- 2022.12.02
酒造メーカーのホームページ制作!商品ページが重要
当社は大阪のWebサイト制作会社で、酒造メーカーは神戸(正しくは兵庫県)に多くあります。
その関係から、ある酒造メーカーが大阪の業者にホームページを制作したいと考えられて、当社にご相談をいただきました。
そちらのメーカーは、ウェブマスターを雇用されていて、初回のお打ち合わせ時からSEOは必須として、ホームページ制作提案をして欲しいと言われています。
酒造メーカーのホームページ制作企画
酒造メーカーからの希望によりSEOに強いホームページ制作提案になっています。
具体的なSEO施策は以下に記載していて、それ以外の箇所についてご紹介をしたいと思います。
まず酒造メーカーとして考えるべきは以下であると考え企画立案を行っています。
もちろん、クライアント特定や具体的な戦略が分かってしまうような要素は省略していることをご了承ください。
ターゲット
今回制作する酒造メーカーのホームページでは、ターゲットが大きく分けて2つ存在しています。
- 酒屋
- エンドユーザー
酒屋に問い合わせをいただき、店舗に置いていただくことで、販路拡大を狙います。
ただ、クライアントの希望により、酒屋にも一応報告して承諾をいただいてから、メーカー独自で販売もしたいと言われています。
そのため、商品詳細ページではカートシステムを用意して、そこから直接お酒を購入できる仕組みとしています。
酒屋っぽいウェブデザイン
ウェブデザイン作成においては、メーカーサイトのように豊富な商品量を見やすく分かりやすく公開することや清潔感を打ち出すなどのウェブデザインは希望されませんでした。
当初はメーカーサイトとしてウェブデザインを作成しようとしていたのですが、酒屋よりもエンドユーザーに力を入れたいと言われ、ウェブデザインの方向性を変更しています。
では、クライアントが求めたウェブデザインの方向性については、酒屋のようなウェブデザインです。
もちろん酒造メーカーであり、酒造りのこだわりなどは掲載しています。
ただ、これらは酒屋へのアピールの割合が高く、それよりもエンドユーザーに商品を見てもらい、そして購入してもらう点に力を入れたいと言われました。
そのため、酒屋のネットショップに近いようなウェブデザインで作成をしています。
もちろん、細かなトンマナやペルソナ手法などを利用して、ユーザーニーズへの最適化は行っています。
そのうえで、酒屋っぽさを打ち出したウェブデザイン作成を行うことで、商品販売数の最大化を狙いました。
アクセス解析データの見やすさ
ホームページ制作時に意識した点としては、グーグルアナリティクスなどのアクセス解析データを適切に利用ができる形で落ちるようにすることです。
そのためには、ユーザーがどこに興味があったかが分かるように、項目ごとにしっかりとウェブページ作成を行っています。
良くある事例として、例えば強みコンテンツにおいて、1ページで強みを網羅させたとします。
この場合、アクセス解析を見ても、どの強みに興味があったかは分からず、クラリティなどのヒートマップを利用する必要があります。
もちろん、酒造メーカーのホームページ制作後にクラリティは導入していますが、ただ閲覧画面が別で優先順位が低いデータなので、それほど見られるクライアントはいません。
そのため、できる限り詳細に解析データが見れることを考えて、見たい情報が適切に閲覧できるようなサイト構成でホームページを制作しました。
集客はSEO1本で勝負
酒造メーカーの希望で、集客対策はSEO一本としています。
もちろんWebサイト制作会社として、集客ルートをSEOに限定するのは、あまりおすすめができません。
そのため、以下の集客ルートを提案しています。
- SEO
- ソーシャルメディア運用
- ユーチューブとリスティング広告
- 酒屋サイトから被リンク
ただ、公開当初は、SEOの話をすると、検索エンジンからの流入だけで、サイト運営が手一杯になるということでしたので、SEOだけに絞った提案書を作成しました。
SEOだけに絞ると、大きく分けて2点の問題があります。
- 検索順位が上がるまで時間がかかる
- グーグルコアアルゴリズムアップデートの存在
SEOは短期ではなく、中長期戦略を立てる対策になっています。
例えば、仮ではありますが、100ページを作成すれば、1位表示できると仮定をします。
まず100ページを作成するのに、それなりの期間が必要です。
さらには、実は、今日100ページを作成して、明日1位に表示されるわけではありません。
