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クロールバジェットの上限とは?SEOへの影響や上限を高める方法

検索エンジンにページを適切にクロールしてもらうためには、クロールバジェットの上限を意識することが重要です。特にサイトの規模が大きくなると、上限によって一部のページが巡回されないこともあります。

このページでは、クロールバジェットに上限がある理由や、SEOに与える影響を解説します。あわせて、上限を高めるために役立つ対策についても紹介します。

クロールバジェットの上限とは

クロールバジェットの上限とは、検索エンジンのクローラーが1つのサイトに対して巡回できるページ数の目安のことです。すべてのページが必ずクロールされるわけではなく、サイトの状態やGoogleの判断によって、1日に巡回される量には限りがあります。

特にページ数の多いサイトや、エラーのあるページが多いサイトでは、この上限によって一部のページが巡回されず、検索結果に反映されにくくなることもあります。なお、クロールバジェットの基本的な仕組みについて知りたい方は、クロールバジェットとは?の記事も参考にしてください。

Googleは、サーバーへの負荷を避けるために、クロールの頻度や量を調整しています。そのため、サイトの構造や品質によって、クロールバジェットの使われ方が大きく変わってきます。

クロールバジェットの上限が与えるSEOへの影響

クロールバジェットの上限は、インデックス状況や検索順位に間接的な影響を与えることがあります。ここでは、特に関係の深いインデックス速度とクローラーの訪問頻度について解説します。

インデックス速度への影響

クロールバジェットに上限があることで、ページのインデックス登録に時間がかかるケースがあります。Googleのクローラーは、1日にクロールするページ数に制限があるため、新しく追加したページや更新したページがすぐに巡回されず、検索結果に反映されるまでに遅延が発生することがあります。

特に、大規模サイトや更新頻度の高いサイトでは、すべてのページを迅速にインデックスするのが難しくなり、SEOにおいて不利に働くことがあります。検索エンジンに早く認識されたい重要ページほど、クロールバジェットの上限に影響されないようにする設計が重要です。

クローラーの訪問頻度への影響

クローラーは、1回のアクセスでページの情報をすべて把握して検索エンジンに反映しているわけではありません。実際には、何度もページを訪れながら少しずつ情報を収集し、自社のデータベースに反映していきます。

そのため、クローラーの訪問頻度が高いページほど、内容が正確に登録されやすく、SEOでも有利になりやすい傾向があります。

一方で、クロールバジェットの上限に達していると、クローラーの訪問頻度が減り、情報の更新がなかなか反映されなくなります。特に、品質の低いページやエラーページが多いと、サイト全体のクロール優先度が下がってしまい、本来見てほしいページへの訪問も遅れてしまう可能性があります。

検索順位に影響する情報を正しく届けるためには、クローラーに何度も訪問してもらえるよう、サイトの品質を整えることが大切です。

クロールバジェットの上限を高める方法

クロールバジェットには限りがあり、サイトの状況によってはその上限が引き下げられてしまうこともあります。上限が低ければ、それだけクローラーが巡回できるページ数も減ってしまい、重要なコンテンツが見落とされる可能性もあります。

ここでは、クロールバジェットの上限引き上げるための方法を解説します。

サーバーの性能を改善する

クロールバジェットの上限は、Googleのクローラーが、そのサイトにどのくらい巡回しても負荷にならないかを判断することで決まります。そのため、サーバーの応答速度や処理能力が低いと、クローラーは頻繁なアクセスを避け、クロールの上限を自動的に引き下げる傾向があります。

逆に、表示が速く安定したサーバー環境であれば、Googleは、このサイトは多めに巡回しても問題ないと判断し、クロールの上限を引き上げやすくなります。サーバーのグレードを上げる、リソースの余裕があるプランに切り替えるといった改善は、クロールバジェットの上限を増やすための有効な手段です。

カバレッジレポートの未登録数を減らす

インデックス未登録のURLが大量に存在すると、Googleから、このサイトには無駄なページが多いと判断され、クローラーのリソースが抑えられる原因になります。これは、クロールバジェットの使い方だけでなく、上限自体にも悪影響を与える可能性があります。

特に404ページについて、Googleは公式に、クロールバジェットには影響しないとしていますが、実際の現場では、404が多いサイトほどクロール量が減るという傾向が見られます。

未登録の原因となるURLを定期的に見直し、修正することで、Googleからの評価を改善し、より多くクロールされる状態を目指すことができます。

低品質コンテンツを改善する

Googleはサイト全体の品質を見て、クロールの優先度や上限を判断します。質の低いページが大量にあると、サイト全体の価値が下がり、クローラーの注目度も低くなります。つまり、このサイトはそこまでクロールする必要がないと判断されてしまい、クロールバジェットの上限が引き下げられる要因になるのです。

内容の薄い記事、重複したコンテンツ、古くなった情報などは改善し、サイト全体の品質を高めることが重要です。価値のあるコンテンツを整理して提供することで、Googleにとって、積極的に巡回したいサイトと認識され、上限の引き上げにつながります。

サイト全体で内部リンクを充実させる

内部リンクの設計は、クロール効率を高めるだけでなく、クロールバジェットの上限にも影響を与える可能性があります。なぜなら、クローラーにとって、構造が明確で巡回しやすいサイトは、より多くの巡回リソースを割く価値があると判断されるためです。

孤立ページが多かったり、階層が深くなりすぎていると、サイト全体のクロールしやすさが低下し、クロールの必要性が低いと見なされてしまいます。

パンくずリストや関連リンクなどを使って、ページ間のつながりを整理することは、クローラーがもっと回りたいと思える構造づくりにつながり、結果的に上限引き上げの後押しになります。

まとめ:クロールバジェットの上限を増やしSEO効果を高めよう

クロールバジェットの上限は、サイト全体の構造や品質、サーバーの状態などによって決まるため、ただページを増やすだけでは巡回数は増えません。重要なページがクローラーに見落とされないようにするには、上限そのものを引き上げる意識が欠かせません。

サーバーの改善や不要なURLの整理、コンテンツの質の見直し、内部リンクの最適化など、できることは多くあります。検索エンジンにしっかりと評価されるサイトを目指すためにも、クロールバジェットの上限に目を向けた運用が、SEOの成果を安定して伸ばす鍵となります。

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