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公開日:2026.09.02最終更新日:2026.09.11

構造化マークアップとは?メリット・デメリットと書き方を解説

構造化マークアップとは?検索結果を強化し、ユーザーに選ばれるサイトへ

構造化マークアップという言葉を見聞きしたことはあっても、実際に何をするものなのか、自社サイトに必要なのかがわからないという方は多いのではないでしょうか。構造化マークアップとは、Webページの情報を検索エンジンに伝える仕組みです。リッチリザルトが表示されやすくなる一方、検索順位やAI対策への効果は未知数な部分があります。

本記事では、構造化マークアップのメリット・デメリットから記述形式の種類、主なスキーマの種類と書き方、確認方法までを解説します。

構造化マークアップとは

構造化マークアップとは、Webページの内容を検索エンジンに正確に理解してもらうために、コンテンツに意味づけを行う手法のことです。

通常のHTMLは「どこに何が書いてあるか」を検索エンジンに伝えられても、「その情報が何を意味するか」までは伝えられません。たとえば単なるテキストとして「株式会社セブンデザイン」と書かれていても、それが社名なのか単なる文字列なのか、検索エンジンには判断できません。

構造化マークアップを使うと、この文字列に「社名」という意味を持たせられるようになり、検索エンジンがページの内容をより正確に把握できるようになります。

構造化マークアップは、schema.orgという標準化された語彙をもとに記述します。schema.orgはGoogle・Microsoft・Yahooなどが共同で策定したもので、記事や組織など、情報の種類ごとに数百のタイプが定義されています。

構造化マークアップのメリット

構造化マークアップのメリット

構造化マークアップには、3つのメリットがあります。いずれも検索結果での見え方や、検索エンジンによるコンテンツ理解に関わる内容です。

リッチリザルトが表示されてクリック率の向上が期待できる

構造化マークアップを実装すると、検索結果に星評価やパンくずリスト、商品価格などを表示するリッチリザルトの対象になります。通常の検索結果は青いリンクのタイトルと説明文だけですが、リッチリザルトが表示されるとページが視覚的に目立ち、ユーザーの目に留まりやすくなります。

たとえばネットショップの商品ページであれば、価格や在庫状況、レビューの星評価が検索結果に表示され、他の検索結果よりも情報量が多く見えます。企業サイトであればパンくずリストが表示され、そのページがサイト内のどこに位置するかをユーザーが検索結果の時点で把握できるようになります。

こうして検索結果での占有面積や情報量が増えることで、同じ検索順位でもクリックされる確率が高まる傾向があります。ただし効果の度合いはページやリッチリザルトの種類によって差があり、必ず一定のクリック率向上が保証されるわけではありません。

検索エンジンにコンテンツ内容を正確に伝えられる

構造化マークアップを使うと、ページ内の情報が「何を意味するか」を検索エンジンに直接伝えられます。

通常のHTMLだけでは、検索エンジンはページ上の文字列を読み取れても、その意味までは推測に頼らざるを得ません。たとえば会社名や住所、商品価格といった情報に意味づけを行うことで、検索エンジンがコンテンツの誤読を防ぎやすくなります。

検索エンジンがページ全体の内容を正しく理解できれば、そのページがどのような検索クエリに関連するかの判断材料が増え、想定していなかった検索ニーズにも対応しやすくなります。

つまり構造化マークアップは、見た目の変化だけでなく、検索エンジンによるコンテンツ理解の土台を底上げする役割を担っています。

構造化マークアップのデメリット

構造化マークアップのデメリット

構造化マークアップには、導入前に知っておきたいデメリットもあります。過度な期待をせず、実態に合わせて導入を検討することが大切です。

検索順位の向上には繋がらない

SEOの知識を最低限お持ちの企業から、構造化マークアップを行えば、検索順位が上がるのではないかとご相談を受けることがあります。

しかし、Googleのジョン・ミューラー氏は、構造化マークアップの実装についてランキングの変更には使っていないと明言しています。

構造化マークアップはあくまで検索結果での見え方や、検索エンジンによるコンテンツ理解を助けるものであり、検索順位を上げる施策そのものではないという前提で導入を検討する必要があります。

AI対策としての効果は期待しづらい

構造化マークアップを入れれば、AI OverviewやChatGPTなどのAIに引用されやすくなると考える方もいますが、単体でその効果を得ることはできません。

AIが情報源として選ぶかどうかは、コンテンツ自体の質・網羅性・信頼性が前提であり、構造化マークアップはあくまで理解を補助する要素にすぎません。構造化マークアップを実装しただけで、AI検索対策が完了するわけではない点に注意が必要です。

実装・確認・修正に知識と手間がかかる

WordPressなどのCMSでは、プラグインを使えば基本的な構造化マークアップを比較的手軽に実装できます。

ただし、不足している構造化マークアップを追加したり、正しく実装できているかの確認、エラーが出た際の修正には一定の知識が必要です。プラグインが対応していない項目を追加したい場合や、複雑な構造化マークアップを扱う場合は、コードを編集する知識が求められます。