制作したホームページをインターネットに公開をした後、グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングなどが公開したウェブページに気が付く時間が必要です。
さらには、検索エンジンはアルゴリズムで自動でランキングを決定していて、インターネットに公開して、すぐに最適な検索順位になるケースは非常に珍しいです。
どちらかと言うと、少しずつ検索エンジンがホームページの情報を見ていき、1ヶ月後くらいに適切なランキングになってきます。
そのため、まず1点目として、公開をすればすぐにあるべきランキングになるわけではなく、1ヶ月くらいの猶予が必要になります。
そして次に、グーグルコアアルゴリズムアップデートがあります。
これがSEOに依存してはいけない最大の理由になります。
まず基本情報として、グーグルとヤフージャパンは同じエンジンを積んでいます。
ヤフージャパンは、従来は登録型の検索エンジンになっていました。
ただ、少しずつグーグルにシェアを奪われ始めてしまい、グーグルのエンジンを借りて、アルゴリズムでウェブページを表示させる仕様へ変更しています。
そのため、グーグルとヤフージャパンは同じランキングあるいは非常に似ている検索順位になっています。
マイクロソフトビングだけは別エンジンです。
ただ、詳細は不明ですが、当社がホームページを制作して、クライアントの検索順位を見ていると、グーグルと非常に似たランキングになっています。
そのため、ウェブマスターはグーグルだけを見て対策をしても一切問題がありません。
ただ、そこで出てくるのが、検索順位を決定するアルゴリズムのコアを変更させるグーグルコアアルゴリズムアップデートです。
実際に当社が制作したホームページでも、被弾したことがあるのですが、恐ろしい勢いで、検索順位が大きくダウンしてしまいます。
当社のホームページ制作は、下層ページでの上位表示も狙っていて、アクセス数としてはそれほど落ちていません。
ただ、トップページの検索順位は、やる気がなくなるほど落ちてしまい、SEO戦略や戦術時代では、一気にアクセス数が0に近くなってしまいます。
そのため、Webサイト制作会社やSEO業者は、SEOへの依存は辞めたほうが良いと言っています。
ただ、今回は、後からその他の集客対策を行うお約束をいただいたうえで、公開当初はSEO一本で勝負する提案をしています。
では、もう少し酒造メーカーのホームページ制作でどのようにSEOを企画したかをご紹介します。
酒造メーカーのSEO
酒造メーカーのSEOで成果を出せるホームページを制作を行うために酒造メーカーと当社で行った対策をご紹介します。
商品ページを充実
当社のホームページ制作の基本は、スタッフブログ更新業務です。
ただ、実はメーカーサイトにおいては、製品詳細ページをしっかりと作り込むことで、SEO効果を得られるのです。
そのため、すべてのブランド商品やサイズ違いなどもウェブページとしてアップできる仕組みにしています。
実際に、ある酒造容器メーカーのホームページを制作したときに、スタッフブログなしで商品ページだけで上位表示を実現し、酒造メーカーも行けると判断をしました。
もちろん、闇雲に商品詳細ページをアップしたわけではありません。
まずはエクセルを使って、ロジカルシンキングの基本概念であるミーシーに基づいて、漏れなく重複なく全商品を記載しています。
そしてそれらが終わった後、ホームページ制作中で公開前に全商品を登録いただくことによって、SEOとしては十分に近いボリュームへと成長させています。
スタッフブログをサポートで作成
上記で商品詳細ページのボリュームから、SEOに効果を出すページ数はカバーができていました。
それだけでもおそらくSEO効果を出せるとは判断していましたが、ただ絶対ではありません。
基本的には、SEOで100%成果を出せるというのは、どのような会社であっても言えないのです。
そのため、万が一、検索順位が上がらなかった場合に対応ができるようにスタッフブログを作成しています。
このスタッフブログを用意して、検索順位を見ながら、日々新規ページ作成を行っていただくことで、高い検索順位へと成長させることが可能です。
もちろん、闇雲な更新では効果を出せず、良質とは何かや具体的な原稿作成法についてのマニュアル作成はしています。
サイト更新スケジュール
どのようにスタッフブログを更新すれば、効果的かを紹介していて、後はスケジュールです。
ただ、今回は、商品紹介ページが充実していて、ウェブページ数がライバルを優に超えるものになっていて、そこまで更新業務は不要です。
