WordPress

公開日:2026.04.07最終更新日:2026.06.26

WordPressの脆弱性とは?安全性を高めるセキュリティ対策

WordPressの脆弱性!今すぐセキュリティ対策を

WordPressの脆弱性とは、本体やテーマ、プラグインに存在するセキュリティ上の弱点のことです。WordPressは世界中で最も利用されているCMSであるがゆえに攻撃者から狙われやすく、対策をせずに放置すると、ホームページの改ざんや情報漏洩といった深刻な被害につながりかねません。

この記事では、WordPressの脆弱性が狙われる理由からセキュリティ対策まで、WordPressで制作したホームページを安全に運用するために必要な知識を解説します。

WordPressの脆弱性とは

WordPressの脆弱性とは、WordPress本体やテーマ、プラグインに存在するセキュリティ上の弱点のことです。この弱点を攻撃者に悪用されると、ホームページの改ざんや不正アクセス、情報漏洩といった被害が発生します。

特にWordPressはプラグインやテーマの多くが第三者によって開発されているため、本体だけでなく拡張機能にも脆弱性が見つかるケースが少なくありません。Patchstackの調査によると、2025年に報告されたWordPress関連の脆弱性は1万件を超えており、その約9割がプラグインに起因するものでした。

こうした数字を見ると不安に感じるかもしれませんが、脆弱性の多くはバージョンアップで修正されます。大切なのは脆弱性の存在を正しく理解したうえで、適切な対策を継続することです。

WordPressの脆弱性が狙われる理由

WordPressの脆弱性が狙われる理由

WordPressの脆弱性が攻撃者に狙われる背景には、WordPressの普及度や仕組みが関係しています。品質の問題ではなく、その構造が攻撃者にとって効率の良い環境になっているためです。

世界中で圧倒的なシェアを持つCMSだから

W3Techsの調査によると、WordPressは全Webサイトの約42%、CMS市場では約60%という圧倒的なシェアを占めています。

攻撃者の立場で考えると、一つの脆弱性を見つければ膨大な数のホームページに同じ手口が使えるため、他のCMSを狙うよりもはるかに効率が良いわけです。さらに近年は自動化されたツールを使った攻撃が主流で、脆弱なWordPressサイトをインターネット上から機械的に探し出して攻撃するケースが増えています。

シェアが高いほど自動攻撃の標的になりやすく、小規模なホームページだから狙われないという考えは通用しません。

オープンソースでソースコードが公開されているから

WordPressはオープンソースのCMSであり、誰でもソースコードを閲覧できます。

これは世界中の開発者が改善に参加できるという大きなメリットがある一方で、攻撃者もプログラムの構造を分析して弱点を見つけられるという側面があります。脆弱性が発見されると修正パッチが公開されますが、アップデートを適用していないホームページは脆弱性をもとに攻撃されるリスクが高まります。

パッチ公開後も未更新のホームページを狙い撃ちする手口は一般的で、更新を放置した期間が長いほど被害に遭う可能性は上がります。

セキュリティ対策が不十分なホームページが多いから

WordPressは専門知識がなくてもホームページを作れる手軽さが魅力ですが、その反面、セキュリティ対策まで手が回っていないホームページが多く見られます。

管理画面のログインURLが初期設定のまま、パスワードが簡単な文字列、プラグインが何年も更新されていないといった状態は、攻撃者にとって格好の標的です。

特に中小企業のホームページでは制作後の運用体制が整っていないことが多く、脆弱性が放置されやすい傾向にあります。

開発が終了しても使い続けられるから

WordPressのプラグインやテーマは、開発者がサポートを終了した後も削除しない限りそのまま動き続けます。

更新が止まったプラグインは脆弱性が発見されても修正パッチが提供されないため、リスクが放置されたままになります。Patchstackの調査では、2024年に1,600件以上のプラグインとテーマが未修正の脆弱性を理由にWordPress公式リポジトリから削除されました。

しかし、すでにインストール済みのホームページからは自動的に削除されないため、気づかないまま使い続けているケースが少なくありません。

WordPressの脆弱性を放置するとどうなるのか

WordPressの脆弱性を放置するとどうなるのか

WordPressの脆弱性を放置した場合に実際にどのような被害が起きるのかを理解しておくことは、対策の重要性を認識するうえで欠かせません。ここでは、代表的な被害を紹介します。

