- 2022.09.06
サーチコンソールの"ページにリダイレクトがあります"を減らすSEO
ホームページ制作後に実装するサーチコンソールには、"ページにリダイレクトがあります"というステータスがあります。
"ページにリダイレクトがあります"は、言葉のままになり、転送設定を行っているページのリストが表示されます。
昨今のSEOでは、リダイレクトはおすすめできない対策で、サーチコンソールを使って数を減らす意識を持つことが、検索順位を高める秘訣と考えています。
リダイレクトとは
リダイレクトとは、ホームページにあるページのURLを変更した場合に、元のURLにアクセスした訪問者を、新しいURLへと転送する設定です。
一般的には、ホームページリニューアルやSEOを意識した運営時に利用されるものになり、適切に行っていることで、検索順位を落とす心配がありません。
というのも、サーチエンジンは、URLをベースにして、ホームページ全体の関連性を見ています。
そのため、URLが変わると、ページ自体が削除されたと感じて、関連性の喪失により、ホームページ全体で検索順位が落ちる可能性があります。
URLを変更する際に、リダイレクトを行っていると、サーチエンジンは、URLが変更されたと理解ができるので、その効果の80%を新しいURLへと引き継ぐことが可能です。
これが基礎知識ですが、実は以前、海外のSEO業者であるMOZが2022年のSEOを成功させるための22のヒントという記事を公開して、リダイレクト数を減らす必要があると紹介しています。
さらに、これまで数多くのホームページを制作してきた経験で見ても、少ないお客さまの方が高いSEO効果を出せています。
もちろん、必要な場合は行う必要がありますが、できる限り数を減らしていくという意識は必要です。
"ページにリダイレクトがあります"とは
"ページにリダイレクトがあります"とは、サーチコンソールに表示されるステータスの1つです。
リダイレクトには、301と302がありますが、現在のサーチエンジンは、どちらに設定をしていたとしても同じ評価をしています。
ただ、どちらが良いかお悩みの方のために、ホームページ制作経験で見ると、301に統一している会社が多く、301に設定しておけば問題ないでしょう。
話を戻して、御社のホームページで転送設定をしていると"ページにリダイレクトがあります"に表示されます。
ここに表示されたURLは、グーグルのクローラーが該当URLにアクセスしても、転送設定がされていたため、訪問できなかった場合に発生している、いわばエラーです。
クローラーは、ページを巡回したうえで、自社のデータベースに格納して、そこでアルゴリズムを実装するので、ここに表示されると、評価の対象から外れています。
ただ、リダイレクトには、元から先へのSEO評価を最大で80%譲渡する役割があります。
80%と言うのは、まったく同じ本文で公開されている場合になり、そこから本文が変更された割合に応じて、少しずつパーセンテージは減少します。
さらに、グーグルが、おかしな転送と感じると、プラスではなくマイナス評価を与えています。
そのため、"ページにリダイレクトがあります"を見て、本当にユーザーにとって便利な設定ができているかを確認しながら、調整することがSEOに必要です。
また、ユーザーに価値があるかどうかの判断は、数多くのホームページを見てきて感じる点は、かなり難しいです。
実際に、ある会社のSEOをサポートしていて、Wayback Machineを使って、元と先のページを確認しながら、数を半分にすることで、検索順位が向上した事例もあります。
この作業はかなり大変だったので、当事例以降は、ホームページ制作が終わった後、お客さまには、ページ削除やリダイレクトの数はできる限り減らして欲しいと提案しています。
ただ、すでに多くの"ページにリダイレクトがあります"がある場合は、SEOで成功することは無理かと言うと、そうではありません。
難易度は高いですが、当社が提案する"ページにリダイレクトがあります"を減らす方法を紹介します。
"ページにリダイレクトがあります"を減らす方法
"ページにリダイレクトがあります"を減らす方法を紹介します。
ただ、以下を実施してSEO効果が倍増した事例は、100%ではなく50%台になっています。
そのため、他にSEOに効果的な対策法を知っていて、リダイレクト数が極端に多くない場合は、別の対策を優先させたほうが良いでしょう。
