SEO効果を落とさないホームページリニューアルの方法

ホームページリニューアルにおいて、最も避けたい事態が検索順位の急落です。せっかく多額の費用をかけてホームページを新しくしても、これまでの集客力が失われてしまっては本末転倒と言わざるを得ません。しかし、検索順位が落ちる原因は明確であり、事前に正しい対策を講じれば現在の評価を維持したまま刷新することは可能です。

本記事では、SEO効果を落とさないための具体的な対策、スムーズなリニューアルのためにお客様自身で確認すべきポイントを解説します。失敗しないリニューアルの指針として、ぜひ最後まで目を通してください。

ホームページリニューアルでSEO効果が落ちる理由と対策方法

リニューアルすると、ホームページの構造や文章が新しくなるため、検索エンジンが情報を読み直す過程で検索順位が変動しやすくなります。これが、せっかくのSEO効果が落ちる理由です。意図せず検索順位が下がるのを防ぐためには、これまでの評価を正しく引き継ぐための対策方法を知っておく必要があります。

URLの変更やページを削除しすぎてしまう

検索エンジンはURLごとにページを認識し、これまでの評価をそのURLに紐付けています。そのため、リニューアルだからといって安易にURLを変更したり、古いからという理由だけでページを大量に削除したりすることは極めて危険です。

基本的には、なるべく現在のURLを維持することが、SEOリスクを最小限に抑える鉄則です。もしサイト構造の都合でURLの変更や削除が避けられない場合は、新旧のURLを紐付ける301リダイレクトを設定し、これまでの評価を引き継ぐ必要があります。

一方で、該当するコンテンツが新サイトになく、関連するページが存在しない場合は、無理にトップページなどへリダイレクトせず404 Not Foundとして処理するのが正しい対応です。

ただし、この404ページが過剰に多くなる場合は注意が必要です。削除ページがあまりに多いと、検索エンジンからホームページの規模が縮小して専門性が低下したと判断され、サイト全体のSEO評価が下がる恐れがあります。

その場合は、安易に削除するのではなく、内容をリライトしてページを残す方向での再検討が求められます。

原稿の質やボリュームが大幅に下がってしまう

デザインを綺麗にすることばかりに気を取られ、原稿の質やボリュームが大幅に下がってしまうと、検索順位が下がってしまう大きな原因になります。

検索エンジンは、ページに書かれている文章から専門性や情報の深さを読み取り、ユーザーにとって本当に役立つ内容かを判断しているからです。

見た目をスッキリさせるために、これまで丁寧に解説していた文章を削ってしまったり、画像だけで伝えようとしたりすれば、これまでの評価を手放すことになりかねません。

ホームページを新しくする際は、現在アクセスを集めている重要なページを見極め、情報量を維持しながらさらに内容をブラッシュアップする慎重な作業が求められます。

内部リンク数が大幅に減ってしまう

ページ同士を繋ぐ内部リンクは、サイト内の情報の重要度を検索エンジンに伝える重要な経路です。

リニューアルでナビゲーションを簡略化したり、関連ページへの導線を整理しすぎたりするなど、内部リンクの数が大幅に減ってしまうと、各ページに流れる評価の循環が滞ってしまいます。

特定のページへのリンクが以前より大幅に減ることで、そのページがサイト内で重要ではないと見なされ、サイト全体の検索順位を押し下げる連鎖反応が起きてしまいます。

リニューアル後の構造においても、重要なページには確実にリンクが集まるよう、サイト全体のリンク構造を再設計することが不可欠です。

ホームページの表示速度が低下してしまう

リニューアルで高画質な画像を多用したり、動きのある演出を過剰に取り入れたりすると、ページの表示速度が低下する原因となります。

Googleは表示速度を検索順位の決定要因の一つとして公表しており、読み込みが遅いホームページはユーザーにストレスを与えるだけでなく、検索エンジンからの評価も下げてしまいます。

これを回避するためには、画像の軽量化や不要なスクリプトの整理など、表示速度を損なわないための技術的な最適化が欠かせません。見た目の美しさと軽快な動作を両立させることが、検索順位を高めるための必須条件となります。

ユーザーにとっての利便性が低くなってしまう

デザインを新しくしたことで、以前よりも目的の情報が見つけにくくなったり、スマートフォンでの操作性が悪化したりして、ユーザーにとっての利便性が低くなってしまうと、すぐにページから離脱されてしまいます。

検索エンジンは、訪問者がサイト内でどんな行動をとっているかを分析しているため、使い勝手が悪いと判断されれば、徐々に検索順位を落とす原因になります。

検索順位を向上させるには、検索エンジンの仕組みに合わせるだけでなく、ホームページを訪れるお客様の使いやすさを第一に考えた設計が欠かせません。見た目の綺麗さだけでなく、お客様が迷わずに知りたい情報へたどり着き、ストレスなくお問い合わせへと進める作りにすることが大切です。

