• 公開日: 最終更新日:

トップページの離脱率を下げるには?主な原因と改善方法

トップページの離脱率を下げるには

トップページの離脱率を改善することは、成果につながる大切な取り組みです。なぜなら、トップページはホームページの顔であると同時に、サイト内のハブとして多くのユーザーが経由する場所だからです。

このページでは、トップページの離脱率とは何か、改善するメリット、平均値、主な原因と改善方法、そして注意点について解説します。

トップページの離脱率とは

トップページの離脱率とは、ユーザーが最終的にトップページを閲覧し、そこでホームページから離れた割合を示す指標です。

よく似た用語に直帰率という言葉がありますが、両者の違いを理解しておくことが大切です。

直帰率は、トップページを入口として訪れたユーザーが他のページを見ずに離脱した割合を指します。一方、離脱率は、商品ページや記事ページなど複数のページを見たあとにトップページへ戻り、そこでホームページを離れたケースのみを対象としています。

つまり、2ページ以上見たユーザーが、トップページを最後に閲覧したページとなった割合が離脱率です。

トップページはサイト全体のハブとして多くのユーザーが経由するため、離脱率が高い場合は次の行動へ適切に誘導できていないといえます。だからこそ、離脱率を正しく把握することがユーザー体験の改善につながる第一歩になります。

トップページの離脱率を改善するメリット

トップページの離脱率を改善することは、単に数字を下げるだけでなく、ユーザー体験の質を高め、成果に直結する重要な対策です。ここでは具体的に得られるメリットを解説します。

迷っているユーザーを適切なページに誘導できる

他のページを閲覧したあとにトップページへ訪れるユーザーは、追加で知りたい情報を探しているか、あるいはほかにどんなページがあるかを探しているケースが多く見られます。

しかし、そこで欲しい情報へつながる導線が整理されていなかったり、リンクの配置が分かりにくかったりすると、ユーザーは目的地を見失い、そのままホームページを離れてしまいます。

離脱率の改善に取り組むことで、たとえば、「サービス内容」「料金ページ」「お問い合わせ」など、ニーズに合わせたページへ自然に誘導できるようになります。結果として、迷っているユーザーをスムーズに案内し、サイト全体の成果へつなげることが可能になります。

重要なページのアクセスを増やせる

トップページは、商品詳細やお問い合わせ、資料請求ページといったコンバージョンにつながるページへユーザーを導くためのハブとして機能します。

離脱率を下げることで、訪問者が自然に重要なページへ進みやすくなり、該当ページのアクセス数の増加につながります。特に、企業にとって利益に直結するページへの流入が増えることで、売上や問い合わせ件数の向上が期待できます。

成果へ直結する動線づくりを意識することが、トップページの離脱率を改善する大きなメリットといえます。

成功体験をカテゴリートップページに活かせる

トップページは、ユーザーを目的のページへ振り分ける役割を持ちます。そして同じように、カテゴリートップページも、そのカテゴリ内で適切なページへ案内する振り分け役を担っています。

そのため、トップページの離脱率を改善することで得られた成功体験は、カテゴリーページにも応用できます。たとえば、トップページで有効だった導線設計や情報配置の工夫を取り入れることで、カテゴリーページでもユーザーの行動がスムーズになり、離脱を防げます。

結果として、サイト全体でユーザーは迷わず目的を達成でき、成果向上につながります。

トップページの離脱率の平均

トップページの離脱率は、ホームページの種類や目的によって大きく変動しますが、一般的には40~60%程度が平均値とされています。つまり、訪問したユーザーの半数近くがトップページで離脱している計算です。

ただし、平均値だけを参考にしても、自社サイトの状況を正しく判断することはできません。

たとえば、企業サイトやコーポレートサイトでは30~50%前半で収まるケースが多く、当社の実績でもこの数値が目安となっています。一方、ブログやニュースサイトのように記事閲覧が主目的のホームページでは、トップページで記事を探した後に離脱する傾向が強く、離脱率が高く出やすい特徴があります。

そのため、単純に平均値と比べるのではなく、サイト特性や目的を踏まえ、その離脱率が自社にとって課題となるのかを見極めることが大切です。

トップページの離脱率が高い原因と改善方法

トップページの離脱率が高くなる背景には、デザインや情報設計、ホームページの使いやすさなど、さまざまな要因があります。原因を正しく理解し、改善することで、ユーザーがスムーズに行動できるトップページへと改善できます。ここでは主な原因とその対策を解説します。

ファーストビューが分かりづらい

トップページで最初に目に入るファーストビューは、ユーザーが このままホームページを見続けるか、それとも離脱するか を判断する重要な要素です。しかし、この部分で「どんなホームページなのか」「どんなメリットがあるのか」が伝わらなければ、ユーザーは興味を持たずに離れてしまいます。

たとえば、キャッチコピーが抽象的すぎる、ビジュアルが内容を伝える妨げになっている、サイト全体のテーマを明確に伝えきれていないといったケースです。

改善方法としては、ファーストビューでホームページの目的や価値を一目で理解できるメッセージを配置しましょう。わかりやすく直感的に理解できるファーストビューこそが、ユーザーを引き止める第一歩となります。

導線が分かりづらい

トップページは、サイト全体の中でユーザーを適切なページへ振り分ける役割を担っています。

しかし、リンクがリンクとして認識されないデザインや、ボタンの配置が不自然な場合、ユーザーは行き先を見失い、結果として離脱につながります。たとえば、文字リンクに下線がなく色も通常のテキストと同じであれば、ユーザーはリンクと判断できません。

