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トップページの離脱率を下げるには?効果的な制作方法を紹介
トップページはホームページ全体の印象や成果を左右する重要なページです。もし離脱率が高いままだと、訪問者が下層ページへ進まずにそのまま離れてしまい、機会損失につながる可能性があります。
このページでは、離脱率が高くなる原因と、改善に役立つ制作方法を紹介します。
目次
トップページの離脱率が高いと何が問題なのか
離脱率が高いトップページには、さまざまな悪影響が考えられます。ここでは、代表的な4つの問題点について解説します。
トップページの役割は下層ページへと誘導すること
トップページは、ユーザーがホームページに訪れたときに最初に見るページであり、そこから下層ページへとスムーズに誘導する役割を持っています。
サービス紹介ページや料金ページ、問い合わせフォームなど、ユーザーの目的に応じて適切な導線が設けられていることで、サイト全体が効果的に機能します。
しかし離脱率が高い場合、そうした導線が活かされず、ユーザーは目的を果たせないままページを離れてしまいます。トップページでの離脱は、そのまま回遊率の低下や機会損失につながり、Webサイト全体の成果に悪影響を与えます。
トップページの検索順位が低くなる可能性がある
離脱率が高いトップページは、ユーザーの満足度が低いと判断され、検索エンジンの評価にも影響を及ぼす可能性があります。Googleはユーザー行動を間接的に評価基準にしているため、すぐに離脱されるページは役立たないページとみなされ、検索順位が下がるリスクがあります。
特にトップページはドメインの代表的なページとして評価されることが多いため、ここでの離脱が多いと、サイト全体のSEOにも悪影響を及ぼす恐れがあります。
ユーザーの第一印象が悪くなると信頼を失う
ユーザーはページを開いた瞬間に、そのサイトや企業に対する印象を決めます。トップページのデザインが見づらかったり、情報が整理されていなかったりすると、この会社は信用できるのかと不安を感じ、離脱される可能性が高まります。
また、スマホ対応が不十分だったり、読み込みに時間がかかったりするだけでも、印象は悪くなります。信頼を得るためには、第一印象を損なわないトップページ設計が欠かせません。
コンバージョンに繋がる導線が断たれる
トップページには、問い合わせや購入といったアクションにつながる導線が設置されていることが一般的です。離脱率が高いということは、それらの導線が十分に活用されず、成果に結びつく前にユーザーが離れてしまっている状態を意味します。
導線が分かりづらかったり、目的の情報にすぐたどり着けなかったりすると、ユーザーは途中でページを閉じてしまいます。つまり、どれだけ集客できていても、離脱されてしまえばコンバージョンにはつながらないということです。
トップページの離脱率が高くなる主な原因
ここでは、なぜトップページで離脱が多くなってしまうのか、よくある原因を解説します。
ユーザーが求めている情報がすぐに見つからない
訪問者がトップページにアクセスした際に、求めている情報がどこにあるのか判断できなければ、不安や戸惑いを感じやすくなります。
たとえば、サービスや料金といった基本情報が見つけにくかったり、メニュー構成が複雑で次にどこを見ればいいか分からないような状況では、ユーザーはページの内容に満足できず、離脱へとつながる可能性があります。
読み込み速度が遅く表示に時間がかかる
表示に時間がかかるページは、それだけでユーザーのストレス要因となり、離脱を誘発します。
特にスマートフォンでの閲覧が中心となっている現在、数秒の遅延でもこのページは重いと判断され、他のサイトへ移られてしまうことがあります。読み込みに時間がかかる原因はさまざまですが、ユーザーはその理由を知らず、単に見にくいサイトと感じて去ってしまいます。
デザインやレイアウトが分かりづらい
トップページの構成が視覚的にわかりづらい場合、ユーザーは内容を把握する前に混乱し、ページを離れる傾向があります。
色使いや文字サイズ、要素の配置が不自然であったり、どこを見ればいいか分からない状態だと、情報が正しく伝わらず、不信感を与えてしまうこともあります。ページ全体の印象が整理されていないと、ユーザーにとって見づらいサイトという評価につながり、離脱の原因となります。
導線が適切に設置されていない
ユーザーが次にどのページへ進むべきかを判断できない場合、迷いや戸惑いが生まれ、結果として離脱してしまうことがあります。
リンクボタンの設置場所が分かりにくい、表現が曖昧でクリック先の内容が想像できないなど、導線に不備があると、ユーザーはその先に進むことを諦めてしまいます。また、導線が目立たなかったり、存在自体に気づかれなかったりするのも、離脱を引き起こす一因になります。