ホームページの改ざんや不正コンテンツが埋め込まれる

WordPressの脆弱性を突かれると、ホームページの内容を書き換えられたり、不正なコードを埋め込まれたりする被害が発生します。

よくあるケースとしては、訪問者を悪質な外部サイトへ自動的に転送させるスクリプトの埋め込みや、スパムページの大量生成があります。厄介なのは、管理画面の見た目には変化がなく、改ざんに気づかないまま被害が広がってしまう場合が多い点です。

自社のホームページが知らないうちにマルウェアの配布元になっていたという事例も実際に報告されています。

個人情報や顧客データの漏洩につながる

お問い合わせフォームや会員登録機能を設けているホームページでは、脆弱性を通じて顧客の氏名やメールアドレス、電話番号などが流出するリスクがあります。

WordPressの脆弱性を突かれて個人情報が漏洩した場合、企業としての信頼を大きく損なうだけでなく、損害賠償や行政指導の対象になる可能性もあります。被害が発覚すれば公表義務が生じるケースもあり、ブランドイメージの低下や取引先からの信頼喪失といったビジネス上のダメージにも直結します。

中小企業であっても個人情報保護法の対象であることに変わりはないため、規模が小さいから狙われないという考えは危険です。

検索順位の下落やGoogleから警告を受けてしまう

ホームページが改ざんされてマルウェアや不正コンテンツが含まれていると、Googleはそのホームページを危険と判断し、検索結果に警告を表示したり、インデックスから除外したりします。

WordPressの脆弱性を放置して改ざん被害を受けると、検索順位は大幅に下落しアクセス数の激減は避けられません。Googleへの再審査申請は復旧後に行えますが、以前の検索順位に戻るまでには数週間から数ヶ月かかるケースもあります。

SEOに力を入れてきたホームページほどこのダメージは深刻で、長期間にわたって集客への影響が続きます。

攻撃の踏み台として悪用される

セキュリティが手薄なWordPressサイトは、攻撃者に乗っ取られて第三者への攻撃の拠点として悪用されるケースがあります。

脆弱性を突かれて乗っ取られたホームページは、スパムメールの大量送信元や、他サイトへのサイバー攻撃の踏み台として利用されることがあります。自社が被害者であるにもかかわらず、加害者として扱われるリスクがあり、サーバーの強制停止や取引先からの信頼喪失につながる可能性があります。

こうした被害は気づきにくく、発覚したときにはすでに深刻な状態になっているケースも少なくありません。

WordPressの安全性を高めるセキュリティ対策

WordPressの安全性を高めるセキュリティ対策

WordPressの安全性を高めるためには、日常的なセキュリティ対策の積み重ねが欠かせません。ここでは、中小企業のホームページ担当者でも実践しやすい7つの対策を紹介します。

WordPress本体・テーマ・プラグイン・PHPを常に最新にする

WordPressのセキュリティ対策で最も基本かつ重要なのが、バージョンアップです。

WordPress本体だけでなく、テーマやプラグインにも脆弱性は発見されており、2025年に報告されたWordPress関連の脆弱性1万件超のうち約9割がプラグインに起因するものでした。アップデートには脆弱性の修正が含まれているため、更新通知が届いたら早めに対応することが大切です。

また、見落とされがちなのがPHPのバージョンです。WordPressはPHPで動作しており、PHP自体にも脆弱性は見つかります。レンタルサーバーの管理画面からPHPバージョンを確認し、サポート期限が切れたバージョンを使い続けないようにしましょう。

なお、アップデート前には必ずバックアップを取り、テーマやプラグインとの互換性に問題がないか確認してください。

使っていないテーマやプラグインを削除する

無効化しているだけのテーマやプラグインも、サーバー上にファイルが残っている限り攻撃対象になり得ます。

使っていない状態だとアップデートへの意識も薄れやすく、脆弱性が放置されたまま残り続ける原因になります。現在使用していないテーマやプラグインは、無効化ではなく完全に削除しておくのが安全です。

