- 2021.10.18
クロールバジェットとは?ホームページのクロール頻度を高めるSEO
クロールバジェットとは、1つのホームページに対して、Googleの情報収集を行うクローラーが訪問する上限を表している言葉です。
クローラーは一度の訪問で、各ページの情報すべてをデータベースに格納しているわけではないので、早くSEOを発揮するには、クロールバジェットを高めて、クローラーの訪問頻度を高めることが重要です。
当ページでは、ホームページのクロールバジェットとは何かや、高め方を紹介します。
ホームページのクロールバジェットとは
クロールバジェットとは、1つのホームページに対して、Googleのクローラーが訪問する上限を表した数値になり、クロールバジェットを高めることで、サイト全体のSEO効果を早く発揮できるようになります。
過去にGoogleは、Twitterで、クロールバジェットは小規模サイトには影響がなく、大規模サイトだけの話と発言しています。
しかし、制作実績で見ると、クロールバジェットが高まったホームページほど、新規ページ作成によるSEO効果を早く得ているように感じます。
以下でクロールバジェットの高め方を紹介していますが、クロールバジェットを高める対策と、ホームページのSEO効果を高める対策は同じ内容になっています。
そのため、ホームページ制作後に、SEO効果がある対策を継続していれば、自然とクロールバジェットが高まっていき、より早く検索順位を高めることが可能です。
クロールバジェットの確認法
正確なクロールバジェットの確認法はありませんが、Googleサーチコンソールを見ることで、大まかな予測値を立てることが可能です。
Googleサーチコンソールにログインして、左ナビゲーションにある「設定」をクリックし、クロールの統計情報の「レポートを開く」をクリックすれば、毎日どれくらいのクローラーが訪問しているかを確認することが可能です。
毎日のクローラーの訪問は、一定値になっているので、毎日の訪問頻度の平均を、ホームページのクロールバジェットと予測しましょう。
クローラーの訪問頻度が高まれば、自然と上限になるクロールバジェットも高まります。
これまでの制作実績で見ても、毎日のクローラーの訪問頻度が突発的に上がったり下がったりする例は滅多にないので、毎日の訪問頻度の平均がクロールバジェットと考えるとスムーズな確認が行えます。
クロールバジェットの目安は、ホームページ制作直後なら、200訪問を目指しましょう。
上位表示を狙っているキーワードの難易度にもよりますが、200くらいのクロールバジェットがあると、大きく検索順位が高まっている制作実績のホームページが多いです。
クロールバジェットの高め方
良質なページ数を増やす
これまでの制作実績で言うと、ホームページを公開後に良質な新規ページを100ページほど作成したらクローラーの訪問頻度が高まり、クロールバジェットが向上しています。
ただし、品質が低いページをどんなに作成しても、クロールバジェットは高まらず、良質な新規ページを作成しなくてはなりません。
ページの品質を意識する
クロールバジェットを高めるには、ホームページにあるすべてのページを良質にする必要があり、品質が高いページほどクローラーは訪問したいと考えてくれます。
ただし、サイト内の1ページだけを良質にしたとしても、クロールバジェットは高まりません。
ホームページの何割のページを良質にすればクロールバジェットが高まるかは、Googleの判断次第になっているため、クロールバジェットを高めようとお考えの方は、全ページを目標に良質化を行うことが重要です。
GoogleサーチコンソールからXMLサイトマップの送信
Googleサーチコンソールから、XMLサイトマップを送信するとクロールバジェットが高まります。
XMLサイトマップは、ホームページにあるすべてのページのURLをGoogleに伝えることができるファイルなので、飛躍的にはクロールバジェットを高めることはできませんが、着実にクローラーの訪問頻度を高める効果があります。
404 NOT FOUNDを減らす
404 NOT FOUNDとは、ページを削除したときに表示されるページのことを言います。
404 NOT FOUNDのページは、クローラーの訪問頻度が低くなりますが、数ヶ月に1度は、ページが復活されていないかの確認のために訪問されています。
404 NOT FOUNDなどの無駄なクローラーの訪問が多いと、サーチエンジンは、このホームページは404 NOT FOUNDが多いので、訪問回数を減らそうと考えてしまいます。
対策法は、早くクロールバジェットを改善したい場合は、削除したURLのページと同じテーマで新規ページを作成して、301リダイレクトを行うことです。
時間がかかっても良い場合は、もともとのページと同じテーマでURLを復活させることになり、URLの復活は一時的にクロールバジェットも検索順位も落ちますが、数ヶ月も経過すれば、適切なSEO評価を受けることが可能です。
また、URLの復活が難しく、関連ページがない場合は、404 NOT FOUNDを維持することが大切で、1年もすればクローラーの訪問頻度が限りなく0に近くなります。
被リンクを集める
ホームページに被リンク数が多いと、クロールバジェットを高めることが可能です。
ただし、闇雲な被リンクでは、クロールバジェットが高まることはなく、被リンク元と先のページの関連性や、それぞれのページの品質が重要になります。
むやみに被リンク本数を増やす対策は、クロールバジェットを下げてしまうため、慎重に取り組むことが重要です。
ただし、昨今では、被リンク本数が0でも、良質な新規ページ作成を継続するだけで、クロールバジェットを高めることが可能なので、制作実績のホームページでは、被リンクを集める対策を行うことは滅多にありません。
まとめ
クロールバジェットを高める対策は、早くSEO効果を出すために重要と言えます。
そのため、これからホームページのSEOに取り組む方は、クロールバジェットを意識しましょう。
クロールバジェットは、正確な確認法はありませんが、クローラーの訪問頻度を高めれば、自然と上限時のクロールバジェットが高まり、御社のホームページは期待以上の成果を得れるでしょう。