そのため、実際の検索順位を見ながら、新規ページ作成を行っていただくスケジュールを立てました。
例えば、狙ったキーワードで1位を上げたい場合は、10記事を作成してもらうというようなスケジュールです。
これまでのホームページ制作経験から言うと、1ページを作ったからと言って、いきなり1位であったとしても上がるという例はありません。
基本は、10ページ単位で追加しなくては検索順位は上がらないので、そのような内容を網羅させたスケジュールを提出しました。
酒屋から被リンク
最後に、現在取引のある酒屋から被リンクを獲得する計画を立てました。
もちろん、取引がある酒屋で被リンクをしてくれそうなホームページのリストアップなどはすべて酒造メーカー自身で行っていただいています。
実際にそれほどの数は集められませんでしたが、それでもテーマが非常に似ているホームページから十数本は獲得できています。
酒造メーカーのサイト運営
上記のようにホームページを制作して公開した酒造メーカーサイトですが、サイト運営は一切行っていない訳ではありません。
では、具体的に行っていただいた内容をご紹介します。
取引企業サイトを閲覧
すでに取引がある酒屋に対して、被リンクを貼ってもらわなくてはなりません。
もちろん、メーカーと販売店の関係であり、販売店の担当者に「被リンクしてよ」と言ったらリンクを貼ってくれる割合は高いと思います。
ただ、それでは確率が最大化されず、取りこぼしが必ず出てくると考えました。
そのため、取引企業サイトを閲覧し、具体的にどこに被リンクを貼るかまでを指定してから依頼をしていただきました。
もちろん、公開直後にも行っている作業ですが、被リンクの重要性を理解して、まだしてくれていない会社へは定期的にお願いをしていただくようにしました。
その結果、被リンク数だけ見ればかなり多いホームページとなっています。
商品紹介ページの更新
商品紹介ページは、一度公開してしまえば、それほど頻繁には触りません。
そのため、サイト更新に含める内容ではないかもしれませんが、廃盤などがあれば廃盤カテゴリーへの移動と詳細ページに廃盤と記載、カートに入れるボタンの削除などをしていただきます。
また、商品スペックの箇所なども定期的に閲覧してチェックをしていただき、問題があれば修正をしていただくようにしています。
ただ、それほどの頻度ではなく、本当に1年に1度くらいのペースになっていますが、間違えた情報にならないためにも、定期的な確認体制は構築していただいています。
スタッフブログを更新
こちらもそれほど多くの新規ページは作成していません。
実際にペーストしては、週1行うかどうかくらいになっています。
そして更新内容としては、もちろん酒造やお酒についてに限定はしていますが、ほぼ日記になっています。
そのため、酒造メーカーのウェブマスターは、非常に楽にスタッフブログの更新業務をしていただいています。
ただ、日記と違う点は、やはりタイトルタグに対して詳しいウェブページであるという点です。
この詳しいというのは日記であり、何が詳しいかと言われるとかなり難しいですが、文字数を2,000文字以上と定めて更新をいただきました。
もちろん、日記になるので、画像なども多く、1ページに5,6枚は利用していただいています。
酒造メーカーのホームページ制作の効果
酒造メーカーのホームページ制作の効果についてご紹介をします。
特に効果を出しているのが、狙ったキーワードでトップページと商品ページで上位表示ができています。
ただ、やはり量産に近いウェブページ作成をして、キーワードによっては、そのページではなくこっちが上がって欲しいというケースも見られます。
例えばですが、魔王で検索をして、いいちこページが上がっているなどの問題ではなく、魔王で検索をしたときに、一番サイズが小さいや大魔王のウェブページが上がっている程度です。
多少のニーズの違いはありますが、流入という意味では非常に高い成果を出しています。
また、酒屋からの問い合わせは思ったよりも少なかったようです。
ただ、ネットショップとしては非常に優秀な結果になっていて、取り敢えずは目標の売上は達成できているとお喜びをいただいています。
今後は、ソーシャルメディアで特にツイッターを始めてくださいとお願いをしています。
ツイッターであれば、結構お酒関係で検索しているユーザーが見られ、さらなる売上向上を実現できると考えています。
また、ウェブマスター自体の作業量もそれほど多くなく、今後は力を入れてツイッター運用を提案していく予定をしています。