- 2022.09.05
検出 - インデックス未登録の状態と改善法
検出 - インデックス未登録とは、グーグルサーチコンソールの「インデックス>ページ」に表示されるステータスになります。
検出 - インデックス未登録になると、せっかく作成したページがグーグルの検索結果に出てこなくなります。
当社では、検出 - インデックス未登録は、ほぼ完全に改善方法が分かっていて、ホームページ制作時に立てるサイト運営スケジュール策定がすべてだと考えています。
検出 - インデックス未登録の状態
検出 - インデックス未登録の状態は、グーグルの情報収集プログラムになるクローラーが、XMLサイトマップやURL送信でURLアドレスは認識しているけれども、中身を見ていない状態です。
中身を見ている最中に何かしらの問題が発生して、このままクロールを継続していると、ホームページが重くなる恐れがあり、途中で見るのを辞めて帰ってしまった状態になります。
そのため、単純に言えば、以下2点が対策法になります。
- クローラーの訪問頻度を上げる
- ホームページが重くならないようにする
以下でご紹介をしますが、この対策だけで、検出 - インデックス未登録は0件にすることが可能です。
当社ホームページ制作実績のクライアントさまや、弊社サイトでは0件が基本です。
もちろん、ホームページ制作実績の企業さまで、多少発生しているケースもありますが、それは、クライアントさま自身が理解をした上で、発生させております。
上記キャプチャーは、当社がホームページを制作した企業の検出 - インデックス未登録になっております。
こちらの会社さまでは、高いSEO効果を出していたにもかかわらず、検出 - インデックス未登録が50件近くあり、「改善方法がないか」とご相談をいただきました。
そして、当社が提案した施策は、クローラーの訪問頻度を上げる対策です。
ホームページが重くならないようにする対策は、当社がホームページを制作しているため、基本的な対策はすでに実施済みです。
このように、クローラーの訪問頻度を上げるだけで、多くの企業さまでは、0件になっています。
ちなみにですが、クローラーの訪問頻度を意図的に下げている企業さまでは、大体50件くらいがリストアップされています。
今日からできる検出 - インデックス未登録の改善法
では、この検出 - インデックス未登録の改善法は、何を行えば良いかをご紹介します。
更新頻度を高める
ショートアンサーとしては、新規ページ作成を行い、ホームページの更新頻度を高めましょう。
グーグルのクローラーは、訪問頻度が高いホームページへと、よく訪問してくれます。
そして、検出 - インデックス未登録の状態は、クローラーがホームページを巡回している最中に何かしらの問題が発生し、見るのを辞めたページがリストアップされます。
そのため、そのページの、クローラーの訪問頻度を高めれば、改善されるという理屈です。
そして呼び込むには、もちろん内部リンクが適切に設置されている前提ではありますが、ホームページの更新頻度を高める対策になってきます。
この更新頻度では、当社ではホームページ制作後に、お客さまへヒアリングを行い、5年でも10年でも継続できるスケジュールを立てております。
理想は、1日1新規ページ作成ではありますが、実際にウェブマスターさまが営業と兼任で、1日に0.5ページしか作れないというケースもあります。
そのときに、無理をして1ページを作ってもらっても、長続きはしないでしょう。
そのため、現実的に行えるスケジュールをホームページ制作後にしっかりと立てて、そのスケジューリングに基づいたサイト運営を実施いただきます。
そうすれば、上記キャプチャーのように、検出 - インデックス未登録がリストアップされたURL件数が0になります。
逆に、意図的に更新頻度を落とした事例が以下になります。
少し分かりづらいですが、こちらのホームページでは、もともと、毎日1ページの新規作成を行っていたときは0件でした。
その数値が少しずつ伸びて、一時は90件くらいがリストアップされていて、それが現在では68件まで落ちています。
なぜ更新頻度を落としたかと言うと、もちろん検出 - インデックス未登録が増えるのは理解をされていました。
しかし、すでに高いSEO効果を受けており、もうSEOは限界まで成功しているとウェブマスターさまが判断されました。
そのため、敢えて更新頻度を落としており、検出 - インデックス未登録数は増えています。
もちろん、空いた時間は、何もしてないのではなく、現在では、別ドメインでホームページを制作したり、リアルで告知活動に力を入れ、検索エンジン以外から集客を獲得されています。