WordPressのデフォルトテーマについても、利用中のテーマ以外は削除して問題ありません。

ログインURLを定期的に変更する

WordPressのログインページは、デフォルトではドメインの後ろに「/wp-login.php」を付けるだけでアクセスできます。

この仕組みは広く知られているため、攻撃者が自動プログラムを使ってログイン画面に総当たり攻撃を仕掛けてくるケースが後を絶ちません。ログイン画面への不正アクセスはWordPressの脆弱性とは別の問題ですが、突破されると管理者権限を奪われて改ざんや情報漏洩につながります。セキュリティプラグインを使ってログインURLを変更し、定期的にURLを変えることで不正アクセスのリスクを大幅に下げることができます。

変更後のURLはブックマークしておくことを忘れないようにしましょう。

ユーザー名とパスワードを複雑に設定する

ログイン突破を狙う攻撃の多くは、よく使われるユーザー名やパスワードを片っ端から試す手法です。

英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた12文字以上のパスワードを設定することで、総当たり攻撃への耐性が格段に上がります。WordPress管理画面のユーザー設定から自動生成されたパスワードをそのまま使うのも一つの方法です。管理者アカウントのユーザー名も「admin」などの初期設定のままにせず、推測されにくい名前に変更しておきましょう。

また、他のサービスで使っているパスワードの使い回しは避けてください。プラグインやテーマの脆弱性とは別に、ログイン情報の漏洩がWordPressへの不正アクセスの入り口になるケースも多いため、ログイン情報の管理も対策の一つとして意識することが大切です。

セキュリティプラグインを導入する

WordPressの脆弱性対策として、セキュリティプラグインの導入は効果的な方法の一つです。ログインURLの変更、画像認証の追加、ログイン試行回数の制限、ユーザー名の漏洩防止といった対策をまとめて設定できます。

国産のプラグインとしては、エックスサーバーが開発するCloudSecure WP Securityや、SiteGuard WP Pluginが代表的です。どちらも日本語対応で無料で使えるため、専門知識がなくても導入しやすいのが特長です。

ただし、セキュリティプラグインを複数入れると機能が競合して不具合の原因になるため、1つに絞って運用するのが基本です。

サーバーのセキュリティ機能を活用する

WordPress側の対策だけでなく、レンタルサーバーが提供するセキュリティ機能も積極的に活用しましょう。

多くのレンタルサーバーでは、WAF、国外IPアクセス制限、ログイン試行回数制限といった機能が標準で用意されています。例えばエックスサーバーでは、WordPressセキュリティ設定からこれらの機能をワンクリックで有効化できます。

サーバー側で攻撃をブロックすれば、WordPressの脆弱性を突いた不正アクセスをWordPress本体に到達する前に防げるため、プラグインとの二重防御として非常に効果的です。

万が一に備えて定期的にバックアップを取る

どれだけ対策を講じても、脆弱性を完全になくすことはできません。

万が一の改ざんやデータ消失に備えて、定期的なバックアップは必ず行いましょう。バックアップ対象はWordPressのファイル一式とデータベースの両方です。レンタルサーバーの自動バックアップ機能に加えて、UpdraftPlusなどのプラグインを併用すれば、より安全な体制を整えられます。

バックアップデータはサーバーとは別の場所にも保管しておくと、サーバー自体が被害を受けた場合にも復旧が可能です。

WordPressの脆弱性を突かれて改ざんされた時の対処法

WordPressの脆弱性を突かれて改ざんされた時の対処法

WordPressの脆弱性を突かれてホームページが改ざんされた場合、まず落ち着いて状況を把握したうえで対処することが大切です。慌てて操作を誤ると被害が拡大するケースもあるため、基本的な手順を確認しておきましょう。

ホームページをメンテナンスモードにする

改ざんを確認したらすぐにホームページをメンテナンスモードに切り替え、訪問者への被害を止めることが最優先です。

WordPressの脆弱性を突いた改ざんでは、訪問者を悪質なホームページへ誘導するスクリプトが埋め込まれているケースが多く、そのまま公開し続けると被害が広がります。WordPressプラグイン「LightStart」をインストールして有効化し、メンテナンスモードをオンにすることで外部からのアクセスを遮断できます。

メンテナンスモードに切り替えたうえで復旧作業を進めましょう。

自分で対応する

バックアップが取れている場合は、改ざん前のデータに復元することが最も確実な方法です。バックアップからの復元は感染ファイルを個別に特定する必要がなく、サイト全体を改ざん前の状態に戻せるため、原因が完全に把握できていない段階でも有効な対処法です。

