- 公開日: 最終更新日:
WordPressのダッシュボードとは?表示されない原因と対処法

WordPressでホームページ運営を行ううえで、避けて通れないのがダッシュボードの操作です。投稿やデザインの変更、プラグインの管理など、さまざまな作業の入口となる場所ですが、初めて触れると戸惑うこともあるかもしれません。
このページでは、WordPressのダッシュボードとは何かを解説し、アクセス方法、カスタマイズ方法、表示されない原因と対処法を紹介します。
目次
WordPressのダッシュボードとは
WordPressのダッシュボードは、ホームページ運営の起点となる場所であり、管理画面のトップページにあたります。投稿やデザインの変更、各種設定など、あらゆる機能へのアクセスはダッシュボードから始まります。
ダッシュボードには、投稿数や、本体とプラグインのバージョンアップ情報、サイトヘルスの通知などが表示されており、全体像を把握しながら作業を進めることができます。
いわば、WordPressでホームページを動かしていくためのコントロールパネルのような存在です。
WordPressのダッシュボードにアクセスする方法
WordPressのダッシュボードにアクセスするには、まずログイン画面を開く必要があります。

ログイン画面のURLは、一般的な初期設定では「https://sample.com/wp-login.php」ですが、セキュリティ対策でURLを変更している場合があります。
そのログイン画面でユーザー名とパスワードを入力すれば、ダッシュボードにアクセスできます。
詳しい手順については、WordPressのログイン方法とは?の記事をご確認ください。
WordPressのダッシュボードをカスタマイズする方法
WordPressのダッシュボードは、そのままでも使えますが、表示項目やレイアウトを調整することで、自分に合った環境を作れます。ここでは、WordPressのダッシュボードをカスタマイズする方法を紹介します。
表示するウィジェットを変更する
WordPressのダッシュボードには、初期状態でサイトヘルスステータスや概要などのウィジェットが表示されています。しかし、必ずしもすべてを使う必要はありません。
ダッシュボード右上の「表示オプション」から、ウィジェットの表示・非表示を簡単に切り替えられます。