サーチコンソールのチェック
サーチコンソールにログインして、左ナビゲーションにあるインデックス作成>ページをクリックします。
そうすると、上記の画面が表示されるので、グラフの下にある"ページにリダイレクトがあります"をクリックします。
ここに表示されたURLがリダイレクトの元ページになっているので、この数を減らすことがSEOにおいて大切です。
ただし、闇雲に削除すれば良いものではなく、設定を解除してしまうと、SEOで良い評価を得ているものまでなくなる可能性も十分に考えられます。
削除は週に10本
何も考えずに、リダイレクトを減らしてしまうと、SEOで効果を出しているものまで削除してしまう恐れがあります。
そのため、効果測定を行いながら、もし削除をした結果、検索順位が落ちたら、元に戻せる状態にしましょう。
そのためには、数を制限する必要があり、当社では週に最大で10本までと定めています。
これ以上になると、何が効果的で、効果がないかが見えなくなってしまうので、短期間での対応はおすすめせず、中長期目線で考える必要があります。
長い目で計画を立てて、効果がないものを少しずつ減らすことでSEO効果は最大化されます。
被リンクがある
無条件で残すべきURLも存在していて、それは被リンクが獲得できているページです。
昨今のSEOでは、被リンクがなくても上位表示を実現できている会社も多いですが、ないよりはあった方が良いでしょう。
そのため、リストアップされたページに被リンクがある場合は、その効果を引き継ぐページへとリダイレクトをしなくてはなりません。
この被リンクは、サーチコンソールのリンクから確認が可能です。
"上位のリンクされているページ"の詳細を開き、リダイレクト元ページが存在している場合は、そのままにしておきましょう。
意図しないページ
昨今のホームページ制作では、ワードプレスが実装されています。
ホームページ制作会社であれば、ワードプレスの仕様は十分に理解していますが、お客さまでは自分が運営で利用する機能くらいしか分からないことが一般的です。
このワードプレスは、実はリダイレクト設定がデフォルトで標準装備されています。
例えば、上記画像のスラッグだけを変更した場合、元から先へのリダイレクトが自動的に行われます。
先述もしている通り、原稿が変わらないという前提があり、大幅に内容が異なる場合には、リダイレクトは行わない方が安全と言えます。
もし、管理者が意図しないリダイレクトが含まれている場合は、必ず解除しましょう。
"ページにリダイレクトがあります"は少ない方がSEOに有利
当社のホームページ制作では、リダイレクトはできる限り行わないでくださいとお願いしています。
その理由は、効果が明確に分からないからであり、もちろん必要な場合は実施しなくてはなりませんが、基本はしなくても良い運営を行うことを推奨しています。
行わないと言うのは、例えば、新規ページを作成する際に、明確にテーマを定めることが大切で、充実した原稿が作成できる内容だけに限定しましょう。
新規ページを公開した後、もしSEO効果が出なければ、リライトが必要になります。
そのときに、今書いている以上の文章が書けない、またはリライトができないでは、どんどん低品質なコンテンツが生まれてしまい、SEO効果は更新するたびに下がってしまいます。
そのため、公開したURLは永久的に利用するものであると認識して、訪問者に有益なコンテンツを公開できる内容に限定することで、期待以上のSEO効果を発揮できます。
まとめ
"ページにリダイレクトがあります"を使ったSEOを紹介しました。
一般論として、サーチエンジンは、ホームページ制作会社やSEO業者、知識があるホームページの運営担当者だからできる対策で、検索順位を決定することはありません。
普通にホームページを制作して、運営している方が、リダイレクトを意識するケースは非常に珍しいと言えます。
そのため、何でもかんでも転送してしまうのではなく、素人はどんなホームページの運営を行うかを考えて、適切な更新を行うことで、SEO効果は向上します。
昨今のサーチエンジンは、小手先のテクニックよりも、公開している文章を評価して検索順位を決定しています。
リダイレクトはプラスになるだけではなく、マイナスになる恐れもあるので、できる限り数を減らしたほうが良いと考えます。
どんなに頑張っても、SEO効果が出ないとお悩みの担当者は、自社サイトのリダイレクトを見直してみましょう。