改善方法としては、リンクを直感的に識別できるデザインにすることが必須です。さらに、重要なページへの導線をトップページ内の目立つ位置に配置すれば、ユーザーは迷わず次の行動へ進むことができます。

情報の優先順位が整理されていない

トップページは多くの情報をまとめるページですが、情報の優先順位が整理されていないと、ユーザーは読み進めにくくなり離脱しやすくなります。たとえば、重要なメッセージよりも補足的な情報が上に配置されている場合、訪問者は「自分が求める情報がない」と判断してしまいます。

改善方法としては、上から順に「サイトの概要 → サービス内容 → 実績や事例 → CTA」という流れを意識し、ユーザーが自然に次の情報へと進めるように設計することが効果的です。

情報を整理し、ストーリーのように読み進められる構成にすることで、ホームページの信頼性や利便性も高まり、トップページの離脱率を抑えることにつながります。

画像を使いすぎて表示速度が遅い

トップページはサイト全体の顔であるため、デザイン面でインパクトを与えたいと考え、画像やビジュアル要素を多用しがちです。

しかし、必要以上に画像を盛り込むとトップページの表示速度が低下し、ユーザーが待ちきれずに離脱してしまう大きな原因となります。

改善方法としては、画像の容量を圧縮し、WebPなど軽量な形式を採用することが効果的です。

また、装飾目的の画像は最小限に抑え、遅延読み込みを導入することで、見た目の訴求力を保ちながら快適な表示速度を確保できます。

内容を書きすぎて完結してしまっている

トップページで情報を過剰に詰め込みすぎると、ユーザーが「ここで必要な情報はすべて得られた」と感じ、他のページに進まずに離脱してしまうことがあります。これは一見すると情報量が多くて良さそうに思えますが、実際にはコンバージョン機会を逃しているケースです。

改善方法としては、トップページには概要や魅力を簡潔に示し、詳細情報はサービスページや料金ページへ誘導する形に設計することが効果的です。

ユーザーが「もっと知りたい」と思える余白を残すことがポイントであり、その結果、自然に他のページへのアクセスが増え、最終的な成果につながります。

トップページの離脱率を改善する時の注意点

離脱率を改善すること自体は大切ですが、数値だけにとらわれると逆効果になる場合もあります。ユーザー体験や集客とのバランスを意識しながら取り組むことが重要です。ここではトップページの離脱率を改善する時の注意点を解説します。

離脱率だけを追いかけすぎない

離脱率はサイト改善の大切な指標ですが、それだけに注目すると本質を見失う危険があります。たとえば、トップページで離脱してもユーザーが電話や来店といった行動につながっているケースや、ブックマークして後日訪問するケースもあります。

数値だけで成否を判断するのは誤りです。

重要なのは、離脱率をコンバージョン率や滞在時間、エンゲージメントといった他のデータと組み合わせて総合的に判断することです。ユーザーの行動全体を把握し、成果に直結する指標を重視する姿勢が欠かせません。

情報を削りすぎない

トップページの離脱率を下げる目的で情報を極端に減らすことは逆効果になる場合があります。ユーザーは十分な情報が得られないと不安を感じ、結果的に離脱につながるからです。

特に企業サイトやサービスサイトでは、信頼性を高めるための実績や事例の提示が欠かせません。改善を考える際には、簡潔さと必要な情報量のバランスを意識することが重要です。

要点を整理しつつ、ユーザーが安心して次のアクションに進めるだけの根拠を提供することで、離脱率低下と成果向上の両立が可能になります。

集客対策も同時並行する

トップページの離脱率を改善しても、そもそもの訪問者数が少なければ成果は限定的です。そのため、SEOや広告運用などの集客対策と並行して取り組むことが大切です。

たとえば、検索エンジンからの流入を増やしつつ、訪れたユーザーがスムーズに行動できる導線を整えることで、初めて効果的な改善が実現します。さらに、SNSやメールマーケティングなど複数チャネルを活用すれば、認知から行動までの接点を広げられます。

離脱率の改善と集客対策を一体的に進めることが、成果につながる最短ルートです。

まとめ:トップページの離脱率を改善して成果につなげよう

トップページの離脱率は、単に数字を下げることが目的ではなく、ユーザーにとって使いやすく、目的を達成しやすいホームページをつくるための指標です。

ファーストビューや導線設計、情報整理といった基本を見直すことで、ユーザーの行動は自然にスムーズになり、成果にも直結します。ただし、離脱率の数値だけにこだわるのではなく、コンバージョンや集客とのバランスを踏まえた改善が重要です。

自社の特性やユーザー行動をふまえて適切に改善を重ねれば、トップページは成果を最大化するための重要な基盤へと成長していきます。

トップページの離脱率を改善するには、ユーザーが迷わず次の行動に進めるように設計することが大切です。ファーストビューで伝える情報やリンクの配置を工夫することで、訪問者の行動は自然にスムーズになり、成果にもつながります。当社では大阪を拠点に、企業の目的や課題に合わせたホームページ制作を行い、制作後の運用や集客支援まで一貫して対応しています。離脱率の改善を通じて成果を高めたい方は、ぜひご相談ください。
記事一覧に戻る
ページトップに戻るの画像