結果として、検索からの訪問者数は横ばいで、総訪問者数は向上していて、成果としては高まり続けております。
放置で改善されるケースも
放置して改善されるケースもあります。
検出 - インデックス未登録の状態は、グーグルのクローラーがホームページを閲覧中に何かしら問題が発生して離脱をしたことが要因です。
この問題には、閲覧中にサーバー負荷が発生したケースが最も多くなっています。
であれば、クローラーが再訪問をしたときに、問題が発生していなければ、インデックスされるという考え方になってきます。
これまでの経験上ですが、数ページであればインデックスされるケースが見られますが、50件がいきなり0になるケースはありません。
ただ、放置をしても改善されるケースもあると認識をして、例えば、いきなり10件近く検出 - インデックス未登録になった場合は、いったん放置をしても良いと思います。
そして改善されなければ、何かしら対策案を立てるのがベストでしょう。
検出 - インデックス未登録はWebサイト制作会社も影響
「検出 - インデックス未登録が多くなってきた」とお問い合わせをいただいた際に、サイト運営スケジュールを立てて提案をしたのですが、改善されなかった事例がありました。
この場合、実はWebサイト制作会社が制作したホームページに問題があり、お客さまでは改善ができない箇所もあります。
では、どういった点が影響を与えていたかについてご紹介をいたします。
ただし、単体での改善はほとんど行っておらず、一気に作業を行っているので、もしかすれば、効果がある項目とない項目があるかもしれません。
XMLサイトマップを送信
現在、ホームページ制作を行う際に、XMLサイトマップ作成は当たり前になっています。
しかし、ご相談をいただいた案件では、XMLサイトマップは作成されていましたが、グーグルサーチコンソールからは送信がされていませんでした。
Webサイト制作会社が、送信し忘れていた可能性があります。
そのため、検出 - インデックス未登録でお困りの企業さまは、一度グーグルサーチコンソールにログインをして、「インデックス>サイトマップ」で送信されているかをチェックしましょう。
XMLサイトマップはグーグルにURLを伝えるのに非常に有効です。
そしてURLを伝えることで、そのページにダイレクトでクローラーが訪問してくれるようになり、検出 - インデックス未登録改善に役立ちます。
もし、自社サイトにXMLサイトマップがない場合は、御社では対応が難しい可能性があり、Webサイト制作会社にXMLサイトマップを作成してもらいましょう。
ホームページを制作して1ヶ月以内であれば、おそらく無料対応してくれます。
もし有料であった場合でも、ワードプレスでホームページを制作していれば、それほど高い金額にはならないと思います。
ソースコード記述
ソースコードが煩雑だと、各ページをクローラーが認識するのに時間がかかります。
時間がかかるということは、それだけクローラーが閲覧中に、何かしらの問題が発生する可能性が高まるということです。
当社ホームページ制作で気を付けている点は以下です。
- デザイン要素になるCSSと追加機能になるJSは外部ファイルに記述
- ウェブ標準になるHTML Living StandardとCSS4
この2点は必須ではありませんが、できる限り意識をした方が良いでしょう。
特に、CSSとJSで対応できる箇所については、しっかりとファイルを分けたほうが良いと思います。
できる限り、グーグルがページ情報を認識しやすいように、ホームページを制作することで、検出 - インデックス未登録を減らすことが可能です。
ちなみにですが、グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングなど主要検索エンジンは、外部ファイルも認識しています。
そのため、外部ファイルに記述したからSEOでマイナスはなく、基本的にはソースが軽量化されるので、プラスに働きます。
また、軽くなるという意味合いでは、サーバーを変更するという手段もありますが、現実的にサーバーをコロコロ変える方は少ないと思います。
そのため、当ページではサーバー変更については、あまりおすすめしておらず、それよりもソースコードを適切に作成することを推奨しています。
ただ、明らかにサーバーが、他社サイトと比べて、重い場合は、変更を視野に入れなくてはなりません。
画像はWebP
検出 - インデックス未登録が多いホームページで、すべての画像ファイルをWebPに変更したのですが、まったく効果がありませんでしたが、一応行いたい対策です。