リッチリザルトとして表示されるとは限らない

構造化マークアップを正しく実装しても、必ずリッチリザルトとして検索結果に表示されるとは限りません。表示されるかどうかはGoogle側の判断に委ねられており、条件を満たしていても表示されないケースがあります。

また、Googleの仕様変更によって、これまで表示されていたリッチリザルトの対象から外れることもあります。実際に、FAQ形式のリッチリザルトは2026年5月に廃止されており、実装済みでも表示されなくなった事例があります。

構造化マークアップの記述形式の種類

構造化マークアップの記述形式には、JSON-LD・Microdata・RDFaの3種類があります。

JSON-LDは、HTMLの本文とは別に<script>タグの中にJSON形式で記述する方式です。既存のHTMLに手を加えずに追加でき、修正も1箇所で完結するため保守しやすいという特徴があります。

Microdataは、HTMLタグの中にitemscopeやitemtypeといった属性を直接埋め込んで意味づけする方式です。RDFaも同様にHTML属性を使う方式ですが、vocabやtypeofといった別の属性を用いる点がMicrodataと異なります。どちらも本文の構造とマークアップが混在するため、ページを修正するたびにマークアップが崩れやすいという弱点があります。

Googleの公式見解では、3つの形式はいずれも、正しく実装されていれば等しく扱われるとされています。そのうえで、ホームページの構成上可能であればJSON-LDの使用を推奨するとしています。また、WordPressなどのCMSのプラグインやテーマで自動的に構造化マークアップが入る時はJSON-LDであるケースが多いです。

構造化マークアップの主なスキーマの種類と書き方

構造化マークアップの主なスキーマの種類と書き方

構造化マークアップには、情報の種類ごとにスキーマと呼ばれる型が用意されています。スキーマとは、schema.orgで定義されている記事や組織、商品といった情報の種類ごとの分類のことです。ここでは数あるスキーマの中から、中小企業のホームページで利用することが多い8つをコード例とあわせて紹介します。

Googleがサポートしている構造化マークアップの全種類を確認したい方は、Google 検索がサポートする構造化データ マークアップをご覧ください。

記事

ニュースやブログ記事などのコンテンツで使うスキーマです。タイトル・画像・公開日などの情報を記述することで、サムネイルより大きな画像を添えたタイトル表示など、リッチリザルトとして表示される可能性があります。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "記事のタイトル",
"image": "https://www.sevendesign.biz/blog/wp-content/uploads/sample.jpg",
"datePublished": "2026-09-01",
"dateModified": "2026-09-01",
"author": {
"@type": "Organization",
"name": "セブンデザイン"
}
}
</script>

記事コンテンツを継続的に発信しているホームページであれば、優先的に実装を検討したいスキーマです。

パンくずリスト

そのページがサイト階層内のどこに位置するかを示すスキーマです。検索結果のURL部分がパンくずリストに置き換わって表示されます。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [
{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "ホーム",
"item": "https://www.sevendesign.biz/"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "ブログ",
"item": "https://www.sevendesign.biz/blog/"
}
]
}
</script>

サイト階層が3階層以上ある場合や、下層ページへのアクセスが多いホームページで特に効果を発揮します。

コースリスト

複数の講座やレッスンを提供しているスクールや教室向けのスキーマです。たとえば「初級コース」「中級コース」のように、コースごとのタイトルと簡単な説明を記述することで、検索結果に自校の複数コースが並んで表示される可能性があります。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "ItemList",
"itemListElement": [
{
"@type": "Course",
"position": 1,
"name": "初級コース",
"description": "初心者向けの講座です。",
"provider": {
"@type": "Organization",
"name": "セブンデザイン"
}
}
]
}
</script>

複数の講座やコースを一覧で見せたいスクール系のホームページに向いています。

求人情報

求職者が仕事を見つけるためのスキーマです。Googleの求人検索結果に、ロゴ・クチコミ・評価・仕事の詳細を表示できます。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "JobPosting",
"title": "Webディレクター",
"description": "ホームページ制作のディレクション業務です。",
"datePosted": "2026-09-01",
"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "セブンデザイン"
},
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"addressLocality": "大阪市",
"addressRegion": "大阪府"
}
}
}
</script>

採用活動に力を入れている企業ほど、実装する価値があるスキーマです。

ローカル ビジネス

Googleナレッジパネルに表示されるビジネスの詳細情報です。営業時間・評価・経路に加え、予約や注文のアクションも表示できます。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"name": "セブンデザイン",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"addressLocality": "大阪市",
"addressRegion": "大阪府"
},
"telephone": "06-xxxx-xxxx",
"openingHours": "Mo-Fr 09:00-18:00"
}
</script>

