サーチコンソールで「ページにリダイレクトがあります」というメッセージを見て、どう対応すればいいか迷った経験はないでしょうか。このメッセージはエラーではなく、リダイレクトが設定されているページをGoogleが検知したことを示すものです。ただし、意図しないリダイレクトが発生している場合は対応が必要になることもあります。
本記事では、サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」の意味と確認方法、表示される原因、状況に応じた対応方法を解説します。
サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」とは
「ページにリダイレクトがあります」は、Googleサーチコンソールのページインデックスレポートに表示されるステータスのひとつです。GoogleのクローラーがそのURLにアクセスした際に、別のURLへリダイレクトされていたためにインデックス登録ができなかったページを示しています。
エラーメッセージと混同されることがありますが、これはエラーではありません。リダイレクトが設定されているという事実をGoogleが報告しているだけで、リダイレクト先のページが正常にインデックスされていれば検索順位への影響はありません。
なお、削除したページを関連性のないページにリダイレクトしている場合、Googleが「ページにリダイレクトがあります」ではなく、ソフト404と判断することがあります。リダイレクト先のページと元のURLの内容が大きくかけ離れていると、Googleはリダイレクトを無効と見なす場合があるため注意が必要です。
「ページにリダイレクトがあります」の確認方法
確認はサーチコンソールのページインデックスレポートから行います。
左メニューの「ページ」をクリックし、「ページがインデックスに登録されなかった理由」の一覧から「ページにリダイレクトがあります」を選択すると、該当するURLの一覧が表示されます。

リダイレクト先が正常にインデックスされているか確認したい場合は、一覧のURLをクリックしてURL検査ツールを使います。
「ユーザーが指定した正規URL」にリダイレクト先のURLが表示され、「Googleが選択した正規URL」に「ユーザーが指定した正規URLと同じ」と表示されていれば、リダイレクト先のページが正常にインデックスされています。「URLがGoogleに登録されていません」と表示されている場合は、リダイレクト先のページがインデックスされていない状態です。
「ページにリダイレクトがあります」が表示される原因

「ページにリダイレクトがあります」が表示される原因は大きく2つあります。自分でリダイレクトを設定したケースと、CMSが自動的にリダイレクトを発生させているケースです。
リダイレクトを設定している場合
ホームページのリニューアルや重複ページの統合など、URLが変わる際に旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定した場合がこれにあたります。
サイト構造の変更を伴う作業では、意図的にリダイレクトを設定することが多いため、「ページにリダイレクトがあります」が表示される代表的な原因のひとつです。
WordPressなどのCMSによる自動リダイレクト
レンタルサーバーの管理画面やWordPressの設定によって、wwwあり・なしの統一やhttpsへの転送が自動的に処理されているケースがあります。また、WordPressでは記事のスラッグを変更した際に、変更前のURLへのアクセスを変更後のURLへ自動転送する補完機能があります。
これらは意図せず発生していることが多く、サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」で初めて気づくケースも少なくありません。
「ページにリダイレクトがあります」の対応方法

「ページにリダイレクトがあります」への対応は、リダイレクトの内容によって異なります。まずリダイレクトは少ない方がSEO上望ましいという前提を理解したうえで、状況に応じた対応を選択します。
リダイレクトは少ない方が良いと理解する
301リダイレクト単体では、SEOへの直接的な悪影響はありません。ただし、リダイレクトが存在している間は、Googleがリダイレクト元URLとリダイレクト先URLの評価を完全に統合しきれていないケースがあります。リダイレクトが解消されて転送先URLに評価が集約されることで、検索順位が向上するケースもあります。
またリダイレクトが連鎖する「リダイレクトチェーン」が発生すると、Googlebotのクロールに支障が出る場合があり、ページの表示速度にも影響します。リダイレクトを完全になくすことはできませんが、不要な「ページにリダイレクトがあります」は整理してリダイレクトチェーンが起きない状態を維持することが、SEOの基本的な考え方です。
意図したリダイレクトは放置する
ホームページリニューアルや重複ページの統合など、意図して設定したリダイレクトはそのまま放置して問題ありません。適切に設定された301リダイレクトは、旧URLの被リンクやSEO評価を新URLに引き継ぐため、正しく設定できていればSEO上のプラスに働きます。
「ページにリダイレクトがあります」はエラーではなくステータスの報告であるため、表示件数が多くても慌てて対応する必要はありません。対応が必要なのは、意図していないリダイレクトが発生している場合や、リダイレクト先のページがインデックスされていない場合に限られます。
サーチコンソールで定期的に確認し、意図したものかどうかを判断する習慣をつけることが重要です。
リダイレクト元のURLを復活する
サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」に表示されているURLに検索需要がある場合や、外部サイトから被リンクが集まっている場合は、リダイレクトを解除してページを復活させる対応が有効です。
被リンクはSEO評価に直結するため、被リンクが多いURLをリダイレクトしたまま放置するよりも、ページを復活させてコンテンツを充実させる方が長期的なSEO効果につながります。
ただし、一度に大量のURLを復活させるとGoogleの評価が安定しないため、週に数本程度を目安に段階的に対応することをおすすめします。復活させる際はリダイレクトを解除するだけでなく、ページの内容も検索意図に合わせて整備することが重要です。
リダイレクトを解除して404 NOT FOUNDにする
サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」に表示されているURLの中で、検索需要がなく被リンクもないページであれば、リダイレクトを解除して404を返す対応が適切です。
不要なリダイレクトを残し続けるよりも、404で明示的にページが存在しないことを示す方がサイト全体のクロール効率の観点から望ましい場合があります。リダイレクト先に関連性の薄いページを設定している場合は特に、Googleがソフト404と判断するリスクもあるため、潔く404を返す選択が合理的です。
該当URLの表示回数やクリック数をサーチコンソールで確認し、需要がないと判断できるページから順番に対応していきましょう。一度に大量に解除するとSEO評価が不安定になる場合があるため、週に数本程度を目安に段階的に進めることをおすすめします。
301リダイレクトのSEO効果の譲渡が終われば自然に消える
301リダイレクトはGoogleがSEO評価を新しいURLへ引き継いだと判断した後、リダイレクト元のURLへのクロールが徐々に減っていきます。Googleは301リダイレクトを恒久的な転送と判断するため、一定期間が経過するとリダイレクト元のURLを認識しなくなり、サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」の件数も自然に減少していきます。

当社のお客様のホームページでも、ある時期を境にリダイレクトを削除していないにも関わらず、「ページにリダイレクトがあります」が解消されていったケースがあります。
サーチコンソールの推移データでは最大164件までしか表示されませんが、実際には300件以上のリダイレクトが存在していました。それらが自然に消えていった結果、競合が多い難易度の高いキーワードで上位表示を達成しました。
適切に設定された301リダイレクトであれば、無理に対応しなくても時間をかけて自然に解消されるケースがあることを示す事例です。
まとめ
サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」はエラーではなく、リダイレクトが設定されているページをGoogleが検知したことを示すステータスです。意図して設定したリダイレクトであれば、基本的に対応は不要です。
対応が必要なのは、意図していないリダイレクトが発生している場合や、リダイレクト先のページがインデックスされていない場合に限られます。サーチコンソールで定期的に確認し、検索需要や被リンクの有無をもとにURLの復活・404への変更・自然消滅のいずれかを選択することが現実的な対応です。
リダイレクトは少ない方がSEO上望ましいという前提を理解したうえで、優先順位をつけながら整理していくことが重要です。