WebPとは、グーグルが開発した画像拡張子を言い、JPGやPNG、GIFではなく、WebPとすることで、品質を落とさずに、容量を大幅に落とせる拡張子になります。
実際に、1枚の画像がWebPになったからと言って、大幅に表示速度は変わらないです。
ただ、すべての画像をWebPにしたページの表示速度は、気持ち早くなったと感じるものになっていて、この気持ち早くなるのが検索エンジンにとっては重要です。
早くなる=軽くなるになるので、クローラーが情報収集を行っている際に、これ以上自分がいるとユーザーに悪影響が出るくらい重くなると感じるボーダーラインが高くなります。
もちろん、WebPにしたからと言って、検出 - インデックス未登録が激減するとは言えませんが、時間があれば行っておきたい対策になります。
ちなみに当社は、現在ホームページ制作時には、WebPを利用するケースが本当に増えてきました。
WebPへの変更は、当社はフォトショップにあるプラグインで行っていますが、グーグルがsquooshという無料ツールを提供してくれています。
squooshというツールは、インストールが不要で、画像をドラッグ&ドロップするだけで利用ができ、かなり便利なツールになっています。
PageSpeed Insightsの点数
最後にグーグルが提供するPageSpeed Insightsで点数を高めましょう。
PageSpeed Insightsは、携帯電話とデスクトップ、それぞれで表示速度を点数化してくれるツールです。
点数化されると、どうしても100点を狙ってしまいがちですが、60点以上あれば合格点になっています。
点数が高まる方法は、非常に言いづらく、クライアントさまフェーズで行える対策は、恐らくJPGやGIF、PNG画像をWebPに変更することくらいだと思います。
また、その他については、クライアントさまでは少し難しいと思われ、そのホームページを制作したWebサイト制作会社に相談をすると良いでしょう。
再三になりますが、100点であれば良いですが、予算との兼ね合いで100点でなくても良いと理解をしましょう。
Webサイト制作会社に相談をして、60点以上に高める対策として、簡単に実行できる対策をピックアップした見積りを依頼すると良いでしょう。
ただし、対応したからと言って、必ず60点になるかどうかは、実際に対応してみないと分からないと言えます。
間違えた検出 - インデックス未登録の改善法
次に、実際にグーグルやツイッター検索を行って、よく見る間違えた改善法をご紹介します。
URLを変更
検出 - インデックス未登録になったら、該当ページを削除して、新しいURLを作成される方がいらっしゃいます。
当社は試した経験がありませんが、こちらはほとんど意味がありません。
と言うのが、例えば、重たいホームページと軽いホームページで、クローラーが何かしらの問題で離脱する割合が違うためです。
パーセンテージは適当ですが、重いホームページでは60%だとすれば、軽いホームページでは30%が離脱率だと仮定します。
重たいホームページだと、URLを変更したとしても、60%の確率で検出 - インデックス未登録になります。
さらには、検出 - インデックス未登録は、初めてページを見つけたときだけではなく、ある日突然発生するケースもあります。
上記が当社の検出 - インデックス未登録になっていて、ある日突然これまでインデックスされていたページがリストアップされるケースもあります。
そのため、URLを変更しても、その瞬間は改善されたとしても、長い目で見れば必ずリストアップされてしまいます。
最も大切なのは、根本の解決であり、URL変更は、根本は改善されないため、ほとんど効果がないと当社では判断をしています。
URL検査
グーグルサーチコンソールからURL検査をすれば、クローラーが訪問すると考える方もいるでしょう。
当社も行っていた時期があり、結果として、URL送信対策では絶対に改善されません。
約1ヶ月間行って、改善されていなかったため、恐らくまったく効果がないと思われます。
該当ページをリライト
検出 - インデックス未登録にリストアップされたページをリライトしても、ほとんど効果はありません。
一般論で言えば、更新頻度が高いページは、クローラーの訪問頻度が高まりますが、該当ページをリライトしても、なぜか改善されません。
恐らくですが、検出 - インデックス未登録になったページにはクローラーが訪問しないと思われます。
効果がある対策は、内部リンクを辿った他のページからと、XMLサイトマップからの訪問であると思っております。