表示したいウィジェットにチェックを入れれば表示され、不要なウィジェットはチェックを外すことで非表示にすることが可能です。
なお、インストールされているプラグインによっては、独自のウィジェットが追加表示されることもあります。
プラグインの種類によって内容はさまざまですが、必要に応じて表示・非表示を切り替えることで、情報が整理され、必要な操作にすぐにアクセスできるようになります。
ウィジェットの配置を変更する
ダッシュボードに表示されているウィジェットは、ドラッグ&ドロップで自由に並び替えることができます。
自分の作業スタイルに合わせて、よく使うウィジェットを上部に移動させるなど、レイアウトを調整するだけで、ダッシュボードの操作性が向上します。
ウィジェットの配置を見直すことで、視認性を高め、より快適にWordPressのダッシュボードを使うことができるようになります。
WordPressのダッシュボードが表示されない原因と対処法
WordPressにログインしてもダッシュボードが表示されない不具合には、画面が真っ白になって操作ができなくなる、メニューが消えるなどの症状があり、これらはテーマやプラグイン、サーバー環境などさまざまな要因によって発生します。ここでは、特に確認しやすい原因とその対処法を紹介します。
ブラウザキャッシュの問題
ブラウザが過去のデータをキャッシュとして保持していると、最新のダッシュボードが正しく表示されないことがあります。
まずは、使用しているブラウザのキャッシュを削除し、ページを再読み込みしてみましょう。また、別のブラウザを使ってアクセスすることで、表示の不具合がキャッシュによるものかどうかを切り分けることができます。
プラグインの問題
インストール済みのプラグインが原因で、ダッシュボードに不具合が出るケースがあります。特にセキュリティ系やキャッシュ系のプラグインが干渉することが多いです。
ダッシュボードが表示されていない場合は、管理画面からプラグインの操作が一切できなくなるため、サーバーに直接アクセスして対応する必要があります。
まず、導入しているすべてのプラグイン名をメモしてから、1つずつプラグインを削除し、不具合が解消されるか確認しましょう。これにより、どのプラグインが問題だったかを特定できます。
もし必要なプラグインが原因だった場合は、そのまま使い続けるのではなく、似た機能を持つ別のプラグインを導入することを検討してください。
テーマの問題
有効化しているテーマに不具合があると、WordPressのダッシュボードが正しく表示されないことがあります。
この場合、管理画面からテーマを切り替えることができないため、サーバーにアクセスして対応します。
具体的には、現在使用しているテーマのフォルダ名を変更すると、そのテーマが無効化され、自動的にデフォルトテーマが読み込まれます。
テーマファイルをカスタマイズしている場合は、作業前にバックアップを取ってから行いましょう。
サーバーキャッシュの問題
レンタルサーバーによっては、表示を高速化するためにサーバー側でキャッシュを保持する機能が用意されています。このキャッシュが古いまま残っていると、WordPressのダッシュボードが正しく表示されない原因になることがあります。
この場合は、サーバーの管理画面にログインし、キャッシュの削除や無効化を行ってください。設定方法はサーバー会社ごとに異なるため、操作に迷ったらサーバー会社のマニュアルやサポートに確認するのが確実です。
サーバー環境の問題
サーバー側でエラーが発生していたり、WordPressに対応していないPHPのバージョンが使われている場合、ダッシュボードの表示に影響が出ることがあります。
まずは契約中のレンタルサーバーのステータス情報から障害情報が出ていないかをチェックしたり、現在利用しているPHPのバージョンを確認しましょう。
また、自分で原因が判断できない場合は、サーバー会社のサポートへ問い合わせて指示を受けるのが確実です。
WordPressのダッシュボードの不具合が続く場合の対処法
基本的な対処を試してもWordPressのダッシュボードが表示されない場合は、追加の対応が必要になることがあります。ここでは、より詳細な原因の特定方法と対処法を紹介します。
デバッグモードを有効にする
WordPressには、エラーの詳細を確認できるデバッグモードがあります。wp-config.phpを編集する必要があるため、ファイル操作に不安がある場合は無理に行わず、別の方法を優先してください。
wp-config.phpファイルに以下のコードを追加することで有効化できます。
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
@ini_set('display_errors', 0);
有効化すると、エラーや警告メッセージがwp-content/debug.logに記録され、どのファイルや処理で問題が起きているのかを確認できます。ログはサーバーにアクセスしてダウンロードして内容を確認してください。
作業が終わったら、セキュリティやパフォーマンスの面から、必ず無効化しておきましょう。
.htaccessファイルをリセットする
.htaccessファイルは、WordPressの動作に関わる設定を司る重要なファイルです。内容が破損していたり、記述ミスがあると、ダッシュボードが表示されなくなる原因になることがあります。
ファイルを修正する前に、現在の.htaccessをバックアップしておきましょう。
その上で、以下のようなWordPress標準の記述に戻すことで、動作が改善されることがあります。
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
この設定はApache系サーバーで利用されるものです。Nginx環境では.htaccessは使われないため、サーバーの仕様に応じて確認してください。
ヘルスチェック&トラブルシューティングプラグインを導入する
公式のヘルスチェック&トラブルシューティングプラグインは、WordPressの環境状態を確認したり、トラブルの原因を調べるのに役立ちます。
このプラグインを使うと、現在のテーマやプラグインの影響を一時的に無効化した状態でダッシュボードを確認でき、外部要因が関係しているかどうかを切り分けることが可能です。
WordPress.orgのプラグイン公式ページからヘルスチェック&トラブルシューティングをダウンロードし、サーバーに直接アップロードして有効化しましょう。
Debug Barプラグインを導入する
Debug Barプラグインは、WordPress内部の処理情報やエラー、SQLクエリの内容などを確認できる開発者向けのツールです。
ダッシュボードの表示トラブルがPHPやクエリの問題による場合、このプラグインで原因を絞り込める可能性があります。ただし、他のプラグインと干渉することもあるため、導入は検証環境で行うのが望ましいです。
WordPress.orgのプラグイン公式ページからDebug Barをダウンロードし、サーバーに直接アップロードして有効化してください。
まとめ:WordPressのダッシュボードを理解しトラブルに備えよう
WordPressのダッシュボードは、ホームページの管理や更新を行ううえで中心となる場所です。
基本操作やカスタマイズの方法を理解しておけば、日常の運営効率が高まり、必要な作業にすぐ取りかかれるようになります。
一方で、ダッシュボードが表示されない、メニューが消えるといった不具合が起こることもあります。しかし、原因を一つずつ切り分けて確認すれば解決できるケースが多いため、落ち着いて対応すれば問題ありません。
「仕組みを理解すること」と「トラブルに備えておくこと」の両方を意識することで、WordPressサイトの運営は安心かつスムーズになります。
まずは日常的にダッシュボードを使いこなし、トラブル対応にも自信を持てる環境を整えていきましょう。