実店舗や来店型のサービスを提供している業種であれば、必ず検討したいスキーマです。

組織

ロゴ・組織の正式名称・住所・連絡先情報などを記述するスキーマです。ナレッジパネルやその他の視覚要素に表示されます。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社セブンデザイン",
"url": "https://www.sevendesign.biz/",
"logo": "https://www.sevendesign.biz/logo.png",
"contactPoint": {
"@type": "ContactPoint",
"telephone": "06-xxxx-xxxx",
"contactType": "customer service"
}
}
</script>

業種を問わず、多くのホームページで実装しておいて損はないスキーマです。

商品

価格・在庫状況・クチコミの評価など、商品に関する情報を記述するスキーマです。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "商品名",
"image": "https://example.com/product.jpg",
"offers": {
"@type": "Offer",
"price": "3980",
"priceCurrency": "JPY",
"availability": "https://schema.org/InStock"
}
}
</script>

ECサイトを運用しているなら、優先度の高いスキーマのひとつです。

プロフィール ページ

代表者や専門家など、特定の個人や組織にフォーカスした情報をまとめるスキーマです。経歴・実績・所属といった情報を記述することで、そのページが「誰についてのページか」を検索エンジンに伝えられます。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "ProfilePage",
"mainEntity": {
"@type": "Person",
"name": "担当者名",
"jobTitle": "SEOコンサルタント",
"worksFor": {
"@type": "Organization",
"name": "セブンデザイン"
}
}
}
</script>

著者の専門性や実績を示したい士業・専門家サイトと相性が良いスキーマです。

構造化マークアップの確認方法

構造化マークアップの確認方法

構造化マークアップを実装したら、正しく認識されているかを確認しておくことが大切です。代表的な確認方法を2つ紹介します。

リッチリザルトテストで確認する

Googleが提供する公式ツールのリッチリザルトテストを使うと、実装した構造化マークアップが正しく検出されているかを確認できます。

ページのURLを入力するか、コードを直接貼り付けることで、エラーや警告の有無をチェックできます。エラーが出た場合は、どの項目に問題があるかが具体的に表示されるため、修正の手がかりとして活用できます。

ただし、ホームページ制作や運用に関する知識がない場合は、内容を理解することが難しいため、制作会社への依頼が必要になります。

サーチコンソールの拡張レポートで確認する

Googleサーチコンソールの拡張メニューでは、サイト全体で検出されている構造化マークアップの有効・警告・エラーのページ数を継続的に確認できます。

リッチリザルトテストが1ページずつの単発チェックであるのに対し、拡張レポートはサイト全体を対象に、実装後の状態を時系列で確認できるのが特徴です。構造化マークアップに変更を加えた際は、この拡張レポートで反映状況を定期的に確認するとよいでしょう。

構造化マークアップの導入を検討したいタイミング

ホームページの新規制作やリニューアルのタイミングであれば、制作会社が標準で行ってくれる構造化マークアップのみに対応していれば十分です。

一方、運用中のホームページで「SEO効果を出したい」「AIに引用されてアクセス数を増やしたい」という動機で構造化マークアップを検討している場合は、注意が必要です。ここまで説明してきた通り、構造化マークアップは検索順位を押し上げるものではなく、AI対策としての効果も期待しづらいため、この目的での導入は費用対効果が見合わない可能性があります。

構造化マークアップの導入を検討する本来のタイミングは、検索エンジンにホームページの内容を正しく認識してもらい、「流入するクエリの質を最適化したい」と考えたときです。ページ単体の話ではなく、サイト全体として、ビジネスに無関係なクエリでの流入を減らし、本来狙いたい検索クエリからの流入に絞り込みたいという場合に効果を発揮します。

まとめ

構造化マークアップは、Webページの情報を検索エンジンに正確に伝えるための仕組みで、正しく実装するとリッチリザルトの表示やクリック率の向上が期待できます。一方で、検索順位を押し上げるものではなく、AI対策としての効果も期待しづらいなど、過度な期待は禁物です。

記述形式にはJSON-LD・Microdata・RDFaの3種類がありますが、保守のしやすさから実務上はJSON-LDを選んでおけば問題ありません。スキーマの種類は多岐にわたるため、まずは記事・パンくずリスト・組織・商品など、自社のホームページに関係が深いものから検討するとよいでしょう。

実装後は、リッチリザルトテストやサーチコンソールの拡張レポートで正しく認識されているかを確認することも忘れずに行いましょう。構造化マークアップは、検索順位を上げるための施策ではなく、検索エンジンにホームページの内容を正しく理解してもらい、流入するクエリの質を最適化するための施策として捉えることが大切です。

当社のホームページ制作サービスは、構造化マークアップを全てのホームページに実装しています。自社サイトへの構造化マークアップの必要性や、既存の実装状況の確認についてもご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

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