トップページの離脱率を下げるための効果的な制作方法
ここでは、ユーザーが離脱しにくいトップページを制作するために、意識したいポイントを解説します。
ファーストビューに必要な情報を簡潔にまとめる
ページを開いた直後に表示されるファーストビューは、ユーザーの離脱を左右する最も重要なエリアです。この範囲で自分に関係のある内容が書かれていると感じてもらえなければ、スクロールせずに離脱される可能性が高まります。
ファーストビューには、サービス内容や提供価値、ターゲットとなるユーザー像など、最も伝えたい情報をコンパクトにまとめて配置することが大切です。また、キャッチコピーやビジュアルも含めて、短時間で伝わる構成にすることで、ページへの関心を保てます。
視線の流れを意識したレイアウトにする
ユーザーはページを読む際に、自然な視線の動きで情報を把握します。一般的にZ型やF型といった視線の流れがあるため、それに合わせてレイアウトを設計することで、情報の伝わり方が大きく変わります。
重要な情報を左上や中央に集めたり、次に見てほしい要素を視線誘導によって導いたりすることで、ユーザーの行動を自然にコントロールできます。視線が迷わず流れるページは、読みやすさとわかりやすさを両立し、離脱率を下げる効果が期待できます。
目的別の導線をわかりやすく設置する
トップページには、ユーザーの目的に応じて次に進むべきページへ誘導する導線が欠かせません。たとえば、サービスを見るや料金を知る、問い合わせるなど、それぞれの目的に対応したリンクボタンを適切な位置に配置する必要があります。
また、導線は見た目にもわかりやすく、何をするためのリンクかが直感的に理解できる文言にすることが重要です。迷わずクリックできる導線設計は、ページの回遊率を上げ、離脱を防ぐための基本です。
デザインとコピーで安心感や信頼感を与える
初めて訪れるユーザーには、視覚的な印象と文章表現の両方から安心感と信頼感を与えることが求められます。
たとえば、実績紹介や受賞歴、対応エリア、代表メッセージなど、企業の信頼性を感じられる要素をデザインに溶け込ませながら伝えることで、ユーザーはこの会社に任せても大丈夫そうだと感じやすくなります。
文章も過度に営業的にならず、丁寧で誠実なトーンを心がけると効果的です。信頼感があれば、ページをじっくり読み進めてもらえる可能性が高まります。
ページの読み込み速度を改善する
どれだけ内容が良くても、表示に時間がかかるトップページはユーザーに嫌われやすく、離脱率が高くなります。特にスマートフォンからのアクセスが多い場合、表示速度はUXの中でも優先度の高い要素になります。
画像の最適化や不要なスクリプトの削減、ブラウザキャッシュの活用など、ページを軽くする工夫が必要です。また、PageSpeed Insightsで現状の速度を把握し、定期的に見直すことも忘れずに行いましょう。
トップページの離脱率を下げてからSEO対策を行う
トップページの離脱率が高い状態でSEO対策を行っても、検索順位が上がったとしても十分な成果にはつながりません。なぜなら、せっかく検索エンジンから訪問してくれたユーザーがページの内容に満足できず、すぐに離れてしまえば、問い合わせや資料請求、購入といったアクションにはつながらないからです。
つまり、アクセス数が増えても、離脱が多ければ成果には結びつかず、むしろユーザー体験の悪さによって検索エンジンからの評価が下がるリスクもあります。
SEOは集客のための手段ですが、その前提には、訪問者にとって使いやすく、内容が伝わるページであることがあります。特にトップページは、Webサイト全体の印象や回遊を左右する重要な入口です。
まずはトップページの構成や導線、表示速度などを見直し、離脱を防げる状態に整えることが先決です。そのうえでSEO対策を行えば、流入したユーザーがしっかりと情報に触れ、次のアクションへ進んでくれる可能性が高まります。
なお、具体的なSEO対策の方法については、別ページになるトップページSEO!で詳しく解説しています。改善とSEOの両立を目指す方は、ぜひそちらも参考にしてみてください。
まとめ:離脱率を改善すれば、成果につながるトップページになる
トップページは、訪問者にとって最初に接する重要なページであり、離脱率が高いまま放置してしまうと、サイト全体の効果が大きく損なわれます。情報のわかりやすさや導線の設計、視認性や表示速度など、基本的な要素がしっかりと整っていなければ、せっかくの訪問も成果にはつながりません。
離脱率の改善は、ユーザーの行動を促し、回遊や問い合わせ、購入といった次のステップに導くための第一歩です。効果的な制作方法を取り入れ、ユーザーにとって使いやすく、信頼できるトップページを目指すことで、サイト全体の成果向上につながります。
今一度、自社のトップページを見直し、離脱されにくい構成になっているか確認してみましょう。