レンタルサーバーの自動バックアップ機能やUpdraftPlusなどのプラグインで取得したバックアップから復元し、その後WordPressのパスワードや管理者ユーザー名、FTPアカウントなどのログイン情報をすべて変更してください。復元後はセキュリティプラグインで感染ファイルが残っていないか確認し、脆弱性の原因となったプラグインやテーマを最新版に更新しておきましょう。

復旧後にGoogleへ再審査を申請することで、検索結果の警告表示の解除を求めることができます。

制作会社に相談する

バックアップが取れていない場合など、自分での復旧が難しい場合は、制作会社への相談を検討してください。

WordPressの脆弱性を突いた攻撃は手口が複雑なケースも多く、感染ファイルを完全に取り除くには専門的な知識が必要です。ホームページの構成を把握している制作会社であれば、原因の特定から復旧、再発防止策の実施までまとめて対応できます。

被害が発覚した段階で早めに連絡することが、ダメージを最小限に抑えるうえで重要です。

WordPressの脆弱性に関するよくある質問

WordPressの脆弱性やセキュリティ対策について、よく寄せられる質問をまとめました。

セキュリティ対策はどれくらいの頻度で行えばいい?

WordPressの脆弱性対策は一度やれば終わりではなく、継続的な対応が必要です。

本体・テーマ・プラグインのバージョンアップは、制作会社と連携して月1回の定期チェックを行うのが基本です。難しい場合でも、少なくとも半年に1回はまとめて更新を行いましょう。ログインURLの変更は月1回程度、パスワードの変更は3ヶ月に1回程度が目安です。

バックアップについては、更新頻度の高いホームページなら毎日、それ以外でも週1回は自動バックアップが取れる状態にしておくと安心です。

脆弱性診断は無料でできる?

無料で利用できるツールがあります。

まず、WordPress管理画面の「サイトヘルス」機能を使えば、バージョンの状態やセキュリティ上の問題点を簡易的にチェックできます。

外部ツールとしては、WPScanのオンライン版やSucuri SiteCheckなどがあり、ホームページのURLを入力するだけで既知の脆弱性やマルウェア感染の有無を診断できます。

ただし、無料ツールでの診断には限界があるため、ECサイトや個人情報を扱うホームページの場合は、専門業者による有料の脆弱性診断を検討する価値があります。

WordPressは危険だから使わない方がいい?

WordPress自体が危険なわけではありません。

脆弱性が多く報告されているのは、世界で最も使われているCMSだからこそ注目度が高く、発見・報告の件数が多くなるという側面があります。WordPress本体のセキュリティは開発コミュニティによって継続的に改善されており、適切なバージョンアップとセキュリティ対策を行っていれば、安全に運用できるCMSです。

重要なのはWordPressを使うかどうかではなく、どのCMSを選んでも正しいセキュリティ対策を続けることです。

まとめ

WordPressの脆弱性とは、本体やテーマ、プラグインに存在するセキュリティ上の弱点のことです。世界トップのシェアを持つCMSであるがゆえに攻撃者の標的になりやすく、放置するとホームページの改ざんや情報漏洩、踏み台としての悪用など深刻な被害につながります。

バージョンアップの徹底、不要なプラグインの削除、ログインURLの変更、セキュリティプラグインの導入を組み合わせて、継続的にセキュリティ対策に取り組むことが大切です。自社での対応が難しい場合は、制作会社や保守サービスと連携しながら体制を整えていきましょう。

WordPressの脆弱性対策は、ホームページを安全に運営するうえで欠かせない取り組みです。しかし、バージョンアップやプラグイン管理を継続的に行うには、知識と手間が必要になります。
当社は大阪のホームページ制作会社で、WordPressを使ったホームページ制作に加えて、公開後のセキュリティ対策や運用サポートも行っています。
セキュリティ面で不安をお感じの方や、これからWordPressでホームページの制作やリニューアルをお考えの方は、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ

ホームページ制作のご相談やご質問、お見積書の作成は無料で承っております。
まずはお気軽にお問い合わせください。

電話
06-7494-1148

平日 10:00〜18:00

メールでお問い合わせ

お問い合わせはこちら

お見積りのご依頼

無料お見積りはこちら