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デザインにこだわりすぎたホームページの落とし穴

デザインにこだわって作られたホームページが、思うように成果につながらないことはよくあります。見た目に力を入れるほど、ユーザーにとっての使いやすさや目的達成が遠ざかるケースも少なくありません。

このページでは、デザインにこだわりすぎたことで陥りやすい落とし穴と、成果を出すための設計の考え方について解説します。

デザインにこだわりすぎたホームページが陥りやすい落とし穴

見た目の美しさを優先したホームページは、ユーザーや検索エンジンにとって使いにくいものになってしまうことがあります。ここでは、デザインにこだわりすぎたときに陥りやすい落とし穴を紹介します。

文章よりビジュアル重視で中身が薄い

写真や動画、アニメーションなどの視覚要素に力を入れるあまり、文章による情報提供が不十分になることがあります。ユーザーはデザインに魅了されても、必要な情報が得られなければ満足できません。

また、検索エンジンはテキスト情報をもとにページの内容を評価しているため、文章が少ないページはSEOで不利になります。見た目だけでなく、ユーザーの疑問やニーズに応える中身のあるコンテンツが必要です。

情報が届かずユーザーが離脱してしまう

複雑なレイアウトは、ユーザーの視線を分散させたり、ナビゲーションを分かりにくくしたりする原因になります。必要な情報にたどり着けなければ、ユーザーはストレスを感じてページから離れてしまいます。

特にファーストビューにおいて、何のページなのかが直感的に伝わらない場合、数秒で離脱されることも少なくありません。情報をスムーズに届けるためには、シンプルで論理的な構造が求められます。

読み込み速度が遅くSEO評価が下がる

高解像度の画像や凝った動きのスクリプトを多用すると、ページの表示速度が遅くなります。ページの読み込みが遅いと、ユーザーの離脱率が上がるだけでなく、検索順位にも悪影響を及ぼします。

Googleをはじめとする検索エンジンは、表示速度をランキング要因の一つとして評価しているため、速度面は見た目以上に重要です。デザインを重視する場合でも、最適化を行い、軽量な構成を意識することが必要です。

問い合わせやコンバージョンが発生しにくい

資料請求やお問い合わせなどのコンバージョン導線が目立たないデザインでは、ユーザーが次のアクションを起こしにくくなります。たとえば、CTAボタンが背景と同化していたり、ページ下部に小さく配置されていたりすると、存在に気づかれないままページを離脱される可能性があります。

デザイン性を維持しつつも、ユーザーの行動を促す要素はしっかりと配置・強調しなければ、成果に結びつくホームページにはなりません。

成果を出すためのホームページ設計とデザイン戦略

成果につながるホームページを作るには、デザインだけでなく設計や運用までを見据えた考え方が欠かせません。ここでは、意識すべきホームページ設計とデザイン戦略のポイントを紹介します。

デザインの目的を言語化してから作成する

見た目を整えること自体が目的になってしまうと、デザインは本来の役割を果たせなくなります。大切なのは、このデザインがユーザーにどんな印象を与えたいのか、どのような行動を促したいのかといったデザインの目的そのものを明確にすることです。

たとえば、信頼感を与えたいなら落ち着いた配色や整理されたレイアウトが必要ですし、若い層にアピールしたいなら動きのあるインターフェースや明るい色づかいが効果的です。

デザインは感覚的に選ぶのではなく、どのような体験を提供したいかや、どんな成果に貢献したいかという視点で意味づけを行うべきです。社内や関係者とデザインの意図を言語化して共有しておくことで、制作途中の迷いを減らし、成果に直結する設計につなげることができます。

見た目の美しさは重要ですが、それは目的を果たすための手段であることを忘れてはいけません。

トレンドよりもユーザーに合ったデザインを選ぶ

Webデザインには流行がありますが、それが自社サイトのユーザーにとって最適かどうかは別の問題です。たとえば、最新のミニマルデザインや動画背景を使ったビジュアル表現は目を引きますが、ユーザーが高齢層だった場合には、何をすればいいのか分かりにくいと感じさせてしまうかもしれません。

大切なのは、ターゲットとするユーザーがどんな環境でサイトを見るのか、どのような情報を求めているのかを理解し、それに合わせたデザイン選びをすることです。ユーザーに合っていないデザインは、たとえ洗練されていても成果につながりにくくなります。

UI・UX設計とビジュアルを並行して考える

ビジュアルデザインとUI・UXの設計は、互いに切り離せない関係にあります。どれだけ美しく魅力的な見た目を作っても、ボタンの配置が分かりにくかったり、ナビゲーションの導線が不明瞭だったりすれば、ユーザーの行動を妨げてしまいます。

たとえば、スマホでは指で操作するため、タップしやすいボタンサイズや位置が求められますし、ユーザーが次に何をすればいいのかを直感的に理解できるインターフェース設計が不可欠です。

さらに、ファーストビューで、このサイトは自分の求めている内容があると思わせるためには、視線誘導を意識した情報配置や余白設計が重要になります。

ビジュアルと設計は分けて考えるのではなく、同時進行で進めるべき要素です。

CTAやコンバージョン導線の視認性を優先する

成果を出すホームページに欠かせないのが、ユーザーに行動を起こさせる導線設計です。どれだけ綺麗に整えられたページでも、資料請求・お問い合わせ・購入などのアクションにたどり着きにくければ、サイトの成果にはつながりません。

CTAは、目立たせるだけでなく、ユーザーの心理に沿った配置が必要です。

たとえば、商品やサービスの説明を読んだ直後に詳しくはこちらや無料で試すといったボタンを配置することで、流れに沿って自然に次の行動へ導けます。また、ボタンの色やサイズ、テキストの言葉選びも成果に直結する要素です。

重要なのは、ページのどこにいても次のステップが明確で、迷わせないことです。

管理・運用のしやすさを考慮して設計する

ホームページは公開して終わりではなく、情報の更新や改善を継続して行うことで成果を積み重ねていくものです。そのためには、誰が見ても更新しやすい管理画面の制作や、後から変更が加えやすい柔軟なレイアウト設計が欠かせません。

たとえば、CMSを導入して、HTMLの知識がなくても更新できる環境を整えておく、更新頻度の高いコンテンツはテンプレート化しておくといった工夫が有効です。

また、デザインにこだわりすぎたあまり、微修正を加えるだけでも制作会社に依頼しなければならないような構造になってしまうと、サイトが放置されるリスクが高まります。

更新のしやすさは、運用コストの削減だけでなく、情報の鮮度を保ち続けるうえでも重要なポイントです。

まとめ:デザインは目的達成の手段であることを忘れずに

デザインにこだわること自体は悪いことではありません。ただし、そのこだわりがユーザーにとっての使いやすさや、ホームページの本来の目的を損なってしまっては本末転倒です。

見た目の美しさやトレンドを追う前に、そのデザインが何のためにあるのか、どのように成果に結びつくのかを意識することが大切です。

ホームページは、目的を達成するための手段です。成果を出すためには、情報設計や導線、運用のしやすさまでを含めて、バランスの取れた設計を行う必要があります。見た目にこだわりすぎるのではなく、ユーザーと目的の両方を見据えたデザイン戦略を意識することが、成功につながる第一歩になります。

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