リストアップしたページをピンポイントで改善は意味がなく、サイト運営を行っていれば、少しずつ数が減っていくというイメージになっています。
この減るページについては、具体的にページと定めることができず、ランダムで色々なページが減っていくというイメージになります。
該当ページを削除
検出 - インデックス未登録にリストアップされたページを削除すると、確かに改善は可能ですが、他のページの検索順位が落ちてしまいます。
実際に、当社が昔に行った対策は、検出 - インデックス未登録にリストアップされたページすべてをnoindexにしたことがありました。
その効果は、2日後くらいだったと思いますが、一気に検索順位を下げ、アクセス数も1/3程度になってしまいました。
そのため、検出 - インデックス未登録になったからと言って、グーグルはそのページを認識していない訳ではないようなので、絶対に削除は行わないようにしましょう。
ただし、1,2ページであれば問題がないと思われ、必要性がないページは削除を行っても問題がないと思います。
Indexing API
最近話題のIndexing API。
Indexing APIを実装することで、検出 - インデックス未登録が大幅に改善された事例は山のようにあります。
当社では、実装した経験がありませんが、昔ホームページを制作し、5年くらい連絡を取っていない企業さまから最近連絡があり、Indexing APIを利用されたと言っていました。
まず、効果としては、導入するだけで、検出 - インデックス未登録だけではなく、クロール済み - インデックス未登録も0になったそうです。
ただ、インデックスはされているが、検索からの訪問者数は変わらなかったということです。
では、なぜ当社がIndexing APIを利用しないかと言うと、もともとの利用法と異なるためです。
Indexing APIは、仕事検索向けのAPIになっていて、インデックス未登録を防ぐAPIではありません。
そのため、話題になっているということは、多くの方が利用しているため、もしかしたら何か仕様変更が入るかもしれないと考えています。
その時に、対応するのは非常に面倒になっているので、確かに効果はあるようですが、当社では推奨しておりません。
検出 - インデックス未登録とSEOの関係性
検出 - インデックス未登録が多いと、関連するページの検索順位が下がると、不安に感じる企業ウェブマスターさまは多いと思います。
これまでのホームページ制作経験で言えば、実はSEOへの影響はなく、関係性は無いと考えています。
と言うのが、当社は、現在、大半のホームページ制作実績で、意図的に増やされる企業さまもいらっしゃいますが、検出 - インデックス未登録は0が基本になっています。
そのため、データとして不十分ではありますが、ホームページ制作が完了して、最初の2ヶ月くらいは一時的に増えるケースも見かけます。
その際に、検索順位が低いかと言うと、確かに公開直後であるため、低いと言えば低いですが、検出 - インデックス未登録が多くても、着実に検索順位は向上しています。
そのため、検出 - インデックス未登録とSEOには関連性がないと思っております。
恐らくですが、ページ自体は検索結果に出てきませんが、上記の間違えた検出 - インデックス未登録の改善法でもご紹介している通り、関連ページへの影響はあると思います。
ただ、それは検出 - インデックス未登録だからマイナス評価と言うわけではなく、別のベクトルで判断されているようです。
どのようなベクトルになっているかは、申し訳ございませんが不明です。
検出 - インデックス未登録は制作したホームページの更新スケジュールが大切
検出 - インデックス未登録になると、せっかく作成したページにもかかわらず、グーグルの検索結果に出てこないのは相当な痛手です。
この検出 - インデックス未登録を発生させないためには、それほど難しい労力は不要です。
まず、検索エンジンが巡回しやすいようなホームページを制作しましょう。
その対策は、URLを検知ができる仕組みを作り、そしてできる限り軽いホームページ制作です。
そして、理想は毎日、最悪でも週1ではサイト更新を行い、クローラーの訪問頻度、すなわちフレッシュネスを高めましょう。
もちろん、週1で、0になるかどうかは分かりませんが、当社クライアントは、毎日サイト更新を行うことで0になっています。
現在すでにホームページを制作していて行えないという場合は、まずは、サイト運営のスケジューリングを行ってみましょう。
そして、2ヶ月ほど毎日更新作業を行ってみて改善されなければご相談ください。
有料にはなりますが、クローラーの巡回効率を高める改善案をご提案いたします。