検索エンジンに情報を伝えるためのコードの質が下がってしまう

ホームページの裏側にあるコードの記述は、検索エンジンがホームページの情報を正しく理解するための重要な要素です。リニューアルによってコードの質が下がってしまうと、検索エンジンからの評価が著しく下がる恐れがあります。

例えば、ページの構成を意味づける構造化データが削除されたり、文法ミスをしたコードの記述を行なってしまうと、検索エンジンに内容を正確に把握してもらえない可能性があります。

表面的なデザインの刷新だけでなく、こうした技術的なコードの質を向上させることが、検索順位の下落を防ぐための隠れた重要ポイントとなります。

リニューアルでSEO効果を落とさないためにお客様が確認すべき内容

制作会社が専門的な設定を行うのは当然ですが、リニューアルでSEO効果を落とさないためには、お客様にしかできない重要な役割があります。自社の強みを踏まえて、これからお伝えする内容をしっかり確認することが、これまでのSEO評価を引き継ぎ、新しいホームページでの集客を成功させるポイントです。

現在とリニューアル後のサイト構成を確認する

制作会社から提出された現在とリニューアル後のサイト構成に加え、旧サイトのURLが新サイトのどこへ転送されるかというリダイレクト設定の記述まで、必ずお客様自身の目でチェックしてください。

アクセス数が少なくても成約率が高い重要なページを、制作会社が不要と判断して削除対象にしていたり、内容の異なるページへ転送する計画になっていたりする認識のズレは、実際にビジネスを行っている社内の人間にしか気づけません。

この確認を怠ると、本来残すべきページが削除されたり、適切な転送が行われなかったりして、稼ぎ頭のページの評価をみすみす失うことになります。

公開前にテスト環境でホームページの動作を確認する

本番公開の直前に、テスト環境で実際のホームページを操作し、リンクやフォームの動作を隅々まで確認してください。

デザインの確認だけでなく、メニューのリンク先が正しいか、スマホでの操作にストレスがないかなど、ユーザーの動きをシミュレーションすることが重要です。

ユーザーが使いづらいと感じる不備は、直帰率の上昇などを招き、SEO評価を下げる要因になります。

更新を行う管理画面の操作性を確認する

SEOは公開してからが本番であり、更新し続けることが検索順位を向上させる鍵となります。しかし、納品された管理画面が使いにくく、更新がおっくうになってしまっては元も子もありません。

ニュースの投稿や既存ページの修正がストレスなく行えるか、マニュアルを見なくても直感的に操作できるかなどの操作性を事前に確認し、自社で無理なく運用できる環境を整えておくことが、長期的なSEO対策に直結します。

ホームページリニューアルはSEOだけを考えていると失敗する

ホームページリニューアルにおいて、検索順位を落とさないことは極めて重要ですが、それ自体がゴールではありません。ホームページの真の目的は、訪れたユーザーに自社の魅力を正しく伝え、お問い合わせや資料請求といった具体的な成果に繋げることです。

SEOを意識しすぎるあまり、キーワードを詰め込んだ不自然な文章を並べたり、既存のSEO評価を守ることに固執して新しい挑戦を止めてしまったりすれば、たとえ検索順位を向上できたとしても、成果は遠のいてしまいます。

このように、ホームページリニューアルはSEOだけを考えていると失敗するため注意が必要です。

大切なのは、検索エンジンのアルゴリズムだけを見るのではなく、その先にいる人にとって価値のあるホームページへと進化させることです。

最新の技術に基づいた堅実なSEO対策でホームページの評価を守りつつ、同時にデザイン性や使い勝手を高めて、ユーザーから選ばれる理由を明確に提示する。この両輪が揃って初めて、リニューアルは本当の意味での成功を収めることができます。

まとめ

ホームページリニューアルは、SEOの観点からは大きなリスクを伴う取り組みですが、そのリスクは正しい知識と準備によってコントロール可能です。

URLの変更に伴う適切なリダイレクト設定、原稿の質や内部リンク構造の維持、表示速度や利便性への配慮といった対策を確実に行うこと。そして、サイト構造や実際の挙動について、お客様自身がビジネス視点で最終確認を行うこと。この双方向のアプローチがあれば、現在のSEO評価を落とすことなく、スムーズな移行が実現できます。

そして何より忘れてはならないのが、リニューアルの本来の目的を見失わないことです。SEOはあくまで手段であり、最終的なゴールはユーザーに価値を届け、ビジネスの成果を最大化することにあります。

リスクを正しく恐れ、必要な対策を講じた上で、次のステージへ進むための前向きなリニューアルに取り組んでください。

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