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コーディングの料金相場とは?ページ数や種類別の考え方を解説
コーディングを依頼したいと考えたとき、どれくらいの費用がかかるのか分かりづらいと感じる方は多いものです。依頼先やページ数、作成するコンテンツの種類によって料金は大きく変わります。
この記事では、コーディングの料金が決まる仕組みをはじめ、相場の目安を解説します。
目次
コーディングの料金が決まる仕組み
コーディングの料金には、業界全体で決まった相場があるわけではなく、作業にかかる時間をもとに各制作会社が個別に見積もりを行っています。
たとえば、レスポンシブ対応やJavaScriptによる動きの実装、CMSへの組み込み、ブラウザごとの動作確認など、作業が複雑になるほど時間がかかり、それに応じて人件費が加算されるため、料金も高くなります。
このように、コーディング費用は単にページ数だけで決まるのではなく、作業の中身と工数によって変動します。費用感をつかむには、どのような工程が必要になるかを理解しておくことが重要です。
依頼先別のコーディングの料金相場
コーディング費用は、どこに依頼するかによって大きく異なります。ここでは、制作会社とフリーランスそれぞれの料金の特徴を紹介します。
大手ホームページ制作会社
大手制作会社に依頼する場合、コーディング費用は比較的高くなる傾向があります。
これは、ディレクターや品質管理担当など複数のスタッフがプロジェクトに関わるため、単純なコーダーの人件費だけでなく、間接的なコストも含まれるためです。また、社内のチェック体制や進行管理が整っている分、品質や対応の安定感が期待できる点も価格に反映されています。
相場は、中小の制作会社の1.5倍程度になるケースが多いです。
中小のホームページ制作会社
中小の制作会社では、比較的コーディング費用を抑えられる傾向があります。
構成がシンプルな場合は、少人数で対応することも多く、コーダーの人件費が料金の中心となるため、コストを抑えやすいのが特徴です。ただし、会社ごとのスキルや体制には差があるため、実績や対応範囲を事前に確認することが大切です。
相場は、1サイトあたり40万円前後になるケースがよく見られます。
フリーランス
コーディングを最も安く依頼できるのがフリーランスです。
会社組織と比べて経費が少なく、作業に対する報酬も個人の設定によるため、柔軟な価格での依頼が可能です。ただし、品質のばらつきや納期の遅れといったリスクもあるため、過去の実績やレビューなどを参考に、信頼できる人材を見極めることが重要です。
相場は、中小の制作会社の6掛け程度の費用になっています。
ページ数ごとのコーディングの料金相場
コーディング料金はページ数によっても変動します。ここではページ構成ごとに相場の傾向を紹介します。
1ページのみを作成する場合
1ページのみのコーディングでは、ページの内容や役割によって料金が大きく異なります。
たとえば、トップページの場合、全体の骨組みとなるヘッダーやフッター、ナビゲーションなど多くの要素が含まれるため、一般的な相場は8万〜15万円程度とされています。当社ではトップページのコーディングを10万円前後で対応するケースが多く、しっかりとした構成と品質を担保しています。
一方で、下層ページのようにレイアウトがシンプルな場合は1ページあたり1万〜3万円程度とされ、当社では1万円から対応可能です。
ページの役割や構成の複雑さによって、費用は柔軟に変動します。
縦長のページを作成する場合
縦長のページは、1ページで多くの情報を伝える構成になっているため、作業量が自然と増えます。
スクロールに応じて表示を切り替えるアニメーションや、セクションごとに異なるレイアウト、要素の増加などにより、通常のページよりも工数がかかります。そのため、コーディング費用も上昇しやすく、相場としては15万円〜20万円前後になります。
同じひな型のページを作成する場合
同じレイアウトを繰り返し使用するひな型ページの場合、最初の1ページ分をしっかり作成すれば、残りのページはテンプレートを活用してスムーズに対応できます。このような構成では追加ページの作業時間が少なくなるため、1ページごとのコストを抑えられるのが特徴です。
相場は1ページあたり5,000円程度が目安とされることが多く、数十ページにわたるボリューム案件でも予算を効率よく調整しやすい形式です。量産型のページが多い場合には、コーディング費用を抑えることが可能です。
コンテンツの種類別に見るコーディングの料金相場
制作するWebページの内容や目的によっても、コーディングにかかる費用は変わってきます。ここでは代表的なコンテンツの種類ごとに料金相場の傾向を解説します。
コーポレートサイト
一般的な企業のコーポレートサイトは、トップページのほか、会社概要、サービス紹介、採用情報、お問い合わせなど複数の下層ページで構成されるケースが多くあります。
トップページはデザイン要素や構成が複雑になる傾向があるため、10万円程度が相場です。下層ページはレイアウトの共通化がしやすいため、1ページあたり1万円程度で収まることが一般的です。
ただし、レスポンシブ対応や軽微なCMS連携が必要な場合も多く、全体で20万円〜50万円程度の範囲がコーディング費用になっているケースがよく見られます。
ネットショップ
ネットショップのコーディングは、商品一覧ページや商品詳細ページ、カート、マイページなど特有の機能が多く、通常のホームページよりも複雑になります。そのため、1ページ単位ではなく機能単位で費用が計算されることもあり、全体で30万円〜80万円程度になることも珍しくありません。
特にECシステムとの連携や、在庫表示、フィルター機能、決済ページの実装などが必要になる場合、JavaScriptやサーバー連携を含めた専門的なコーディングが求められます。結果として、一般的な企業サイトに比べて工数が増えるため、料金も高くなる傾向があります。
LP
LPは1ページ完結型であることが多いですが、セクション数が多く縦に長い作りになりがちです。また、CTAやスクロールに応じたアニメーション、装飾パーツなど、ユーザーの行動を促す細やかな設計が求められます。
そのため、見た目のシンプルさに反して作業工数が多くなりやすく、10万円〜30万円前後のコーディング費用になるのが一般的です。さらにレスポンシブ対応やABテスト用のバリエーションを追加する場合には、さらに費用がかかることもあります。
まとめ:コーディングの料金相場を理解して無駄なコストを防ごう
コーディングの料金相場は、依頼先や作業内容、ページ構成、コンテンツの種類によって大きく異なります。特にレスポンシブ対応やアニメーション、CMS連携などが加わると、作業時間が増え、費用にも反映される傾向があります。
明確な相場が定まっていないからこそ、見積もりの内訳や作業内容をしっかりと理解しておくことが、適正な価格での依頼につながります。無駄なコストを防ぐためには、目的に合った内容で依頼を整理し、信頼できるパートナーに相談することが重要です。