が大きく伸びた事例がある一方で、競合サイトのページ数に届かなくても、良質なページを着実に増やしたことで十分なSEO効果を得られた事例があります。
ページ数の目標にとらわれすぎず、テーマを決めて計画的に良質なページを増やしていくことが、SEOで成果を出すためのポイントです。
